ヴァレンタインデー

2025.02.16

今年のヴァレンタインデーのメニューは、ハル作成のクッキーシューと3種のチョコ、チイと私で焼いたシンプルチョコレートケーキでした。

ハル「私サークルの合宿行っちゃうからヴァレンタインデーいないんだよね。何がいい?」

ダイスケさん「何でもいいよ。」

私「シュークリーム!」

ということで、聞かれていないのに答えた私の案が採用されました。

チョコは、ラム酒とソルト入り・いちご・マーマレードジャムが入ったホワイトチョコの3種類でどれもおいしかったです。

アルバイトとダンスサークルの練習時間の合間を縫って、動画を見ながらさっと作れるハルの身軽さと技術が羨ましいですね。タイミングが合わなかったので作っている時の写真が撮れなかったのが残念ですが。

そして、初めてチイと焼いたチョコレートケーキ。

ご存じの通り、我が家は長女ハルがお菓子作りが得意でよく作っているの環境なので、次女チイはやり辛いだろうなとは日頃から思っていたのです。機会をみて聞いても「私はいい。」という感じでしたし、ダイスケさんに言わせると、私とハルがキッチンでやんややんやとしている中には入りづらいよ、と言われる環境なのでした。ごめんね…。

チイひとりで家にいる時には台所を使っているようでした。

今回ハルが合宿に出かけて留守でしたので、やってみようと思えたようでした。

その日、材料とレシピ本をテーブルの上に出しておいたのです。

チイ「お母さんケーキ焼くの?」

私「うん。一緒に焼く?」

チイ「ううん。」 一回目断られる。

各材料を計量して、卵とバターを室温に出して置いていると、

チイ「これから焼くの?」

私「うん、やる?」

チイ「…。(うなずく)」 二回目で同意。

うーん…、私はチイの性格やこのペースをわかっているのでよいのですが、高校生活では最初の声掛けで答えられないと色々なチャンスを逃す気がするので心配になりますが、これも彼女の性格なので仕方がないですよね。

今までも興味はあったようなので、参加しづらい環境にしてしまっていて申し訳なかったのですが、今回一緒に作れてよかったです。何より私が楽しかった。チイもできるじゃんと確認できましたし。

これからも機会を見ながら一緒に台所の立つ機会が増えたらいいなと思います。

そんな我が家のヴァレンタインデーだったのでした。

シナのキッチンのリメイク

2025.02.15

一昨日から始まったSさんのキッチンの工事。

今回のSさんからの依頼はちょっと変わったものでした。新築の時に作ったキッチンの壁付けのほうはしっかりした収納を作ったのだそうですが、このペニンシュラカウンターのほうは予定していた作りを簡素化して収納を作ることなく今まで使い続けてきたのだそうです。

そしてこうして長年使っていてやはり収納がないと使いにくいと思えてきて、その施工会社さんにあらためて相談したらできないと言われてしまったのだそうです。その理由は聞かせて頂かなかったのですが、Sさんからお送り頂いた写真を見てみてもそれほど難しいことでもないと思えたのですが、少し残念な話です。

でも、おかげでこうしてSさんと私たちの接点ができまして、いよいよ先日から設置工事が行われたのでした。

昨日の日記にも書いたのですが、シンクに独立した洗剤ポケットがついていて、メインの排水管とは別にポケットから細い蛇腹の排水管が来ていたのを私はうっかり見落としていて、初日の作業で、設備屋さんに「あれっ、ここにも排水が来てるね。」と言われてドキッとなったのでした。

伊藤さんに用意してもらったのは通称KITと呼んでいる浅型のトラップで、細い排水管をつぎ足すことはできません。

「どうしようかねえ・・。」と伊藤さんと設備屋さんがいろいろと考えてくださった結果、使われていなかった食洗機の排水管を利用して小型のトラップを経由させることで、問題なく蛇腹の排水管をつなぐことができたのでした。良かった。

良いアイデアがなかったら、家具も一部作り直しになっていたし、工期も延びてしまうところでしたので、お二人のアイデアには本当に感謝しております。

そうして、翌日制作を担当したヒロセ君とノガミ君が無事に収納を据え付けて、その翌日である本日、再び伊藤さんと設備屋さんに来てもらって無事に配管を接続して完了したそうで、伊藤さんからの作業完了の報告よりも早くSさんがショートメールでうれしい言葉を添えて作業完了のご連絡をくださいました。

ありがとうございました、Sさん。

タモのクローゼットとパントリー棚

2025.02.14

ご依頼が重なっていろいろと作らせて頂いておりました家具やキッチンたち。昨年から作り続けて今年も1月はひたすらみんなで作り続けて一度の納品に行く機会がなかったのでした。

そろそろ、作業場も、倉庫も、ショールームの半分も、みんなが日報を書く食卓テーブルまでも、できあがった家具たちで埋め尽くされつつあり、そろそろ作業するスペースも無くなってきてしまいそうなタイミングでようやく納品の機会がやってきました。

そしてワタナベ君が手掛けるIさんの家具たちを先日取り付けてきました。

このIさんの家の設計は、久しぶりにお声掛け頂いたシキナミさん。施工はこの度初めてお世話になります茅ヶ崎の大勝建設さん。監督さんと大工さんがとても丁寧に段取りしてくださったおかげで、まずは無事にタモで作るクローゼット内の収納家具やパントリーの棚などを納めることができました。

Iさんの家具の量がたいへん多いもので、この納品が終わって休む間もなくシンプルな飾り棚をひたすらワタナベ君は作り続けております。新しくなったハーフェレのテープライトをうまく納める工夫がこの飾り棚の難しいところで、配線計画を練りながら作り進めております。

そして、昨日からkotiの伊藤さんにご協力いただいて少し変わった家具の設置を行なっております。昨日、今日、そして明日で工事が完了する予定。

昨日は現状のキッチンシンクの排水管の構造でうっかり私の見落としがあって、「これは作業が遅れてしまうかもしれない‥。」となりそうなところを伊藤さんと設備屋さんが工夫をしてくださってうまく配管のルートが取れるように考えてくださり、ほっと一安心。そして、今日はその家具の取付に制作を担当したヒロセ君とサポートでノガミ君とで作業に入らせてもらいました。私は無事に納まりそうな様子を確認したら先に戻らせてもらいましたが、クライアントのSさんは搬入の時からとてもうれしそうに見ていてくださり、私たちもうれしくなったのでした。

昨日の三鷹はそれはもう寒風が吹いておりましたが、今日は暖かいのでした。

シーザーストーン4600オーガニックホワイトとチャコールグレーのキッチン

2025.02.10

T-SITEで湘南料理塾を開催していたカラコルフードネットの平野さんがたまたま私たちのキッチンを見てくださったのが最初のきっかけだったのだそう。

カラコルフードネット

https://caracolfoodnet.com/

ちょうどあの時、「湘南料理道具市」にキッチンを出させて頂いていた時でした。私たちにとってはとても大胆でうれしいご提案を頂いて、1ヶ月ほどキッチンをいろいろな皆様に見て頂けたとても良い機会だったのです。

そこで見かけた私たちのキッチンの印象を、家作りが始まった当初、建ててくださる加賀妻さん(素敵な出会い)から私たちの名前を聞いて、そういえば・・と思い出してくださったのだそう。

うれしいです。いろいろなパズルのピースがきちんとその場所に当てはめられていくような不思議な感覚。何も知らなかったのに、こうしてすべてが知っていたところに納まっていくのでした。

そして、昨日はそのキッチンの様子を拝見させて頂きにアキコと二人でお邪魔させて頂きました。

つい先ほどまで教室が開かれていたというそのキッチンはホクホクして見えました。木の表情が良く見えるキッチンと違って無機質に見えがちな単色のキッチンはやはりこうしてその人の色が入ると途端に鮮やかさで圧倒されるくらい美しいのです。

なんというかとても居心地の良い教室。暖かな毛布にくるまれているような空気感というのかな。

平野さん、ご主人、そしてご主人のお母さまもご参加くださって、その3人の様子が丸々映し出されたような温かなキッチンになっているのだなあ、とあらためてうれしく思ったのです。

平野さん、ありがとうございました。

アイの入院

2025.02.10

そうそう、やっと日常に落ち着いたので。先日アイが入院したのでした。

写真の手前のずんぐりしたシルエットはチャロ。まだシロが元気にここに通っていた頃に仲が悪いのによくここにきてはご飯を食べていたっけ。時々撫でさせてくれたけれど、ポンポンと弾力のあるお腹が特長でした。

その奥に映っているのはアイかなあ。でもおでこに一文字の模様がないから、隣の畑あたりに住んでいるアイそっくりの子だろうか。そうするとその奥にぼんやり映っているのがアイかな。

アイはいつからここに来たのか忘れてしまいましたが、この写真は2014年。ほかに写真を見返すとショールームで撮ったものがあってそれは2015年。この頃にはもう生後半年から1年くらい経ったような大きさに見えるから、今は11歳くらいなのだろうか・・。人間でいうと私よりも少し年上なくらいかな。

アイは最近夜通し出かけてしまうことが多く、ネコはネコ、ヒトはヒトでよいと思っているので、放り出したまま工房を閉めて帰ってしまうのですが、翌朝になるといつも元気に帰ってきて、ご飯を食べてひと眠りをしたらまた日なたに向かって歩いて行ってしまう。気ままに様子が私は気苦労無しでよいと思うし、アイもストレス無しのように思える。

しかし、朝、出社するとアイの声がどことなく小さい。鍵を開けるといちおう元気に一緒に階段を上がって行ったのだけれど、よく見ると口の周りがもさもさしている。

なんだ毛束でもくっついちゃっているのか、なんて思ってぬぐってやるとそれはよだれで口の周りがガサガサに濡れていたものだった。

どうしたの、と聞くと、どうやら口が閉じられないらしい・・。なんだろうと思って口の周りを開けてみたり顎を触るけれどよく分からずアイも特に反応しない。しかしよく見ると犬歯の1本が少し内側に曲がっていてそれが口を閉じようとすると下あごに当たってしまう。これか・・、なんて思って犬歯に触れたら「ぎゃっ」と大きな声を出した。「ああ、ごめん!」と謝るとすぐにいつものしずかな様子になったのだけれど、口が閉じられないからご飯がうまく食べられないらしくいつものような食欲を見せずにすぐに眠り込んでしまった。どうしよう・・。

「いやあ、もし事故にあったり病気になったらそれは自分で選んだ道の途中で起きてしまったことだから仕方ない。それよりもここに家の中にかくまってしまうことのほうがネコにとってはストレスのように思えてしまって。だから病院なんてほぼ連れて行ったことないのです、はははっ。」と、ネコもヒトもお互いの深く関らないほうがよいのです、なんて猫と建築社さんにも話したことがありましたが、本当はネコを病院に連れていくことが怖いのでした。

もともと、この工房には絶えずネコが出入りしていて、ここに工房を移る前の場所では最盛期は13匹のノラさんが入れ替わり出入りしていた時期もありました。ご飯をあげているだけの間柄でしたが、やはり情も移ってきます。時折来ていたボスネコなんかは、どこでケンカしたのか傷が膿んでそのまま額が割れてしまっているのに元気にご飯を食べくる子だけは貫禄があって誰も寄せ付けなかったのでそのままでしたが、子猫たちが時折具合が悪くなると、やはり苦しそうにしているのはかわいそうでしたので、父と一緒に当時はいろいろな病院に出かけることがありました。

いろいろなというのは、どこの病院で見てもらってもよい結果にならなかったことが多かったからでした。入院中に感染症にかかって無くなってしまった子や診察に連れていったら触診中に痛がってそのまま息を引き取ってしまった子までいました。もちろん先生たちは最善を尽くしてくれたのだと思うのですが、自分がここに連れて来なければもう少し長く生きられたのではないだろうか・・、なんて思ってしまうようになって、病院に連れてくることが怖くなってしまったのでした。

だから、ちょっと具合が悪くなるくらいなら猫だからきっと自然と元気になるさ、と思ってきて、実際にアイは具合が悪くなっても数日でケロッと元気になることが多かったので安心していたのですが、やはりこうして不自由にしている様子を見るとかわいそうだなあ。

そこで、このあたりのネコ事情にも詳しい父に相談して岡田にあるブリスペットクリニックさんに連れていくことに。

「外傷が無くても歯だけがこれほど曲がることもなかなかないので、ひとまず全体を調べてみましょう。」ということで検査をしてもらうとやはり健康な様子。少し食べすぎなくらい。歯が内側に向いてしまった原因は分からないのですが歯茎はやはり少し腫れているようで、悪さをするといけないし、これだと生活しづらいだろうということで抜歯することに。大丈夫だろうか・・

その日の夜はやはり見知らぬネコが夢に何度が出てきました。みんなどこか痛そうに顔をしかめておりました。

翌日は15時頃にはきちんと麻酔も切れるからその頃に来てくださいと言われていたのですが、なかなかね、仕事が手がつかないのです。どうやら私はアイのことが好きだったようだ。

で、迎えに行って結局きれいに歯は抜けて無事に終わったのでしたが、私とアキコの声が聞こえたからなのか、奥のほうから、「おろおろおろー」という声が聞こえてきて。

「とても大人しくて良い子でしたよ。でも全く何も食べなくてちょっと心配していましたが、大丈夫ですね。」と先生も優しく教えてくださって。

そうかそうか、よかったよ、よかったよ。

どうやらアイも私のことが好きなようだ。

無事に工房に戻っておじさん二人は「おろおろおろー」と喜び合ったのでした。

お重をしまっている場所

2025.02.08

我が家の食器棚の吊戸棚。

昨年、左側のパントリーとして使用しているキッチン収納棚を整理したのです。

結婚当時、母が嫁入り道具の一つとしてプレゼントしてくれたお重。今まで大事に箱に入れて、お節料理の時にしか使いませんから、パントリーの奥にしまっていたのです。

お客様のお家を拝見している中で、食器棚を開けた時に漆器が見える様子がすてきで、我が家もそうしたいと思い、箱から出して、食器棚の上部にしまうことにしたのでした。

艶っと光が反射する様子と色味が美しいですよね。

収納場所を変えて迎えた今年のお正月。私がお重を探したのはパントリーの中でした。

「あら!お重がなくなってる?」一瞬焦りましたが、すぐ思い出しました。(笑)

せっかく見えるところに置いたのに、普段あまり見ていなかったようです。

今回のことでもう来年からは焦ったりはしないと思います。覚えました。

見えているところにあるのに見ていないまま日々過ごしているのですね。他にもそういうことがある気がしています。

一息ついて周りを見渡しながら過ごす時間を作るようにしていこうと思いました。

一枚板の天板を探しに

2025.01.31

キッチンを作らせていただいたFさんのところにお邪魔させて頂いた時に「イマイさんにテーブルをお願いしたいとおもっているのです。」とお声掛けを頂いておりました。そのテーブルのテーマが「有機的」かつ「天板は一枚板」がよいというお話でした。

私たちの仕事をご存じの人は、一枚板のテーブルの制作例がないことにお気づきだと思います。ダイスケさんに聞くと、接ぎ合わせて天板を作っていく工程と一枚板を削って天板を作っていく工程は違うことも多かったりすることから、なかなかその一歩を踏み出せずにいたのだとか。今回はその良い機会を頂いたのだと思います。ただ、一枚板を取り扱う材木屋さんも限られているし、私たちもあまり詳しくないものですから、どうしようかと思っていたところに日頃お世話になっている北洋木材工業さんから、「銘木をお探しなら三島の谷田木材さんが良いですよ。」と教えて頂いたのでした。

せっかくの機会ですので、Fさんご家族と現地で待ち合わせをして、ダイスケさんに同行して私も倉庫を見学させていただきました。

倉庫に入るやいなや、一枚板が壁を覆いつくすように立てかけられていて、まるで迷路のよう。それぞれの木々が持つ立派な表情には「圧倒的」という言葉しか思い浮かびませんでした。「ここは7~8メートルサイズの倉庫で、あと他にも二つ倉庫があります。」と問い合わせした時に担当してくださったKさんが迎えてくださり、そう説明してくださいました。板の販売だけではなく、加工も請け負ってくださるそうで、テーブル用に契りやレジンで割れを加工したものも見せてくださいました。

こんなに木の種類があるのだな、元はこんなに大きな木だったんだ、なんて立派な木目、その自然に現れたなんてきれいな色、立派な枝が出ていたのだろうなとわかる大きな節。

Fさんの小さいお子さんが風邪をひいてはいけないから、と焚火をして倉庫を温めてくださりその火の熱と煙の匂いがこの空間で私を独特の気持ちにさせてくれます。

日々木を扱う家具屋に働いていながらこんなことを言ってはいけないのですが、切られなかったらもっと生きていられただろうにと申し訳ない気持ちにもなってしまいました。今まで木の生き生きした様子を感じにくい挽いた板の状態は、「樹」というよりも「板」という見え方で工房に届いていたので、こういう気持ちが現れづらかったのだと思います。

そうか、一枚板の魅力はその木が自然にあった姿を感じることができることなのか・・と、今回あらためて気づくことができました。ありがとうございます。

そういう思いを抱きながらも、その表情に圧倒されながら倉庫の奥へ奥へ進むとFさんの思い描く表情を持つ板が現れたのでした。それは「有機的」という言葉が良く合う縮んだ杢目が現れ、勢いのある割れが大きく出ていて、大きさも希望によくあった楓でした。

豪放磊落な社長さんと親身にそばに居てくださった担当のKさん、親切に対応してくださりありがとうございました。

これからこの天板を支える脚のデザインと仕様を考えていきます。

ダイスケさんは仕事の悩みが増えて大変ですが、私はFさんのお家にテーブルが完成するという楽しみがひとつ増えてうれしかったのでした。谷田木材さん、すてきな機会をありがとうございました。

最後の写真はお土産にとくださった槙の木の卵です。ショールームのおもちゃとして活用させていただきますね。

巣のような

2025.01.29

そう、先日Fさんからお声掛け頂いたのでした。

「ようやく壁も塗り終わって、キッチンをお見せできる状態になりましたので、よかったらいらしてください。」

ということでアキコと二人で再びお邪魔させて頂いたのでした。

とても心地よい空間。杉(かな?)の皮張りの外壁に藁すさの表情がやさしい土壁に大谷石敷きの床にこのキッチン。ちょうど緑は勢いを無くしたこの冬のさなかでもまるで巣の中にいるような感じで温かい。というか私は一人で汗を垂らしながら写真を撮らせて頂きました。

そして、私一人ではまるで思いつかないような2階のミニキッチンの姿もあらためて拝見させて頂きました。Fさんがこの石を選んだ時は大丈夫なのだろうか・・、穴ぼこだらけだ・・と思ったのですが、問題なく使えているようです。

しかし、良い表情。石は良いね。

ちなみに1階はシナイパール、2階は琉球石灰岩のどちらも水磨き仕上げ。Fさんが車を走らせてはるか遠くの加工場までに実際に見て選んだ石です。良い表情。

Fさん、またおもしろそうなことを考えていらっしゃるようで、うれしいけれどちょっと頭を悩ませているところです。

クルミのペニンシュラキッチンとバックセット

2025.01.29

昨年12月の半ばに設置工事に入らせて頂いたNさんのご新居の工事がそろそろ終わりそうです、という連絡を神奈川エコハウスのI監督さんから頂いて、残っていた仕上げ作業にノガミ君に向かってもらったのでした。

前回から約1ヶ月。そしてお引き渡しまではあと半月くらいあるのでちょっと心配なのですが、今回はクルミの無垢を使ってキッチンを作っておりまして、特に引き戸が動いちゃうといけないということで、戸が完成してから今日までショールームで養生していたのでした。

なるべく反りを抑えられるような作りにはしてあるので、だいぶ動きは落ち着いたかと思うのですが、今日現場に行ってみるとやはりサイドパネルなどはこの乾燥である程度縮んでいました、ノガミ君が報告してくれました。

やはり動きますね。丸1年から2年くらい掛けてその環境になじむまでは様子を見ないといけません。

まずはきれいに納まりまして、今度は完成見学会が開かれて、そのあといよいよお引き渡し。楽しみですが、動きがどうなっていくのか少しハラハラした気持ちでいるのです。

コーリアンとブラックチェリーのセパレートキッチン

2025.01.26

昨年の暮れに内田さんから、「今度Sさんのところに撮影に伺うのですが、ご一緒にいかがでしょうか。」と打診されていたのですが、その日ばかりは予定が合わなくて、その後なかなかお会いする機会が持てなかったのですが、本日アキコと二人でご挨拶にお伺いしてきました。

「早いものでもう半年ですね。」とSさん。

そうか、あっという間だ。よく見てみるとチェリーの色もすっかり濃くなっている。

「早いですね。」

とつぶやいているそばにSさんの家族であるネコたちがやってくる。アイと違ってなつっこいなあ。そこにいると蜜蝋ついちゃうよ。

手早く、オイル塗装のお手入れの方法と(一か所、彼らがツメでひっかいてしまったところも中目のやすりをあててから研磨し直していくときれいになった)、よくみなさんに聞かれる引き出しの外し方の説明が終わると、Sさんのお子さんと一緒に遊んでいたアキコにコーリアンのお手入れ方法を説明してもらって終了。

とてもきれいに使ってくださっていて、Sさんがうれしそうに使ってくださっている様子が浮かぶよう。

よかった。

最近は、仕事でもプライベートでも県西地域に来る機会が増えたように思うのです。このあたりに来るとなぜだかね、風がとても心地よく感じるのです。

この春も平塚や小田原にキッチンを作らせて頂く予定で、楽しみは続くように思えます。

Sさんが、「夜もきれいなのですよ。向こうに通り過ぎる電車の明かりが写って。」なるほど、詩的な風が吹いている。

ブラックウォールナットのテレビボード

2025.01.23

Iさんのブラックウォールナットの家具は着々と完成しております。

1階のキッチンと2階のキッチンは昨年のうちにワタナベ君とタケイシさん(頑張っているかな)が完成させてくれて、テレビボードが昨日完成。そしてみんなで検品。

今回はすべて押して開くという構造なので、見た目はとてもシンプルなのですが、3500ミリ近い長さの突板を目が通せるように用意することや、当初壁掛けの予定だった重さ100kg近いテレビがこの上に置かれることになって急きょ耐荷重を増やす構造にしたりとシンプルながらも手の込んだ作りになっています。

これでブラックウォールナットの作品はひと段落。このあとはタモの作品たちを同じくワタナベ君が手掛けていきます。

実に賑やかだ。

たたき仕上げの玄関

2025.01.21

厳密に言うと、たたき風仕上げの我が家の玄関土間。

暮らし始めて6年間になりますが、約10年前にマンションの一室をリノベーションされた時にキッチンを作らせていただいたTさんご夫婦が新しくお家を建てられるというということで、我が家の見学に来ていたくださった時にお掃除した後の写真です。

本当は毎日ゴミ出しをする前に玄関の掃き掃除をできたりしたらよいのですが、気が付いた時しかできないのが現状です…。

たたき仕上げのメリットは、表面を荒らしてある表情と質感だと思いますが、メリットでもある分、デメリットにも感じられるわけです。クロックスのサンダルは引っかかりますし、普通のほうきで履くと、跳ね返ってほこりが立ちやすいです。

いいほうきはないものかと検索したところ、見つけたのがマーナ(marna)の物でした。

ブラシ部分が短く跳ね返りがほぼなく、立てて収納できるのもよかったです。

見た目や質感お家の材料や仕上げを選んでも、メンテナンスがしづらいとせっかくの表情ときれいさを保てませんから、「こうすれば大丈夫。」という物や方法が見つかると安心ですね。

玄関ドアの下の汚れと、式台の汚れが気になりますね。玄関ドアを開けっぱなしにできる季節が来たら、ここのお掃除をしてみようと思います。その時は、またここでお伝えしていきますね。

ウェルカム

2025.01.17

12月にオープンハウスを行なったのですが、その時に都合がつかなくて、それでもどうしても見たいのです、という熱いご要望を頂いていたTさんが先日我が家の見学にいらしてくださいました。

Tさん実は10年前にキッチンを作らせて頂いているのです。

こちらのキッチン。

オークとステンレスのキッチンの設置がすべて終わりました。

10年経つとお子さんが大きくなって暮らしかたも変わってきて、もう少ししたらいろいろと考えないと、と思っていたタイミングでとても良い土地に巡り合えたのだそうで、思い切って集合住宅から戸建てへの暮らしに変わるのだそうで、私たちと同じような流れなのだそうです。

巡り会わせなのでしょうね、こういう機会というのは。

そこで設計士さんと一緒にTさんご夫婦がいらしてくださったのでした。うれしいことに、キッチンを作らせて頂いてからずっと私たちの暮らしをブログやインスタグラムなどで見てくれていたのだそうで。

私としてはえんじ色(だったかな)の懐かしい作りのエントランスと広々した間取りの手作りな空間と、そして、目の前にあった床の下に電車の模型が走っているインド料理屋さんでニコニコ微笑む3人の店員さんに見つめられて「おいしい?おいしい?」とにこやかに尋ねてくる中で美味しくカレーを美味しく食べたことを懐かしく思い出します。

そこで出て今度はどのような場所に移るのでしょう。

「またイマイさんにお願いできるようにいろいろと考えております。」とうれしい言葉を頂きました。

10年か・・、あっという間でしたね。

タモのコの字型キッチン

2025.01.17

稲城のSさんのキッチン。

ノガミ君が手際よく進めてくれて今日家具チェックの日。

今回使用した材はタモ。ですが、Sさんのご希望で結構しっかりと色を入れているのです。

当初は、着色の時はいつも塗り慣れているワトコオイルのチェリー色で塗装する予定でサンプルも作っていて「よし、この色で行きましょう。」と話がまとまっていたのですが、いざ塗料を取り寄せるタイミングになったら、長期欠品だそうで北三さんに問い合わせたら、今しばらくは手に入らなそうな気配・・。

ということで、急きょ他の塗料を試すことにして、決まったのがリボスのタヤというシリーズ。かなりしっかり色がのるのですが、なかなか色合わせが難しい。基本的に調色は向かないのがオイル塗料ですので、塗り方で調子を合わせるしかないのであります。

突板のほうはけっこう色が入るのですが、無垢はね、なかなか定着しない。そこで昔よくやっていた方法でひと工夫しながら進めていますがうまくいくといいな。

来月には取付の予定。

ワタナベ君もヒロセ君もそれぞれ大きなキッチンや家具に取り掛かっていて、年始からかなり慌ただしくしております。

二十歳の集い

2025.01.15

愛しのわが娘ハルは今年二十歳になりますので、成人式の日に市のイベント「二十歳の集い」に参加してきました。どういうものか経験がないので知りたい気持ちもありました。

私は中高一貫校に通ったので、一番仲の良かった友達も引っ越してしまいましたし、もう誰も覚えてはいないだろうと参加はしなかったのですが、

地元のお友達が多い兄がそんな私を気の毒に思ったのか、新宿に住む母方の祖母に七五三の着付けをしてもらい穴八幡宮にお参りに行った経験から、祖母に晴れ着姿を見てもらいたいというリクエストを兄が車を運転してくれて叶えてくれたのでした。今振り返るとそんなわがまま聞いてくれて、兄に感謝しなくてはいけませんね。

さて、ハルの話の戻りますが、

「着付けの予約、遅くなると3時おきになるよ!」とハルのダンス仲間のママ友達が早めに声をかけてくれていったので、1年半以上前には予約を取りました。次女チイの卒業式でもお世話になった地元の「スタジオありがとう」さん。古くからある場所で、そんなに大きい場所でもないので目立たないのですが、「こうしてほしい。」というリクエストを叶えて仕上げてくれる腕は確かで、ハルも「あの人たち、すごいんだけど。初めて見せた写真通りにしてくれた。」と前撮りの時から感動していました。

10時半からの式典で、8時半に来店くださいと言うことで、6時起きでしたので、いつも通りに行動できました。

ハルは、前撮りとはヘアアレンジを変えて生花を飾りたいということで、お花屋さんで事前購入して準備しておきました。桜とカラーとラナンキュラス。そのままでは使えませんので、ヘアアレンジにつかえるように、当日の朝ワイヤーとフラワーテープで加工していました。うまくいってよかったね。

会場に行くと、生後数か月からの幼馴染、小中と共にしてきたこの群像。みんな立派に大人っぽくなって、親と一緒にいないと面影がない子もいて驚きましたが、みんなの姿を見て、この日を迎えるまでもみんなそれぞれのドラマがあったのだろうなと思うと、素晴らしいことだなと思い勝手に感動していました。観に行ってよかったです。

午前中で終えた式典から、午後の中学校の同窓会までは時間がありましたので、近くの公園に行って写真を撮りました。通りかかった人に「おめでとうございます。」と声をかけていただきうれしかったです。

同窓会で夕ご飯を食べて帰ってくるだろうと3人で食べていたのですが、

「これから帰ります。全然食べられなかったのだけど、家に何かある?」とハルからLINEのメッセージが入り、普通のオムライスのメニューが記念日ディナーとなってしまいました。

仕上がりにきれいさよりもスピード重視で、自分で卵焼いて、せめて、とでっかく「20」と書いていましたけど。(笑)らしくていいよね。そんなあなたが大好きだよ。

ちゃんと20歳の誕生日にはお祝いディナーにしようね。

そんな我が家の成人の日でした。

在り方

2025.01.12

父が居なくなってから初めてのお正月でした。昨年のお正月も父は入院中でしたのでみんな揃ってお祝いすることはできす、命日も1月中旬なので、今までとはお正月を迎える気持ちが変わりました。

やっぱり寂しいですね。

両親ふたりでしていたお正月準備も母一人でするには大変なので、家族が集合する前日にダイスケさんとお手伝いに行きました。

食事の買い出し、神棚を整えること、

飾りの間仕切りやお正月だけ飾る富士山の絵とお屠蘇の漆器の用意は年に一回しか出しませんから、屋根裏収納にしまわれていました。母は気を付けながらまだできるから大丈夫と言いますが、ひとりでやって階段から落ちては大変ですから、兄とも話して、収納場所を変えていくことにしました。そして、もう屋根裏収納は母が使わなくてもいいように片づけていくことにしました。

その収納場所があっても、暮らす本人の状態によっては使わなくなることがあるのだなと改めて感じました。

「もう使わなくたってそこにあるだけでいい。」という母の気持ちもあると思いますから、物をなくすことを目的にせず、ひとつずつ話しながらよい状態に進めていけたらいいなと思います。

新年のご挨拶で家族が集まった時には、母がお節料理を用意してくれて、父が注いでくれていたお屠蘇も、両親の出身の岩手県のソウルフードのくるみ餅もちゃんと用意して食べ、思い出話をしながら楽しく過ごすことができました。

そして、昨日一周忌がありました。母が体調を崩すことなくこの日を迎えられてよかったです。

一昨年に父が体調を崩し実家へ足を運ぶ機会が増えてから、そして、父が亡くなり相続の手続きが始まってから、結婚してしばらく離れて暮らしていた両親の暮らしと、父の79年を知る機会となりました。

生前父がお世話になっていた会計士さんに引き続きお願いできて安心だったのですが、話には聞いていましたが、色々な書類を集めたり、手続きをしに出掛けたり、大変なのですね。

平日に動けないと無理なことが多かったので、勤務の調整が難しい人は厳しいことなのではないかと思いました。どの施設や会社の担当の方も親切に対応してくださったので、本当に助かりました。

「相続税の申告・納付は亡くなられたのを知った翌日から10か月以内。」という決まりで、父が書き残してくれたものもあるし、母もしっかりしていて父の情報も知ってるし、なんて思っていたのですが、結局期限ぎりぎりとなってしまいました…。担当してくださった会計士さんの返事はとても速く、頭の切り替えがうまくない私にとっては費やす時間が少なくて済んで、とても助かったのですが…。

とにかく無事に終えてよかったです。

父は、パソコンでやり取りするIDやパスワードをすべてノートに書き出してくれていたのは助かったのですが、独自のパスワードではなく、推奨するパスワードを選択して父の手書きでノートに残してあったので、アルファベットの小文字のnかhかわからなかったりしてとても苦戦しました。娘も解読不能のある意味最強のセキュリティでしたが(笑)、手書きでは残さない方がよいなと思いました。

父が遠洋漁業の航海士から定年で下船して、小型船舶免許の講師をしていたのですが、日報として書き記してあるノートが何冊かあり、そういうものを目にすると感動します。ただ、「父が船で働いている。」という漠然としたことしか知りませんでしたから、こういうことをしていたのだなとわかって、とてもうれしかったです。

相続の手続きは、資産・金銭の管理がメインなので、とても事務的な印象でしたが、色々な資料を目にすると共に一緒に暮らしている時や生前わからなかった父のことも知る機会にもなり、とても良い機会となりました。

お父さん今まで本当にありがとう。

自分の在り方を考えながら生きていかなくてはいけないなと思いました。

(文・写真 イマイアキコ)

トンネルとみかんとつづら折り

2025.01.10

正月休みの間にどこかに出かけよう、とアキコと話をしていて、県西の地図をあれこれと眺めておりました。二人とものんびりと緑の中を歩くくらいが好きなので、ふと目に留まったのが国府津から曽我丘陵を抜けるという小田原市の観光課で作られたウォーキングマップ。

良いね、良いねと国府津駅に降り立ち、神社で挨拶をしてから歩き始めたのでした。「丘陵という優しい言葉には騙されてはいけないね。」と息を切らしながら、トンネルのように木々が覆いかぶさるなかを抜けてかなり高度を上げたあたりで、みかんを卸している民家がありました。

そこに同じ地図が張られていて、「今はどのあたりだろうか・・。」と思い、「こんにちは。」と声を掛けて立ち寄ったら、「あら、どちらさんだっけ?よかったみかん持って行ってください。ほら、カバンが大きいからまだ入るでしょう。」と、にこやかに話すご年配のおじさまに促されて、「さあさあ、どうぞ、よかったらこの奥で景色も見張らせるから、みかんを給水代わりに休憩していってください。」なんて奥に招かれてしまいました。

あらあら、これはうれしい。

「このみかんは先代の頃からここで穫れるのですが、市場に売りに出すほどの量でもないものですから、こうしてここで皆さんにお分けしているのですよ。」

とお話をしながら案内してくださったのが、手作りの見晴らし台がある広場。

おお、すてき。

「もともと小田原のみかんはすっぱいものが多いのですが、今回穫れたのは甘いんですよ。しばらく寝かせておいたのも良かったですね。」

「2月に入ると梅の季節が始まっちゃって、みかんもあまりお裾分けできなくなるから、もし今度お車でいらっしゃったら、また声を掛けてください。こうしてお会いできたのも良いご縁です。」

と私たちがもぐもぐやっているところに丁寧にいろいろとお話をしてくださったのでした。確かに良いご縁です。風は冷たいですが、温かな気持ちとみずみずしいみかんを頂いて元気が出てきた私たちは再び緑のトンネルへ。

そして、古墳自体の末期(七世紀ごろ)に作られた岩、風外禅師が晩年過ごしたという風外窟を見学。ここで過ごす時間はとても静かで清らかだったのでしょうけれど、お墓に寝泊まりするのは怖いなあ、なんて思いながら山をくだり、途中で「箱根のホテルにも卸しているのよ。」とうれしそうにお話するおばさまのトマトを頂いて、宗我神社で終点。

帰りは御殿場線に揺られてのんびりと。

健やかな一年の始まりでした。

揺られて

2025.01.06

今日は一足先に私とアキコは仕事始め。みんなは明日からスタート。

お昼前から鎌倉のKさんのところに打ち合わせがあるのでバタバタと出発。

そうか・・このあたりはモノレールなんだよね。この大船から江ノ島をつなぐモノレールは懸垂式なのでけっこう揺れるのです。

私は子供の頃から相変わらず車酔いをしてしまうのです。子供の時分なんてまだ車の中でタバコを吸うことが当たり前の時代で、父はそれはもうヘビースモーカーだったので、後部座席に乗る私はものの10分で気分悪くなってしまう。でもそれは私一人だけでユウ(弟)なんていつもケロッとしているのでいつもうらやましいと思っていたっけなあ。

なんてことを考えていたら、いかん、今日はうっかり後ろ向きの座席に座ってしまった・・。後ろ向きはより辛そうだ・・
と、思っていたら間もなく走り始めてしまったぞ。
むおお、やはり出足が速いぞ、気分が悪いぞ・・。
今朝の朝食にと昨日買っておいた大きなソーセージが入ったうまそうなパンにはうっかりニンニクがまぶされていたようで、マスクの中でその香りがよけいに私の頭を刺激する。

うう、いかんぞ。

と言うところで到着。
乗車時間か短くてホッとひと安心。

Kさんには食器棚を以前から相談されていたのですが、まだご新居であるマンションが建築中だったので、必ず引っ越し前に食器棚が必要だということではない限りは、せめて内覧会でお部屋を見てから、もしくは時間が取れそうでしたら、少し暮らし始めてご新居でのご家族の動き方や物の出入りの仕方が分かってから食器棚の形を考えた方がきっとしっくりする形にできると思います、とお伝えしてあったのです。

Kさんもその考えからにご納得くださって、年末にお引っ越しを終えてひと段落したこのタイミングであらためてお話を聞かせて頂くことになったのでした。

で、やはりお話を始めてみると、考えていた形よりももう少し工夫をしたくなってきて、Kさんにとっての良い形をあれこれ悩みながら探し始めたわけです。

特に最近のマンションの傾向なのか食器棚を置くスペースがコンパクトになっていることが多く、また食器棚の奥行もあまり深く採ってしまうとキッチンとの距離が近くなってしまうことが多かったりして、コンパクトながらもいろいろと工夫が必要だと感じたのでした。

打合せというのはいつも新鮮で、私も相変わらずハッとさせられます。

「それでは、下の収納の形はおおよそまとまってきたので、この吊戸棚はどうしましょうか。」なんてお話になった時に、私はけっこう1/20の図面を見る時の印象というのを大事に思っていて、(けっこう実物と同じスケール感を感じられると思っているのです)図面で見ると吊戸棚の幅が高さのわりに短めに感じていて、もう少し広げたほうがリビングから見た時の印象が良いと思っていたので、そのようにお話を進めておりました。

「じゃあイメージしやすいように、実際の寸法になるように壁にテープを貼ってみましょう。」と張り始めたのですが、実際に張ってみると、うーん、大きいではないか・・。ちょっと余白が窮屈に感じるぞ。

Kさんも大きいなあ・・と。

なかなか感覚というのは、空間に当てはめてみると頼りにならないのかもしれません・・。

そんなわけで当初のサイズでテープを貼り直してみると良い印象。図面で見ると当初のサイズ感だとぼってりした印象に思えたのが、実際の空間の中で見るとそのサイズのほうがしっくり来たのです。

なるほど・・、いまさらながらよい勉強になりました。

そのような感じでお話が進み一つの形がまとまりました。

これでどのような形になるか工房に戻ってまとめ直しますね、しばらくお待ちくださいませ。とお伝えして再びモノレールに揺られて帰ってきたのでした。

テーブルをきれいにメンテナンスしました。

2025.01.05

食事をしたり、お料理の作業台になったり、パソコンを使ったり、書き物をしたり、生活の場となるダイニングテーブル。今年もメンテナンスをしました。大掃除と同じタイミングでするのが自分の理想だったのですが、難しく、元旦になってしまいましたが、家族そろってお節を食べる前には終わりました。

この家に引っ越してきた時に作った栗材の丸テーブル。オイル塗装のもので6年目になります。

表面の艶感にムラがあり、触るとざらつく感じがありました。

我が家のメンテナンスセットは、使い古したキッチンスポンジとふきん、洗濯に使っている純石鹸、洗面器、3Mの紙やすり、フォレストさんの蜜蝋WAXです。

まず、ぬるま湯で石鹸を泡立てて天板を泡泡にして洗っちゃいます。個人的に洗うという作業が好きなのだと思います。これだけでもとてもすっきりします。

意外と触っているテーブルの淵。ここもすべすべだと気持ちがよいです。床に泡が垂れないように気を付けながら洗いましょう。

面全体を洗い終えたら乾いたふきんでまず泡を拭き取ります。

右側が拭き取った古タオル。汚れが落ちたのがわかり気持ちがいいですね。

石鹸成分がしっかりとらないとアルカリの影響で変色するかもしれないので、硬く絞ったきれいなふきんで3回ほど繰り返すとふきんに汚れが付かなくなりました。

その後天板が乾くまで、30分ほど待ちます。石鹸では落ちなかった汚れが反射しています。これは紙やすりで一緒に磨いて落としていきましょう。

反射している汚れがなかなか落ちなかったので、240番→320番→400番で紙やすりをかけていきました。

木目に沿って反対の手で表面を触りながらざらざらからすべすべになるまでやりました。消しゴムのかすのような汚れが出ますのでそれを集めて取り除いておきましょう。

残り少なくなっていた蜜蝋WAXは結構固くなっていましたので、ボールにお湯を入れて湯煎をしながら塗り込みました。湯煎をして柔らかくなっても伸びるとすぐ硬さが戻るので、小さい面積を塗り込むようにしていきました。(新しいWAXだとそのようなことはないと思います…。)

今回、WAXが硬くなってしまってしまっていたので、WAXの塗り込み作業が一番体力を使いました。

むらなく塗り込んだ後、乾いたウエスで余分なWAXを拭き取りました。

手触りすべすべなテーブルになりました。「テーブル氏、今年も1年よろしくね。」という気持ちになります。

ご家庭で作業しやすい蜜蝋WAXを使った方法をお伝えしました。オイル塗装のテーブルやデスクをお持ちの方はお時間があるときにぜひ試してみてください。

他社さんの家具をお持ちの方は、そのメーカーさんにメンテナンス方法をご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。

Fさんのキッチンを制作して:スタッフ ノガミ君の制作日記

2025.01.04

お正月の三が日が過ぎ、今日から仕事始めの人もいらっしゃるのではないでしょうか。スタッフノガミ君が制作日記を書いてくれましたので、ここでご紹介させていただきたいと思います。

私たちは、お客様がそのキッチンがある住まいの中でどう過ごしていきたいか、お客様の望む暮らしのお話を聞かせていただき、お家の間取りやお好みに合わせて提案させていただきデザインを考え、一つ一つの形を考え、家具職人が一人一台担当制で制作をしている家具工房です。

ご自身で壁の塗装をされたFさん。まだ塗装前に伺った時のお写真を使わせていただきました。

【Fさんのキッチンを制作して】

今回のキッチンはずいぶん前から話題にあがっていました。
「大変そうなキッチンの仕事がある」と会社の食事会で社長がたびたび話していたのです。

(Fさんからお問い合わせをいただいたのは2022年のことでした。納品は昨年2024年の10月でした。)

しばらくしてその話題も忘れてしまいそうな頃に図面が渡されました。
それはコの字型のキッチンで、それぞれの正面図を見てみると収納の仕方やデザインなどがさまざまで、三面とも特徴があり、その一面だけ見てもいろいろな要素があって、これらがひとつのキッチンになるとはとても思えない図面でした。

扉や引戸もあり、その引戸もサイズが様々で使う金物が違ったり、深さの違う引出しもあり、吊戸もあります。

いくつもの個性豊かな家具が集合してそのキッチンを形成しているかのようです。

たしかにこれは大変だと思いました。

また、今回のキッチンは床が土間なので給水などの配管は床下に隠ぺいする形ではなく露出していて家具の中を通ります。床の壁際に配管してあるので、それを避ける形で家具を作らなければなりません。

四角い箱を作るのは割と簡単ですが、欠き取りや仕切りや段差などがあるとその分の加工が増えて作り方も複雑化していきます。

どの様なアプローチで組み立てていくか、それぞれをジョイントしていくかとても悩みました。
今までの作ってきた家具の経験を踏まえながら作り方を考えていきます。

まず、社長との図面の打ち合わせから木取り表までで3日もかけてしまいました。

そして、作り始めてからも気の抜けない作業が続きます。
手順を間違えると成立しなくなってしまう箇所もありましたがヒロセさんの手を借りつつ、個性豊かな家具たちを注意深く作りあげていきました。

作っているなかで思い出深かったのは、シンク下の上吊引き戸の振れ止めです。既製部品では対応出来ない仕様でしたので、対応可能にする部品の形と寸法を考え、いつもステンレスの天板を作って頂いている高橋製作所さんに特注で作ってもらいました。
これは初めての経験でしたので仕込み終わる最後まで緊張していた箇所でした。

そして、キッチンの取付。通常なら2日間取るところを今回はコの字ということで、現場での調整も多く出ると見込んで3日間のスケジュールにしてもらいました。
そしてコの字ですので、寸法の逃げを見て置きづらい部分がありますので、キッチンの寸法と部屋の寸法が合っていないと納まりません。このあたりは、現場監督さんと大工さんと連携をとり一部壁を付加してもらったりして、お陰様で無事に取付けることができました。

取付終わってから気づいたのですが、あんなに個性豊かな家具の集まりだったはずのキッチンですが不思議と統一感があり空間に馴染んでいるように見えました。

自分はデザイン的なことは良く分からないのですが、おそらく大理石の天板がキッチンの表情をまとめてくれたのだと思います。
またキッチンには珍しいお部屋の大きな窓からの景色も相まってすごく居心地のいいキッチンに仕上がった様な気がしました。

今回はお客様の喜んで頂いた姿や私たちに頼んでくれた経緯のお話を直接聞くことができて、このすてきな空間作りに関われたことをよりうれしく思いました。

Fさん、ありがとうございました。

お節と散髪

2025.01.01

我が家のお節料理は元旦の夜になりました。

ハルが初日の出を見に出かけていて、元旦のお昼に帰宅した後、眠っていましたし、

お休みでもリズムを崩したくないというダイスケさんは「アイ(猫)もいるし。」と同じ時間に毎日会社へ出かけて行きますので。年内にいただいていたお仕事のお見積などを進めてくれています。

彼のこの気持ちがあるから会社が成り立っているわけで、感謝しています。

18時頃みんな揃い、挨拶をして、お年玉を渡して、「お節料理の味大丈夫?こうしたらよかったかな?どう?」と話しながらみんなで食べるこの時間が好きです。

プロの人が見たらできてない部分がいっぱいあると思いますが、みんなおいしいと言って食べてくれていたのでよかったです。

明日から実家への挨拶に出かけますから、ダイスケさんの散髪をしました。

ダイスケさん「サッポロビールのCMで妻夫木君がお料理している動画があって。雰囲気があってすてきなのだよね。彼はあんなにかっこいい人だったんだなと思ったよ。ああいう髪型にできないかな。」

ということで見てみましたが、パーマをかけてあるみたいですし、私にその技術はありませんし、

いつも通り洗面所でバリカンとハサミで短めにカットをしました。

お節料理も、ヘアカットも、何回やっても「完璧にできた。」と思う時はなく、難しいなと思うままこの年になってしまいました。難しいです。でもする機会は楽しいので、これからも楽しんで取り組んでいきたいと思います。

大みそか

2024.12.31

お節づくりのスケジュールを毎年立てているはずなのに、「あ、あれもやななきゃだった!これ買い忘れていた!」と他のことを思い出すと、バタバタになってしまい、結局紅白のはじまりを見ながら、慌てて年越しそばの準備に入るようになってしまうのです…。

もう頭の中だけでは一度崩れると無理なことが分かったので、書き出しておくようにしようと思います!

長女ハルが大みそかは家にいてくれたので本当に助かりました。お節づくりのお手伝いは彼女の当番。

写真は栗きんとんのさつまいもの裏ごしの物しかありませんが…。

伊達巻、田作りも作ってくれました。

これらにローストビーフ、煮豚、黒豆、なます、松前漬けが我が家のメニューです。

年越しそばの海老天が初めてまっすぐ揚げられました。ちぎれちゃうのではないかってくらいに切り込みを入れないといけないのですね。ハルが躊躇なく切っていたので食べやすくもなって成功しました。いい勉強になりました

ガスコンロが3口の我が家。黒豆に一口占領されると、火の元渋滞が起きてしまうので、大みそかのお昼には煮終えて、今年はそれにならないように準備できたことはよかったのですが。

紅白歌合戦を見ながら、年越しそばとマグロとぶりのお刺身が大みそかの夕ご飯メニュー。

みんなでこうして食卓を囲めてよかったね、1年ありがとうございました、と乾杯をしました。

お飾り

2024.12.31

大掃除を終えたら、お飾りを飾りましょう。

お飾りはパーツの材料を買って手づくりしました。お飾りに水引でその年のモチーフを作ることと、玄関の花を選んで飾るのはいつからか次女チイの担当。

体がお花になってるかわいい蛇ちゃん(会社のお飾りは緑色、家の玄関は白、花瓶はゴールドにしたそうです。)と、今年のラッキーカラーはグリーンとゴールドと紫ということでお花を選んでいました。

手塚さんの花瓶にもゴールドが入っているので、よりゴージャスな印象になりました。

花瓶の周りには水引で作った小さい紫とピンクのお花をちりばめて。こういう発想は私にはないので、素晴らしいなと思いました。

鏡餅は、coneに真空パックのお餅をのせました。生のお持ちのカビがどうしても気になってしまって、悩んだ挙句、こういう形になりました…。

我が家はこういうお飾りで新年を迎えることになりました。