2024.08.21
先日の我が家の夜の食卓メニューは、ハンバーグ・前の日のお刺身の残りで作ったマスタードマリネ・長芋のソテー・コンソメスープでした。
チイがアニメグッズや、読まなくなったマンガを売りに行きたいと言うので、付いていった時の査定の待ち時間に見つけた定番おかずのレシピ集で、作ってみたくなるメニューがばかりでしたので購入しました。
その本に載っていたケンタロウさんのレシピです。
特別な材料は使わず、作りやすくて美味しくて、家族にも好評でした。
私の中での「夕ご飯のメニュー、うまくいった」指標は、家族のコメントの他に、チイのご飯の進み具合があるのですが、ご飯に載せて丼ぶりにして食べていましたので、とても高評価だと思います。
世の中で、「よい。」と言われているものに、古いも新しいもないと思いますが、料理家の人たちが考えられたレシピも同じなのだなと思いました。素晴らしいですね。一体世の中にいくつのレシピが存在するのでしょうか。これもご縁のひとつなのでしょう。
美味しいハンバーグの作り方を教えていただきありがとうございました。
2024.08.18
「お盆休み中にお庭でBBQしたいな。」とダイスケさん。
そう思った時にやりましょう、ということでハルチイの予定を確認して、日を決めました。
アルバイトが終わって19時には家に着くと思うというハルに合わせて、18時半から火をつけ始めました。まだまだ暑い時間帯始まりで、ダイスケさんは汗だくになりながら焼き当番をしてくれていました。
海老もただ焼くつもりで用意していましたが、ガーリックシュリンプが食べたくなって作ってみました。意外と簡単に作れるものなのですね。思い込みってありますよね。作ってみてよかったです。
お肉を焼き終わり、「そろそろ火を消すけどいい?」とダイスケさんが言うと、チイがスマホで調べて、何かを用意し始めました。「チョコバナナ焼いてみたい。」と持ってきたのが写真のものです。皮が真っ黒になったら出来上がりだそうで、ハルと半分こしておいしいと言いながら食べていました。
大体こういう時に動くのはハルの方なのですが、チイが動いてくれてのはうれしかったねと後でダイスケさんと話していました。
ただお外で火を起こして焼いて食べるだけなのですが、BBQは特別感があって楽しいですよね。
大好きな時間です。
ご近所さんにはご迷惑をおかけして申し訳根いのですが、次回もまたこういう時間を持てたらいいなと思っております。
2024.08.17
ブログは自分が日記のつもりで書き溜めておいたものですので、昔のものを見返すと、家具以外の何だかとりとめのないことばかりが書いてあるわけです。特にこのウェブサイトになる前は、2014年以前はエキサイトでブログを書いていて、なぜこんなことを書いたのだって思うことばかりですが、やはり懐かしい。
「自由な手たち」
https://freehands.exblog.jp
自転車のことを見返すとヤビツに最後に行ったのは15年前なのだ。
来年こそは1度は行こうと思いながら昨冬にメンテナンスだけはしていたのですが、思いだけは持ち続けたままでいたらあっという間に夏が来てしまった。でも、このところ川沿いを走ったり、山に登ったりするうちにむくむく気持ちが盛り上がってまいりまして、体力は落ちちゃっているだろうし大丈夫かなあ、なんて思っておりましたが、だめなら押しちゃえということで出掛けたのでした。
表ヤビツはきっと辛いよ・・、って思って裏ヤビツから上がっていこうと思ったのですが、工房でアイにご飯をあげていたら、ここからなら表のほうが近いし、だめなら押しちゃえということで表ヤビツに。
7時半ごろから出掛けたので、きっと道が混雑しているかなと思ったのですが、車も少なく、自転車の人たちもまばらで、むしろ峠までランニングしている人のほうが多かった。(すごいね)なので、道中は葉がこすれあう音や鳥のさえずり以外に何も聞こえない時間が多くあって、やはり森の中は心地よい。
しかし辛い。
名古木からお豆腐屋さんあたりまででもう止めておけばよかったという思いが頭をよぎるけれども、そこを過ぎると少し緩やかになり、なんだい、案外こなせるじゃないかと思った矢先の送電線あたりから見えてくる激坂。ここが峠までの中で一番辛い。いやあ、もう駄目かなあなんて気持ちはインナーローよりもさらに低くなってしまうのですが、路肩にグリーンベルトが引かれているのを見ると、「そうか、ここは子供たちが毎日通学しているのに、こんなところであきらめてはいけない。」とよく分からない気持ちに動かされて登っていくと蓑毛のバス停。
そこからは気持ちよい林道が続くのですが、次に出てくるのは、菜の花台を過ぎて少し行ったところにある緩やかに見えて長々と徐々に高度を上げるワインディングロード。ここがなかなか辛いのですが、ここを超えると再び気持ちよい林道が続いて、どうにか峠にたどり着く。
バイクの調子も良い感じで、ショールームに飾りのように置いていたことを後悔するくらい良い乗り心地でした。
何ごとにつけ、自分の思うところまで到着できるということは、うれしいことで、そして大きな力になることなのだなあ、と実感できた土曜日の午前のできごとでした。
2024.08.16
お盆休みの間はダイスケさんが定時で上がって帰宅してくれるので、家族みんなで食卓を囲めるのがうれしいです。
昨晩のメニューは、お刺身・イカ酢味噌・ポテトサラダ・冷奴・野菜の味噌汁。
ダイスケさんが「おいなりさんが食べたい。」というので煮ましたが、今回は醤油と砂糖だけのレシピでもおいしくできました。(写真がピントが合ってなくて失礼します。)
お揚げもその時々で買うメーカーが異なるので自分の中でなかなかレシピが決まらないのですが、
大体急に思い立って作るパターンが多いので、楽でシンプルなものが自分には合っているようです。
レシピを考えられる人はすごいなと日々感じております。
2024.08.14
最初の計画は、お盆休み中に大山灯篭まつりを観に行く計画だったのです。
なぜかすごく心惹かれていまして、夜入ることのできない山・神社へ行けば、もしかしたら父を近くに感じられるのではと思いました。でも、南海トラフ地震注意、神奈川県西部の地震発生と続けて起きたので、夜間の移動はやめておこうということになりました。
登山が趣味で昔百名山踏破を目指していた母。今でも意欲的に体を動かし続けているので、「日中の移動なら、阿夫利神社の下社までは行けるわよ。」ということで、下りは転んで怪我したりしたら大変なので、ケーブルカーで降りるという計画で久しぶりの登山に連れ出すことにしたのでした。
9時半ごろ大山の駐車場に到着して、女坂を上り始め、母のペースに合わせてこまめに水分と栄養を補給しながらゆっくり登りましたが、体の水分がすべて入れ替わったのではないかというくらいの汗をかきました。
母は「なんとなく山を歩く感覚を思い出してきたわ。」と話しながら歩いていました。
途中、大山寺で鐘を鳴らさせていただいたり、願掛けの瓦投げをしたりして体を休めることができました。(輪の中に瓦を通すように投げることができたら成功なのですが、誰も通すことはできませんでした…。)
そこから40~50分後に阿夫利神社下社に到着しました。無事にたどり着けたことにお礼を伝えて、チイが楽しみにしていた御神水をいただきました。
その後お茶屋さんで休憩していると、
「少し行くと見晴らし台があるのよ。前にお父さんと行ったことがあるの。頂上は無理だけどそこくらいならいけるかも。」と母が言いましたので、気を付けながら歩き進めることにしました。もみの木の原生林やご神木を見ることができて、母が言い出さなければ見ずに帰るところでしたので、偶然に感謝しています。
40分くらいで見晴らし台に着きました。
空が近くてとても気持ちがよかったです。この場所に来れただけでも、父と何かを共有できたような気持ちになれました。
帰りはケーブルカーに乗り下山しました。2時間かけて上ったのに、6分で下りてしまうのですから、ダイスケさんと一緒に「なんだかね。」と言いながら乗車していました。
本当は立ち寄りたいお豆腐屋さんがあったのですが、駐車場が停められず時間もありましたので断念しまして、夕方までに実家へ戻り、迎え火を焚きました。
父に登山の様子を報告しながら、父が日本酒を飲んでいた器に御神水を入れてお供えしました。
お父さんにも2回くらい頂上までの大山登山に連れて行ってもらったことあるものね。
父に言わせると、きっと「お前たちは相変わらず落ち着きがないな。」という我が家のお盆の入りなのでした。
2024.08.12
今年のお盆は父の新盆ですので、行うことがありますから、例年より少し引き締まった気持ちで過ごしております。
(イマイ家は「お盆にご先祖様が帰ってくる。」という考え方ではない宗派で、両親のお墓も岩手県でお盆の法要に参列した経験がなかったので、今回初めてのことなのです。)
今日は墓地で法要があるので、お墓のお掃除をしてから参列してきました。
お墓がとても熱くて、目玉焼きが焼けるんじゃないかというくらいでした。
数分の作業でしたが、みんなで汗だくになっていました。
(兄家族が週末お墓参りをしていてくれたらしく、そのおかげで短時間の作業で済んだのだと思います。ありがとうございます。)
実家のお仏壇は母がきれいに整えてくれていたので、帰宅後我が家のお仏壇の掃除をしました。
ダイスケさんが作ってくれた無塗装の松の厨子です。もう2年半たつのですね。
物を全部どけて、お香立ては洗って、硬く絞ったふきんで拭くだけでしたが、思ったよりもほこりが付いていたので、きれいにできてよかったです。
迎え火を焚くのは明日なので、今日はここまでということで。
2024.08.11
お盆休みに入り、なんだか気持ちがゆったりしますね。
いつもと違うメニューを作ってみようかなという気になりました。おいしいもの好き我が家の食べ物番長ハルに相談です。
私「お休みだから夏休みっぽいメニューがいいね。」
ハル「トルティーヤは?」
私「いいね。いつがみんなで一緒にご飯食べれるんだ?」
ハル「私今日しかないや。」
私「今日!?」
(アルバイトやお友達と遊ぶ約束や通い始める教習所の予定で忙しいらしいです。)
ということで、慌てて支度です。
帰宅するまでに生地を仕込んでくれていて、サルサソースやワカモレディップを作ってくれました。
私はチリコンカンを作りました。スパイスが足りなかったのでほぼカレー粉で代用となりましたがこれはこれでおいしかったです。
生地を焼く作業は、ハルが伸ばして、私が焼くという流れ作業。
ひとりだと大変ですが、手分けをしてやると楽しめました。
ダイスケさんがたくさん食べるので16枚焼きました。
お米loverのチイも「おいしい。」と言ってたくさん食べてくれていました。うれしいですね。
次は何をしようかな。
そう考えられる時間があることがありがたいことだと思います。
2024.08.10
「シナイパール」という初めて聞く石の名前です。
「むしろ、ただ石がその上に載っているだけというくらいの納まりが好きです。」というFさんのキッチンは、その天然石とブラックチェリーとラワンを使ったコの字型キッチンです。なかなか複雑な納まりになるこのキッチンは先日のHさんに続いてノガミ君が手掛けています。
とても不便な立地というと失礼に聞こえてしまうのですが、鎌倉の、車ではとても通りづらい道を抜けた先にある山道のような細道を歩いていくと山小屋が連なったような形のご新居が建築中です。
ここにたどり着くまでの道程もFさんが思い描くストーリーなのかもしれないというくらい、ワクワクするような場所。私にとっては今から納品がうまく納まるかドキドキのほうが大きいのですが。まずはこうして形がまとまりました。
2024.08.10
ノガミ君が工夫を凝らしながら組み上げていったこの形。しばらく前から設置工事に入らせて頂いていて、先日ようやく完了。
うさぎパンさんや加賀妻工務店さんのご縁があってこうしてできあがったシーザーストーンを天板に使って、キャビネットはグレーにペイントされたキッチン。写真で見るとグレーの質感は分かりづらいのですが、マットで落ち着いた表情に仕上がっていて、化粧板でできあがるかっちりした感じとはまた違ってふんわりと柔らかさのあるグレーになっています。
思い返すと、T-SITEでキッチンを展示していた時に見に来てくださったことがきっかけかと思うともう4年も前のお話だ。こうしていよいよ実現できました。
ここからどのような広がりが生まれていくのか楽しみなのです。
2024.08.07
昨夕にMさんの食器棚を納品してきました。
最近みんなそれぞれの仕事が慌ただしいため、最初はタケイシさんと二人で納品に行こうと考えていたのですが、うーん、やはり重い・・。
ブラックウォールナットという樹種の重量もそこそこ重いこともあるのですが、最近の使いやすくなった引き出しのスライドレール自体が重いのです。その引き出しが9杯もあるとかなりの重量。夕方というと車も人も帰り道でにぎわいやすくなるかもしれないので、なるべくスマートに進めたいと思いまして、アキコも一緒に行くことに。
もともと、Mさんが工房に見学にいらしてくださった時にご相談を伺ったのは彼女でしたので、アキコも二つ返事で来てくれることに。
最近では仕事の関わり方として、男性、女性のへだたりなく取り組めるようにという考えが広くありますが、やはり力仕事が多くなるこの仕事では男性の力に頼りがちですが、タケイシさんも私たちに負けないようにと力がついてきたり、持ち方を工夫したりとむしろ私のほうが頼りなく思えてくるくらい。腕立てが苦手なアキコもオートロックの多いマンションでは複雑になりがちな搬入をサポートしてくれて、おかげさまでスムーズに作業を終えることができました。
これからも、こうしてみんなが適した形で適した場所で心地よく働くことができるように努めていきたいものです。
さて、今回作らせて頂いたのは、ブラックウォールナットを使った食器棚です。引き出しの取っ手は端部に丸みを持たせたでっぱりのあるデザインで、右端に扉ががあるため、左右端部は出っ張らないようなデザインで作らせて頂きました。
Mさんの強いご要望で、この食器棚のどこかに特長を持たせたいのです、ということで、扉に格子のデザインを取り入れることに。
また今回は、動かせるようにしたいということで、家具の下にフェルトを貼っておくだけの形で納品しています。さすがに運び出すには人手が必要ですが、少し動かすくらいなら、押すだけで滑らせることができるようにしています。
こうして無事に納品でき、Mさんご夫妻にも喜んで頂けました。
そして、帰り道でMさんからご連絡が。
「イマイ様、本日は暑い中、ありがとうございました。
さっそく大皿を入れてみたら並べて収納することができ、感激しています!!
理想の・・・というより、理想越えの食器棚です!
オーダーメイドの家具なんて初めてでしたが、細かやにアドバイスも下さり相談しやすく、安心してお願いすることができました。
結婚してから10回以上の転勤で、その都度備え付けの家具で間に合わせてきましたが、思い切って注文して良かったです。
一生大切に使わせて頂きます。」
と、納品して間もなくうれしいお便りが届きました。
ありがとうございます、Mさん。お近くですから何かあればいつでもお声掛けくださいませ。
2024.08.06
Iさんお二人の笑顔のように明るいキッチンに生まれ変わったリノベーションの様子を掲載しました。
「風まろやかに」 葉山 I様
お時間ございましたらご覧いただけますとうれしく思います。
2024.08.06
来週はお盆休みですね。私達は8月11日(日)から8月18日(日)の間、工房・ショールーム共にお休みをいただきます。
ただ、今家作りを計画され始めていて、この連休中に考えを深めたいと思われるお客様もいらっしゃると思います。
そのためにオーダーでできるキッチンや家具のことを詳しく見聞きしておきたいと思われる皆様には、1日1組限定とはなってしまいますが、ショールームをご覧頂けるように準備いたしますので、気軽にご予約のご連絡をいただければと思います。
打ち合わせは1人で行っておりまして、予約なしだと大変バタバタしてしまいますため、ご協力をよろしくお願い致します。
(ご予約時以外ショールームのエアコンは入れていませんので、とても暑くサウナ状態ですぐご覧いただける状態ではございません‥。)
毎年必ず「近くまで来ているので、空いていたらショールームの見学をしたいのですが。」と当日のご連絡をいただきます。
大変ありがたいことなのですが、先にご予約のお客様を案内していたり、他の予定を入れていたりしますので、日時を改めていただくことになっております。
お打ち合わせ中ですと電話にも出られない場合もございます。申し訳ございません。メールでの事前(2日以上前に)予約のご協力を、よろしくお願いいたします。
家具やキッチンについてのご相談・お問い合わせ・カタログ請求、木製雑貨のご注文についてのメール・お電話等の返信に関しましても、すべて8月19日(月)から順次対応させていただきますので、ご了承ください。
キッチンカタログ請求・木製雑貨ご注文分の発送につきましては、8月9日(金)の午前中までにご連絡いただいた分に関しては休業前に発送の手配をさせていただきます。
それでは皆様どうぞよろしくお願いいたします。
2024.08.03
Iさんのところにネコ階段を納品しました。
ネコ階段と言えば、猫と建築社さんの出番なのでしょうと思いましたら、Iさん、以前にご相談されていたのだとのこと。何となく、そ知らぬ顔のままはしっくりしないので、中村さんに確認してみると、「そうなんですよー、でも建築に関わる大きな改装ではなかったので、その時のお話はなくなってしまったのです。イマイさん、よろしくお願いしますね。」と快活にお返事くださいました。ありがとうございます。頂いたご要望をもとに何度か形を手直ししてプランは完成。
kotiさん壁を一部造作してもらって、クロスを夜のとばりのような印象にして、そこに私たちの家具を据えました。パイプスペースが関わる部分も点検できるように置くだけの形になっています。そして、Iさんが用意した月や星や雲を壁に取り付けて完成。
「ここまでいろいろと考えてみましたが、当の本人が気に入ってくれなかったら、困っちゃうのですけれどね。」とIさん。
気に入ってくれると良いのだけれど、そればかりは猫の気まぐれですものね。気に入ってもらえるように願っております(笑)
2024.08.01
夏休みと言えばお祭りがありますね。コロナ禍でしばらく開催できずにいた自治会のお祭りなども今年は再開されているところが多いのではないでしょうか。
会社がある倉見も4年ぶりに納涼盆踊り大会(8月3日)が開催されるというお知らせをいただきました。
私たちは協賛させていただいてりまして、お祭りの抽選会の景品も提供させていただいております。
今回はクルミ材2つ、タモ材1つのペントレイ計3つにしました。
当たった人に喜んでいただけることを願っております。
2024.07.30
昨年の11月にキッチンと背面収納を設置したSさんのところにお邪魔してきました。
Sさんとは塗装でお世話になっているオオガキさんからのご紹介で、今回こうしてキッチンを作らせて頂いたのでした。
ご主人が生まれ育った家をリノベーションして、このダイニングキッチンがモダンな印象に変わったのでした。
「ずっとここで育ったからさあ、もう日本家屋じゃなくていいよ。」なんていうご主人でしたが、この家を建てるにあたっては、京都の様式が取り入れられた造りだったり、栃木から材を運んで寝かせていたことをとてもうれしそうにお話をされるので、やっぱりここが好きなのですね。
奥様はこういう空間が大好きなので、今回生まれ変わったこの暮らしをたいへん喜んでいらっしゃって、キッチンも、奥様のアイデアをあちらこちらに取り入れた形で完成しましたので、とても満足して使ってくださっていたのでした。
Sさん、ありがとうございました。
2024.07.27
最近は稲村ケ崎駅の西側で1件、東側で1件のキッチンの制作を並行して進めています。どちらも納まりがかなり複雑なキッチンでして、特に西側の葉山工務店さんが手掛けるキッチンは連休明けから今まで何度現場に通ったことか。
連休明けくらいはまだ海岸線は穏やかでしたが、こう暑くなってくるとやはりみなさん海に入りたいところですから、車での移動はたいへん混雑するのです。ですので、なるべく夏の鎌倉へは車以外で向かうのですが、インバウンドの影響なのでしょうか。江ノ電も常にぎゅうぎゅうな様子ですので、自転車で移動をするのです。
久しぶり(10年ぶりくらい)に境川サイクリングロードから海岸線に出たのですが、なんだか疲れるのはやはり年を取ったからか。最近そんなことばかり思うのです。
葉山さんの現場は下準備が整っていたのですが、内部足場を組んでしまうということで、搬入に問題中の確認。どうにか荷揚げできそうです。ここにモールテックスと漆喰とウレタン塗装が混在するキッチンが来るのですが、なかなか収まりが複雑です。担当するワタナベ君も頭を悩ませながら進めているところで、来週いよいよ取付です。
そのあとには東側のFさんの現場に。こちらは久保田工務店さんが施工されていて、こちらは建物自体がかなり複雑で、絵本に出てきそうな様相でどんな仕上がりになるのか楽しみなのですが、キッチンはまた独特でして、天然石のコの字型キッチン。ノガミ君が頭を悩ませながらもきれいに進めてくれていて、そして先日ようやく石が届いて、想像していたよりも軽かったので、少し安心しているのですが、さあ、無事に納まるのか少し緊張しております。こちらは8月の終わり頃に持ってくる予定。
忙しい夏です。
2024.07.26
スカイツリーが良く見えるSさんの現地確認に出かけておりました。
このあたりは墨田区の三角州のようになっているあたりで、現地確認の時はなるべく電車で向かうのですが、最近の暑さで特に現場は冷房などもなく、職人さんがみんなウォンウォンと空調服で膨らんでいるくらいですので、毛穴の数が赤ちゃんと同じ私はあっという間に服が汗に染まってしまうのです。
そんな状態で電車で工房に戻ると、今まで体調崩すことが多かったので、車で伺わせて頂きました。
以前父がお付き合いしていた会社さんの仕事では新築マンションに家具を作ることが多く、このあたりはよく来ていたっけ。上野、本所、門前仲町。20年以上経っても懐かしい光景で気持ちが涼やかになります。
最近設置工事に向かう途中でタケイシさんと話をする機会が多く、彼女の子供時代の話をきかせてもらうのですが、このあたりで伸び伸びと育ったのだとか。
私がこの仕事を始めたのが19歳になったばかりの冬だったっけ。その頃に産声を上げたタケイシさんがこうして同じ場所で働いているのだと思うと、そうかそうかと思う。そりゃあ、年も取るはずだ。
2024.07.25
建築士のTさんからお声掛け頂いて、今度ご実家の部分改装をしたいのだとか。
メインはキッチンのリノベーションなので、いつものようにkotiの伊藤さんにお声掛けして、さらに詳しくお話を伺うと、内部壁がジョリパット仕上げでその表面もくすんできたので塗り替えたい、ということになりまして、ユウにも声を掛けたのでした。
ユウは私の弟で、奥さんと二人で外壁塗装屋を営んでおります。外仕事だからか色が浅黒く精悍な顔つきをしているので、ユウのほうがお兄さん?と言われてしまうところですが、最近は私も頭頂部が淋しくなってきましたので、だんだんと年相応の風貌になってきたからか間違われることは少なくなってきました。かわりに最近はユウのほうが紫外線で目の色が薄くなっているので、きらきらと若々しい表情なのです。
そんな二人と一緒にTさんの現地確認にご実家にお邪魔させて頂きました。
ラビリンスのような子どもにとってはワクワクするような間取りのお家で、Tさんはここで育って今のような感性を育んだのだなあと感心しながら見させて頂いて。
まずは、どこをどのようにするかの概要をみんなで打ち合わせて、秋から冬にかけてお話が進む予定です。楽しみです。
2024.07.25
もうやってみないと分からないね、と気持ちが降り切れてしまって当日を迎えたNさんのキッチン設置工事。
ステンレスのL型天板を1/50の平面図の上に1/50サイズに切った白いL型の紙を窓のところにクルクルとやると図面上では入るのです。
設計士のNさんもあとはもうやるしかないね、っていうのでやるしかないのでした。
施主のNさんもこのL型の天板をコロナ禍になる前から憧れていらっしゃったので、もうやるしかないのです。
というわけで、何かあってもサポートできるようにその日は5人で乗り込んだのでした。
現場は中山道から一本入った路地の奥に立つ一軒家。祖母の家を思い出します。ブロック塀が立っているので最初は足場を利用して入れようかと考えていたのですが、筋交いがあると天板が降り回せないことに気が付いて、足場がばらされたタイミングでの工事となりました。
2階の腰高の幅1件弱の窓から2200ミリ×2600ミリの天板を入れるには、水平にしないとくるくる回せないだろう、幸い3階があるので、下から持ち上げての水平は厳しいから3階からもロープで引き揚げて水平にしよう、なんて考えていたのですが、いざ3階に上がってみると電線が横切っていることに気が付いたのでした・・。現調の時は足場があって気が付かなかったなあ・・。
それでももうやるしかないわけで、下から持ち上げると私の身長でどうにか2階の手摺の上に届くかどうかという感じ。どうにかなるかな・・。
天板を入れるまで、キャビネットや道具やいろいろの搬入で、大汗かきながらみんなでやっておりましたら、ちょうど10時休憩中だった大工さんたちが見かねて「何か手伝えることがあれば言ってくださいね。」と。
ありがとうございます。お言葉に甘えます。
ということで、天板の搬入はノガミ君とヒロセ君が上から引き揚げるところに大工さんが2人入ってくださって、私とワタナベ君は下から持ち上げる感じで、タケイシさんはそのサポート。監督さんまでサポートしてくださって、心配をよそにエイヤッとあっという間に天板は引き上げられていったのでした。
よかったよかった。
そこからは、工房でくみ上げたとおりに現場で組んでいくのですが、やはりリノベーションとなると床や壁の歪みはすべて治るものではありませんので、その微調整などをノガミ君とヒロセ君の二人で2日間かけて作業をしてくれて無事に完了。
約5年前に設計士さんから最初の相談を頂いた時は、たしか家族4人で箱根彫刻の森美術館に遊びに来ていた時だったっけ。とても懐かしい。あれから、コロナで2年以上の時間が開いて、それでもこうして声を掛けて頂いて実現したこの形。無事に納まってひと安心なのでした。
2024.07.24
道路から家の門扉まで、旗竿地の竿地を、コンクリートから草目地の古窯レンガ敷きに変える工事をしたのが4月中旬で約3か月経ちました。
梅雨明け前から暑い日が続き、朝晩2回の水やりになり、雑草が生えたら草むしりをして様子を見ていました。
サフランさんにおすすめされたグランドカバーの西洋芝の種とダイカンドラの混合撒きにしていただき、ダイカンドラの姿が見られるのを楽しみにしていたのですが、先日やっと見つけることができました!「ハート型の葉」ということで、この子なはずです…。
水撒きや草むしりが面倒くさく感じることがありますが、芽が出てきたり花が咲いたり、植物たちのこういう反応がうれしいから続けられますよね。
ダイスケさんに伝えると、「あ~、それなんだ。いつも煉瓦の間に自転車のタイヤ挟まってる時踏んじゃってるんじゃないかな…。」
うーん、なかなか、芽が出てこなかった原因のひとつはそれもあるのでしょうか。そう聞くとかわいそうなのですが、グランドカバーということで受け入れてもらって、頑張ってもらえたらと思います。
春には小さな花が咲くそうなので、来年咲いてくれたらうれしいです。
2024.07.23
この7月後半は搬入が難しいと思われるお客様が2件ありまして、まずは梅雨が明けたことにひと安心。雨が一番の心配でしたので。
今日のTさんのところには食器棚とシステムキッチンの周りをパネルで囲うという作業がありました。
その中で食器棚の天板が2800ミリを超える長さでしたので、階段から入るかどうかがやってみないと分からないところで、屋外からとなる場合はバルコニーの壁が2メートル以上も立ち上がっているので、小さな窓からになるということで、今日までソワソワしていたのです。
そして、実際作業を始めてみると、どうにか階段から運び入れることができてひと安心。もう50ミリ延ばそうかというお話が当初出ておりましたが、そうしていたらきっと難しかったかなあ。
ここが越せればあとは順調に進みそうですので、設置作業のほうはワタナベ君、ヒロセ君、タケイシさんに任せて私は先に戻らせてもらうことに。
今回の取付は、こうして写真で見ると食器棚のほうが大きく見えてたいへんそうに思えるのですが、システムキッチンの周りを囲う作業のほうがパネルを1枚ずつ組み合わせて取り付けたネジなどが見えないように組んでいくので、仕上がりはシンプルに見えても複雑な作業になります。
17時過ぎに作業が終わってみんな無事に戻ってきました。
Tさんからも「日本家屋が好きなのものあり、キッチンパネルが屏風のように見えてとても美しく感じました。」と喜んで頂けてひと安心。また、しばらくしましたらご挨拶に伺わせて頂きます。
さあ、明後日は偶然にもTさんの住まいから車で10分ほどのところでリノベーションをされているNさんのキッチンの設置。
こちらの天板の荷揚げがもっと大変なので、ヒヤヒヤしております。
2024.07.21
日向薬師に出かけようという話を実行に移す日でした。
アキコが、最近スタイルを気にしてか時間を見つけてはウォーキングを始めているというチアキに声を掛けると「一緒に行くよ。」ということで、彼女の靴も用意して本日。(ハルは予定があって不参加だ。ほんとうは君も行くとよいぜ。)
七沢温泉近くのハイカー向けの駐車場から林道をゆるやかに登っていく。
そうだ、懐かしいな。30歳前半の頃は自転車で毎週のように車の通らない林道を見つけては走っていたっけ。
「チィの靴と一緒にね、鈴も用意したの。」という熊鈴が林間に跳ね返る音と沢の水音、そして老いた私たちの息づかいだけが聞こえる時間。
ははは、良いなあ。
さりげない日向山の山頂を超えて、下っていくと現れる日向薬師。彼女たちは以前にジイジとバアバと一緒にヒガンバナを見に来たことがあるそうだが、私は初めて。
茅葺屋根の大きな本堂に圧倒されて、また機運よく薬師如来様をはじめとした木像を拝観させて頂いてさらに圧倒される。
すごいところだなあと感慨に耽っていると、チアキが「足に何かいる。」とつぶやく。
極端に虫が苦手な彼女は自分で見ることができないので、アキコが見てみると、膨らんだヒルが2匹剥がれ落ちて、小さな血の点ができていた。チィは以前にもアキコと二人で七沢に来た時にヒルに入り込まれたことがあって、彼女は好かれるのかもね・・。
ヒルもトカゲも毛虫も尺取虫もカミキリムシもコクワガタも鳥たちもみんな元気でたくましい山だなあ。とりあえず水で洗って不調を感じないようなので、そこから下って亀石というとても美しい岩を眺めて帰り道。
周りには自分が両手を回しても届かないような木々も時々見えてくる。たくましいなあ、雄大だなあと思うのだけれど、私たちはそれを木目がきれいだとか、幅広い板が取れそうだ、などとすごく淋しい視点で見てしまっていることを、この木々の胴回りを見て、そこに群生するきれいな苔や虫たちの様子を見て、あらためて気が付き恐れおののく。ごめんなさい、もっと私たちはしっかり生きていかないといけない。そして、ありがとうございます。
普段なかなかこう言った時間が取れなくなりつつあるのだけれど、やはり時間は作らないといけないとあらためて感じたのでした。
2024.07.20
この家に暮らし始めて丸5年が経ちました。
引っ越してきた時に「この段にはこれを入れる。」と考えて収納していたスペースも、新しいものが増え、優先して使うものも変わり、子供たちも自分一人で調理をするようになりましたので、
ごちゃごちゃになっていたパントリー収納を整えることにしました。
ダイスケさんに時間を作ってもらい手伝ってもらいました。なぜ一人でやらなかったのかというと、
収納の物が多いこともありますが、扉を外してからでないと棚板を外せないからです。
棚板の位置変えるのに扉を外すのかと思うと、一気に面倒に感じませんか?(家具屋の妻なのにいけませんね。笑)アクションが少ない方がその行動を起こしやすいのは確かなことだなと感じました。
とりあえず中身を全部出すと、キッチンとダイニングテーブルの上ではスペースが足りないくらいの量でした。使っていた自分でもびっくりです。
「家族が使いたいときに手の届きやすい場所に。」を優先して収納を考えていきました。
地震がありますし、扉が付いていてもちょっと怖い思いがありましたので、ガラスの保存瓶たちは手の届く高さに置いていました。でも、ガラスの保存瓶は私しか使いませんし、レモンシロップなどの保存食を作るときにしか使いません。パントリーにしまうものの中で一番高さがあるものもガラスの保存瓶でしたので、その瓶たちを一番上にして、その棚板の高さが決まってから他の棚板の高さとその段にしまうものを決めていきました。
「かき氷器、まだあったんだ!」ということで、高さがある段の一番手前に持ってきました。
大みそかに黒豆を煮る用のお鍋と、年に数回使うかのレモン絞り器も一番上です。お菓子作りをするハルに「どこにある?」とLINEが来たことがありましたので、一目瞭然場所にしました。
その次の段は、チイの好きな梅干しストックと、お菓子のラッピンググッズ類とお弁当作りグッズです。奥にもう使わないかもしれない、運動会で使ってきた大人数用のお弁当箱が入っています。
これを機に捨てようと思っていましたが、ダイスケさんに「え、捨てちゃうの?」と言われたのには驚きましたが。そうだね、思い出は奥にしまっておきましょう。
その下は薄い段が続きます。この8㎝くらいの薄い段があると意外と使いやすく感じているのです。
奥は見えませんが手が入りますし、ケーキクーラー、ケーキの回転台、巻きす、クッキングシートなどが置いてあります。
さらに薄い段には、せいろ用のシリコンシート、ケーキなどを入れる紙の箱のストックなどが入っています。奥のものを取るときは、棚板を少し持ち上げれば取れます。そのくらいの頻度でしか使いませんので。
その下の段は、鉄鍋の鉄製のふた、オーブンのトレー、奥にはホットサンドメーカーなどが入っています。
一番見えやすい使いやすい高さは製菓用の道具置き場になりました。ハルが今日何か作りたいなと思った時に取り組みやすいようにです。いちいちLINEで答えるのが面倒なので。(笑)
その下は大きめのタッパー類と、ストームトルーパーのマグカップは見えるとかわいいので飾りです。
下3段です。一番上は小さいタッパーとお弁当箱類。奥は小さい土鍋とその鍋敷き4つが入っています。
その次の段は、缶詰ストックとお菓子ストック、製菓材料ストックです。
一番下の段は、お料理のストック、乾物のストック、奥にお醤油や油が入っています。
見る人によっては、「これ使いやすいのか?」と思わるかもしれませんが、このぐらいラフな収納の方が自分には合っている気がします。またきっと5年くらいで変わるでしょうし。
そして、今回の目的はもう一つありました。「見たいものを見ながら暮らしたい。」ということ。
使うとか、使わないとかでなくて、好きだから目に入ってほしいというのでしょうか。
キッチンのリノベーションをされたIさんのガラス戸の食器棚の中に大きな漆器がありました。
その様子がとてもすてきで、うちはお椀以外の漆器が目に入らないな、日々見ることができたらすてきだなと思ったのです。
パントリーの奥に和紙の箱に入ってしまわれていた、結婚する時に両親がプレゼントしてくれたお重を引き戸収納の所に持ってきました。お正月の時のお節料理の時にしか使っていませんが、いいのです。
ふとした時に目に入ってほしいのです。きれいだなと思いたいのです。
今年で50歳になり、残りの人生の方が少ないのかと思うと、どう過ごしていけばよいのだろうと考えるのですが、日々の目の前のことをこなすのでいっぱいであっという間にすぎていってしまいます。
今回パントリーを整理したことで、一つ何かできたという思いから、そんな気持ちが少し落ち着きました。
余談ですが、普段調理時のオイルガードに使っているものを、ガスコンロの上に敷けば、物を置くスペースとして使えたので便利でした。油で汚れている面を下にしてコンロ側にすれば、もし重いものをのせて、傷ついたりへこんだりしても気にならないと思います。
本当は、オーダーキッチンを作っている人のお家として、もっとぴっしり揃った収納の方が参考になるのかもしれませんが、こういう性格なものですみません…。
こういう暮らし方をしている人もいるのだなというくらいに、何かご参考になる部分があればうれしいです。
2024.07.18
こじんまりした寝室の隣の空間を居心地良い書斎に仕立て上げたIさんの記事と、
メープルが囲む淡い空間で軽快な印象の食器棚を作らせて頂いたKさんの記事を掲載しました。
お時間ございましたらご覧いただけますとうれしいです。
「大雑把な思いつきではないですよ」埼玉 I様
「メープルのある部屋」所沢 K様
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