ヤマザクラとシナとブラックウォールナットのサイドボード

2022.12.24

10月にリメイクしたリビングの家具と食器棚を納品させて頂いたEさんから追加のご相談を頂いていたのです。

あの家具たちを見て、実は同居されているお父さんがたいへん私たちのことを気に入ってくださったのだそうです。

「イマイさん実はね、この家具を見て何よりも父が家具を絶賛しているの。特にね、主人の書斎に据え付けてもらった机を見てこれは良いってとても気に入ってしまったのだそうです。」

ということで、今度はお父様の部屋に小さな収納棚を作らせて頂くことになったのでした。

今まではEさんのお嬢さんが子供の時から使っていたというデスク(これもとても素敵な形だったのです)が置かれていたのですが、その代わりとなる形を作らせて頂いたのでした。

で、どんな形にしたのかというと、中村好文さんに家を建ててもらったというEさんのご友人のところで見た家具の印象が「とても魅力的でして・・」ということで、すみませんがモチーフとさせて頂いて、お父様が使いやすい形を考えていったのでした。

ヤマザクラの天板には写真やラジオが置かれるのかな、たしか。そして、「時々物が書けるようなスライド式の天板はできますか。でも、木だと汚れちゃうかな。」ということで、レザーを張った引き出せる天板を設けて、引手はブラックウォールナットで、好文さんの形に習い、キャビネット自体は食器棚などと合わせてシナで、今回はワタナベ君が手掛けました。

そして、先ほどワタナベ君と何度も伺って顔見知りになったヒロセ君の二人で出かけてもらって先ほど無事に納品を終えて戻ってきました。

シンプルで美しい形となりましたね。

ホゥホゥホゥ、メリークリスマス。

スケッチ

2022.12.24

少しは暖房が効いて暖かくなってきたかな、というタイミングで、「こんにちは。」と隣から声が掛かりました。

「少し早く着いちゃいましたがよろしいでしょうか。」

「なかなかこちらの方に来られる機会がなかったので、急にすみません。」ということで、はるばる西の方から今度鎌倉にご新居を建てるとのことでキッチンを見に来て下さったのです。

最近は鎌倉に家を建てる方が本当に多く、最近は海沿いばかりにあちこち出掛けている感じがします。

まずは見て頂いて、気に入って頂けたらうれしいです。

「良いですよね、やはり。こういう木の手触りって。」

そう言い残してお二人にこやかに帰られました。

これから都内に住む息子さんに会いに行くのだそうです。

さっそく頂いたご要望をまとめてお送りしました。

メリークリスマス。

クルミのアイランドキッチン

2022.12.24

年明け早々に設置工事が控えているクルミのアイランドキッチン。現場は茗荷谷駅から小道や路地を通り抜けてたどり着く少し懐かしい住宅街の一角。文字通り道が狭いため、居住者以外は車が通れないようなところでトラックの切り返しもできない場所。そのIさんのご新居の2階にIさんが熱望したステンレス5.0ミリの天板を運ぶ予定です。監督さんとは事前に打ち合わせていて、大工さんが階段の取付を後回しにしてくれるということになったのですが、はたしてこの重さをすんなり運び込めるかな。

という不安を抱えながら、年を越すことになりそうです。

年内は、タイミングが良いのか悪いのか段取りすべきことはほぼ終わってしまったので、(代わりに年明けからかなり慌ただしくなりそうです)今日から少しずつ掃除を始めている感じ。

そういう気持ちでクリスマスを迎えます。

ホワイトオークのリビングボードとテレビボード

2022.12.22

Hさんのキッチンの対面側の壁は石が張られているのですが、「ここに合わせてカットするのがなかなか時間が掛かってしまいました。」とノガミ君。側板の木口はある程度削りやすいように事前の加工はしておいたけれど、うん、これはたしかに大変でしたね。

それと、テレビボードを納品する時にいつもなかなか時間が掛かることが、家具の取付よりも配線の取り外しと復旧だったりします。最近は、AV機器もシンプルになってきて台数が減ってきているように思えるのですが、ルーター、無線LAN、レコーダー、中継器、ハードディスクなどの入力、出力にLANケーブルのあれこれとだんだんとこんがらがっちゃうのです。なので、事前に写真を撮って、ケーブルにテープを貼りつけてという作業がなかなか大変だったりするのです。

この配線をしやすくするには、テレビボード自体は壁に据え付けずに、手間に引っ張り出せるほうが良いのではなどといろいろ思うのですが、なかなか正解はありません。

今回のHさんはきちんと据え付けて、配線経路も確保することできれいに納めることができました。

格子の扉部分は機器のリモコンが効くようにしている工夫です。

シュトーレンの季節

2022.12.21

もうすぐクリスマスですね。クリスマスの時期のお楽しみといえば、私はシュトーレンです。

それまで食べたことはなかったのですが、イベント「クレミル」にご参加いただいうさぎパンの高塚さんと鎌倉マザーズカフェの臼田さんが出品してくださったことで食べる機会ができるようになりました。

もともとナッツやドライフルーツが大好なので、もうこれは毎年食べるようにしようと思っているのです。

「クレミル」はなかったのですが、お話を伺うと、お二人とも毎年シュトーレンを作っているということでしたので、事前に注文したのでした。

キッチンを作らせていただいたご縁でお知り合いになり、その方々が作ったものをこうして食べることができるなんて、味の美味しさだけでも幸せな気分になれるのですが、そのご縁のありがたさに、より幸せを感じることができます。ありがとうございます。

イベントに来たことがある方々からも、「シュトーレンが食べたくなって近くのお店で買ってみたけど、イマイさんのところで買ったものと味が違って。初めにあの味をシュトーレンだと思って食べていたから。またあの味が食べたいなと思っていて。」と数人の方からお話をいただきました。

そうですよね、私自身もそう思っていたので、ほかの皆様もそう思われますよね。

もうお二方とも、今年の分の販売は終了したそうなのですが、来年以降も(予約制)作られているそうです。情報を掲載しておきますので、来年以降のご参考にしてください。

写真は、鎌倉マザーズカフェさんのものです。マザーズカフェさんのものは食べるとクッキーのようにほろほろとして、息を吸い込むと小麦粉とスパイスの香りがして、そのおいしい粉と一緒にドライフルーツやナッツが合わさってさらにおいしい感じというのでしょうか、(伝わりますでしょうか…。)好きなのです。

毎年届いてから一週間ほどでなくなりますのでクリスマスまで足りないのですが…。

今年もとてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

<クレミルで販売していたシュトーレンの作り手さん情報です。>

うさぎパンさん

(茅ヶ崎のお総菜屋パッケさんやバナナジョーズさんにも作ったパンを卸されています。) ドライイチジクとくるみの入ったシュトーレンを作られています。

鎌倉マザーズカフェ 

アーモンドとドライフルーツが入ったシュトーレンを作られています。ドッグランも併設されているレストランで、ワンちゃんと鎌倉方面にドライブされる際には安心してお店に入ることができます。

お食事もおいしいのですよ。デザートもおすすめです。

動かす

2022.12.20

とりあえず、ショールーム置かれているスツール。マカロンみたいな印象なので、よかったらここに来た時にご覧頂ければと思います。

結局オーダーには至らなかったのですが、こうして手を動かしてできあがった模様のきれいさや毎日みんなが動いていろいろな形を作り出している様子を見てくださって、みなさんが私たちに魅力を感じて頂けるのだと思うとありがたいのです。

日曜日はEさんのところからお昼頃に工房に戻ってきたのですが、いまだどなたも来られていなかったので、「やっぱり誰も来ないかなあ。」なんて思っていたのですが、お昼を過ぎると、ダンダンダンと階段を上がる音が聞こえて、「こんにちは!」とうれしい声が隣の部屋から響いてきたのでした。

来て下さった方々からお話を伺うと(自由に見ていってくださいね、というはずが何だかんだといろいろとお話できてうれしかったのでした)、ああ、こんなところでつながっていたのか、なんて知ることができて、やっぱりご縁があってみんなつながっているわけです。うれしいですよ。

さて、今日は東村山のHさんのところにノガミ君とヒロセ君とで出かけておりました。Hさんもずいぶん前から私たちを見てくださっていて、今回リビングの家具を作らせて頂いたのでした。

搬入を終えてひと段落していると、奥様が「イマイさんのインスタで先日テレビボードの写真が載っているのを見ました。主人はそれまであまり家具の実感がなかったようなのですが、あの写真を見たらテンションが上がってしまって、娘までできあがりをとても楽しみにしていて!」とお話ししてくださって。はい、きれいに設置できるように頑張ります。

ブラックチェリーのキッチン対面カウンター

2022.12.19

今朝は世田谷のEさんのところにキッチンカウンターの設置工事に出かけておりました。

と言っても、ショールームを開ける日でしたので、階段から搬入が難しい部材をバルコニーから荷揚げする手伝いをして、あとは制作を担当したヒロセ君と、今回はサポートのノガミ君と打ち合わせをしたらひと足先に戻らせてもらって。

システムキッチンの印象を変えたいとお考えの方々は少なからずいらっしゃるようで、Eさんもやはりキッチンの周りを温かみのあるチェリーで囲いたいというご要望なのでした。

で、今回はこの天然石に天板に合わせてチェリーのカウンターを加工しております。天然石の木口はすべてC4ミリで面取りされていて、さらに角は7アールくらいの丸みがついていてそれをいかにチェリーの天板と自然につながっているかを見せるところにひと手間を置いております。なるべくチェリーのカウンターを石に被せるようにして、石の面取りが目立たないようにしたのです。ヒロセ君の細工が丁寧でしたので、とてもきれいに納まっております。カウンターと一緒にキッチンのバックパネル部分、サイドパネル部分もチェリーで作り、そのまま折りかえってキッチンの袖壁もチェリーで化粧をすると、木のキッチンに変身するのでした。

いずれは背面の収納(食器棚)の表面材もチェリーに変えたいということで、そうなるとまとまりが生まれて面白そうです。お声掛け頂ける時を楽しみにしているのです。

このカウンターに合わせて試作したスツールは、「すごく美しくて素敵なのですが、予算が厳しくて・・」ということで残念ながら置かせて頂けることは実現しませんでしたが、このカウンターと宙吊りにしたオープン棚が設置されただけで十分魅力的な場所に変わりましたね。

もう少しして、チェリーの色がついてきた頃にあらためて拝見させて頂けたらなあ、なんて思っているのです。

Eさん、ありがとうございました。

ショールーム開放日、終了しました。

2022.12.18

普段は、ダイスケさんがお打ち合わせや現場へ出かけて留守にすることもあるので、ショールームの見学はご予約制にしているのですが、「予約制だと、頼まないかもしれないのに連絡先と名前を伝えなくてはならなくて行きづらい。」というお声も耳にしますので(自分がお客さんの立場だとそう思うので。)今回設けてみました週末2日間の「ショールーム開放日」。

1日目の土曜日はどなたもいらっしゃらなくて…、(Instagramにはそのことを書いていたのですが、マイナスなことを書くと身内に余計な心配をかけるのであまりよくないですね、笑。ご心配をおかけしました。)

2日目の今日は4組いらしてくださいました。ありがとうございます。

「以前お見積をいただいたことがありまして…。」

「Instagramを拝見しておりまして。」

「以前キッチンカタログを請求したことがありまして。今回イベントのお知らせメールをいただきましたので。」

「中学校の講義でお世話になりまして。工房に来てみたかったので。」

と皆様色々なきっかけでいらしてくださいました。わざわざ寒川まで足を運んでいただきありがとうございました。

コロナ禍でイベントをする機会がなくなり忘れかけていたことを気づきました。

問い合わせメールをいただきお見積を返信したり、キッチンカタログをお送りしたりしていますが、イベントはその後のリアクションを直接いただける機会になるのだな、と思い出すことができました。

私たちが作る形を皆様に手で触れて見ていただけて、会ってお話しすることができてとてもうれしかったです。ありがとうございました。何か必要なことがありましたらいつでも声をかけてくださいね。

さて、写真は、開放日が終わったショールームで、「この椅子の編み方替えてみる。」とスツールのペーパーコードをほどいて編み始めるダイスケさん。

きっとお客さんが来てくれたことがうれしくて、昨日に続いて手を動かしたくなったのでしょう。

今日の帰りが遅くなっても仕方がないと思うことにしましょう。

冬のガラス

2022.12.18

お家の花瓶を使う時、春夏はガラスで冬は陶器と使い分けていましたが、

相模大野マーケットで厚木グラススタジオさんの女性の方と出会いまして(スタッフさんなのかしら…)、色ガラスの美しさに魅せられました。

光を通して透けてこそガラス!なんて勝手に思い込んでいたのですが、乳白色や色ガラスの奥行きというのでしょうか…、そして形もすてきだったのでいくつか購入させていただきました。

洗面所には鳥ちゃんと一緒にエメラルドグリーンのものにポトスを、

TVボードの上にはアンバー色のものに剪定した千両を入れてみました。

玄関の飾り棚に飾った青いガラスにお榊を入れたものは、ダイスケさんのおばあちゃんからのおさがりのものです。

数年前に会社の片づけをしていた時に山積みになった段ボールの中から出てきたもので、なんの養生もされずむき出しで入っていたのにひび一つ入っていなくて、私の中ではおばあちゃんから「これ使って。」と言われている気がしてならない奇跡の花瓶なのです。

どれも美しいですね。

ガラスを作っているところが見られそうですので、今度ダイスケさんとお出かけしてみようと思います。

椅子張り

2022.12.17

明日キッチンの対面カウンターの設置工事に伺うEさんから相談されていたスツール。

希望されている形の写真を見せて頂くと、中村好文さんが設計されたスツールのようでとても素敵な印象だったのです。

これはとてもステキ、でも実際に作るとけっこう大変なのではないだろうか‥、と思っていてどのくらいの手間が掛かるか読めない部分もありましたし、ショールームにおいておけたらよいなという思いもありましたので、試作をすることに。

ヒロセ君がフレームを仕上げてくれて、当初、明日には間に合わないかと思っていたのですが、本日、良いのか悪いのか、どなたもショールームにいらっしゃらなかったので・・、どうにかペーパーコードを張るところまで進めることができました。

いやあ、しかし手仕事というのは面倒なのです。

以前、KonaSalonの熊崎先生に頼まれてペーパーコードのスツールを作った時に、これはもう大変だとまいってしまったのですが、やっぱり大変だなあ。できあがるとね、手の跡のようなふんわりした感じがきれいなのですが、やっぱり大変だなあ。

はたして、Eさんにご依頼頂けるかしら。

ショールーム開放日のお知らせ

2022.11.01

「年の暮れに、手作りのものに触れながら1年を振り返っていたら、いつの間にか夕暮れの時間になってしまったね。」そんな時間を過ごしてもらえたら、と思って毎年開催していたイベント「クレミル」。

コロナ禍となり中止していた3年の間はイベントのことを顧みるよい機会だったと思います。

この先も何か楽しいもの作りや、楽しい暮らしかたの何かのきっかけ作りが提供できることを心掛けていくのですが、以前と同じようにマーケットを開きながら木工教室を開く、という内容で開催することは難しくなってきたように思えるのです。楽しみにしていてくださった方々は申し訳ございません。

ただ、これからは「年末」という時期は問わずに、良いタイミングを見て季節を問わずに木工教室などのイベントは開いていけたらと思っておりますので、その際にはあらためてお知らせいたします。

また、今までマーケットにご参加くださった作家さんがたで、もしこの場所でワークショップなどを開きたいなど、ショールームをご活用頂けますようでしたら、ぜひお気軽にご連絡をいただければと思います。ショールームの打ち合わせ予約が入っていない日でしたらいつでも開けることができますよ。

まずは、クレミルの代わりというか、今年は2台目のキッチンができましたので、その形をぜひ見て頂けたらと思いまして、12月17日(土)、18日(日)の2日間の10時~17時(入場は16時まで)、ショールームを開けておくことにします。

「フリーハンドイマイってどんなところなのだろう?」

「木のキッチンってどんな感じ?」

「L型キッチンって見てみたい。」

「オーダー家具って市販のものと何が違うの?」

などなど、特にご予約等は受け付けませんので、どうぞお気軽に見にいらしてください。

それでは、皆様のお越しをお待ちしております。 

*ショールームにお入りいただく際には靴を脱いでいただく形になっております。

*また、駐車場は2~3台分のみございます。満車の際にはご利用できませんので、ご了承ください。)

「気にはなるけど、家具屋のショールーム見るためだけに寒川まで行って休日1日費やしちゃうのか‥。」とお悩みの方もいらっしゃると思います。

寒川のおすすめスポットをご紹介しますよ!

キッチンのお打ち合わせに来ていただくお客様がほとんど「帰りに寄ろうと思います。」とおっしゃる

寒川神社  

私たちも毎年お参りに行くところです。年末年始は人気で大渋滞ですので、今の時期はゆっくり参拝できると思います。

アクティビティが楽しめるスポットは?という方は

ヤドカリ釣りが楽しめる

湘南釣り堀 (予約制)

様々なトランポリンを楽しめる

ピーストランポリン 

プロの方からスケートボードとBMXを学ぶことができる

寒川パーク (予約制)

天気が良ければ芝生の丘からは寒川神社の鳥居と富士山を望むことができる

寒川中央公園 

お土産には、

・倉見駅近くの自家製餡の和菓子屋さん 吉祥庵 

・倉見駅前通りにあるボリュームのあるカツや焼売のチキンロールが人気の 斉藤精肉店 さん

・安くて丸い大きなメンチカツが名物(有)御畜食肉センターさん(日曜日は定休日) 

魅力的な場所がある寒川、ぜひ遊びにいらしてください。

(今回のイラストはハル(長女)に描いてもらったもの。私が高校時代によく読んでいたハートカクテルを引っ張り出してきて、こういうタッチの絵ってすてきだよね、ステキでしょ、と伝えて描いてもらったのでした。お題は、彼女自身が焼いたタルト?だったかな、と紅茶です。)

猫と暮らす場所

2022.12.16

誰だよ、おまえって感じですか。

私ですよ。イマイダイスケですよ。

という感じで迎えてくれたハチさん。先にいらしていた猫と建築社の中村さんとカメラマンさんの撮影にきちんと協力されていたそうで、いささか疲れていらっしゃる。

なので、私が写真を撮らせてもらおうとしてもキュートにそっぽ向かれてしまったぜ。

無事に家族みんなで楽しく使ってくださっているという感想を頂けて、ほっとひと安心ですね。

入り組んだ多階層な様子や樹種の違うスロープ(お尻からツルっと滑ってしまうということで、フェルトが貼られておりました。)や丸みのあるハウスの印象など、やっぱり大変な作りです。よじ登るポールさえも手作りしております。

ノガミ君ご苦労様でした。

皆さんに喜んで頂いたあとは、その足で中村さんが次のご相談があるということで、工房まで立ち寄ってくださって、少し無骨な家具の打ち合わせ。

その地域のランドマークになるような場所にしたいというお客様と一緒にいらして下さったのでした。実現できると楽しみです。頑張ります。

今週末のこと

2022.12.13

いよいよ今週末です。と言っても特に大きなイベントが開かれるわけではないのですが、「自由に私たちのキッチンを見に来て下さいねの二日間」が開かれます。

17日(土)と18日(日)の10時から17時(入場は16時まで)の間はショールームを扉を開けておきますので、

自由に入ってみていってくださいませ。

「フリーハンドイマイってどんなところなのだろう?」

「木のキッチンってどんな感じ?」

「L型キッチンって見てみたい。」

「オーダー家具って市販のものと何が違うの?」

などなど。

特にご予約等は受け付けませんので、どうぞお気軽に見にいらしてください。

何か聞きたいことがあれば、私たちは隣に居りますので、気軽にお声掛けください。

ご飯食べているかもしれませんが、気軽にお声掛けください。

それでは、皆様のお越しをお待ちしております。 

*ショールームにお入りいただく際には靴を脱いでいただく形になっております。

*また、駐車場は2~3台分のみございます。満車の際にはご利用できませんので、ご了承ください。

*18日(日)の午前中だけはイマイダイスケが納品のために不在にしていますので、もし詳しい話を聞きたいという場合はその時間外だと良いかと思われます。

午後からはEさんの完成見学会へ

2022.12.12

Eさんご夫婦は、お二人とも平成建設の設計士さんです。

このたびご自宅を建てられるにあたってわたしたちにキッチン制作の声をかけてくださいまして、その新居に合うキッチンを作らせて頂くことになったのですが、使用したのは針葉樹合板とエンボス調のメラミン。はたして、どういう印象のキッチンになるのだろうか、と仕上がりの細かいイメージが湧きにくい形でありましたが、なるほどこうなったのですね。

ちょうど年末に向けてのこのタイミングで完成見学会を開いておりましたところにアキコと二人でご挨拶を兼ねて少しだけお邪魔させて頂きました。

このあたりはちょっとした丘陵地帯で素晴らしい借景が望めることもあって、いろいろなところに窓があるのですが、「緑だけではなく、落葉も入り込んでくるので、それなりに掃除は大変かもしれないのですけれどね。」とうれしそうにおっしゃっていました。

トイレまで拝見させて頂いたのですが、ふと足元を見るとめずらしく窓が広がっていて、そこから地面が望める様子が見えたのです。用を足しているところが丸見えという形ではなく、足元だけが外を感じさせる印象。先日読んでいた「陰翳礼讃」に書かれていた「床に細長い掃き出し窓がついているので、軒端や木の葉からしたたり落ちる点滴が・・」という風情を思い出して、気持ちの良い家だなあとつくづく思ったのでした。

そして、ワタナベ君が制作したキッチンを拝見させてもらうと、なるほど針葉樹合板の荒々しさはどこかにうすれて床やタイルの印象と相まって、とても上品な印象に映ったのでした。

ここから蜜蝋でごしごしと丹念に磨きをかけていくと、けっこう良い良い具合の黒みが出てくるのではないかと思われます。

西洋風な面持ちなのだろうと思い込んでいたところが良い意味で裏切られた感じで、なるほどー、とたいへん勉強になった時間だったのでした。

ありがとうございました、お邪魔致しました。

itotowaratoさんに会いにattractさんまで

2022.12.12

今日はitotowaratoの彩さんが展示会に参加しているというのをアキコから聞きまして、ではでは久しぶりにご挨拶に、と出掛けてきたのでした。

ちなみに彩さんは、「さらさら光る」のMさんです。

場所は鷺沼のattractさん。
むかーし昔から知っているとても素敵な家具屋さんなのですが、実はお伺いするのは初めて。

まだうちにカナイ君が居た時だったかな。現場作業の帰りに「みんなでお邪魔してきました。」って言っていて、いいなあなんて思っていたのです。(ははは)

これは良い機会だということで、ドキドキしながら出掛けたのですが、青森さんは当時と変わらず優しい笑顔の人でしたね。

実は、今から20年ほど前に青森さんとはお会いしておりました。

たしか秋か冬の夜だったかな、そろそろ夜遅くなってきたし工房をまもなく閉めようかなと思っていた頃に父を訪ねてきた男性が二人。その一人が青森さんでした。今度茅ヶ崎で家具の店を開くので、ということでわざわざ倉見まで挨拶にいらして下さって。その時には父が主に話をしていて、私はぺこりと挨拶しただけなのですが、この木工界は狭いものですので、いろいろなお話が入ってきます。

そこで、茅ケ崎のお店から独立してご自身のお店を持つというお話も聞いておりましたし、大きなリビングの家具を作らせて頂いたお客様からも青森さんが以前勤めていたお店でダイニングテーブルを購入されて、その時の彼の印象がとてもステキだったの、と目をキラキラさせながらお話されていたこともあって、お会いしていないけれども近くで感じておりました。(と言うか耳をそばだてておりました。)

ということで、とてもお会いできてうれしくて、彩さんそっちのけで一人べらべらとしゃべってしまいました。ごめんなさい。

そして、彩さんにも大変久しぶりにお会いすることができて、相変わらず若々しくきれいでね、私たちだけがおじさんおばさんになってしまったようで。

自分で育てた大麦やライ麦で作るヒンメリたちは、変わらず静かで物語がそれぞれにあるようでとても美しいかたちたちでした。

私たちの工房にもということで、三角標のある形をお願いしているのですが、いつできあがるかなーと楽しみに待っております!

タモ柾目の食器棚

2022.12.11

東名高速の伊勢原大山方面へ初めて車を進めた10日の土曜日の朝は、陽射しと風が心地よい日でした。

今日は渋沢のIさんのところに食器棚の納品です。

道の途中で真っ白に化粧をした富士山と丹沢山地と箱根の山々(金時山かな)の稜線が重なって、抹茶のかき氷のような美しい巨大な山に見えるポイントが表れて清々しい気持ちで到着したのでした。

今回の家具は、ノガミ君が監督しながら、ほぼタケイシさんが手掛けた食器棚です。アールの加工や搬入分割できるように変わった位置で家具を切り離す作り方など、特殊な細工が必要な部分もありましたがこのようにきれいに仕上がりました。隣のキッチンに合わせてタモの柾目を使って仕上げておりますので、とても落ち着いた印象にまとまりましたね。

私が事前にキッチンのハンドルの位置をきちんと採寸できていなかったため、現地での取付となって作業にはかなり時間を頂いてしまいましたが、Iさんにもとても喜んでもらえたとのことでひと安心。

彼女自身、Iさんに感想を直接頂くことができたのはうれしいできごとだったと思うのです。

私自身が昔々は店舗の什器の制作ばかりだった頃には形を作る楽しさはあっても、やみくもに作っているように思えて達成感が感じられることは少なかったりしました。

だから作る人自身が届けることができるというのはとても素晴らしいことだと思うのです。

チェリーのペニンシュラキッチンと背面カップボード

2022.12.08

HITOMA design officeさんからお声掛け頂いて作らせて頂いたチェリーのキッチン。
大らかなご主人とさっぱりした奥様のYさんご家族が暮らす江の島の家です。江ノ電が近くを走り、繁華街のそばなのに静かなこの場所。とてもすてきなロケーションです。
私も以前は相模線がすぐそばを走るマンションに住んでおりました。
電車というのは、ガタゴトと静かな夜にはうるさく感じる時もありますが、どちらかというと風情があって私は好きです。
子どもが生まれる前は煙草を愛しておりまして、煙が苦手や妻から逃げるように北川のバルコニーに潜んで(この煙草用のバルコニーがあるからこのマンションにしたくらい、なんていうとアキコに怒られちゃうか)、一人静かに時間を過ごすのですが、そんな時に不意に踏切の警告灯がぺかぺか静かに光り出して、しばらくすると明かりをともした4両編成の電車が静かに通り過ぎる。
「もう少し踏切が閉まる時間が短いと良いのにって、」ドライバーの時にはそう思ってしまうのですが、この時間に聞く踏切のカンカンとなる音は長いほど好きだったりします。
あっという間は座間のほうへ駆け抜けていく電車の小さな姿を見送る時間が好きだったのです。
子どもたちが生まれると、煙草をやめた代わりに、なかなか泣き止まない彼女たちを抱っこして電車を見せてあやしたりしましたっけ。
好きなんですよね。
Yさんの家からもそういう景色が見られるのはいいなあ、なんて思ったのでした。
すっかり独り言ですみません。
昨日無事にノガミ君、ワタナベ君、タケイシさんの三人で施工を終えてくれました。
ちなみにHITOMAさん甘利さんと太田さんはこのたび初めてお付き合いさせて頂いたのに、どこか以前から知っているような懐かしい印象を持ったお二人でして、とてもお話がしやすく、スムーズにキッチンの形がまとめられたのがうれしかったのです。
Yさんご夫婦の掛け合いもとても楽しかったですし。
次は追加でご相談頂いているテレビボードの納品ですね。
薪ストーブのそばということで、木の動きが大変心配ですが、良い形になるように頑張ります。

こんにちは、うさぎパンさん

2022.12.05

コロナの中でもいろいろなイベントを再開する動きが出ておりますが、私たちのクレミルはまだ難しいかな、と考えておりまして、お会いできる機会がある作家さんに挨拶に出かけたりしております。

UKIさんとjardimさんにはアキコが先日会いに行く機会があって、お話しできたようで、「二人ともとてもパワフルだったよ。元気もらってきた。」と言っておりました。

今日はうさぎパンさんに会いに行くということで、キッチンの点検も兼ねて私もくっついていきました。

うさぎパンさんも元気そうで、時にはここで教室を開くこともあるようで、キッチンに何かあればいつでも行ってくださいね。

13年前に作らせて頂いたキッチンは、今こうしてみると粗削りな部分があったりしますが、うさぎパンさんにとても心地よく使い込まれていて、良い風合いです。

昔のブログを見返していて、うさぎパンさんのメモが残っていないかなあ、なんて探してみたけれどなかったですね。このキッチンを作る時がそれはもう大変で、フライパンの高さや柄の長さまで当時パソコンを使わないうさぎパンさんとFAXでやり取りしていたっけ。

その道具たちは今でも同じ場所にきちんと居座っていて、使われ続けていることに堂々としている様子。13年前から変わらない姿で安心します。

13年歳を取った私たちは今日もにこやかに挨拶して、お互い元気な姿を見ることができた。それが一番幸せなのでしょうね。

続いてお手入れ

2022.12.04

今の家に住み始めてからめっきり乗らなくなってしまったアンカーのネオコット。工房の片隅に置いたままにしていたのですが、夏が始まろうとする頃に思い立って「よし、きちんと直してまた乗るのだ。」と引っ張り出したら、ワイヤーが錆びて断線しかけていて・・。気を取り直して張り替えて、「ではさっそく自宅まで。」と乗り始めたら、なぜかシフトチェンジができない。きちんと手入れしていなかったからか次第にそのレバーからオイルが垂れるようになってきて・・。

そして、再びショールームの片隅に。

先々月に迎えた誕生日のあたりからやはり乗れないままは淋しいなあという気持ちが湧いてきたのですが、このバイクが13年前のものということで現存する同型のSTIはすでに廃番になっていて、同じものはないし、中古があってもほどよく高い。

では、互換できるものはどれだろう、なんて探しているのはやはりなかなか楽しいのです。

もともとバイクに乗り始めたのも載っていることも楽しかったのですが、気がつくとアキコがあきれるほど当時はパーツや道具を集めておりましたね。

縁あってひとクラス上のアルテグラの良い状態のものを手に入れることができまして、ホクホク顔で組付けたのでした。

「もっと遠くに行きたいなあ。」と思って、今は島根のまる木工所を開いて頑張っているテライ君に乗りなれたジャイアントのエスケープというバイクを譲って、手に入れたこのバイク。

どこへゆこうか。

手入れ

2022.12.03

今日はおやすみ。

と、いうことですっかり日が昇ってから工房にやってきた。いつもはまだ日の出前に家を出ることが多いので、ちょっと暖かい印象です。

河川敷ではラグビーや野球の練習がすっかり始まっていて、その横を私は歩いてやってきました。

5月から膝が悪くなっていたのをいつか治るだろうと放っておいて5か月近く経ってもあまり良くならなくて重い腰を上げて整形外科まで通うことに。(お医者様は苦手なのです。)

初詣のおみくじに原因が分かりづらい病が長引くって書いてあったのはこのことなのだろう・・。

レントゲンにMRIにといろいろ見てもらって、「気持ち軟骨が減っているようにも見えなくもないね。」と先生に言われて、念のためヒアルロン酸を打ってもらっても全快という感じではなく屈伸すると鈍い痛みが残っていて、ではリハビリも行ないますかと整復師さんに診てもらうと、おそらく膝まわりの脂肪が固くなって悪さをしているのではないか、という見解。

脂肪なの?と思ったのですが、先生に言われるようにマッサージをしていると痛みがどんどん取れてきて。何というかあっけない。この5か月は何だったのだろうという感じ。

今まで、乱暴に走っているばかりで、そのあとのストレッチやらを何もしないで、走ったらお酒が飲めるね、なんて生活をしていたのが良くなかったのでしょう。固まった膝がそれを教えてくれました。

そのようなわけで、今日はそのお試しの日。

ちょっと走るのは怖かったので、歩いてやって来たのでした。

アイを大分待たせてしまったようで「何か食べさせろ。」とそばを離れなくてこまってしまうので、ひとまずご飯を上げたら今度は自分のもののお手入れです。

膝が痛くても自転車を載る分には痛みがなかったので、相変わらず通勤にはこのバイクで来ておりまして、こうして自転車が好きで乗り続けておりますが、固定車の気軽さが好きで16年も乗り続けておりますがさすがにいろいろとくたびれてくる。

家具も自転車も私にとって暮らしに必要な道具です。

まずはバーテープの交換。そのうち剥げた塗装もきれいにしないといけないなあ。

何事もお手入れが大事です。

ホワイトオークとステンレスバイブレーションのセパレートキッチン

2022.12.01

昨日と今日とで逗子のHさんのキッチンの設置工事でした。

当日の朝になって、近々江の島でのキッチンの設置工事があるYさんの現場でタイル屋さんと事前に打ち合わせしておけばレンジフードの取付がしやすくなることに急に気づいてしまいまして、ワタナベ君とヒロセ君にさきにHさんの現場に向かってもらって、取り急ぎ江の島へ。

問題なく打ち合わせを済ませて海岸線を走ると、おとといの強い風が去ったあとでも変わらず強い風が残っているためかこのあたりは平日なのにとても賑やかで、さらには風が運んだ温かさで、現地に着く頃はそれが増して長袖を着てきたことを悔やむくらいの陽気になっておりました。

ワタナベ君とヒロセ君と無事合流して、一番心配だったコンロ側のカウンターの荷揚げは、大工さんが階段まわりの造作を後回しにしておいてくれたため、無事に屋内からの搬入が終わりましたが、終わる頃にはみんな季節外れの汗をかいているのでした。

昨日は本体を設置して、本日は引き出しなどの細かい調整を行なって無事に完了。

ホワイトオークのランダム張りを使った今回のキッチン、色柄共にとても良い表情に仕上がりました。

ここから壁が仕上がってくるととても落ち着いた空間が表れます。

また次回その様子を拝見させて頂けるのがとても楽しみなのです。

図書検索台

2022.12.01

杉並区、渋谷区、相模原市、東村山市など100台以上は作り続けてきました。

市販品のものだといたずらして扉を壊してしまったり、場合によっては中のパソコンが盗まれることもあったりするということで、担当者さんとゼロから考えて作り始めたのが今から15年前のことでした。

今はクライアントが変わってデザインも見直して、このような格子扉のデザインになりました。

図書館のような静かな空間では少し特徴のある形です。

最近では愛知県や静岡県にも納品されているので、どこかで見かけることができるかもしれません。

もし、見かけたら、私たちのような小さな工房が作っていることを思ってくれたらうれしいなあ。

今回は府中市の図書館に納品されるとのことです。

ノガミ君と手伝いに来てくれたコバヤシ君、そして先日職業体験に来た中学生のO君とK君も手伝ってきれいに仕上げてくれました。

ウェブサイト更新

2022.11.30

ナラ板目ランダム張りとステンレスバイブレーションのオーダーキッチン

いろんな角度からご自身の使いやすさを検討してできあがったアトリエのようなキッチン。

大船のIさんの記事「コの字にようこそ」を掲載いたしました。

もしよろしければご覧になってくださいね。

実らなかったかたち

2022.11.29

この2台の家具が実現できたら、きっと心地よかったろうなあ。と、ちょっと淋しく思える予算の関係で実現できなくなってしまったかたち。

「2階では窓から陽射しが差し込んで好きな本が読めるこじんまりした空間を作りたくて、1階も籠れるようにゆっくりご飯が食べられる空間にしたいのです。」と言われて、考えてみた2つの形でした。

最近よく耳にしていた「ヌック」っていう言葉がふと浮かんで、ネコがゴロゴロ寝転がっているような空間が心地良さそうって思ったのですよね。

そう、隔月で記事を掲載させてもらっているHANA Shonanさんに、ウェブサイトではもう掲載されているヌックという印象がある2例の制作例のことを書かせて頂きました。

少し違った視点で紹介しておりますので、もし湘南地域のいろいろなお店で見かけたら手に取ってみてくださいね。次号は1月20日頃だったかな。