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2023.04.08
長唄と社寺建築をこよなく愛するHさんの独特の表情をした食器棚とダイニングテーブルの制作例を掲載しました。
もしよろしければご覧くださいませ。
2023.04.08
長唄と社寺建築をこよなく愛するHさんの独特の表情をした食器棚とダイニングテーブルの制作例を掲載しました。
もしよろしければご覧くださいませ。
2023.04.07
建売住宅のキッチンスペースをナラ材を使って食器棚やリビングの収納などで整えていくことで、温かなHさんの望んだほんわかしたキッチンができあがりました。その記事を掲載しましたので、ご覧頂ければ幸いです。
2023.04.04
昨日長女ハルの大学の入学式がありました。
キャンパスに行く機会なんてあまりないから君も見ておいた方がいいよ、とダイスケさんも誘って3人で参加してきました。
生徒と保護者は別々の会場でしたが、Youtubeで配信もされていて、式典中の生徒たちの表情も映してくださっていて、今までの中学・高校とは違う待遇の良さを感じました。(その分お金もかかっていますからね。笑)
先生方のお話も興味深く、中学生の時に読んで、よくわからないなあ、という印象になってしまっている「星の王子様」をもう一度読んでみようと思いました。建物も環境もすてきなキャンパスでした。
入学式の数日前には、フレッシャーズキャンプという同じ学部の新入生同士が親睦を深める機会があったようで、帰宅した時、
「なんかみんなキラキラしてた。」とボソッとつぶやいていたハル。
周りはそう見えますよね。わかります。自分の学生の頃を思い出しますね。
私「私から見れば君も十分キラキラして見えるけど。」
ハル「お母さんのは違うじゃん。」
そうね、私はハル大好きフィルターがかかった眼でしか見れないから、説得力がないのかもしれませんが、18年間経験したことも見てきているので、
君ならきっと大丈夫、と思えるのです。
応援しているよ。
2023.04.04
先月末と昨日とで群馬県の藤岡市のご新居を建てるIさんのところまで、ノガミ君とヒロセ君の二人でキッチンの設置工事に伺ってきたのでした。
本当は月末に作業を完了させる予定だったのですが、うっかりMさんの取付の予定を組んでしまいまして、工務店さんにあらためて調整をして頂いたりして、大変失礼しました!
そのようなご迷惑をかけてしまったにもかかわらず、作業時も広々と現場を使わせて頂けて予定よりもスムーズに作業を進めることができたりと、細かいご配慮がなされたとても良い現場だったのでした。
また本来、群馬県となるとなかなかすぐに伺える距離ではないので、ご依頼を請けさせて頂くかを悩んだのですが、Iさんがキッチンを希望されているという強い思いと一緒に、工務店さんがバックアップしてくださるという後押しもあって、今回安心してお請けできたのでした。
みんなで心地良い家を作る、という気持ちを持ってできあがる場所は、思ったとおりにすてきな場所になって行くのです。
次回、住み始めた頃に伺わせて頂こうと思っております。
その時を楽しみにしておきますね。
2023.04.01
川縁でカラスが一生懸命土を掘り起こしている。
桜の花びらと一緒に小さな羽虫たちもブンブン飛び回り始めた。
土手で見かけないネコを見るようになった。
メダカたちも朝から早々にお腹が減ったと水面に顔をのぞかせるようになった。
うちの庭にも茶トラが来ているってアキコとチィが言っていた。
空の色がほんのり濃くなってきた。
アイは変わらず、「ニャアオ(おはよう)」
春の風になってきました。
2023.03.31
実は今週は家具納品ウィークでして、月曜日と火曜日で平成建設さんのお仕事である静岡のTさんの3回目の取付工事にノガミ君とワタナベ君に向かってもらって、水曜日には「このあたりのランドマークになるような場所にしたいのです。」という相談を前回猫と暮らす大きな家具を作らせて頂いた猫と建築社の中村さんから相談を頂いていたそのカフェで使ってくださるラワン(めずらしい!)のベンチとテーブルを納品させて頂いて、昨日からはヒロセ君、ワタナベ君、タケイシさんの3人で、藤沢のecomoさんからご依頼頂いていた大磯のMさんのリノベーションでリビングやキッチンや玄関の家具を作らせて頂いたのでした。
新しい家具は2台のみで、残りの2台は今くっついている状態から着せ替えるという、この着せ替えるような仕事はいつもなかなか大変なのですが、今回も多少の歪みなどを調整しながら無事にきれいに設置が完了したのでした。
こちらが以前の写真。
カバザクラのとても清々しく明るい印象になってとても心地よい!
2023.03.31
今日は、ヒンメリ作家「itotowarato」さんでもあるMさんのところにアキコとお邪魔してきました。
Mさんは、「さらさら光る」のMさん。
相変わらず、すてきな使い方をしてくださっていて、双子のお嬢さんたちもお母さんに見習って3人ですてきにキッチンを使ってくださっている様子をいつものように目をキラキラさせてお話してくださいました。
ちょうど1年ほど前に「舟」という作品を自宅に置かせて頂いた時に、ぜひ工房にも作品を置かせて頂きたいと思っていて、Mさんに相談していたのでした。
テーマはね、その時にもお話に上がった「三角標」。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」が好きなのですが、何よりも杉井ギサブローさんが監督した映画「銀河鉄道の夜」が大好きで、子供の頃に何度も見ていたのですね。その中でいよいよジョバンニとカムパネルラが天井に近づく時だったかな、窓の外を三角標が駆け抜けていく時の淋しさがずっと残っていて。
itotowaratoさんの作品の印象は優しいのですが、その淋しさというか真面目さというかを彼女に表現してもらいたいなあと勝手に思ってしまいまして、上のようなお話をさせて頂いて、「あとはお任せします!」と依頼させて頂いたのでした。
その作品の受け取り日。とてもすてきな作品を頂いてまいりました。
工房上の展示室で風にこれから真面目に吹かれるのです。
2023.03.30
お世話になっている工務店のSさんから「ある材料があってそれで座卓を作ってほしい。」と2月の初めにご連絡をいただいたのです。
なんの樹種かはわからないということで、材料を預かったダイスケさんも、制作を担当したヒロセ君も「一つの木目はケヤキかな。もう一つは松っぽいけどよくわからない。」
「製材中の匂いはヒノキっぽいけど、ちょっと違うような。イチョウの匂いほど癖もないし、なんでしょう。」
普段工房で扱う樹種とは異なる匂いに包まれながら、謎は解明されないまま製作は順調に進んでいたのでした。
完成し、今日Sさんが息子さんとともに家具を受け取りに来てくださいました。
「これはお世話になったお客さんからいただいた材料なのです。その方の家を作らせていただいて、お子さんの家も作らせていただけて、他にもいろいろご紹介くださって。その方がお肉屋さんをされていたので、多分まな板みたいに使っていた材料なのだと思うのだけど、衛生的に木のまな板を使わなくなったそうで、いただいたのですよ。私にとっては宝物なのです。」
とお話してくださいました。
その宝物が座卓になって、Sさんの暮らしの一部になるのですね。
すてきなお話ですね。最初にお預かりした板の状態からは想像できない経緯があったなんて、感動しました。
私たちに声をかけてくださりありがとうございました。
2023.03.27
「ハルが卒業して、チィも修了式が終わったら少し時間ができるだろうから出掛けようか、この先どのくらい一緒に出かけられるか分からないし。」ということで、このタイミングでお休みを頂いておりました。
相変わらずアイはいつもおなかが減っているので、それほどの放っておけないので、一晩だけ心地良いところに行きたいねえ、温泉が良いかねえ、ということで湯河原まで。
今回の宿泊先はアキコが選んでくれた伊藤屋さん。
私は詳しく何も聞かないまま到着したわけですが、2.26事件の舞台ともなった場所で2日目に見学に訪れた光風荘でボランティアのおじいさまがお話してくれた壮絶な事件があったことを初めて知ったのでした。おじいさまのお話しぶりには牧野伯爵にも首謀者となった河野陸軍大尉にもどちらにもそれぞれの思いがあったという淡々とした話しぶりは何となく凄みを感じながら聞いていたのでした。
そして、島崎藤村もこの場所で静養されていたということで、昨年訪れた金谷ホテルやこの伊藤屋さんと言い、ハルが春から学ぶ先と偶然ご縁がある場所でうれしかったのです。
2日間とも雨降り模様でしたが、気持ちの良いおばさまの掛け声が聞こえる公園前の朝市を訪ねたり、滝のそばのしずくが滴る緑の壁沿いを散策したり、五所神社のクスノキが苔の間から泡を吹いている様子を見たり、昨日拝見した平松礼二さんの絵にあった城願寺の参道を囲うような濃い緑とその向こうで待つビャクシンの大木だったりと雨でしか見られない緑の深さの中を過ごしてきました。
良い時間でした。
2023.03.27
土曜日は私自身は子供たちとの約束で、工房はみんなにお任せしてお休みを頂いておりました。
ワタナベ君とヒロセ君は工房で作業を進め、野上君とタケイシさんは年明けまもなくキッチンの設置にお伺いしたIさんから追加で頼まれていたカップボードの納品にお昼頃から出かけておりました。
あいにくの雨降り模様でしたが、無事に設置が終わって、Iさんご自身で塗装を行なうということでオイル塗装の方法も伝えさせて頂いて、無事に完了。
翌晩には、「冷蔵庫が入ってくるから、すぐに塗装を行ないます。」とおっしゃっていたというIさんからも無事に塗装が終わったというご連絡を頂きました。
とても良い表情にまとまりました。こうして、写真を見ると、あの時の搬入の苦労がスッとどこかに消えていくようです。(笑)
またここが使い込まれていくことでどんどん良い顔になって行くでしょうからその時が楽しみです。
2023.03.24
ハルカがやっと18歳になりました。
早生まれなのに、私とアキコの子なので、クラスの中ではかなり体も心も大きいほうでして、こうして頼もしく育ってくれたことはとてもうれしいこと。
無事に高校を卒業してどうやら大学に国際文化を学びに行くらしい。
自分が子供の頃に比べると今の子たちはいろいろと向き合う事柄が多いように思えて、大変なところもあるのだろうけれど、しっかり自分を持ってやってくれているのはすばらしいね。
いつかの自分とは大違いです。
今はその準備期間ということで、時間にも余裕が生まれたからか「アルバイトを始める。」と言って駅前のケーキ屋さんで働き始めたのです。ハルらしいね。
そして先日の誕生日では、「他のすてきなケーキ屋さんがどのような感じが見てみたい。」ということで、いろいろなケーキ屋さんのウェブサイトを見ながら、「このケーキの断面の仕上がりが気になる。」ということで、夕方アキコと二人で厚木のGatohさんまで出かけていたのだそうで。
楽めることはとても良いこと。
楽しく実りある1年にしていってくださいね。
2023.03.22
2週間前に本棚とテレビボードの設置に入らせて頂いた静岡のTさんの2回目の工事です。
一昨日と昨日とで、ノガミ君、ワタナベ君、タケイシさんの3人で泊りがけで作業に出かけてもらっておりました。
平成さんのお仕事はかなりシビアにミリ単位で現場を調整してくださるので心強いのですが、今回のようなL型キッチンを設置する時はかなり頭を使います。今回はキッチンの両端に袖壁が立つのですが、その壁の手前に見切り枠がつくのですが、壁よりも枠のほうが出っ張るのです。
わたしたちがL型キッチンを作る時はステンレスカウンターは、現場でつなぐときれいに納まりづらいこともあるので、なるべく1枚もので作りたいと思っておりまして、そうなると、袖壁があるだけで見切り枠が出っ張っていても出っ張っていなくても物理的にステンレスのカウンターを差し込むことができない。枠が出っ張っているとなおさら困難なわけでして。それで片方の枠だけでもあとで付けてもらえるように監督のOさんと段取りをしまして、それでも入るかどうか不安なのでしたが、どうにかきれいに設置ができたのでした。
こういう細かな納まりを相談させてもらえるのはとてもありがたく、みんなできれいな家を建てているのだなあとあらためて実感するのでした。
前回仮設置していたテレビボードはこのキッチンに合わせて再度調整して固定しまして、これでリビングとキッチンを仕切る壁のようなテレビボードも据えられました。
次回は、下足入れや洗面台など小さな家具たちを持って、来週3回目の工事に入らせて頂く予定です。
2023.03.21
道の途中で見かける桜の花がだいぶ開いてきました。
我が家もようやくモミジが赤い葉をつけ始める季節になってきました。
ついこの前まで防寒のために夜の間はうっすらとフタをしていたメダカの鉢もだいぶ暖かくなってきた陽気に合わせて取り払っておりましたら、朝早くからもう「ご飯をおくれ」と目を合わせるようになってきました。
春ですね。
昨年の3月の完成見学会からもうすぐで1年が経つこのタイミングでお声掛け頂きまして、メンテンナンスも兼ねてご挨拶にお伺いしてきました。
本日は春分の日ということでこのKさんの家を設計されたお兄さん家族とお母様もいらっしゃって華やかな休日の様子。ちょっとしたお祝いでしょうか。
食洗機の扉を調整する横ではガスオーブンがフル稼働して、一生懸命にケーキを焼いておりました。
実は、こうして声をかけて頂けるのを待っておりました。
このところ、茅ケ崎や藤沢や鎌倉と言った海の近くのこのあたりでキッチンや家具を作らせて頂く機会が多くなっていて、Kさんのおうちのそばをしょっちゅう、それはもうしょっちゅう通っていたのでした。そのたびに「9月頃って言っていたけれど、いつ頃お声が掛かるのかしら・・。」なんて思ったいたのですが、こうして春のおめでたい日にお声掛け頂き大変うれしく思っております。
Kさんのこのお仕事をきっかけに知り合った寒川で工務店を営む久保田さんとはこの先のお仕事でご一緒できることになりましたし、設計さんであるお兄さんともご挨拶ができましたし、そして何よりKさんご自身がインテリア雑誌の編集やライティングのお仕事をされていて、そのような方からこうしてご依頼を頂けたことがとてもうれしかったのでした。
良いご縁を頂きありがとうございました。
「朝の様子がとてもきれいなのですよ。」とKさんがおっしゃっていました。ちょうどキッチンについている窓から朝日が入り込んでくるのだそうです。
またいろいろな季節でお邪魔させて頂けたらうれしく思います。
今からその時が来るのを楽しみにしているのです。
2023.03.20
土曜日はHさんのオーディオボードの納品がありました。
雨にはそれほど降られることはありませんでしたが、軽自動車がギリギリ通れるかというくらいのなかなかタイトな搬入口でそちらの方が心配でありました。
今回のお仕事をつないでくださった設計士のFさんが雨の中誘導してくださったおかげで、無事車を寄せることはできたのですが、
今回はお客様であるHさんご自身で塗装されるということでしたので、濡らすわけにはいかず、
また、音響機器が入るということで、板の中を空洞にしてしまうと、太鼓のように反響してしまうのベタ芯にしてあるため、かなりの重量で、置くだけのシンプルな納品なのですが、大人4人で納品に伺ったのでした。
おかげさまで無事に設置場所におろすことができまして、Hさんにも、つないでくださったFさんも、専属の電気屋さんもみんなに喜んでいただけて、よかったよかったとみんなでお昼ご飯を食べて帰ってきたのですが、写真を撮り忘れてしまったということで、昨年末頃の製作中の写真からの投稿となりました。
いったい何キロあったのだろう・・
Hさん自身でオイル塗装され、機器が置かれ、配線がつながり、音楽を奏でられる場所をまた改めて拝見させていただける時を楽しみにしております。
2023.03.16
「一級建築士事務所 すずき」の鈴木さんと山村さんからのご依頼で作らせて頂いたL型のキッチン。かなり築年数の立つお宅に設置するということで、けっこうね、ドキドキしていたのです。
壁の立ち具合や壁の矩は出ているのか、そのあたりを踏まえて採寸したわけですが、解体前の古いキッチンがついた状態での実測というのはいつもの通りでなかなか難しく、見えない寸法なども出てくるのです。
そのあたりを加味して、現場できれいに納まるような逃げを見ておいたのですが、それでも大変だったわけです。ノガミ君とヒロセ君が頭を悩ませながら、こうしてきれいに納めてくれました。内装はいつものようにkotiの伊藤さんにお願いしたので、阿吽の呼吸できれいに納まったのでした。
今日は、ご挨拶とひとつ相談されてしまった吊戸棚のコーナー部分の扉の蝶番を交換しにやってきました。
うっかり、普通の105度開きの蝶番でヒロセ君に指示してしまったのですが、実際に開いてみると角度が浅くて、中のものが取り出しにくいのでした。
そこで、150度開きの蝶番に交換させて頂き、これですべて完了となりました。
お施主様が老後の暮らしを楽しまれている様子がよく分かり、お二人でキッチンに立つのだということで、お二人ともとてもうれしそうにいろいろとお話をしてくださいました。
そして、「ヒロセさんにはとても使いやすくてありがとう。そして、キッチンで過ごす時間がとても楽しくなりました。」とお伝え頂けますか。と、言づてを頂きました。
春の日差しのようにうれしいのでした。
2023.03.14
5年前に食器棚とテレビボードを作らせて頂いたSさん。この先、暮らしかたが変わってくるかもしれないという考えで、今のお住まいからちょっと離れたところに住み替えるというお話を昨年に頂いていたのです。
また再び声をかけてくださることに大変感謝しております。
Sさんは、5年前にそのまた9年前から私たちのことを見ていてくださったそうで、(初めてお会いした5年前に教えてもらいました)そう思うと感慨深いものがありますね。
お姉さんとお二人で我が家のオープンハウスにもいらして下さって、あの時は家具を作って少し経った頃でしたので、なぜだろうなんて思っていたのですが、純粋に私たちのことを好きでいてくれるというのはとてもうれしくありがたいことです。
今回作らせて頂いた食器棚もとてもシンプルな形なのですが、Sさんの思いが詰まった形はこの形しかないわけです。
まだリフォームの真っ最中ということで、落ち着いたらあらためてご挨拶に伺わせて頂きますね。
ノガミ君とタケイシさんがきれいに取りつけてくれました。
2023.03.12
先月、久しぶりにMさんから本棚のご注文をいただきまして、ダイスケさんと一緒に納品に伺わせていただきました。
その時に、16年前に納めたダイニングテーブルとサイドボードと、9年前に納めたキッチンカウンターと再会することができたのですが、チェリー材の経年変化の美しさに驚かされました。
普段、「チェリー材は日焼けがしやすく、どんどん飴色に変化していくのを楽しめる樹種です。」と経年変化について、当たり前のことで、特別なことではないようにお客様にお話ししていた自分を恥ずかしく思いました。
白太を含む部分との色のコントラストがとてもダイナミックで、これほどの変化を想像できていませんでした。
「経年変化を楽しむ。」とはこういうことなのだなと、改めて学ばせていただきました。
Mさん、貴重な機会をありがとうございました。
再び声をかけていただかなければこの姿を知らずにいるままでした。
今まで、ローズウッドやゼブラウッドなど珍しい樹種の表情で家具を、というご相談をいただくのですが、私たちの工房ではあまりお取り扱いをしていないものなので、
ナラ材やチェリー材などのメジャーな樹種でも、白太を含む部分などの用い方で、その経年変化で独特の表情を楽しむ方法もあります、とお伝えできると思います。
ありがとうございました。
Mさんの家具を作らせていただいた時のお話です。興味のある方はお読みになってみてくださいね。
2023.03.08
今日から静岡のTさんの取付工事が始まりました。平成建設さんの現場です。
まずは、先行してできあがっている本棚とテレビボードの納品です。
西に向かう道はゆったりしていますので、それほど慌てて出掛けなくてもほどよい時間に現地に辿り着けました。搬入のために部分的に足場を崩していると、
「あら、イマイさん。早いのね。」とTさんの奥様が顔を出してくださいまして、まもなくご主人もいらして下さって。
「あっ、よろしくお願いします。まずは今日一日作業をさせてもらいますね。」ということで、監督のOさんと打ち合わせた後にさっそく運び入れます。
搬入して段取りをノガミ君とワタナベ君と打ち合わせたあとは、一足先に工房に戻らせてもらおうと、挨拶をして外に出まして、さっそく駅までどうやって歩こうかと道調べをしていると、後ろからエンジン音が。
「おぉ、イマイさんじゃない。なに、帰るの。電車かい?じゃあ乗りなよ乗りなよ。ちょうど駅のほうまで行こうと思ってたんだよ、乗っけてってあげるよ。」とTさん。
「いやあ、そんな悪いですよ。」
「いいのいいの。ちょうど用事があるんだからさ。」
ということで軽トラの助手席に乗せて頂くことに。
「昨日耕運機が壊れちゃってさ、これから修理の依頼に行こうと思ってたのよ。」
とご主人。
このTさん、以前のブログにも書いたのですが、三谷さん、中村さん、望月さん、安藤さんなど生活工芸作家んさんと呼ばれる方々のお話が特に詳しくてずっと聞き入ってしまうくらい。
車中の会話でも「アートアンドサイエンスのさ・・、」なんてまた新しい作家さんのことを教えてもらって、駅までとても楽しい時間をくださいました。
ありがとうございました。
設置のほうはというと、大きな本棚はあやうく寸法見誤ったかと思うくらい天井ギリギリの寸法でどうにか据え付けることができたのでした。
テレビボードもひとまず組みあがって、次回据え付けられそうです。
その次回はいよいよメインのキッチンの設置です。
気が引き締まりますね。
2023.03.08
つくばで新しい暮らしを始めるOさんの新居に作らせて頂いたクルミのL型キッチンの記事を掲載しました。
もし、よかったらご覧になってくださいね。
2023.03.05
久しぶりに打ち合わせなどの予定がない日曜日。
治ったのか治っていないかはっきりしないのですが、久しぶりに走って工房まで。
「膝を棒のようにして着地すれば負担が軽減されますよ。」と言われてそのように走ってみるけれどもどうにも馴染めなくてまるで小走りのようになってしまってこそばゆい。
でも自分の脚で前に進めるというのは本当に気持ちが良いことです。相変わらず、膝の鈍痛が感じられますが、徐々に良くなってきているかな。
工房に着くと、すでにノガミ君とヒロセ君が作業を始めておりました。
3月というのは何かとイベントが多い月でもありますので、二人も平日のイベントで休みを取る代わりにこの日曜日に来てくれております。
自分たちの暮らし方に合わせて柔軟にしなやかに仕事ができることはメリハリが少ないと言えばそうなのかもしれませんが、気持ちのゆとりを持って臨める分こういうやり方のほうが良いのだろうと思っております。
いよいよ今週の半ばには大きな仕事であるTさんの家具の納品が始まりますし、何かと慌ただしい日々が続きます。
2023.03.04
家具屋姫二人の我が家ですので、ひな祭りの日はちゃんとお祝いをしました。
ちらし寿司にはサーモンとえびといくらをと思っていたら、当日の夕方の買い物ではサーモンが売り切れてしまっていたのでなしで。
ケーキは、ハルがバイト先に採用された記念に、その会社さんのものにしました。せっかくバイトするなら、ケーキ屋さんで働いて技術と知識を身に着けたいという興味の強さには感心してしまいます。
用意をするとき、妹チイがろうそくを刺したのですが、
「なんで前に壁作るみたいに刺してるの?お雛様見えなくなるじゃん。」と姉ハルに言われて、「別にいいじゃん。」という感じでちょっと困ってる様子が、ああ、これがハルチイの雰囲気だよなとしみじみ感じました。
食べるの・お料理大好きで、ちゃんとしているしできるけど、部屋の整理整頓はちょっと苦手で、どちらかというと私に似ているハル。
やらなきゃいけないことがあればすぐ終わらせるけど、他のことはマイペースで、人から指摘されても自分なりの考えがあるので動じない、どちらかというとダイスケさんに似ているチイ。
小さい時から変わらないこのバランス。面白いです。
この一年もこの子たちが健やかに過ごせますように。
2023.03.03
今日はご新居での暮らしが始まったばかりのHさんのところにお手入れの方法などをお伝えに伺ってきました。
「キッチンをオーダーするなんて言う考えは最初はまったくなかったのですよ。」とHさん。
「家の設計が始まった当初はキッチンハウスさんやウッドワンさんのキッチンを見に行ったりしたんです。でもちょっとどこかが違くて、こういう木の良さが表れた形ってやっぱりどこにもなくって、このセパレートのレイアウトも探してもなかったのです。」
とHさんが答えてくれました。
「そうしたら、Hさん(以前お世話になったハウスメーカーの担当者さんもHさん)がオーダーでキッチンを作るという方法もあるんですよ。良いメーカーさんを知っていますので。」と言って私たちのことを紹介してくださったのだそうです。
なるほど、それはうれしいことです。
そのHさんはいよいよハウスメーカーから独立してご自身で建築のお仕事を立ち上げたそうで、「ここからすぐ近所に事務所を構えたのですよ。町内のイベントのたびに顔を合わせちゃいそうなくらいの距離なのですよ。」とのこと。「きっと私たちの時のようにまたイマイさんにお声が掛かるんじゃないのでしょうかね。」
こういうご縁でつながっていくのはとてもありがたいことです。
心地よい風がずっと吹いているのです。
2023.03.02
3月の始まりは、ハルの高校の卒業式でした。
振り返ると、入学式もなく、6月にやっと分散登校から始まった高校生活。
修学旅行も台湾→沖縄→九州に変更になり、2年生の6月頃行く予定が、3年生の春にやっと実現、
保護者1人がようやく参加できた学園祭も3年生の時。体育祭は1度も見に行けませんでした。
ダンス部の発表は、顧問の先生が配慮してくださり、大会前に学校で披露してくれたので、
オンライン開催でしたが、見ることはできたのでした。
校歌を1度も歌ったことがない学年ということで、校歌斉唱の時には、音源に合わせて口ずさむ形になったのには改めて驚きましたが。
「~のはずだった。」とできなかったことばかり見てしまうので、
先生方からは、「そんな中みんなはよく頑張ったよね。」と労うお言葉ばかりだったのですが、
式を終えた後、有志の生徒さんたちが企画してくれた、生徒全員でのRADWINPSの「正解」の合唱と、1年生からの様子をまとめた動画を見せてくれたのですが、その出来上がりが素晴らしく、「色々制限がある中でも、できることの中でみんな楽しかったんだ。」という様子がわかり、とても感動しました。
仕事のお休みをいただき、初めて学校に足を運んだダイスケさんとも、「ちゃんとみんなで楽しく高校生活が送れていたのだね。よかったね。」と話しながら帰りました。
卒業おめでとう、ハル。よい仲間に出会えてよかったね。すてきな姿を見せてくれてありがとう。
2023.02.27
私は早朝から三郷のKさんの現場で定例があるというので、そのタイミングに合わせて現場を確認するために出かけておりました。
シキナミさんから頂いたお話です。シキナミさんにはいつも個性的なお客様を引き合わせて頂くことが多く、今回は美術館の館長さんのご自宅ということで、なかなか変わったキッチンと家具になりそうです。楽しみでもありますが、納まりがシビアなので今から緊張しております。
その頃、Yさんの現場の最終日ということで、ヒロセ君とタケイシさんが作業を進めておりました。
お昼過ぎに無事に完了したということで、ほっと一安心。
今回初めてご依頼くださったのは、一級建築士事務所すずきの鈴木さんと山村さん。以前にはT-SITEの展示に足を運んでくださったりとうれしいつながりがありまして、今回初めてご依頼を頂くことになったのでした。
で、初めてにしてはかなり難易度の高いリノベーションでした。(笑)
たくさんの年数へ経てきた家は細かな歪みなどが出ているのですが、そこを最小限の調整で済むような作りになったり、曲面の仕上げ(これがこのキッチンを特徴づけていてとても美しい)があったりと、制作を担当したヒロセ君は頭を悩ませながらもとてもきれいに仕上げて設置してくれました。
タモの柾目という表面材とコーリアンのウィッチヘーゼルという組み合わせもとても静かな美しい印象になったのです。
まずはホッとしております。
またご挨拶に伺わせて頂きますね。