2022.02.21
昨年の8月に我が家で一緒に暮らし始めたメダカたち。半年経ちますが元気に4匹暮らしています。
1匹、気が強いのか、好奇心旺盛なのか、近づくと必ず「何?」て顔を出してくれるのです。写真がその子です。(の、はずです。笑)かわいいですね。
我が家で最初の冬を越せるかどうかが大事なポイントのような気がしています。
玄関の外側に置いて育てていたのですが、さすがに外気温10度を切ると寒そうなので、12月頃に我が家で一番日当たりのよい子供部屋に連れていきました。
鉢底までお日様の光が入るように、アウトドア用の組み立て式の台の上に置いています。
ポピーなどの水草がどんどん増えるので毎週剪定しています。タニシも増えるので、見つけ次第別の鉢に移しています。
夜一緒に寝ている娘達。チイは大して興味なさそうですが、ハルは生き物好きなので、一緒の部屋にいても嫌がらないのでよかったのです。
「夜寝る前とか、メダカがピチャピチャ言ってるんだよね。夜跳ねてるのかね。鉢の外まで飛び出ちゃっていないか時々心配になるんだよね。」と言うハル。
一緒に過ごすことで知ることもあるのだなと思います。
ダイスケさんの祖母から譲り受けた青い火鉢を住処にしています。毎週末にカルキ抜きしたものと3分の2くらい交換しています。
メダカの飼育は、調べたらキリがないほど沢山の情報が出てきますが、我が家のメダカさんたちはこの方法で今のところ元気です。
2022.02.19
先日、設置が終わったKさんのヌックというのでしょうか。
本当はリフォーム前の間取り上ではダイニングだったと思うのですが、ちょっとキッチンから離れているのでこじんまりしたリビングになっていたこのスペースにテレビボードとソファを作らせて頂いたのが昨年の12月でしたね。
「主人の本の量が多くて・・。でも手放してくれないからどんどん増える一方で・・。」ということで、そのテレビボードだけでは収納量が足りなくて、ソファの上にも本棚を作ることになりました。
ただね、ちょっと古いマンションなので、外壁沿いの工法が石膏ボードをGLボンド張りなのですね。
そうなると吊戸棚の荷重に耐えられるだけの下地が無いのです。
今から壁を解体して下地を作ると大ごとになるので、吊戸棚の要所々々(今回は2か所)に脚を立てることに。
元の本棚の部分とL型のコーナーになる部分と一番手前のソファのひじ掛けのところに脚を立てて、それが荷重を請ける形であとはアンカーを使って吊戸棚を取り付けました。
コーナー部分の補強脚はちょっとした棚がを設けて、そこにデスクライトをクランプして使うのだそうです。
良い雰囲気になりそうですね。
これで収納量が足りればよいのですが、Kさん、どうでしょう・・。(笑)
2022.02.18
お菓子作りの動画から流れる作業する音を勉強時のBGMにしているというハルカはなんとも素晴らしいセンスが溢れているのである。
「今年のバレンタインはこれね、少し余分に作って向こうに置いてあるから。」となんとも素っ気ない素振りで彼女のわきを通りしなに言われたのがこちらのお菓子。
前々日、前日と仕事から戻ってみると堂々とキッチンを独り占めして、アキコは肩をすぼめながら料理為い為いその様子を後ろから眺めていて、「今日はずっとこの様子で手際の良さに感心するわ。」と彼女。
テーブルの上で生地を丸め終わると、そのまま余熱済みのオーブンに向かい、ニコニコしながら「この生地がツルンって柔らかくなる感じがきれいだよー。」とハル。
そうか、そんなものなのかと覗きこむとたしかにきれいね。ふむふむ。
焼き上がったら冷めないうちに真ん中をくぼませて、ふんふん言いながらそのまま寝かせて、焦げ茶色の次は桜色と小麦色、そして最後に抹茶色と。
と、自分はそこまでしか見ていなくて、いつの間にかこの焼き菓子はできあがっていて、翌日はカヌレに同じく4色のチョコレートを熱心にコーティングしておりました。
ここは何のアトリエか・・。
「ハルはセンスあるのよね。ここはこのくらいでいいんじゃないっていう加減がちょうど良く分かるのね。なんでかしらね。」とアキコ。
さすがもの作りの家庭に生まれただけのことがあるなあ、なんてうれしいはずなのに、さっきから歯ブラシくわえながらスマートフォンをあれこれいじっているだけで全然歯磨きが進んでいない彼女にイライラ・・。
「ハルちゃんさあ、先に歯磨き終わらせちゃえば。」というと、「今この時間にならないと部員のみんなコンタクトが取れないから仕方ないじゃん。」と少しムッとした表情。(だったらもっと早くに支度を終わらせていけばよいじゃないか。)とムキムキしてしまう私はすっかりおじさんなのでしょうね。
2022.02.16
こういう形を作ってみたかったのです。
まさにKさんとお話していてこの形の話が出た時は、ああ、いろいろな思いってつながっているのだなあ、と不思議に感じたのでした。
今はまだ無塗装で、ここからKさんご夫婦で塗装をしていくのですが、吊戸棚の印象がここから大きく変わっていくのが楽しみです。
それから壁にはとても色みの深いタイルが張られていくので、その印象とのバランスもどうなるのか楽しみです。
今回のKさんのこのお話がご縁ですてきな方々とも知り合うことができて、本当にありがたいなあ。
ひとまず取付は完了。
ノガミ君が苦労しながら作った甲斐あってとてもきれいに納まりました。
2022.02.16
先日、キッチンの打ち合わせにいらしたお客様が、「新しいキッチンでは、土鍋でご飯を炊いていこうと思っていて。これを機に思い切って炊飯器を処分してしまおうかと思っているの。」とお話しされていました。
私自身も、新居に引っ越す際に憧れた暮らしの形を目指して考えたことでした。結局「まだ使えるし。」と処分しなかったのです。でもそれが私にとっては正解だったと思っています。
お客様には、そのまま自分の経験をお話しさせていただきました。
「炊飯器を止めてしまおうかしら。」とお話しされる方の大半は、収納スペースに制限が出てきているのを増やしたいという方だと思います。または、土鍋でご飯を炊く日々に憧れを抱いている方かと思われます。
キッチンや食器棚の形を考える時に炊飯器置き場を考えることになります。
「炊飯器がなければ収納場所が増やせるな。」「リビングからキッチンを見た時に、炊飯器は隠したいけど、土鍋なら見えている位置に置いてあってもすてきに見えるから。」など考えると思います。
その目的の為だけに炊飯器を処分してしまうことはお勧めしていません。
家族の中で毎回ご飯を炊く人が同じとは限らないです。もしもの時にはおとうさんだったり、こども達だったりするわけです。親の留守中に子供だけで火を使うのは心配がありますよね。
土鍋の種類によっても弱火で蒸らす時間が異なったりしますので、慣れない人には難しいと思います。
ご飯がうまく炊けていない時のしょんぼり感は大きいです。
収納場所を増やす目的の為だけに炊飯器をなくしてしまうのはリスクの方が多い気がしています。そのようにお話をさせていただきました。そのお客様も「そうよね。そういう時のことも考えておかないといけないわよね。」とおっしゃられていました。
ということで、我が家では炊飯器と土鍋を併用しています。
我が家で使い始めて7年目の佐久間陶子さんの炊飯土鍋、5合炊きサイズです。鍋底がいい焼き色に変わってきました。
やはり土鍋で炊いたお米の方がおいしく感じます。目をつぶって「どっちだ?」と言われたら当てる自信はないのですが。
新しい暮らしに思いを巡らすときに考えなければいけないことは沢山あるわけです。
でも今想像できる範囲も限られているわけで、できるだけ後悔の無いようにしたい気持ちはありますから、自分たちの暮らしや、お客様とのやり取りで感じたことを記していって、それがどなたかの考え方のヒントとして役の立つことがありましたらうれしいです。
2022.02.12
「すずやかな風が吹いている」
築15年近く経つコーポラティブハウスに住むKさんのキッチンを明るく涼し気な印象にリノベーションさせて頂いたお話と、
「生まれるものたちであふれている」
物作りのスペシャリストであるご夫婦のご新居に大きなペニンシュラタイプのキッチンとパントリー付きの背面収納を作らせて頂いたお話と、
「心地良さのモノサシ」
クルミの表情に憧れて、食器棚とそれにつながる場所や物たちが心地よくなるように部屋を整えていったお話の3つのお話を掲載しました。
よろしければご覧になってくださいね。
2022.02.10
我が家の1階のトイレの棚に凹みができていました。
この棚は、栂(ツガ)材の無塗装のものです。きっと、誰かが消臭スプレーか何かをここに落としたのかなと思われる傷です。早速熱湯で直してみましょう。
お湯だとこの位の直り具合ですね。
湿ったタオルとアイロンで直す方法だともっときれいに直るかもしれません。
次回また凹むことがあるようなら、アイロンで直してみようと思います。
2022.02.08
週末にお雛様を飾りました。何度見ても我が家には立派過ぎるお人形。そして美しい。用意してくれた両親の思いに感謝です。
階段を上がった2階の収納の上が飾る場所です。
普段はここに1階で畳み終えた洗濯物を置いておき、ここから各自の収納場所に持って行ってもらうのですが、お雛様を飾る間は床に置くことになるので、すぐ片付けてもらわないとね。
今年は次女チイが「ひとりで飾りたい。」ということで、箱だけ収納場所から出しておいて一人ずつの作業です。(長女ハルはが学校行事があったので私が飾りました。)
お人形さんを飾る時、話しかけてしまうというか、お互いに向き合う感じがあるので、1人でしたい気持ちはわかります。でないと流れ作業的になってしまいますし。
でも、私は一緒に飾りたかったですけどね…。
2022.02.06
みんなが休みの時を活用して作業を進めていた仏壇がようやく完成。
父からは、「格子の感じが好きだから、扉にはそのようなデザインを取り入れて。」と言われて、「お母さんはテッセンが好きだったんだよ。」ということで仏具にはその花をあしらったものになるということで、それなら背中も華やかだったら良いよね、と花模様の和紙を使って。
どうせ自分たちの母親が来るんだもの、ちゃきちゃきした性格だから賑やかなほうが喜んでくれるさって、ユウ(弟です)と話していて、私の背中はうず巻いて、ユウの背中は風模様。
いいのかな、いいんでしょう。
これでそれぞれの家で過ごす場所ができました。
せっかく向こうでゆっくりできるのにこれじゃ慌ただしくさせちゃったかな。
2022.02.05
年始に両家の親戚に挨拶に行くことの他に毎年恒例になっていることがあります。
ダイスケさんの友人であり、我が家を設計してくださった福原さんのお宅にご挨拶に行くことです。
1年おきにお宅に伺わせて頂いたり、我が家に来ていただいたり、家族で交流させていただいております。
年始に家族で集まって色々なお話をさせていただく時間が、気持ちがリセットできて、また今年も頑張っていこうと思える時間なので大好きです。
今年は福原さんのお宅にお邪魔させていただいたのですが、毎年手作りのごちそうをお腹いっぱい食べさせていただいて、お花や器などすてきな誂えでおもてなしをいただき、そこで過ごす時間があるだけで自分も少しは洗練されたのではないかと錯覚させてもらえるすてきな時間です。
来年は我が家に来ていただくから、せっかく設計していただいたのに、少しでも「ダサい暮らししてるな。」と思われないようにしていかなくては。
やはり憧れのものを実際に目にする機会は大切だなと思うのです。記憶の中であいまいになってしまうことがありますから。そのような機会をいただいて、本当にありがとうございます。
2022.02.03
今日は節分の日ということで、手巻きずしが夕ご飯。
その前に、チイが「鬼」と書いた紙を用意してくれたので、玄関の門のところに貼って、それを的にして鬼は外。家の中に向かって、福は内。
恵方を向いて無言で一つ食べてから、いただきました。
家族みんな病気をせず、1年無事に過ごせますように。
今年からのニューアイテムは、昨年会社のショールーム側のスタジオをお掃除した時に出てきた寿司桶です。あまり使われていなかったようで、きれいなままでしたので、家で使わせて頂くことにしました。
木のいい香りがして、ボウルで酢飯を作っていた時よりもおいしく感じました。
専用の道具というものは、特別感を演出してくれますね。
大切に使っていきたいと思います。
2022.02.02
Kさんのキッチンの引き出しのひとつ。きれいですね。前板は突板で、取っ手と真ん中の飾りは無垢材にしています。横に木口テープを貼っています。
私たちの作るオーダーキッチンでは、その場所に適した材を使い分けております。
例えば、表情を良く見せたい部分は無垢材を使用して、湿気で反りや歪みが出る可能性がある場所は突板合板を使用して、内部の湿気やすいところは化粧板を使用して、といった具合です。
キッチンという空間は、ガステーブル・食洗機・オーブンなど、湿度と温度の変化の大きい場所です。ストーブや床暖房の効く範囲によってもキッチンは影響を受けていると思います。
基本的にキッチンというものは箱を繋げて作る形をしています。ですので、その影響を受けると引き出しや扉が閉まらなくなったりして調整が必要になる時もあると思います。
ずっとお引渡当時のままで使えるものではなくて、やはり実際に暮らし始めてから、そういうご連絡を頂いて調整させて頂いたお客様もいらっしゃいます。その土地の気候・日当たり、その用いた材料の特性など、木の動きがある場合と出ない場合を見極めるのは、長年家具作りを経ていても、その違いは見抜くのはとても難しいことです。
ですので、極力そういう不都合が出ないように、印象だけを優先しないで、勝手の良い材料の選び方や用い方を心がけているのです。
そうそう、でも、フレームのような構造(ダイニングテーブルのような構造)のオープンなキッチンならその影響を受けにくいかもしれませんね。先日お客様とお話ししている時にそういうお話になったのです。
「フレームのオープンのキッチンはかっこいいですけど、虫が中に入りやすくないのでしょうか。うちはキッチンにゴキブリが出た経験があるので、それが心配です。」とおっしゃられていました。
今までそういう視点でキッチンの形を考えたことはなかったので、いろいろな見方でいろいろな形を作っていくことはまだまだできそうです。
オーダーキッチンについてまとめたページがあります。興味のある方は読んでみてくださいね。
Website→ 私たちの作るオーダー家具・オーダーキッチン→「オーダーキッチンって何だろう」
オーダーキッチンって何だろう
2022.01.31
Kさんのキッチンは今までにない形になりますね。
アキコが一生懸命やってくれているInstagramを時々見ていると、海外のいろいろな家具やキッチンの形に出会えるのですが、これはすてきだなって思っていた形がいくつかあって、いつかこういう形を取り入れられたらおもしろいだろうなあ、なんて思っていたら、Kさん、まったく同じキッチンたちを気に入っていたそうで。
打ち合わせをしながら、おもしろいつながりってあるものだなあと思っていて、早くもこの形を作らせてもらえる機会ができたことを喜んでいるのです。
今回は大坂の万代建材さんに特長のあるナラの突板を作ってもらって、そこに白い部材(シナで作っている部分が白く塗装されます)と並んだ二色のキッチンになります。
できあがりが楽しみなのですが、その前に大きなイベントが。この塗装をKさんに取り組んで頂くのです。
大変かもしれませんが頑張ってくださいね。
2022.01.31
お客様との打ち合わせを終えて、図面が完成し、ご注文をいただけることが決まり製作する段階になると、担当するスタッフとダイスケさんの打ち合わせがあります。
設計はすべてダイスケさんが担当しているのですが、この打ち合わせの時に、材料の取り方・搬入の仕方・納まりなどから作り方を確認していると、スタッフのみんなから「こういう風にしてもいいですか?」と色々意見をもらえることがあるそうです。そうやって求める側と作る側みんなの意見がまとまって、よりよい形が出来上がっていっているのだなと思いました。意見交換は大切ですね。
2022.01.30
我が家のリビングには柱があります。ダイニングテーブルにくっつけられる位置なので、それほど邪魔で不便に感じたことはありません。近くの椅子に座る時には疲れてきたらそのままここによりかかったりしています。その時には「あってよかったなあ。」と思います。
暮らしはじめて3年ほど経ちますがまだ松脂は出てきます。
写真の見た目にはシミが残ってしまっていますが、服に着いたりはせず、触ればわかるくらいです。
年末のダイニングテーブルのメンテナンスの時に一緒に石鹸で洗ってきれいにしています。
お家の経年変化で楽しみにしているひとつです。
2022.01.29
お昼頃、外からの明かりが玄関に入ります。
今までマンション住まいだったので玄関が明るくなってくるのはすごく新鮮でした。玄関は日中も電気を付けていたので。普段は夕方帰宅するので、この光景を目にするとお休みの日をより実感できるのです。
デザインできる設計士さんはやっぱりすごいですね。またそれを形にできる大工さんの技術もすばらしいです。暮らしていると改めて感謝の気持ちになります。
家に居る時間が長くて、ゆったりした心でいないと気づけないのですが。
改めて、ありがとうございました。
2022.01.28
我が家の階段を上がると真正面に見える2階の収納の上は「お気に入り」のディスプレイスペースになっています。
静かな印象が好みなので柾目を選んだのですが、上に何も置いていない時にこの柾目の連続した様子がが少しうるさく感じていたのですが、物が置かれるとそうは感じなくなるから不思議です。目が慣れただけなのかもしれませんが。
結婚する前だったかな、平塚美術館で目にしたすてきな絵のポストカードに、ダイスケさんが板にペンキで塗って貼って、ナラの着色した額縁を作ってくれてそれに入れて飾ったもの。貼ってしまったから、作家さんの名前がわからなくなってしまったのが残念なのですが。
会社にあるパキラを株分けして元気な子。日中は日向に連れて行ってます。
川瀬巴水さん、テリ・ワイフェンバックさん、ジャン・プルーヴェさんの本。
タカハシさんの鉄の溶接見本。色の変化とボコボコした様子がかっこよくて時々触ってます。冬は冷たいからあまりしませんが。
今年もお出かけしづらい日々が続きそうだから、ここのコレクションが増えるのは難しいかな。
一つでも増える日々が来たらよいのですが。
2022.01.26
「家具職人さんが在宅?どうゆうこと?」と思われる方も多いと思います。私もこの言葉を知った当初は私達とは無縁の働き方だと思っていました。
でも、コロナ禍になり、ダイスケさんと自分・スタッフのみんなの平均年齢も上がってきて、今までと全く同じ働き方でずっとやっていけるわけはないから、と色々と考えるようになりました。
まず最初に取り入れたのは、「NO残業デー」を週に1日は取り入れること。一人一台の家具担当制で動きがバラバラなのでどうなのかしら?と思ったのですが、「やはり自分だけ今日の分終わったからってサッサと帰りづらい。みんな同時だと気にしないで済む。」とこれはみんなに好評なので、数年前から続けています。本当は毎日そうできたらいいのですが、納期が間に合わなくなってしまうので厳しいのです。
でも、今年からはがんばって週に2日間はNO残業デーでやってみようということで、この1月はこのタイムスケジュールで進めてきました。限られた時間をうまくしなやかに使っていくことができるというのはみんなの大きな力になりますからね。
そして、もうひとつが今回みんなで話し合って試してみることにしたのが在宅ワーク。家具職人が在宅でできることと言えば、木取り表の作成です。お客様と打ち合わせをして最終的な図面が出来上がったら、担当する職人さんに渡され、必要な材料・段取りを組み立てるために作成するのが木取り表です。
事前にある程度ダイスケさんと打ち合わせはしておいて、途中材料の取り方や、納まり方で不明な点がまた出てくれば、LINEでやり取りをするという形でまずはヒロセ君が試してみました。
「僕はいいなと思いました。」と翌日感想を教えてくれました。片道1時間半くらいかけてここまで通ってくれているので、往復のその時間がないだけでも大きく感じると思います。
そして、「あらすてき!」と思ったのは、「家族そろってご飯が食べられたので、その2時間くらいは実働から引いて日報を書いてますので。」とわざわざ報告してくれたこと。いつもの時間では、夕ご飯の時間にも間に合うように帰宅できないものね。それだけでもヒロセ君にとっては有意義だったのではないかと思えたのでした。
在宅は、家族との時間調整などもあるとは思いますし、環境やタイミングが合わないと無理なこともあるとは思います。ひとまずやってみて、だめならまた他の方法でという考え方で色々やってみて、より働きやすく感じられるようになればいいなと思っています。
2022.01.22
昨年末にOさんの暮らしている様子をダイスケさんの作業に同行して拝見させていただいたのです。
それまで、節あり材の印象というのは、ワイルドでかっこよさを強調するための見せ方なのかなという思いがあったのですが、Oさんのお宅を見て節あり材に対する考えが変わりました。そのとても落ち着いた雰囲気は、同じ材料でも用い方・仕上げ方で変わるものだと知ることができたのでした。
今回、Oさんのキッチン自体はあまり目立った節はないように見えました。それに対して床材とバックカウンターの表面材には節アリ材が使われていて、不思議な組み合わせだな、だから落ち着いて見えるのかな、なんて思っていたのですが、よく見るとキッチンの収納側は節アリの突板だったのですね。ダイスケさんに言われて気が付きました・・。でもそれを感じさせないくらい落ち着いた雰囲気にまとまっていたのです。
結局、その雰囲気を出しているものが何なのかは自分でも突き止めることができなかったのですが(笑)、キッチンの床に節あり材を使われるのは、もしこの先お料理の汚れでシミなどができてきても目立ちにくいという利点もあるのかなと思いました。
節は木が成長する過程で枝になる部分が幹に取り込まれた跡だそうです。節がある方が自然な姿なのはわかるのですが、よく目にする節あり材のインテリアはなぜか不自然に感じていました。そうなってしまうことに抵抗があって、自宅の松の床材を選ぶときには「節がないようにしてください。」なんて、今更ながら、なんて自然に対してエゴイストなリクエストだったんだろうと反省しています。
これからの未来、今まではじかれていた節や割れがある材料を用いることが当然になってくると思います。木を家具やキッチンに使うこと自体が贅沢になる日が来るかもしれません。
限られた資源のひとつだと意識して、大切に使っていきたいと思います。
2022.01.15
ヒロセ君が制作を担当した洗面台がいよいよ取り付けられました。
すんなり終わると思います、とヒロセ君とワタナベ君でしたが、戻ったのは12時間後。
4世代同居(だったかな)とおっしゃっていたFさんの洗面室はなかなか頑固で、「壁や床に合わせて家具を調整していたら、こんな時間になってしまいました。」ということでしたが、たいへんきれいに納まったのでした。
家って、建っている土地の様子や住んでいる人たちに合わせて緩やかに歪んでしっくり落ち着くのです。
リノベーションして暮らす、という形が一般的になってきた今、そのしっくり落ち着いたところにいかにきれいに、いかに手早く家具を納めていくか、いつも悩みながらみんなで前に進むのです。
二人ともお疲れさまでした。
Fさん、工事が終わりましたら、またお伺い致します。
お会いできるのを楽しみにしております。
2022.01.14
昨年の11月にちょっとキッチンのメンテナンスにお伺いしたMさん。2年半ほど前にキッチンを作らせて頂いて、あの時はいろいろとありましたね。
「さらさら光る」
「今では笑い話にできますけど、あの時は思わず涙が流れる時もありましたよ。」とMさん。
良い家になりましたね。
今日はその工務店さんの置き土産のような使い勝手が悪くなってしまっていた部分の手入れをさせて頂いて、メンテナンスは完了。
でも今日はこれ以外にMさんにお願い事があってきたのでした。すてきなヒンメリを作られるMさんに作品制作をお願いしてきたのでした。
楽しみにしております。
2022.01.13
昨年納品させて頂いたKさんのところにお邪魔してきました。
前回のキッチンたちと合わせて良い印象にまとまっておりました。
「ナラ柾目のキッチンたち」
「主人に聞いたんですけど、やっぱり本は捨てられないんだと言われてしまいまして・・。」と少し困ったような楽しげなようにお話してくれるKさん。
最初、窓の上にも戸棚をつけるという形で考えていたのですが、重々しくなっちゃうかも、ということでまずはこの形で設置したのですが、思っているよりも明るく軽い印象になったので、これなら本棚を増やしても良いかも、ということであらためて窓の上につけるために打ち合わせをしてきました。
なんだかんだとオーダーだと細かい部分の融通を聞かせやすいので、あとから追加するのもどうにかなりますからね。
「わざわざこのために来て下さってありがとうございます。」とKさん。
ただ、この壁がGLボンドでボードが固定されている施工方法で、前回のリフォームの時にはその壁自体はいじらなかったので、壁の立ちがあまり良くないのです。なので、この家具が取り付けられた状態で採寸しないと次回の戸棚がきれいに納まらなそうで・・。
あらためて採寸してみると、やはり壁だけではなく天井高も右端と左端で寸法の違いが大きかったりします。
うまく納まるように考えてみますね。
2022.01.12
二両編成の御殿場線で裾野へ。
「こんにちは、Yさん。お久しぶりです。」
もう8年半かぁ、はやいなぁ。
このYさんのキッチンを作らせて頂けたところから平成さんとのお付き合いが濃くなったような気がします。そう考えるとあの出会いは大変ありがたい出会いでした。
Yさんとは年齢が近いこともあってキッチンの考え方だけではなく、子供との付き合いかたなんて言うことまでいろいろと教えて頂いたのはとても良い思い出です。
「すぐそばでご飯を作っているような距離」
https://www.freehandimai.com/?p=6463
「ゆるやかに優しくつながっている」
https://www.freehandimai.com/?p=6489
何だかとても古い友人に会えたようでうれしい時間でした。
「あの時はこの形で絶対大丈夫!って思っていたけれど、やっぱり暮らしかたって変わるのよね。」
「子どもたち、とくに次男がお料理を手伝うようになって、みんなでここに立つとちょっと危なっかしくなったことがあってね、それでいろいろと考えていたら、平成さんが今度イマイさんと沼津でお仕事するっておっしゃってて、それなら私もイマイさんに聞いてみようって思って、久しぶりに連絡させて頂いたの。」
変わらないハキハキした様子は元気をもらえますね。
8年使い続けて考えてきたのは食器棚になっているバックカウンターの使い方をもう少し変えたいというお話、それからキッチンを設置してしばらくしたら大きく反ってしまった交換した時の元のダイニングの扉(まだ持っていたのだそうです!)の木目がとても気に入っていてどうにか元の扉に変えたいっていうお話など、どうかYさんこういう感じだったなぁ、なんて懐かしく思いながらいろいろなお話をさせて頂いたのでした。
「イマイさん、急いでないからね。」
ということで、夏から秋くらいに使いやすい形にリメイクできるように考えてみますね。
2022.01.11
ご年配の女性がお一人で住むこの家。
「お掃除しやすいほうが良いのよ。」ということで、中央の収納部分が引き出し式のワゴンになっている少し変わった形で作らせて頂きました。
「それからね、引き出したらその上をお料理する時に作業台にしたいのね。」ということでワゴンのトップにはステンレスを張って。
カウンタートップは少しくすんだコーリアンの「クラムシェル」。タイルは名古屋モザイクのアイグスという色の揃え方で完成するとここがとても落ち着いた場所になりそうです。
今回は海老名の榎田さん(子供の学校の役員つながりでありがたいですね、こういう関係が築けるのは。)が施工して、同じく海老名で建築事務所を開いているSIAの伊東さんが設計した空間。
みんなすぐそば。
地元でお仕事ができるのはとてもうれしいことです。
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