2024.01.09
年末年始の仕事を予定のやり繰りをしていて今日も工房はお休みとなっています。
そこで、アキコからずっと頼まれていた玄関の網入り硝子を隠すための障子を年始に作り終えていて(その話はアキコがどこかでしてくれるでしょう。)その取付を済ませてお茶を飲み終わったら、さて外に出かけているアイがそろそろ工房に戻ってくるころでしょうから、工房に戻らないと。
なかなか日が沈む前の機会は得られないので、久しぶりに夕方から走って工房まで行けることを楽しみに駆け出しました。
もう少しでマジックアワーがやってくるころかな、なんて思っていたのですが、今しばらくその時間まではありそうでしたので不意に相模大堰を渡って、厚木のほうに向かうことに。
そのまま、「季節が良くなったらこの道を歩いてみたいね。」とアキコが言っていた戸沢橋を厚木に渡ったところから始まっている桜並木の先がどんなふうになっているのか見てみようかな、と思ったのでした。そうして、南下して神川橋までの道程は今まで走ったことなどなかったので、走る速度もゆったりしてきて汗で体が冷え始めてきても何もかもが新鮮でとても楽しい時間だったのです。
普段は、通勤で通っているだけの自転車道をランニングしていても、もう見慣れてしまって気持ちが退屈していると、いかに速く走れるか、とか、歩道や自転車道を逆走してくる人たちが嫌だなあ、とか、小さなことばかり気になってしまって楽しめなくなっているような気がしていたのですが、こうして初めて通る道では何もかも新鮮で小さなことよりも、こちら側では新幹線がこのあたりで川を横断するのか、とか、この寒いのにこんなに羽虫が群れているのだなあ、とか、夕日を受けて赤くなる団地を見ていて子供の頃を思い出したりしてすべてが新鮮で小さなことは何も浮かんでこなかったのでした。
何も奇抜なことや目新しいことを常にし続けないといけないというのではなく、自分の気持ちがいつも新鮮でいられるというのは何事に取り組むにもとても心地よいことなのです。毎日が同じように思えてもそこには同じ時間が流れているわけではないので、その機微に触れられるような心を持ちながらきちんと過ごしてゆこうと、席にたたずむサギたちをみて思うのでした。
2024.01.08
年末年始の休みの間に1日だけ山に出かけてきました。
アキコと「緑あふれるところに行きたいなあ。」と秋頃からずっと考えていまして、以前に渋沢の山のふもとを歩いた感じが心地よかったのを思い出して、では1日ハイキングに出かけましょう、と選んだ場所は、念仏山と高取山を巡るコース。
秦野観光協会で紹介しているページにさらっと書かれていたので、スニーカーでも大丈夫じゃないかな・・、なんて思っていたのですが、「それはだめよ。」とアキコが譲らなかったのは正解。息を切らせての軽登山の様相でした。
まるで冷蔵庫の中のような寒さの高取山の山頂に到着すると、「何だかね、分かったの。」とアキコ。
「何がだい?」
「高いところに来るほど遠くまできちんと見えるっていうことが。」
それはそうだろうね。
そのままゴルフ場の横を通って、ふるさと公園で今晩使う大根を背負ったアキコとレモンとサツマイモを背負った私は再び秦野駅まで向かって14キロのハイキングでした。
さっきアキコが言っていたことってなんだろうね・・、と道すがら考えていたのです。帰宅してからアキコとその話になった時に、言葉にすると当たり前なのだけれど、高いところに登らなくても遠くの街の景色や様子って簡単に思い描くことができるようになってしまっているけれども、やっぱり実際に登ってきちんと自分の目で見えることとは感じかたが大きく違うんだよね、って思えたのです。
うわべだけで話してしまう、というと大げさですが、きちんと自分たちで感じたことを自分たちでうまく伝えることができないといけないのだよね、と今日が教えてくれたのでしょう。
2024.01.08
お正月やお盆休みになど長期休暇に普段気になってた暮らしのことを整えるという人は多いのではないでしょうか。
我が家もそうでした。
ハルチイが引っ越し当初から進学して、一緒だった子供部屋を間仕切りで仕切り、それぞれの過ごし方が落ち着いてきたのですが、収納スペースはきちんと確保できていないままでした。
収納を作ってもらえたらすてきだけど、ダイスケさんにはきちんと休んでもらいたいし、どうしたものかなと思っていたのです。(家具職人さんのいるご家族あるあるかもしれませんね。)
父が体調を崩して、暮らし方をコンパクトにしようと片づけ始めた母から、お正月に、不要になったというカラーボックスを預かったのです。捨ててしまうなら活用させてもらおうと、それをチイの部屋の持ち込んだところ、
それを見たダイスケさんから「作るから待ってくれる。」と一言。
チイに何をそこにしまいたいか聞き、採寸して一日で作り上げ、翌日持ち帰って取り付けていました。
「簡単に作ったものだから載せないでいいよ。」とダイスケさん。
物を置いた様子を写真に撮って載せてもいい?と聞くと「やだ。」とチイ。
ということでこれらの写真です。(笑)
間仕切りの角のRに合わせて収納棚もRになっているところがポイントです。
ハルの部屋は、元々使っていた無印さんのスチールラックに収納ケースを足して細々としたものをしまえるようにして整いました。机の上や床に置かれたままになっていたものの置き場が決まってよかったです。
明日からの新学期、より整った気持ちで向かてもらえたらうれしいです。
2024.01.06
私「今まで、ステンレス天板、木の天板のメンテナンスの仕方はお伝えできているけど、人工大理石天板のキッチンにした人が結構多いのに、実演できてないのが申し訳ないよね。ショールームのキッチンも天然石とステンレスだから。」
ダイスケさん「家にあるのは、洗面所だからね。」
私「ん⁉」
ダイスケさん「洗面所だから、キッチンの汚れ方とは違うもんね。」
私「え!やだ!本当だ!できるじゃん!」
ダイスケさん「…。」
ということで、汚れ方はキッチンとは異なりますが、我が家の洗面所のCORIANの人工大理石天板をきれいにしました。
暮らし始めて5年目になりますが、今まで水拭きくらいしかしていませんでした…。
食器棚掃除の時もそうでしたが、天板を掃除する時、周りを囲む壁にも影響しますので、洗剤を使ってもシミにならない素材か、養生テープやマスキングテープを使っても剝がれないか、確認してから作業を進めてください。
我が家は洗面所も、ペンキの塗り壁で、ひびや傷がなければシミになったりはしないので、そのまま洗剤を使いました。
まず、洗面台の上のものをすべてどかして、ペンキの壁、ガラスの壁、鏡の部分、引き出しの手掛け、前板部分、すべて水拭きをしました。
今までも拭いていたはずなのに、物をすべてどかして拭くだけで、こんな汚れあった?と気づきました。ちゃんと拭けていなかったのですね。
歯磨き粉や化粧品など跳ねて乾いてこびりついた汚れ、何かの細いテープが乾いたもの(娘たちが目を二重にするためのものと思われます…。)がありました。まず水拭きで落とせるものを拭き取りました。
洗面台の汚れは、手垢などのたんぱく質のものや、化粧品などの油性のものが考えられます。
ひとつだけ落とせない汚れがありました。
引き出しの内側に見つけた赤い染みです。ハルがダンスのステージ用に髪を赤く染めた時についたものと思われます。除光液を使っても落ちませんでした。ヘアカラーの汚れは手ごわいですね。
Instagramで人工大理石のキッチン天板のお掃除で、中性のウタマロクリーナーを使っている方法をよく見かけ、やってみたかったので試してみました。
天板全体に洗剤を吹き付けて、スポンジでくるくる汚れとなじませてから、お菓子作りなどで使うスケッパーで泡を集めてシンクに落とします。泡を落としきったら、硬く絞ったふきんで拭き上げました。
スケッパーで泡を集めてシンクに落とす作業が楽しいですね。
泡を集めたシンクが白かったので気づいたのですが、泡は黄みがかっていました。やはり汚れていたのですね。お掃除後の天板の白さが増しているようにみえました。
毎日家族皆で使ってる洗面所。キッチンと同じくらい大事な場所なのに今までちゃんとメンテナンスしていませんでした。コロナ禍にはアルコールスプレーを吹き付けて拭いているだけでした。
違う方法でメンテナンスすると落ちる汚れも変わるのでしょう。
これからは定期的にお掃除して清潔に保っていきたいと思います。
人工大理石の天板にもタイルが映っていたのだなと、写真を撮っていて気づいたのでした。
2024.01.05
ナッツアレルギーなのに胡桃をすりこぎで潰す作業をしてくれたハルチイ。食べれないので、母が加減を確認中。
お正月だけリビングに飾る富士山の絵。毎年父がしてくれるのですが、今年は私が飾りました。
病院から見える丹沢山地。我が家のある町からも同じ山が見えるのです。
お正月はそれぞれの実家に家族で集まることができました。
ただ、私の父は夏あたりから持病が悪化して入退院を繰り返すようになり、「お正月は家で過ごしたい。」と希望を持っていましたが、叶わず、病院で迎えることになりました。
離れて過ごす両親を不憫に思い、担当医の先生にお願いして面会できるようにしてもらい、(わがまま言ってすみませんでした。)
家族が集う日には、
毎年恒例のすき焼きと、岩手出身の両親の好きなソウルフードの胡桃もちと、父の好きなドリップコーヒーを淹れて、容器に入れ、面会時間に病院に行き、ビデオ通話にして、一緒に時間を過ごしているように感じてもらいたいと思いました。
通話時間は短かったのですが、「みんな元気で例年通り家に集まれているならよかった。」と言っていました。
昨年の今頃は、一緒にお正月を過ごせなくなるなんて思っていませんでした。
「まだ大丈夫だろう。」とどこかで考えていた自分が甘かったと反省しています。
あとどのくらい一緒に過ごせるのかはわかりませんが、その時間があるだけでもありがたいことだと思っています。
これからも感謝の気持ちを伝えていきたいです。
2024.01.01
本年もよろしくお願いいたします。
我が家の年越しは、29・30日に買い出しや大掃除をして、日暮れ前にお飾りが間に合いました。
毎年ギリギリなのはもうこのペースでしかできないのだと思います。(笑)
ダイスケさんがすべての窓とサッシの掃除をしてくれて、床もすべて拭いてくれて、とてもきれいになったので助かりました。
我が家は障子の窓が多いので、外して拭いている間家の中が丸見えでしたが、仕方ないですね…。
キッチン側半分はキッチンマットを使っています。暮らし始めて5年目の床の状態はこの位の色味の差です。
玄関飾りは、作ってみました。しめ縄は輪のもの、裏白、水引は購入して、紙垂は半紙で、橙の代わりの金柑は実家のお隣さんからいただいたもの、根元を隠す緑はうちの庭の千両の葉を使いました。
きれいに各パーツを作るのも、それをいい位置に固定するのもすべて難しいのですね…。いい勉強になりました。
お正月のお花は、お花を選ぶところからチアキに任せました。2024年のラッキーカラーはブルーとイエローということで、一番近い色味からお花を選んでいました。
そして、水引で干支の竜と雲を作ってくれました。ピンとしたひげがポイントだそうです。すてきに作ってくれてうれしいです。
31日は1日中キッチンに居てひたすらお料理をしていました。
長女ハルがアルバイトや学校の課題があったので、今回はチアキが栗きんとんのさつまいもの裏ごしをしてくれたり、お重に詰めるのをしてくれたり手伝ってくれました。お姉ちゃんが居るとする機会が少なかっただけで、ちゃんとできるのだなと思いました。
手伝ってくれる人がいると本当に助かりますね。
こうして家族揃ってゆっくりすごせる時間がありがたいことなのだと思っています。
今年も機会を大切に過ごしていきたいと思います。
2023.12.23
私たちは12月28日木曜日から1月8日日曜日まで、年末年始のお休みをいただきます。
家具やキッチンについてのご相談・お問い合わせ・キッチンカタログの請求・木製雑貨のご注文についてのメール・お電話等のお返事に関しましても、全て1月9日月曜日から順次対応させていただきますので、ご了承ください。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
2023.12.31
今年もこうしてアイといる大晦日。
生まれて数か月くらいの頃に倉庫の下から顔を出してきたのが最初の出会いで、額に一筋の灰色の毛の模様があって、母が「アルファベットのアイみたいだね。」ということで愛と名付けられたこの人は、おそらく人間の都市でいうと私と同じ年くらい。
こうして、おじさん二人で暖房に身を寄せ合って、大晦日を過ごしているのです。
元々、私と同じように大人数の中にいることが苦手な性格なのか工房のみんなが居ても落ち着かないし、何よりもアキコが苦手らしい。(それためアキコはとても淋しいのでした。)
だから、こうして人気のない時はここでゴロゴロしていられるわけです。
今年も一年のあいだにいろいろな形の家具やキッチンを作らせて頂くことができました。
こうして、お声掛け頂けることに感謝しております。
静かな時間に思うのは、私がおじさんになっても、このさき皆さん声をかけてくださるのだろうか・・。なんて思うのです。
スタッフのみんなとも時々話すのですが、自分たちでは気持ちの中で気が付いていなくてもひとつずつ確実に年を重ねているのですが、新鮮さというのはやはり薄くなっていくものです。
新しい暮らしを始めようと考える皆さんの世代は、どんどん私の年齢よりも若くなってきていて、その若々しい気持ちに応えることができているのだろうか、来年も応えることができるだろうかと、不安になることがあります。
だからと言って斬新さや華やかさを押し出す形は相変わらず苦手ですから、やはりどこか知っている形になってしまうことが多かったりして。
それがひとつの安心感になっているのかもしれませんが。
しかし、それでも一つと同じものを作っているつもりはなくて、皆さんと一緒に暮らしを見つめることで私たちにできる答えを伝え続けることができる、ということは私たちにしかできないことで、きっとそういう部分を見てくださって皆さん声をかけてくださるのかな、と不安と喜びが混じりあった気持ちが頭の中でごちゃごちゃしながら大晦日が過ぎていきます。
昼近くになってお日様が顔を出すようになりました。
アイは少し早い昼食を少しだけ採って、日なたに出ていきました。
今年も充実した時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
2023.12.30
仕事納めの次はお家の大掃除ですね。
暮らし始めて5年目の我が家。キッチンとともに大活躍してくれている食器棚のお掃除をしてみました。
食器棚の天板にはオーブンレンジとトースターの家電等が乗っているので、他の場所に移します。
電子レンジの電源コードにはアースが付いているので、外すときには、ここのコンセントのブレーカーを落としますが、分電盤に「キッチン1」とか書いてくれているといちいち調べなくてもわかりやすくて助かりますよね。加賀妻工務店さんがシールを貼ってくれていたので助かりました!細やかなお気遣い、ありがとうございます。
我が家はシナ材オイル塗装の天板です。物が置いていないところのはうっすら黒ずんだ汚れがありましたので、まず固く絞った雑巾で水拭きをしました。
意外だったのは、吊戸棚の下側の天面や、側面、下の引き出しの前板も何かはねたような汚れが所々ついていて、水拭きだけで落ちる程度のものでしたが、全部物をどかして拭き掃除をしないと気付かなかったので、してよかったなと思いました。
ほこりやパンかすなどのごみを取り除いた後、ダイニングテーブルのメンテナンスと同じように、天板を石鹸を泡立てて洗ってみました。
我が家の食器棚の壁はペンキ仕上げなので、多少の洗剤や濡れたものがついても拭けば大丈夫です。
もし、洗ってみたいと思われる方は、壁の仕上げが洗うことで影響は出ないのかご確認くださいね。
汚い画像を失礼いたします。石鹸で洗った後に拭き取ってみるとこんなに汚れていました…。
きれいな固く絞った雑巾で、2~3回石鹸成分が残らないように拭き取ります。
その後、天板が乾くまで少しおいてから、紙やすりで磨いていきました。
シミのように黒く残った部分を強くやすり掛けしていきましたが、取り切れないものもありました。
傷や凹みがありましたので、輪ゴムでその場所をマーキングして、熱湯をかけ、その後ふきんを当ててからスチームアイロンで補修を試みましたが、治りきらないものもありました。
キッチンにコンセントがあるとこういう時にも便利だなと思います。
天板正面小口の部分は数か所写真のような傷がついていました、引き出しから選んで天板の上に置くときにぶつけているのでしょうか…。シナ材という柔らかい樹種だからこうなっているのか、硬い樹種だとお皿の方が傷つくのでしょうか、どうなのでしょう。ここもアイロンがけしてみましたが、写真の通り膨らみませんでした。これ以上直したい場合には、ダイスケさんにお願いしようと思います。
最後は蜜蝋ワックスを塗りこんで仕上げです。
影のような黒ずみがすべて取りきれなかったのですが、何もやらないよりはきれいになったので、よっかたです。メンテナンスしたことで、これからの汚れも付きにくくなったはずですし。
汚れが落ち切らなかったことで、家電を置く位置がすぐわかったのはよかったです。(笑)
食器棚の天板は、木材のほかに、ステンレス、人工大理石など様々な選択肢がありますね。
どの素材を選んでもメリット・デメリットはあります。
我が家は、触れた時の感触、食器を出して置いた時の「ことっ」という音、変色やシミができても自分自身で管理していける点で選びました。
キッチンのパートナーの食器棚、こうして時々メンテナンスをして使っていきたいと思います。
2023.12.29
27日と28日の二日間で祐天寺のNさんのキッチンを設置してまいりました。
設計士さん、現場監督さんがとても細かい納まりを示してくださる方々で、それがたいへんというのではまったくなくて、それは私たちがキッチンを納めやすいように、またNさんにとって気持ちよい場所になるようにといろいろな段取りを事前に取ってくださったので、とても仕事がしやすかったのでした。
心配していた3600ミリを超える天板も、ありがたいことに外から荷揚げする必要なくて階段から搬入できたりしていろいろとものごとが良い方向に進んで無事に設置工事が終わったのでした。
私は28日に打ち合わせに出ておりましたので、仕事納めにみんなで揃って顔合わせすることができなかったのですが、穏やかな仕事終わりの日になりました。
今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。
2023.12.26
私たちの仕事の半分以上はオーダーキッチンの制作になります。
そのメインの仕事をいよいよ担うようになったタケイシさん。
本体の制作はほぼ完成して、これから扉や引き出しの制作に取り掛かるところです。自然と眼差しもキリッとしてきますよね。工房内も冷えで手がかじかむところですが、このキッチンはご縁あって納品先は軽井沢。今から気が引き締まります!
2023.12.25
「お似合い」の松戸のTさんの家具の様子を見て、今回キッチンカウンターとリビングボードがつながった形を作らせて頂いたYさん。昨日のクリスマスはその取付の日でした。
リビングが2階にある間取りでしたので、この家具が階段から搬入できるか心配だったのですが、Yさんの小学生のお姉ちゃんは新しい家具が来ることに興味津々のようでニコニコ楽しそうに、ひやひやしている私たちを見守ってくれました。
取付中もなかなか見る機会がないためか、「ちょこちょこと楽しそうに見に来てくれたのですよ。」とノガミ君がそのあとの取付の様子を楽しそうに話してくれました。
サンタクロースというわけではありませんが、良い形をお届けできてひと安心です。
今回はそのTさんの印象に倣って、タモのオイル塗装仕上げとウレタン塗装で、柔らかい表情に塗りつぶして仕上げた表面材の二色をうまく織り交ぜでできあがった形です。
今までは市販の小さなカウンターを置いて、キッチンとダイニングをなんとなく仕切っていたということで、今回この形をここに据えることで、部屋の役割がきちんと分けることができてよいメリハリが生まれたと思います。新しく家族になったワンちゃんもいたずらしづらくなったのではないでしょうかね。
Yさん、ありがとうございました。
2023.12.25
クリスマスということで、家族そろって夕ご飯が食べられたらいいねと話していて、
我が家は24日の夜がクリスマスディナーの日になりました。
今年はチキン以外のお料理がいいなということで、プラスドゥのレシピに「パテ・ド・カンパーニュ」があることに気づいて作ってみることにしました。日を置いたほうがおいしいということで、前日の夜に焼いておきました。
焼き型から取り出して、包んでいたアルミホイルを外してみると、煮凝りのようなゼリーが周りにできていて、デパ地下の売り物で見た時に、コンソメゼリーが添えてあるのかと思っていましたが、焼いた時に自然とできるものなのですね!食べる時も、このゼリーが味になっていて、感動しました。
自分で作ってみて知ることってありますよね。
まだまだ、たくさん作って見なくちゃと思いました。
ケーキとお惣菜のお店でアルバイトをしているハルが、「ケーキは私が作りたい。ブッシュ・ド・ノエル作る。」ということで、繁忙期のバイトの合間を縫いながら作ってくれました。
デコレーションの仕上げがご飯を食べ終わってからになったので、ケーキタイムの前に洗い物を終えてしまいたいダイスケさんとキッチンの場所を取り合いながらやっていて、「天空の城ラピュタ」の海賊船の中のキッチンのワンシーンのようでした。(笑)
丸めてすぐだったから、スポンジがちょっと折れてしまったけど、割れてる木だってあるし、現実的なデザインということで、味は満点だったし、おいしかったよ。ごちそうさまでした。ありがとう。
3枚目の写真は、ケーキの奥で顔が浮いているように撮れるかな、とやってみたもの。
結果は御覧の通りでした・・・。
そんな我が家のクリスマスな夜でした。
2023.12.23
久しぶりのアイアンのテーブルを作らせて頂きました。
このテーブルを使ってくださるTさんは、以前にキッチンを作らせて頂いた「ムジカ」のNさんのご友人。あのキッチンを作らせて頂いた後にテーブルと椅子を作らせて頂いて、それをご覧になって新居に合わせて作ってほしいというご相談を頂いていたのでした。
本日ご新居へのお引っ越しに合わせて無事に納品完了。また使ってくださっている様子を拝見できるのを楽しみにしております。
2023.12.22
毎年、大掃除をする仕事納めの日に、地元の斎藤精肉店さんのカツをのせたカレーライスをみんなで食べるのが恒例なのですが、来週は納品や打ち合わせが入っているので、今日がみんなで一緒にカレーライスを食べる日となりました。
12時になったらショールームに上がってきて、
タケイシさんはカツをトースターで温めてから切ってよそう係、ヒロセ君はご飯をよそう係、ワタナベ君はサラダをよそう係、ノガミ君はカレーをかける係をしてもらいました。
カツカレーでも、カレーがどのくらいかかっているかは自分の好みにしたいかなと思いまして、今年はカレーとは別のお皿によそいました。
みんな、カレーをかけたりソースをかけたりそれぞれの食べ方をしていたので、この方がよいのだなと何年目かにして確認できました。今までたっぷりかけちゃっててごめんなさい。
実は、今年のみんなの工房での働き方を象徴するようなことだなと思っていて、
こういう、「気になるけど、ちょっとしたことだし、別に言うほどでもないか、忙しいし。」と言ってそのままになっていたことが、いつの間にそれぞれで溜まっていたようで、これからは、ちゃんとその時々で、確認していこう。もっとコミュニケーションを取っていこうということになったのでした。
よかったよかった。
そして、お昼の後はできる範囲で大掃除です。
まだ、明日も来週も作業があるけど、年末気分が高まりますね。
引き続き気を付けてお仕事をしていきましょう。
2023.12.22
こうしてできあがってみるとシンプルに見えるのですが、この形になるまでが大変な苦労でした。
今回、ツーバイフォーで建てられた戸建て住宅の2か所に本棚を作りたいというお話を持ってきてくださったWさん。いつもいろいろとリノベーションのお仕事でお世話になっているのです。
「ただ、木工事を少なくするために既存の造り付けの棚があったところの壁や床も家具として化粧したいのです。」とのことで、これが元々付いていた造り付けの棚と同じかさらに深い奥行だったら、もっと作業は捗ったのだと思うのですが、本を取り出しやすいように奥行を狭くするのですから、化粧する部分がどんどん複雑になるのです。さらには床と壁がある程度動いているものですので、レベルを出しながら組んでいくのはなかなか先の見えない作業だったのでした。
こうなると、私は完成する姿を図面化するのですが、それをどのような段取りで組み立てていくのかは担当したノガミ君頼り。ここをこうしてレベルを出してから、ここを組んで、って考えていくわけで、組み立て方はもうノガミ君しか分からない。いつもの設置工事とは流れが異なるものですから、ヒロセ君もワタナベ君も私自身もしばし立ちすくむシーンがちょこちょこでてきたりして。
3枚目の写真なんて、壁との狭い空間にノガミ君が入り込んで後ろから作業しているのです。
さらには固定棚にする、ということで、家具をすこし振り回すのもたいへんな重さだったりして、こうしてきれいに納まったのを見ると、ああ無事に納まってよかったとため息が出るのでした。
2023.12.19
クロムハーツの作品を好んで使っていらっしゃる方からテーブルのご相談を頂いた時に描いた習作。
クロムハーツという名前を聞いたことはあってもどういう経緯でその形が生まれたのかを知りませんでしたので、それを調べるうちにゴシックという言葉が見つかりまして、その中で興味深かったフライングバットレス(飛び梁)という構造がテーブルに含まれていたらすてきだなあ、なんて思って描いたもの。
もっと練り込んでいけたらすてきな形になりそうと思ったのですが、安直すぎたかなあ、やっぱり実現しなかったのでした。
残念。
2023.12.16
昨日と今日とで埼玉のIさんのところに書斎の家具の取付に出かけておりました。
2階の寝室の一角がdenと呼べるようなスペースになっていて、そこをうまく工夫して使いやすい本棚を作りたいというご相談からスタートして、最終的にはこうして表情豊かな家具ができあがりました。
2階に上がる階段が回り込む形でしたので、おそらくバルコニーからの荷揚げだろうと見ていて、天気四報を睨みながらの道中でしたが、雨に降られることもなく、幸い奥行の薄さも手伝って、うまく屋内階段から無事に搬入できたのでした。
ここでひと安心となりまして、私は先に戻らせてもらってノガミ君とヒロセ君の二人で泊りがけで作業に取り掛かってもらったのでした。
今回はコストダウンと意匠を検討して、内部材は化粧板にしましょうというお話になりまして、そうするならば中の色は引き立つ色にするのは良いかもしれませんね、ということで、内部はアイカ工業のカラーフィットポリという表面が細かいエンボスになっていてツヤが抑えられた良い表情のポリエステル化粧板の濃いグレー色を使って、外側は当初の予定通りにタモ材をホワイトオイルを使って仕上げています。吊戸棚の一部は通気を良くしたいということで格子扉にして、ここには当面の間はテニスバッグが入るそうです。入れ子式になっている机は、ご主人が考えたモニターとキーボードの使い勝手を工夫できるようにとひらめいたアイデアを基に制作しました。
書斎という小さな空間に夢のような楽しさが詰まった形ができあがったのでした。
私はこの週末は打ち合わせで立て込んでおりまして、今日は以前お世話になった工務店さんから独立したHさんが始めた逗子の「湘南建築studio」さんに、先週から引き続きお邪魔させて頂きまして、キッチンのご相談を伺ってまいりました。実現できるように良い形を考えてみます。
しかし、湘南あたりの渋滞が日に日に増しているような気がしていて、先週も帰りに身動きが取れなくなりましたが、今日は設計士さんとお施主さんも足止めされてしまうくらいの混雑で、このあたりが賑やかになるのはうれしいのですが、毎週末がこの様子だと車の運転も少し疲れてしまうかなあなんて嬉しいような淋しいような気持ちになるのでした。
2023.12.15
夏の間、朝顔を植えていて枯れたままになっていた灯明台の鉢の植え替えをしました。
お庭を見渡してポツンといたホウライシダちゃんを植えてみました。
ダイスケさんから「冬に空中は寒いんじゃないか?」と言われてしまいましたが、
そうですよね、夜は中に入れた方がよいですね。温度管理には気を付けていきます。
なぜこのタイミングで枯れたままだったものを植え替えたかというと、
先日お家を建ててくださった加賀妻工務店さんが年末のご挨拶にとカレンダーをポストに入れてくださっていたのです。
「留守中に枯れたまま放置している植栽を見られてしまった!」と恥ずかしくなったので、植え替えをしました。気づいた時にしておけばよかったとこういう時に思いますよね。
色づき始めた紅葉に日が当たり、部屋の中もオレンジ色に映ります。
その光に温かみも感じて心地が良いです。
母がスイセンの球根をくれたので植木鉢に植えました。今咲いているものもありますよね。
娘たちの幼稚園の時からずーっと使っているスコップ。小さくて使いやすいので重宝しています。
毎日父のことで忙しいはずなのに、お庭の植栽のこともやっていて、母は素晴らしいなと思います。
色々なことがありますが、季節は進んでいくのですね。
春に咲いてくれたらうれしいです。
2023.12.14
我が家のダイニングテーブルです。
皆さんはテーブルの下の掃除機をかける時に椅子をテーブルの上に乗せていますか?
私はしていないのですが…、ダイスケさんが掃除機をかける時は毎回必ずしていて、理由は、「脚に髪の毛がついているのが気持ち悪いから、ちゃんと取りたい。」とのことです。
なるほど、毎回やるなんてちゃんとしていますね!
ということで、私も今回は見習いましたが、テーブルの上に椅子を上げるのはテーブルの上のものをすべてどかさないといけないので、椅子同士で重ねました。椅子のデザインが異なったり、手すり付きの椅子の場合はこの作業もしづらいのかなと思いました。
その時に、脚裏のフェルトが擦り切れてしまっていることに気づき張り替えました。
いつも同じ椅子に座っているので、他の椅子との滑り具合の差なんて気づかずにいました。
我が家は木の床ですが、椅子を引く時に、本当は持ち上げた方がホゾに負荷がかからず良いのですが、どうしても床を滑らせてしまいますよね。
ダイニングテーブルの下をタイルやコルク、など他の素材にしている家の人は、摩擦でより負荷がかかってしまいますので、木の椅子を長く使っていくためには、こまめに脚裏のフェルトの交換をされるのも良いと思います。
今回クッション性を求めて、厚手のものを使いましたが、見た目が結構浮く印象があります。(最後の写真)
脚の太さより一回り小さく切って貼るとはみ出なくてよいと思います。剥がす時には鉄定規があると粘着面もガリガリ剥がせるので使いやすいです。
毎日の食事や、家族が集まる場所の椅子が長く不具合なく使っていけたらいいですよね。
2023.12.12
「風がうたう」のSさんからは定期的にお声掛け頂いていてうれしいお付き合いが続いております。
今回は、テレビボードで、リビングにどっしりとしたものを作る、というよりは、ダイニングの一角にさりげなく置かれているテレビボード。
皆さん暮らしかたはそれぞれですが、玄関からリビングに抜けていく通り道の途中に設置されるというのはなかなか珍しいのではないかと思えるのですが、以前作らせてもらったテーブルに座ってみるこの場所がちょうどよいということで、窮屈になりすぎずに散らばった機器類をうまく納められるようなサイドボードのような形を作らせて頂きました。
今回の制作はタケイシさんが担当。とてもきれいに作ってくれたおかげで、Sさんからも「わあ、すてき。」という声に照れ笑い。
良い形になりました。
2023.12.04
制作が折り重なるようにしてとても忙しかった11月は過ぎ去りましたが、12月は納品が立て続けに続く予定で、相変わらずに忙しい日々が続きます。
忙しすぎてヒロセ君もコバヤシ君もみんなぶれちゃってますから。ノガミ君なんて陽炎のように残像しか映っていない。(オレンジ色がノガミ君)
ワタナベ君は、ぶれてない。
タケイシさんも奥の自動鉋あたりで頑張ってますよ。
みんなありがとうございますです。
2023.12.03
仕事の予定を入れていなかった今日は、アキコとチアキの3人で、いつか行きたいと思っていた実践に使われることなく役目を終えたという千代ケ崎砲台跡に。(ハルカはサークル活動が忙しいのです。)
ただ、建築の興味本位で出掛けて行ったのでしたが、ガイドさんのUおじいさんの説明に惹きこまれてしまってとても興味深い時間でした。景観だけではなく、レンガの細工の施し方や200kgを超える砲弾が砲台まで運ばれる空間の在り方など同時の息づかいが聞こえてくるようで。
そのあとは、駅のそばまで戻って「COOL CLAN URAGA」さんで美味しいお昼ごはんを頂いて、そのあとに駅前をいろいろと回ろうかと思ったのですが、観光マップに描かれたお店がどこも日曜日に閉まっちゃっていて、お休みの日があることはもちろん大切なのですが、もっといろいろなお店を巡りたかったなあ。
ふと、以前「木々が挨拶してくる」のMさんとキッチンの相談をしていた時に、その日を丸一日楽しめる町は良いですよね、という話になったことを思い出したのでした。
2023.12.03
homify さんのWebsite の記事に取り上げていただきました。ありがとうございます!
【見たくないものを上手に隠す方法:5人のインテリアデザイナーが送るアドバイス
取り上げていただいた写真はGさんのお家のものです。
シンク下の引き出しを開けると分別してゴミを入れられるようにしてあります。
「ゴミ箱を隠したいので、シンク下にオープンスペースが作れるオーダーキッチンにしたいと思ったのです。」
「食器棚の1番下にゴミ箱を分別して並べて置けるようにしたいので、オープンの場所を作りたいです。」
という隠したい派の人もいらっしゃれば、
「ゴミ箱はキッチンの近くに蓋付きの物を置く予定です。隠すとまとめづらいですし、使いづらいので隠さないです。」
「ゴミ箱の周りも汚れるイメージがあります。隠すと余計周りが汚れそうなので、掃除もしやすいように見える所に置くようにします。」
とキッチンの中に置かないで見える所に置きたい派の人もいらっしゃいます。
どちらのご意見も、なるほど、と思える点があるので、皆さんのそれぞれの今までの暮らしの経験上から得られたものなのだろうなと、いつも興味深くお話を聞かせていただいております。
気を付けた方がよいと思うのは、お家の間取りが決まると可能なキッチンのサイズも決まると思います。
ガスかIH、シンク、食洗機などそれぞれのほしいものをピックアップする時に、ごみ箱収納も合わせて考えられるとよいかと思います。入れる設備機器が決まった後に、「このごみ箱を入れたい。」となっても、サイズオーバーで入らなくなってしまうことも考えられます。収納の一部をごみ箱収納にするということは、その分しまいたいもののスペースが減るということですので。
でも、この「何を優先させたいか。」が暮らし方を考える大事な作業だと思います。
また、キッチンの中に納めるタイプも2通りあります。
キッチンや食器棚の収納の一部にオープンスペースを作り、そこにごみ箱を置く形と、引き出しや扉の中にごみ箱が隠れるようにする形です。
引き出しや扉の中にしまう形だと、ごみを捨てる動作にワンアクション増えることがデメリットに感じますが、オープンスペースに蓋つきのごみ箱を置くと、フットペダルで開けたりする動作があるので、あまり変わらないのかなとも思います。
扉や引き出しの中のごみ箱が蓋つきだと動作が増えたと感じるかもしれませんが、必要だと感じていれば億劫には思わないと思うので、全ては慣れだと思います。
今回はhomifyさんが引き出しの中にごみ箱を隠すタイプの収納を取り上げてくださってますので、
同じタイプの他のお客様の制作例をご紹介させていただきます。詳細はリンク先の制作事例をご参考にしてください。
私も、いろいろな方法があるのだなとお客様から学ばせていただいております。
食器棚の一部の収納をごみ箱収納にしたSさん。
キッチン収納の一部をごみ箱収納にされたMさん。
シンク下の引き出しをごみ箱収納にされたZさん。
背面収納の一部を大きい引き出しにしてごみ箱を収納できるようにしたHさん。
シンク下を大きい引き出しにしてごみ箱を収納できるようにしたSさん。
シンクの右側にごみ箱の引き出しを作られたKさん。
シンクの下にごみ箱が入る大きい引き出しを作られたKさん。
シンク下をごみ箱収納にされたSさん。
シンク下の一部をごみ箱収納にされているIさん。
セパレートキッチンの水栓があるアイランド側の右端をごみ箱の引き出しにされているYさん。
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