2022.12.17
明日キッチンの対面カウンターの設置工事に伺うEさんから相談されていたスツール。
希望されている形の写真を見せて頂くと、中村好文さんが設計されたスツールのようでとても素敵な印象だったのです。
これはとてもステキ、でも実際に作るとけっこう大変なのではないだろうか‥、と思っていてどのくらいの手間が掛かるか読めない部分もありましたし、ショールームにおいておけたらよいなという思いもありましたので、試作をすることに。
ヒロセ君がフレームを仕上げてくれて、当初、明日には間に合わないかと思っていたのですが、本日、良いのか悪いのか、どなたもショールームにいらっしゃらなかったので・・、どうにかペーパーコードを張るところまで進めることができました。
いやあ、しかし手仕事というのは面倒なのです。
以前、KonaSalonの熊崎先生に頼まれてペーパーコードのスツールを作った時に、これはもう大変だとまいってしまったのですが、やっぱり大変だなあ。できあがるとね、手の跡のようなふんわりした感じがきれいなのですが、やっぱり大変だなあ。
はたして、Eさんにご依頼頂けるかしら。
2022.11.01
「年の暮れに、手作りのものに触れながら1年を振り返っていたら、いつの間にか夕暮れの時間になってしまったね。」そんな時間を過ごしてもらえたら、と思って毎年開催していたイベント「クレミル」。
コロナ禍となり中止していた3年の間はイベントのことを顧みるよい機会だったと思います。
この先も何か楽しいもの作りや、楽しい暮らしかたの何かのきっかけ作りが提供できることを心掛けていくのですが、以前と同じようにマーケットを開きながら木工教室を開く、という内容で開催することは難しくなってきたように思えるのです。楽しみにしていてくださった方々は申し訳ございません。
ただ、これからは「年末」という時期は問わずに、良いタイミングを見て季節を問わずに木工教室などのイベントは開いていけたらと思っておりますので、その際にはあらためてお知らせいたします。
また、今までマーケットにご参加くださった作家さんがたで、もしこの場所でワークショップなどを開きたいなど、ショールームをご活用頂けますようでしたら、ぜひお気軽にご連絡をいただければと思います。ショールームの打ち合わせ予約が入っていない日でしたらいつでも開けることができますよ。
まずは、クレミルの代わりというか、今年は2台目のキッチンができましたので、その形をぜひ見て頂けたらと思いまして、12月17日(土)、18日(日)の2日間の10時~17時(入場は16時まで)、ショールームを開けておくことにします。
「フリーハンドイマイってどんなところなのだろう?」
「木のキッチンってどんな感じ?」
「L型キッチンって見てみたい。」
「オーダー家具って市販のものと何が違うの?」
などなど、特にご予約等は受け付けませんので、どうぞお気軽に見にいらしてください。
それでは、皆様のお越しをお待ちしております。
*ショールームにお入りいただく際には靴を脱いでいただく形になっております。
*また、駐車場は2~3台分のみございます。満車の際にはご利用できませんので、ご了承ください。)
「気にはなるけど、家具屋のショールーム見るためだけに寒川まで行って休日1日費やしちゃうのか‥。」とお悩みの方もいらっしゃると思います。
寒川のおすすめスポットをご紹介しますよ!
キッチンのお打ち合わせに来ていただくお客様がほとんど「帰りに寄ろうと思います。」とおっしゃる
・寒川神社
私たちも毎年お参りに行くところです。年末年始は人気で大渋滞ですので、今の時期はゆっくり参拝できると思います。
アクティビティが楽しめるスポットは?という方は
ヤドカリ釣りが楽しめる
・湘南釣り堀 (予約制)
様々なトランポリンを楽しめる
・ピーストランポリン
プロの方からスケートボードとBMXを学ぶことができる
・寒川パーク (予約制)
天気が良ければ芝生の丘からは寒川神社の鳥居と富士山を望むことができる
・寒川中央公園
お土産には、
・倉見駅近くの自家製餡の和菓子屋さん 吉祥庵
・倉見駅前通りにあるボリュームのあるカツや焼売のチキンロールが人気の 斉藤精肉店 さん
・安くて丸い大きなメンチカツが名物(有)御畜食肉センターさん(日曜日は定休日)
魅力的な場所がある寒川、ぜひ遊びにいらしてください。
(今回のイラストはハル(長女)に描いてもらったもの。私が高校時代によく読んでいたハートカクテルを引っ張り出してきて、こういうタッチの絵ってすてきだよね、ステキでしょ、と伝えて描いてもらったのでした。お題は、彼女自身が焼いたタルト?だったかな、と紅茶です。)
2022.12.16
誰だよ、おまえって感じですか。
私ですよ。イマイダイスケですよ。
という感じで迎えてくれたハチさん。先にいらしていた猫と建築社の中村さんとカメラマンさんの撮影にきちんと協力されていたそうで、いささか疲れていらっしゃる。
なので、私が写真を撮らせてもらおうとしてもキュートにそっぽ向かれてしまったぜ。
無事に家族みんなで楽しく使ってくださっているという感想を頂けて、ほっとひと安心ですね。
入り組んだ多階層な様子や樹種の違うスロープ(お尻からツルっと滑ってしまうということで、フェルトが貼られておりました。)や丸みのあるハウスの印象など、やっぱり大変な作りです。よじ登るポールさえも手作りしております。
ノガミ君ご苦労様でした。
皆さんに喜んで頂いたあとは、その足で中村さんが次のご相談があるということで、工房まで立ち寄ってくださって、少し無骨な家具の打ち合わせ。
その地域のランドマークになるような場所にしたいというお客様と一緒にいらして下さったのでした。実現できると楽しみです。頑張ります。
2022.12.13
いよいよ今週末です。と言っても特に大きなイベントが開かれるわけではないのですが、「自由に私たちのキッチンを見に来て下さいねの二日間」が開かれます。
17日(土)と18日(日)の10時から17時(入場は16時まで)の間はショールームを扉を開けておきますので、
自由に入ってみていってくださいませ。
「フリーハンドイマイってどんなところなのだろう?」
「木のキッチンってどんな感じ?」
「L型キッチンって見てみたい。」
「オーダー家具って市販のものと何が違うの?」
などなど。
特にご予約等は受け付けませんので、どうぞお気軽に見にいらしてください。
何か聞きたいことがあれば、私たちは隣に居りますので、気軽にお声掛けください。
ご飯食べているかもしれませんが、気軽にお声掛けください。
それでは、皆様のお越しをお待ちしております。
*ショールームにお入りいただく際には靴を脱いでいただく形になっております。
*また、駐車場は2~3台分のみございます。満車の際にはご利用できませんので、ご了承ください。
*18日(日)の午前中だけはイマイダイスケが納品のために不在にしていますので、もし詳しい話を聞きたいという場合はその時間外だと良いかと思われます。
2022.12.12
Eさんご夫婦は、お二人とも平成建設の設計士さんです。
このたびご自宅を建てられるにあたってわたしたちにキッチン制作の声をかけてくださいまして、その新居に合うキッチンを作らせて頂くことになったのですが、使用したのは針葉樹合板とエンボス調のメラミン。はたして、どういう印象のキッチンになるのだろうか、と仕上がりの細かいイメージが湧きにくい形でありましたが、なるほどこうなったのですね。
ちょうど年末に向けてのこのタイミングで完成見学会を開いておりましたところにアキコと二人でご挨拶を兼ねて少しだけお邪魔させて頂きました。
このあたりはちょっとした丘陵地帯で素晴らしい借景が望めることもあって、いろいろなところに窓があるのですが、「緑だけではなく、落葉も入り込んでくるので、それなりに掃除は大変かもしれないのですけれどね。」とうれしそうにおっしゃっていました。
トイレまで拝見させて頂いたのですが、ふと足元を見るとめずらしく窓が広がっていて、そこから地面が望める様子が見えたのです。用を足しているところが丸見えという形ではなく、足元だけが外を感じさせる印象。先日読んでいた「陰翳礼讃」に書かれていた「床に細長い掃き出し窓がついているので、軒端や木の葉からしたたり落ちる点滴が・・」という風情を思い出して、気持ちの良い家だなあとつくづく思ったのでした。
そして、ワタナベ君が制作したキッチンを拝見させてもらうと、なるほど針葉樹合板の荒々しさはどこかにうすれて床やタイルの印象と相まって、とても上品な印象に映ったのでした。
ここから蜜蝋でごしごしと丹念に磨きをかけていくと、けっこう良い良い具合の黒みが出てくるのではないかと思われます。
西洋風な面持ちなのだろうと思い込んでいたところが良い意味で裏切られた感じで、なるほどー、とたいへん勉強になった時間だったのでした。
ありがとうございました、お邪魔致しました。
2022.12.12
今日はitotowaratoの彩さんが展示会に参加しているというのをアキコから聞きまして、ではでは久しぶりにご挨拶に、と出掛けてきたのでした。
ちなみに彩さんは、「さらさら光る」のMさんです。
場所は鷺沼のattractさん。
むかーし昔から知っているとても素敵な家具屋さんなのですが、実はお伺いするのは初めて。
まだうちにカナイ君が居た時だったかな。現場作業の帰りに「みんなでお邪魔してきました。」って言っていて、いいなあなんて思っていたのです。(ははは)
これは良い機会だということで、ドキドキしながら出掛けたのですが、青森さんは当時と変わらず優しい笑顔の人でしたね。
実は、今から20年ほど前に青森さんとはお会いしておりました。
たしか秋か冬の夜だったかな、そろそろ夜遅くなってきたし工房をまもなく閉めようかなと思っていた頃に父を訪ねてきた男性が二人。その一人が青森さんでした。今度茅ヶ崎で家具の店を開くので、ということでわざわざ倉見まで挨拶にいらして下さって。その時には父が主に話をしていて、私はぺこりと挨拶しただけなのですが、この木工界は狭いものですので、いろいろなお話が入ってきます。
そこで、茅ケ崎のお店から独立してご自身のお店を持つというお話も聞いておりましたし、大きなリビングの家具を作らせて頂いたお客様からも青森さんが以前勤めていたお店でダイニングテーブルを購入されて、その時の彼の印象がとてもステキだったの、と目をキラキラさせながらお話されていたこともあって、お会いしていないけれども近くで感じておりました。(と言うか耳をそばだてておりました。)
ということで、とてもお会いできてうれしくて、彩さんそっちのけで一人べらべらとしゃべってしまいました。ごめんなさい。
そして、彩さんにも大変久しぶりにお会いすることができて、相変わらず若々しくきれいでね、私たちだけがおじさんおばさんになってしまったようで。
自分で育てた大麦やライ麦で作るヒンメリたちは、変わらず静かで物語がそれぞれにあるようでとても美しいかたちたちでした。
私たちの工房にもということで、三角標のある形をお願いしているのですが、いつできあがるかなーと楽しみに待っております!
2022.12.11
東名高速の伊勢原大山方面へ初めて車を進めた10日の土曜日の朝は、陽射しと風が心地よい日でした。
今日は渋沢のIさんのところに食器棚の納品です。
道の途中で真っ白に化粧をした富士山と丹沢山地と箱根の山々(金時山かな)の稜線が重なって、抹茶のかき氷のような美しい巨大な山に見えるポイントが表れて清々しい気持ちで到着したのでした。
今回の家具は、ノガミ君が監督しながら、ほぼタケイシさんが手掛けた食器棚です。アールの加工や搬入分割できるように変わった位置で家具を切り離す作り方など、特殊な細工が必要な部分もありましたがこのようにきれいに仕上がりました。隣のキッチンに合わせてタモの柾目を使って仕上げておりますので、とても落ち着いた印象にまとまりましたね。
私が事前にキッチンのハンドルの位置をきちんと採寸できていなかったため、現地での取付となって作業にはかなり時間を頂いてしまいましたが、Iさんにもとても喜んでもらえたとのことでひと安心。
彼女自身、Iさんに感想を直接頂くことができたのはうれしいできごとだったと思うのです。
私自身が昔々は店舗の什器の制作ばかりだった頃には形を作る楽しさはあっても、やみくもに作っているように思えて達成感が感じられることは少なかったりしました。
だから作る人自身が届けることができるというのはとても素晴らしいことだと思うのです。
2022.12.08
HITOMA design officeさんからお声掛け頂いて作らせて頂いたチェリーのキッチン。
大らかなご主人とさっぱりした奥様のYさんご家族が暮らす江の島の家です。江ノ電が近くを走り、繁華街のそばなのに静かなこの場所。とてもすてきなロケーションです。
私も以前は相模線がすぐそばを走るマンションに住んでおりました。
電車というのは、ガタゴトと静かな夜にはうるさく感じる時もありますが、どちらかというと風情があって私は好きです。
子どもが生まれる前は煙草を愛しておりまして、煙が苦手や妻から逃げるように北川のバルコニーに潜んで(この煙草用のバルコニーがあるからこのマンションにしたくらい、なんていうとアキコに怒られちゃうか)、一人静かに時間を過ごすのですが、そんな時に不意に踏切の警告灯がぺかぺか静かに光り出して、しばらくすると明かりをともした4両編成の電車が静かに通り過ぎる。
「もう少し踏切が閉まる時間が短いと良いのにって、」ドライバーの時にはそう思ってしまうのですが、この時間に聞く踏切のカンカンとなる音は長いほど好きだったりします。
あっという間は座間のほうへ駆け抜けていく電車の小さな姿を見送る時間が好きだったのです。
子どもたちが生まれると、煙草をやめた代わりに、なかなか泣き止まない彼女たちを抱っこして電車を見せてあやしたりしましたっけ。
好きなんですよね。
Yさんの家からもそういう景色が見られるのはいいなあ、なんて思ったのでした。
すっかり独り言ですみません。
昨日無事にノガミ君、ワタナベ君、タケイシさんの三人で施工を終えてくれました。
ちなみにHITOMAさん甘利さんと太田さんはこのたび初めてお付き合いさせて頂いたのに、どこか以前から知っているような懐かしい印象を持ったお二人でして、とてもお話がしやすく、スムーズにキッチンの形がまとめられたのがうれしかったのです。
Yさんご夫婦の掛け合いもとても楽しかったですし。
次は追加でご相談頂いているテレビボードの納品ですね。
薪ストーブのそばということで、木の動きが大変心配ですが、良い形になるように頑張ります。
2024.10.02
家具やキッチンの制作の間に、ご注文いただいた木製雑貨の制作を細々と進めております。
涼しく秋めいてきたらご紹介しようと思っていたら、10月に入っても真夏日予報なので、しびれを切らして今日ご紹介です。(笑)
今回はまとめて9台、タケイシさんが丁寧にきれいに作ってくれました。
鍛鉄の香炉のあるチェリー材を使った香立て。
灰が落ちる一段削りこんだところは、鉄分と木が反応して黒く変色することをいかして、錆びた釘をお酢で煮だして作った液で黒く染めています。(鉄媒染)
今回タケイシさんが木目がわからなくなるくらい何度も塗りこんでくれたので漆黒の表情になりました。角もピシッとかっこいいのです。
お香を立てる中心部分は、鍛鉄でできていて、家具やキッチンを作るときの取っ手をお願いしているKUMA鍛鉄工房さんにお願いしています。1点ずつ槌目をつけておりますので、表情やサイズが異なり、独特の味わいがあります。
鍛鉄の触り心地、小さいのにしっかりと芯を感じる重さ、お香立てに立てなくてもちゃんと自立します。
手のひらに置いていると、自分の力なんて及ばないと感じるくらい異質なものなのに、なぜか心が落ち着く感覚があります。(個人の感想です。)
私はお香を焚いていない時間もこうして楽しんでおります。
鉄染めの部分に落ちた灰を捨てる時は、なるべく拭き取らずにそのまま香立てを傾けて捨ててください。
こするように拭き取ると、だんだんと灰が染み込んでほこりをかぶったような色に変色することがあります。
10年以上はショールームで使っているお香立て。コーン型を鉄染め部分に置いて使って焦げてへこんだ跡がありますが、普通にお使いならもう少しきれいなままだと思います…。
汚れが気になるときは水洗いもできます。しっかりと乾かしてから再びお使いください。
夜風を楽しむ時間のお供にいかがでしょうか。
※風が吹く場所でお使いの時には、灰がお皿からはみ出て落ちてしまうことがあります、焦げや汚れの原因になりますので、置き場所とお香の長さに気を付けてお使いください。
手づくり通販サイトCreemaさんでも販売しております。
よろしくお願いいたします。
ちなみに、我が家のお気に入りのお線香は香樹林。ダイスケさんがおばあちゃんの家で嗅いでいたこの香りが心落ち着くのだそうです。白檀のいい香りです。
2022.12.05
コロナの中でもいろいろなイベントを再開する動きが出ておりますが、私たちのクレミルはまだ難しいかな、と考えておりまして、お会いできる機会がある作家さんに挨拶に出かけたりしております。
UKIさんとjardimさんにはアキコが先日会いに行く機会があって、お話しできたようで、「二人ともとてもパワフルだったよ。元気もらってきた。」と言っておりました。
今日はうさぎパンさんに会いに行くということで、キッチンの点検も兼ねて私もくっついていきました。
うさぎパンさんも元気そうで、時にはここで教室を開くこともあるようで、キッチンに何かあればいつでも行ってくださいね。
13年前に作らせて頂いたキッチンは、今こうしてみると粗削りな部分があったりしますが、うさぎパンさんにとても心地よく使い込まれていて、良い風合いです。
昔のブログを見返していて、うさぎパンさんのメモが残っていないかなあ、なんて探してみたけれどなかったですね。このキッチンを作る時がそれはもう大変で、フライパンの高さや柄の長さまで当時パソコンを使わないうさぎパンさんとFAXでやり取りしていたっけ。
その道具たちは今でも同じ場所にきちんと居座っていて、使われ続けていることに堂々としている様子。13年前から変わらない姿で安心します。
13年歳を取った私たちは今日もにこやかに挨拶して、お互い元気な姿を見ることができた。それが一番幸せなのでしょうね。
2022.12.04
今の家に住み始めてからめっきり乗らなくなってしまったアンカーのネオコット。工房の片隅に置いたままにしていたのですが、夏が始まろうとする頃に思い立って「よし、きちんと直してまた乗るのだ。」と引っ張り出したら、ワイヤーが錆びて断線しかけていて・・。気を取り直して張り替えて、「ではさっそく自宅まで。」と乗り始めたら、なぜかシフトチェンジができない。きちんと手入れしていなかったからか次第にそのレバーからオイルが垂れるようになってきて・・。
そして、再びショールームの片隅に。
先々月に迎えた誕生日のあたりからやはり乗れないままは淋しいなあという気持ちが湧いてきたのですが、このバイクが13年前のものということで現存する同型のSTIはすでに廃番になっていて、同じものはないし、中古があってもほどよく高い。
では、互換できるものはどれだろう、なんて探しているのはやはりなかなか楽しいのです。
もともとバイクに乗り始めたのも載っていることも楽しかったのですが、気がつくとアキコがあきれるほど当時はパーツや道具を集めておりましたね。
縁あってひとクラス上のアルテグラの良い状態のものを手に入れることができまして、ホクホク顔で組付けたのでした。
「もっと遠くに行きたいなあ。」と思って、今は島根のまる木工所を開いて頑張っているテライ君に乗りなれたジャイアントのエスケープというバイクを譲って、手に入れたこのバイク。
どこへゆこうか。
2022.12.03
今日はおやすみ。
と、いうことですっかり日が昇ってから工房にやってきた。いつもはまだ日の出前に家を出ることが多いので、ちょっと暖かい印象です。
河川敷ではラグビーや野球の練習がすっかり始まっていて、その横を私は歩いてやってきました。
5月から膝が悪くなっていたのをいつか治るだろうと放っておいて5か月近く経ってもあまり良くならなくて重い腰を上げて整形外科まで通うことに。(お医者様は苦手なのです。)
初詣のおみくじに原因が分かりづらい病が長引くって書いてあったのはこのことなのだろう・・。
レントゲンにMRIにといろいろ見てもらって、「気持ち軟骨が減っているようにも見えなくもないね。」と先生に言われて、念のためヒアルロン酸を打ってもらっても全快という感じではなく屈伸すると鈍い痛みが残っていて、ではリハビリも行ないますかと整復師さんに診てもらうと、おそらく膝まわりの脂肪が固くなって悪さをしているのではないか、という見解。
脂肪なの?と思ったのですが、先生に言われるようにマッサージをしていると痛みがどんどん取れてきて。何というかあっけない。この5か月は何だったのだろうという感じ。
今まで、乱暴に走っているばかりで、そのあとのストレッチやらを何もしないで、走ったらお酒が飲めるね、なんて生活をしていたのが良くなかったのでしょう。固まった膝がそれを教えてくれました。
そのようなわけで、今日はそのお試しの日。
ちょっと走るのは怖かったので、歩いてやって来たのでした。
アイを大分待たせてしまったようで「何か食べさせろ。」とそばを離れなくてこまってしまうので、ひとまずご飯を上げたら今度は自分のもののお手入れです。
膝が痛くても自転車を載る分には痛みがなかったので、相変わらず通勤にはこのバイクで来ておりまして、こうして自転車が好きで乗り続けておりますが、固定車の気軽さが好きで16年も乗り続けておりますがさすがにいろいろとくたびれてくる。
家具も自転車も私にとって暮らしに必要な道具です。
まずはバーテープの交換。そのうち剥げた塗装もきれいにしないといけないなあ。
何事もお手入れが大事です。
2022.12.01
昨日と今日とで逗子のHさんのキッチンの設置工事でした。
当日の朝になって、近々江の島でのキッチンの設置工事があるYさんの現場でタイル屋さんと事前に打ち合わせしておけばレンジフードの取付がしやすくなることに急に気づいてしまいまして、ワタナベ君とヒロセ君にさきにHさんの現場に向かってもらって、取り急ぎ江の島へ。
問題なく打ち合わせを済ませて海岸線を走ると、おとといの強い風が去ったあとでも変わらず強い風が残っているためかこのあたりは平日なのにとても賑やかで、さらには風が運んだ温かさで、現地に着く頃はそれが増して長袖を着てきたことを悔やむくらいの陽気になっておりました。
ワタナベ君とヒロセ君と無事合流して、一番心配だったコンロ側のカウンターの荷揚げは、大工さんが階段まわりの造作を後回しにしておいてくれたため、無事に屋内からの搬入が終わりましたが、終わる頃にはみんな季節外れの汗をかいているのでした。
昨日は本体を設置して、本日は引き出しなどの細かい調整を行なって無事に完了。
ホワイトオークのランダム張りを使った今回のキッチン、色柄共にとても良い表情に仕上がりました。
ここから壁が仕上がってくるととても落ち着いた空間が表れます。
また次回その様子を拝見させて頂けるのがとても楽しみなのです。
2022.12.01
杉並区、渋谷区、相模原市、東村山市など100台以上は作り続けてきました。
市販品のものだといたずらして扉を壊してしまったり、場合によっては中のパソコンが盗まれることもあったりするということで、担当者さんとゼロから考えて作り始めたのが今から15年前のことでした。
今はクライアントが変わってデザインも見直して、このような格子扉のデザインになりました。
図書館のような静かな空間では少し特徴のある形です。
最近では愛知県や静岡県にも納品されているので、どこかで見かけることができるかもしれません。
もし、見かけたら、私たちのような小さな工房が作っていることを思ってくれたらうれしいなあ。
今回は府中市の図書館に納品されるとのことです。
ノガミ君と手伝いに来てくれたコバヤシ君、そして先日職業体験に来た中学生のO君とK君も手伝ってきれいに仕上げてくれました。
2022.11.30
いろんな角度からご自身の使いやすさを検討してできあがったアトリエのようなキッチン。
大船のIさんの記事「コの字にようこそ」を掲載いたしました。
もしよろしければご覧になってくださいね。
2022.11.29
この2台の家具が実現できたら、きっと心地よかったろうなあ。と、ちょっと淋しく思える予算の関係で実現できなくなってしまったかたち。
「2階では窓から陽射しが差し込んで好きな本が読めるこじんまりした空間を作りたくて、1階も籠れるようにゆっくりご飯が食べられる空間にしたいのです。」と言われて、考えてみた2つの形でした。
最近よく耳にしていた「ヌック」っていう言葉がふと浮かんで、ネコがゴロゴロ寝転がっているような空間が心地良さそうって思ったのですよね。
そう、隔月で記事を掲載させてもらっているHANA Shonanさんに、ウェブサイトではもう掲載されているヌックという印象がある2例の制作例のことを書かせて頂きました。
少し違った視点で紹介しておりますので、もし湘南地域のいろいろなお店で見かけたら手に取ってみてくださいね。次号は1月20日頃だったかな。
2022.11.28
今日は茗荷谷まで出掛けておりました。
来年早々にキッチンの設置を行なうIさんの現地確認だったのです。
アイランドキッチンなので大工さんの作業や内装仕上げの絡みは少ないのでそのあたりの心配はなかったのですが、Iさんから搬入がなかなか大変という話を聞いていたのでそのあたりを確認に出かけておりました。
駅に降りて、スマートフォンの地図を確認しながら向かったのですが、歩いてゆけても車が通れない場所があったりして、これはこれはと頭を悩ませながらぐるりと迂回して車が通れる道を探しまして、現場に到着。それでもIさんのおっしゃる通りにトラックがギリギリ入れるかどうかの感じ。
もう一つの心配が搬入。キッチンが2階になるのですが、バルコニーに腰くらいの高さの壁ができてしまうので、今回計画している5.0ミリのバイブレーションの天板(100kgくらいになるかなあ・・。)を揚げるにはどうしようかとずっと悩んでいたのでした。設置日まで足場は残されているというからどうにか屋外から上げるかなあ・・、でもアルミの笠木を傷めそうでおっかないなあなんて思っていたのですが、監督さんと大工さんにご協力頂けて、階段をキッチン設置後に浸けて頂くことで、どうにか屋内から荷揚げできそうになったのでした。大変助かります、ありがとうございます。
あとはとても段取りよく進めてくださっておられて、配管もすでにきれいに施工されていたので、納まりの打ち合わせも終わり。平日なのに時間を設けてくださったIさんとも最終確認ができたので、これでいよいよ制作に取り掛かれます。
では、これから取り掛かりますね、とお伝えして現場を後にしたのでした。
そういえば、この場所からならば祖父母の家が近かったなあ、なんて思い出し、すこし早めに打ち合わせが終わったので、後楽園駅まで遠回りしながら帰ってみることに。
自分が中学校の時以来このあたりにはきちんと来ていなかったからなあ、こっちだっけなあ・・、と昔の記憶を頼りに歩いていきます。
子どもの頃は、夏と正月には必ずここに来てたっけ。
後楽園駅で降りてドンチャックの大きな看板を恨めしそうに見ながら、そこからバスに乗ってきてたんだよね。こうして歩くと大した距離じゃなかったけれど、当時は私とユウ(弟です)が変に道草しないように二人の手を引いて歩くのは母にとって大変だったろうから、まずはバスに乗せちゃえってことだったのかな。
たしかにあの頃はドンチャックのある遊園地と本屋さんとおもちゃ屋さんはキラキラして見えたものね。
それで、たしか公園の前のバス停で降りたはず・・っと、それらしい道を入ってもちょっと違う。
無くなっちゃったろうか‥、35年くらい前のことだからなあ。
なんて何度か行き来していると、覚えのある路地が。
そうそう、このお肉屋さんがあった。そして、お豆腐屋さんも近くにあっていつもこのあたりは油揚げの匂いがしていたような。
そして、このあたりの道路が緑色(スクールゾーン?)だったはずなのに、今はもうそれは無くなっていて見落としていたのですが、お肉屋さんのそばの道を曲がると懐かしい路地が。
ここを曲がると通称「よっちゃんイカの工場」があって、そこを過ぎると駄菓子屋を営んでいた祖父母の家に辿り着くのでした。「よっちゃんイカ」というのは私とユウの想像で、たしか酢酸のような酸っぱい匂いがしているいつもシャッターが空いてフォークリフトが中にある大きな真っ暗な倉庫のような場所があって、子供心にちょっと怖くて、危険なものを作っているんじゃないか、なんて思っていたのです。
ああ、あった。
すっかりきれいな小ぶりな集合住宅に変わってしまっていましたが、お向かいの家の表札はまだ同じ方が住んでいるようでしたし、(あの錆びだらけのトロッコは無くなっていましたが。)当時からとても古かったお隣のアパートは今も当時のまま建っていてどなたか住んでいるようでした。すてきです。
そして、祖父母の家には風呂がなかったので、泊りに来るといつもみんなで銭湯に行ってたっけ。この写真の突きあたりに行くとたしか人一人くらいしか通れないような路地になっていて、夕暮れ時にだんだんと人の顔がシルエットになってくる頃にこの道を抜けていると、自分たちがどこに行ってしまうのだろう‥、ってもの淋しい思いがしていたっけな。途中で急に開けて地佐那児童公園があったりしてちょっとびっくりして、次第に湯気が立つ路地に辿り着いて石鹸の匂いなんかしてきて、ああ、やっぱり戻ってこられたなあ、なんて変に安心したりして。
そんなふうに30分ほど散歩して懐かしく、ちょっとうれしく、淋しい気持ちになりながら駅へ向かうと、こんにゃく閻魔様もその隣の中華料理屋さんも本屋さんも当時のままで、今日は自分にとっての小旅行のような時間でした。
母が無くなって今月でもう1年が経ちました。
お母ちゃん、どうにか頑張っておりますので、ご心配なく。
2022.11.27
温故知新なんていうと聞こえは良いですが、要は良いものを真似させてもらっているのです。それが突き詰めていくと自分の形へとつなげていけたらよいなと思うのですが、それってなかなか自分には分かりづらくて、もうちょっとかな、あと少しかなって言うのがずっと続いていくのです。
この照明にしてもそう。ルイスポールセンのパークフースという照明がとても美しくてこれを木製で実現したいと思った時にシェーカーのオーバルボックスをモチーフにして作ったことがきっかけです。今から8年前の話ですね。このデザインのリング部分が四角い形で作ったのは今から15年前。もうずいぶん前にことです。
先日、シナで作った食器棚などを納品したEさんから追加でご依頼頂いているお父様の為のデスクのある収納棚には、Eさんも大好き、私も大好きな好文さんの取っ手のイメージして形を作らせて頂きました。実際にどのような開け心地になるのか楽しみなのです。
2022.11.27
12月で8ヶ月が経つタケイシさんの手掛けるIさんの食器棚。
みんなの教え方が上手なのももちろんありますが、この時期でここまでできるようになってくれたのはとてもうれしいことです。
2階で仕事をしていると、ワタナベ君の高めの笑い声と、タケイシさんの低めの笑い声が良く響いてきます。
(ノガミ君とヒロセ君は普通のトーンなので普段はそれほど聞こえないのですが、機械がブンブンうなっている時に大きな声が響いてきます。)
こういう状態はみんなを成長させてくれます。
うれしいではありませんか。
2022.11.26
ビニルハウスに明かりが入る季節になりました。
海老名の川のそばに越して三年が経ちます。この家に住み始めてからは相模川沿いを走る自転車専用道を通って通勤していたのですが、土日になると河川敷の球場の練習に向かう親子連れで活気があふれるのですが、普段は圏央道の橋脚ばかりが目に入る少しもの淋しいと感じていたのです。道幅がきれいに広すぎて、生き物の呼吸がちょっと遠いような気がして。
でも、梅雨からこの初冬にかけてはアスファルトの上に朝顔の種がたくさん落ちているのかって思うくらいの小さな白いカタツムリやら大きなミミズやらカマキリやらカマドウマ(なのかしら)がなぜか草むらから這い出てきて路上にたたずんでいるので、それはそれで活気があるのですが。(自転車で踏んでしまわないように気が気じゃないじゃないくらいなのですが)
そのように思えるので、この寒くなってきた時期はむかしの通勤の道を通る機会が増えました。
大きな変化がないような道にも大好きだったビニルハウス(骨だけになって中に錆びだらけの機会が雨ざらしになっているやつ)も取り壊されたり、田んぼが埋められて大きな物流センターに変わってしまっていたりとこちらにも淋しい部分もありますが、あの明かりを見ると懐かしくてホッとします。
昔、ブログのどこかで書きましたが、この明かりを見るたびにイバラードの夜空屋を思い出します。
だんだんと夜の様子がシンとしてきます。
明日はハルの大事な日です。
ご飯は何だろう。
2022.11.26
最近は、この湘南の家を建てる方がとても増えているという話を聞いては居りましたが、いろいろな方々からお声掛け頂くこの頃を思うとそうなのだなあと実感しているのです。
最近、鎌倉で長くとても魅力的な家作りをされている技拓さんがこちらまでいらして下さってYさんのキッチンを作らせて頂いたのでしたが、その後もTさんのキッチンにご相談にいらして下さり、本日も新たなご相談に。
この頃は家を建てるための費用も多く掛かるようになりましたので、なかなかキッチンまで実現させることが難しくなりつつある状況ですが、こうして声をかけて頂けることはありがたいなあと思うのです。
今日、技拓のMさんと一緒にいらして下さったのはKさんご家族。高校生のお嬢さんも家作りに興味津々で一緒にいらして下さってお父さん、お母さんと賑やかに話が進んでいきました。
我が家はハルもチィもすくすく育ってくれているけれど、だんだんと私やアキコと一緒に行動することも少なくなったからなあ。ハルなんてなんだか貫禄があるというか、居るだけで安心感があって、アキコが二人居るような感じがするし、チィなんて話しかけても穏やかな笑顔でうなずくだけだし(言葉を発しなさい)、うらやましいなあなんて思いながら、ひとつのキッチンの情景をお渡ししたのです。
「おぉ、さすがフリーハンド。」
「これをリアルタイムで動画で皆さんにお見せしたらすてきですね。」なんておひねりの気持ちを頂いきましたが、それは照れくさいなあ。ここに来てくれる皆さんだけが見られる楽しみということで、はい、今日はこれでお開きです。
写真は先日設置したYさんのナラ柾目のキッチンと吊戸棚と、きょうのKさんのスケッチ。
実現できるように頑張ります。
2022.11.25
朝、工房にやってくるとニォーと言いながら階段から降りてきる。
「おはよう、アイさん。」
裏庭で草をひと食みして、陽気が良い時は線路のそばに寝転がっている朽ちた木に乗っかって爪とぎして、草むらで用を足したりするのですが、この頃は草食べたらもういそいそと工房に戻っていくのです。お腹が減っているのです。
そのあとをよいしょとついていくと、ニャアアーと言いながらこちらを見てくるので、「ちょっとお待ちなさい。」と一声かけるのですが、荷物を下ろしている間もカーテンを開けている間もジーっと見つめてくるわけです。
ハイハイと古いお皿を流しに浸けて、新しいお皿にご飯を載せて皿を下に置くか置かないかのうちにもうさらに首を突っ込んでほおばり始める。
まさにほおばり始める。ヒゲやら頬にご飯のかけらが付こうがお構いなしさ。
ひととおり満足すると、ちょうど朝の陽ざしが温かに差し込む事務所の戸の外に出て、やっと毛づくろいをし始めたなぁと、思っていると、気がつくといつの間にかまたジーっと見ている。
この頃は人嫌いになっちゃったからか普段はほとんどお客様の前に顔を出さなくなっちゃったのに、この前なんて、あまりにお腹が減ったからか気が付いたら、ショールームの入り口でじっと正座していて、ちょうど打ち合わせも大詰めになって日が暮れだした頃だったので、うす暗くなった入口に堂々と座る真っ白なアイの姿を見たFさんの奥さんが「なんて神々しい姿。」とおっしゃってくださいましたが、あれはお腹が減っているだけなのです。
でも、毎日きちんとご飯を食べることができるというのは、そういう体でいられること、そういう日々を過ごせること、それだけで幸せです。
今朝も2回ご飯食べたら、もう斜面に出掛けちゃったよ。
さて、そのFさんのとても素材感の強いキッチンの形がいよいよまとまってきましたので、今日はその形をまとめましょう。
2022.11.24
「イマイさんがぜんぶ形を考えるのですか!」って驚かれることがあります。
昔はね、みんなに家具の形から制作まで全部を考えてもらってゆけたら、もっと楽しく仕事が進むかもしれないって考えたことがあって、2,3組のお客様の家具を当時ここで頑張ってくれていた(今は二人とも独立しちゃいましたね)タツヤ君とガク君に頼んだりしたことはありましたが、やはり取りまとめは私がしないといけない部分もあったりしたので、今は制作はみんなに任せて、設計や現調などは私自身が行なっております。
大変ですね、と言われることもあるのですが、今となっては、それが自分で行なえないようなら家具作りを仕事にしている意味がないのではないかと思えているのです。
「みんなにもっと任せたらあなたはもっと自由に動けるようになるよ。」なんてアドバイスをもらったこともあったのですが、仕事の手を広げるってことはもっと自分の思いが届かなくなるかもしれないって思えて。
昔の2,3件を彼らに頼んだ時にもこういうことを強く思ったのです。
そうすると何のために私はこの仕事をしているのだろうって。
だからね、全部自分で考えて、自分で現地を見て、自分で写真を撮るのです。
でもね、もっとスタッフが居たら面白いかもねって思ったことがありました。
良い例えかどうか分からないのですが、私「ファイトクラブ」って映画が大好きなのです。
お話や物語の考え方も好きなのですが、あの二重人格の主人公がものすごいカリスマを持った別人格の時に、それに魅了された仲間がどんどん集まってくるのですが、ふと我に返った主人公が周りを見渡すと、そこには当然見知らぬはずの人がたくさん集まっていて、自分がどう口説いたのか分からないまま彼らが慕ってくれているっているシーンがあって、ふーんって思っていたのです。
そうしたら少し前にこんな夢を見ました。
私が朝早くに工房(と言っても夢の中の会社は大きな工場になっていました)に着くと、見知らぬ青年が数名当時のスタッフたちと談笑している。
「カナイ君、おはよう。」というと「シャチョウ、おはようございます。」と返してくれるのですが、隣に立つ青年がふと「この人誰?」ってカナイ君にこっそり聞いている。
私に見向きもせずに気づくことなくお互い楽しく談笑する人たちもちらほら。
なんかその様子を見て淋しさを感じたのですが、それよりも、私の居ないところで工房内がスタッフたちがこれほど楽しそうに過ごせるような状態にいつの間にか成っていたということにうれしくなったという夢でした。ああ、仕事を広げるためにではなくてみんなで楽しくなるために人数が増えるのならおもしろいだろうなあ、なんて夢から覚めて思ったっけ。
でも、実際はこじんまりした工房ですので、これ以上広げることも難しいわけで、今のみんなで居られることが一番のベストですから、私は今日も絵を描いたり、汗だくになって墨出ししたりするのです。
こちらのイラストは、千葉でログハウスに住んでいらっしゃるUさんのキッチン。これから打ち合わせにいらしてくださいます。どんな感じにまとまるかな。
2022.11.23
「konasalon」というパン教室をされている熊崎さん。本も出版されている先生ですのでご存じの方も多いかと思います。
以前お住まいだったお家のキッチンを作らせていただいたご縁で、我が家のオープンハウスにもいらしてくださったり、お客様が熊崎さんの生徒さんだったりと、ありがたいことに交流を続けさせていただいております。
本を眺めたり、Instagramを拝見して「いいな、いいな。」と憧れてはいる「天然酵母でパンを焼く。」ということ。
手を出せないでいる私なのですが、今のままではいつまでたっても先に進まないので、まずはパンを焼くという作業に慣れていかなくてはということで、はじめは、熊崎さんのドライイーストを使ったレシピ本を参考に作ってみました。
本は以前からずっと持ってはいたのです。
お湯を張った鍋の上で発酵させるスタイル
発酵前
発酵後。しっかり膨らむとうれしいですね
成形
ベンチタイム。手ぬぐいを使っています。
お湯のお鍋の上に天板ごと置くスタイルがオーブンレンジの発酵モードよりも気に入りました。
二か所に切り込み、を間違えて十字に切ってしまい、ジャガイモのようになってしまいました…。
久しぶりにパンを焼きましたがうまくできた気がします。自画自賛(笑)。
ダイスケさんにも「美味しい。」と言ってもらえました。
いつも発酵がうまくいかなくて、予定よりも時間がかかったりして、夕ご飯を用意する時間にかぶってしまったりと、悩ましかったのですが、お鍋のお湯の温度で発酵するアイデアは素晴らしいなと思いました。
数年以上前に出されている本ですので、「今⁉」と思われてしまうかもしれませんが、
私にとってはこのタイミングでしたので、成功しやすい方法を知ることができてわくわくなのです。
手づくりしてみてうまくいくと本当にうれしいですね。
これからも、パン作りの練習を続けていきたいと思います。
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