2020.04.14
そんなことを言っても、草花たちはしっかり花を咲かせるし葉を茂らせる。
内田雄介さんのアトリエでキッチンバックカウンターと洗面台のご相談。
いつもの控え目だけれど芯の強い内田さんの提案と、お施主様のIさんご夫婦の要望を実現できるように頑張ります。
内田さんとのお付き合いも数えると7年目。
時間が経つのは早いです。
ちょうど連休前後にも内田さんの設計した空間になかなか魅力的なキッチンが入る予定。
いろいろな形でお手伝いさせて頂けることに感謝しております。
いつでも踊りだせるように気持ちはしっかりしておかないと。
2020.04.14
空気は冷たいけれど晴れたね。
最近白黒のブチがナーナー鳴きながら庭を横断していくのですが、さすがに昨日の寒さには現れなかったね。
今日は来るかな。
ここは元空き地だったこともあってネコたちの往来が多くあるようで、毛がふさふさしたやつとかチャトラなやつとか、我が物顔で通っていく。
時折ガラス越しに目が合うと、「お前たちここに住んでるの?」って顔して何食わぬ素振りで家の裏に消えていく。
そうか、君たちの居場所を取っちゃったんだなあ。
すまないねえ。
2020.04.13
毎年四月に入ってすぐに必ずやってくる寒い日はつい先日終わったと思ってところに再び冬のような一日。
さすがのアイも強くて冷たい雨風には尻込みしちゃってずっとふて寝さ。
ここ最近はみんなにも早めに仕事を上がってもらっていて、静かな工房には背中を丸めた私と、すねたアイだけ。
いつもよりもゆっくりとしたペースにはなっていますが、よい形が少しずつできあがってきています。
2020.04.13
今週末のおとうさんの台所のテーマは「おいしい回鍋肉を作ってみたい。」でした。
以前も作ってみたことのあるダイスケさん。「焦げなのかな?コクなのかな?足りなくて。キャベツをもっとしゃっきりさせたい。」という課題を改善できるようにとスマホで検索したレシピを見ながら調理が進みました。
「いただきま~す!」と家族みんなで食べ始めたら、「4人分には量が足りなかったのかな?」というくらいの勢いでなくなりました。
おいしかったよ。ごちそうさまでした。次回は何が食べられるのかな。
2020.04.12
新居の洗濯機置き場の収納の形はすぐに決まりました。 マンション住まいの時の収納をそのまま使いたかったからです。
設計士の福原さんも「雰囲気も合うし、いいんじゃないかな。」と許可してくれました。 結婚して2年目にマンションに引っ越した時にダイスケさんがタモ材で作ってくれたもの。もう18年になります。
制作した当時の記事はこちらをご参照ください。懐かしいです。
こういう毎日使うものが使い慣れているものだと新しい家の暮らしはじめでもストレスがなく心地がよかったです。
当時は本当に高い買い物をしたと思いましたが、こうして使い続けてみると、家事のパートナーのようにも思えてきてまさに「家具」なのだなと日々実感しています。
我が家の洗濯機は2010年度製の縦型のものです。
お家づくりの時に福原さんに「洗濯機買い替えたりする?ドラム式にする予定ある?」と確認されたのですが、今までのマンション住まいでも「洗濯機から天日干しor浴室乾燥機」の暮らしで、新しいお家にも浴室乾燥機は付けるし、当時はそれを変える気は全くなかったのでした。
最近、洗濯機がガタガタ言い出したので、買い替えるのならドラム式もいいなと考え出したのです。
そこで初めて、ドラム式にする予定ある?と福原さんから確認された意味が分かりました。
縦型とドラム式では必要な奥行と高さが全然違うということを!
奥行、水栓の高さから置ける機種はかなり限定され、置ける機種でも欲しい機能がなかったり、、、。
そういうことだったのですね。
ではどうすればよかったのだろうと振り返ってみたのです。
自分がしたい洗濯機上の収納の仕方から逆算しても、そもそも建物の天井の高さから考えなくてはだめなことだったので、仕方なかったなぁ、ということになりました。我が家の洗面所の高さは2300mmです。
ところが、先日お客様のOさんと洗濯機のお話になった時、「うちはドラム式から縦型に買い替えようと思っていて。」とお話しされていて、「乾燥機まで回すのは量も種類も限られていて、うちは毎日の洗濯量が2回回さなくてはいけなくて、それだと時間がかかりすぎて。1度にたくさん回せた方が、うちの生活スタイルには合っていた。」ということでした。
なるほど。うちの次号の洗濯機選びには時間がかかりそうです(汗)。それまで今の縦型が無事に使えることを願うばかりなのです。
2020.04.10
今から8年前なのかな、このテレビボードを作ったのは。
昔のブログに載っています。
https://freehands.exblog.jp/17671960/
ずっと2階の展示室で皆さんに見て頂いたテレビボードでしたが、このたびOさんのキッチンを作らせて頂くのを機にこのテレビボードも使って頂けることになりました。
使い勝手を少し変えて、格子の扉をつけて、背板が無くてオーブンだったところを仕切ったりして完成。
側の色は8年間の日焼けで色濃くて、格子部分は若々しくてみずみずしい感じ。
また、4、5年経つとどちらも馴染んでよい色になってくるよきっと。
良いものが良い方向に向かうのは時間が掛かるよきっと。
2020.04.10
外は心地良い風が吹いております。
アイも朝ご飯を食べた後はそのままプイっと出掛けたっきりで昼にも帰ってきません。
穏やかな日差しも差し込むこの頃ですが、気持ちが晴れ晴れとできないのは、やはり新しい感染症が広まりつつある漠然とした怖さなのでしょう。
ただ、このように気持ちが穏やかになれない日々が続きますが、風通しよく衛生に気をつけて黙々と作業を続けることにしました。
ご連絡を頂ければ、きちんと準備をして展示室を開放して家具のご相談も行なっておりますので、必要とされる皆様は遠慮なくお声掛けくださいませ。
2020.04.10
住宅街の旗竿地の二階建ての一階にある我が家の洗面所。
暗くなる気がしたので、鏡の面の壁はガラスタイルにしました。
間接的に入る明かりに静かにキラキラする印象になりました。
天板:CORIAN カメオホワイト、
鏡:5㎜ミラー、
洗面台:バスウッド無垢材、制作担当 ノガミ君、
タイル:壁 平田タイル モザイクタイル Glitter GLT-SW。床 平田タイル XT-204V-6060 です。
どなたかのご参考になればうれしいです。
2020.04.10
当初、設計士の福原さんからは壁の扉付き収納の中に掃除機をしまうように考えていただいていたのですが、いざお家づくりのお話が進んでいくとそこにしまいたいものができ、収納スペースがもったいなかったので掃除機置き場は階段下になりました。間取り的にリビングからは見えませんし、使う時にもすぐ取り出せ、充電もできるので結果この場所がベストでした。 掃除機は日立工機のコードレスクリーナー。リーズナブルで、二階建ての広さなら電池も十分足りますし、本体が軽いのと使っている間ボタンをずっと押していなくていいところが気に入っています。 無垢材の床にしたら棕櫚帚を使ってみたくて購入したので並べて収納しています。 夜間に掃除が必要な時に使っています。
2020.04.10
我が家のキッチンはペニンシュラキッチンで、キッチン側に立って、右側壁からガステーブル、作業スペース、シンクという形です。作業スペースに水切りかごを置くと邪魔になってしまうので、シンク上を渡して置くことができるタイプにしました。シンク内に収まるタイプのものも目立たなくてよいかと思い検討したのですが、使われているというお客様から「低いからか泡や水が跳ねやすい気がします。」という意見を聞いたことがあったので、シンク上のタイプにして、天板に合わせステンレス製のもので探すことにしました。ラバーゼの水切りかごを選ばれているお客様が多いのですが、シンクの奥行きが450mmあるので合うサイズのものがありませんでした。他で探したところ、ハナウタさんの縦置きロングタイプのデッシュドレイナーがぴったりでした。ただ、我が家はキッチンの端っこで人が通る側で使っているので、両サイドのフレームの立ち上がりが低い分、重ねて乗せたお皿やコップが落ちないように積み上げ過ぎには気をつけながら使っています。
まな板はヒノキ材の40×20cm・重さ約1kg 。サイズ感が伝わりますかね。
2020.04.10
おうちの時間が増えて、「時間ができたらやろう。」と先延ばしになっていた身の回りのことを見直される方も多いのではないでしょうか?
オーダーキッチンを検討されている方から、「イマイさんの家のゴミ箱はどうされているのですか?」と質問されることがあるのでここで紹介させていただきますね。
我が家のごみ箱もKEYUKAのアロッツになりました。オーダーキッチンをご注文される方でシンク下をゴミ箱置き場にされる方はこれを選ばれる方は多いですね。見た目のシンプルさとフットペダルで開く蓋の高さが最低10cmあれば開くところが人気のようです。
我が家のキッチンは高さ90cmなので、この形だとシンク下の高さ68cm 取ることができました。キッチンの高さが低くなるとその分ここの高さもなくなるので、置けるゴミ箱の高さが限られてきます。アロッツの高さが50cmなので18cmスペースが取れましたが、このスペースが10cmギリギリだと、蓋を開けた時に真正面からしかゴミが捨てられなくなりますので、ゴミの大きさによっては手前にゴミ箱を引き出さないと捨てられないかもしれないので注意が必要だなと思います。
左側から燃えるゴミ・プラゴミ、1サイズ小さくなって紙ごみを分別しています。 右側は無印のポリプロピレンファイルボックスのスタンダードと1/2を重ねて、上の段は生ごみ用の透明のビニール袋を入れて、下の段はごみをまとめるレジ袋を入れています。以前はいいのが見つからず紙袋とかにしていたのですが、ワイドサイズが出たので選びました。
かさばらずすっきりとまとまって使いやすくなりよかったです。
うちは間取り上覗き込まないと配管は見えませんし、メンテナンス重視で板は貼りませんでしたが、配管が見えないようにもできますのでご安心くださいね。
2020.04.06
週末の外出自粛となり、おとうさんがお家にいる時間が増えた家庭も多いのではないでしょうか。
我が家も同じで、「時間があるから何かひとつ普段できないことをやってみよう。」というふうにして過ごしています。
食べることが大好きな我が家としてはお料理やお菓子作りがテーマになることが多いですが、、。
夕ご飯の料理をダイスケさんがしてみたいということで、先週は「お魚からさばいてお寿司を作ろう。」、今週は「カレーライスを作ろう。」というテーマになりました。
マグロやタイは1匹では買えないので冊で購入して、アジを購入してさばいてみることに。
動画を見ながら、ああでもない・向きが違う・刃が切れないなどワチャワチャしながらどうにか切り身にできましたが、お店のようにきれいにはできませんでした。握りずしになるとあまりわかりませんが。やはりプロの方はすごいです。
手を動かして見るものですね。やってみないと分からないことは多いです。味は美味しかったですよ。
カレーライスも美味しくできました。大きめ野菜をバターでじっくり炒めたところがポイントだそうです。
こうして「あの時間があったから。」と思える何かがひとつでもあれば、先が見えない今の状況を日々乗り切っていけるのではないかと思っています。次回は何をしてみようかな。
2020.04.04
今回は、タモ材を使ったダイニングテーブルとダイニングカウンターを作らせて頂きました。
テーブルもカウンターもサイズが大きくて、特にダイニングカウンターの甲板は3メートル超えていたので、注意が必要でした。
今回はご新居が完成してから設置するということもあり、右壁から左壁いっぱいのサイズで作るのですが、無垢材なので、少なからず出てくる反りを抑えながら祖音スペースに最小限の隙間で逃がして天板を納めるところはやはり気を使いました。
また、こういうデザインの家具の場合、「インセット」に見せる方法を社長は良く採用しています。
家具としての板のラインがきちんと見せて、そのラインの中に扉や引き出しを作る形です。
反対に「アウトセット」という方法もあり、それは板のラインの上に扉や引き出しの正面の板で覆うので、家具本体のラインはあまり表に出てこない見せかたです。
アウトセットはモダンに見せて、インセットは味わいのある家具らしい見せかただということで、私たちの家具ではよく用いる仕上げ方法です。
また、それとは別に中央部のファイルケースなどが入って普段見えなくなってしまう棚の表面も木目が通るように気を付けて木取りをしています。
やはりこのほうがきれいです。
テーブルは脚元をすこし細くするデザインで、今回はタモの太い角材を使って作っています。
ナラやタモの太い角材は手に入れやすいのですが、チェリーやブラックウォールナットなどほかの樹種になると厚い板をめったに使わないので接いで太い脚を作ることが多いのです。
その分、角材が手に入ると加工がしやすくて助かります。
テーブルの天板も2メートルという、通常作るダイニングテーブルより大きいので、脚と幕板の接合には気を使いながら丈夫な作りになるよう心掛けました。
Hさんの家に設置に伺った際には、「わあ、思っていたよりも大きいのですね。大きくて塗装するのが大変そうだな。」とおっしゃられていました。
たしかに普段オイル塗装をしなれていないと、結構な体力を使います。頑張ってきれいに仕上げて頂けたらうれしいなと思っておりましたが、社長が撮った写真を見てひと安心しました。
2020.04.02
Tさんがお持ちのヒュルスタのシェルフによせる印象でという依頼を頂いて、オークの厚い板が囲う中に白くペイントしたパネルが並ぶファサード。
塗り包んだ扉や引き出しというのはお豆腐のように柔らかい印象が出て気持ちが良いのですね。
なるべく白い面を平らかに見せたかったので、目地は極力少なくして押して開ける仕様にしています。
写真には写っていないのですが、右壁が奥に行くほど広く成る間取りでそこに合わせるための細工がかなり複雑で、カイ君と相談しながらもっともよい見え方になるように心がけて製作。
手が動かないと見えない部分がある家具はおもしろくもあり、いつも以上に気が引き締まるのであります。
2020.04.01
今日はダイスケさんと2人でOさんのお宅にキッチンの調整と引き出しの加工に伺いました。
キッチンが設置された時のすてきなお写真も拝見させていただいておりましたし、Fさんが設計されたお宅ということで、伺ってみたかったのです。
キッチンは、アイランド側につけた食器洗浄機の引き出しが勝手に開いてきてしまうということでした。
設置した時も床の具合を見て水平を取りながら設置しているはずなので、暮らし始めてお家全体がOさんの暮らし方に馴染んできたということなのでしょうか。またあらためてキッチンの高さを調整させて頂きました。きちんと直ってよかったです。
戸建だったり、マンションだったり、新築だったり、リノベーションだったり、キッチンを作らせて頂く場所の条件は様々です。もちろんその場所に合わせてお作りして設置していますが、暮らし始めて使い始めて出てくる不具合や調整個所はあります。
暮らしてみないと分からないことはたくさんあります。
そういう時には駆けつけてすぐ直せる距離がよいのです。なので遠方の方はなかなか作らせていただく機会が少なくなってしまうのです。ごめんなさい。(ダイスケさんに聞いてみたら、工房から300キロくらいがギリギリの距離だそうです。)
そうしないとせっかくその人のために作ったオーダーキッチンが使いやすいものになっていかないからと思っております。
引き出しの加工は、ひとつ大きく作っていた幅37センチ×奥行57センチ×高さ46センチの引き出しが「やっぱり大きすぎて。」ということで、左右に動かせる内引き出しを付けることにしました。
引き出し収納を上手に使われているOさん。ここはどんなふうに使われるのでしょうか。
作業を手伝っている途中に聞こえるお子さんの可愛らしい様子に近頃続く暗いニュースで暗くなった気持ちが癒されました。
お邪魔いたしました。お写真を撮らせていただきありがとうございました。
2020.03.28
今日、工房は仕事の日でした。
この週末神奈川県は「不要不急の外出禁止」となりましたが、私たちにご注文をいただいたお客様のお家作りは進んでいるわけです。スタッフのみんなには気をつけながら予定通りの勤務をお願いしました。
電車通勤しているスタッフもいるので、ご家族や周りの方々には「え⁉︎」と思われた方もいるのかもしれません。この判断が正解か否かはわかりませんが、今の私たちにはこの判断しかできませんでした。
明日はお客様お宅に伺っての打ち合わせの予定が入っていました。
お客様の要望があって初めて成り立つオーダー家具のお仕事です。
不測の事態なので、打ち合わせのタイミングについてもお客様に確認してみようと連絡してみました。
「この週末はやめておきましょう。」とお返事をいただき延期することになりました。
これからこういう機会がしばらくは続くと思います。
情報を得ながら、みんなと話し合い、お客様にも伝えて、その時々で最善と思われる判断をしていくしかないと思っています。
夕方、「ヤモちゃん、帰ってきたよ!」とハルが自宅の壁にいるヤモリを見つけました。昨年夏の間姿が見えていたヤモリがいつの間にかいなくなっていたので、「どこかに無事でいるといいね。」と冬の間に話していたのでした。
小さいヤモリに「僕もここにいるよ。」と言われているようでした。姿を見せてくれてありがとう。今日は暖かかったものね。
でも明日は雪が降るくらい寒いんだって、またどこかに隠れたほうがいいよ。一緒にお家に居よう。
2020.03.28
無垢材をふんだんに使用したキッチンです。
今回はクルミ材を使って作りました。
クルミは突板と無垢材とで色の差が大きいことが多くて、お客様はクルミの無垢独特のすこし濁ったような黄褐色を希望される方が多い、と社長から聞いています。
突板は確かに色が明るく、また赤みがあることが多いので、無垢とは表情が違うのですね。
軽いわりには十分な強度もあって、削ると多少毛羽立ったり、また小節がところどころに入ってくるのですが、その表情のよさを皆さん好まれるのだそうです。
ただ、無垢材は突板と違って反りが出やすかったり表面を仕上げるための手間が多かったりと手の掛かる部分もありますが、その表情のよさや独特の重厚感は反りや歪みという木が持つクセを考えても差し引きしても大いなる魅力のある材です。
今回はお客様ご自身でオイル塗装をされるということで、無塗装の状態で設置させて頂くことになりました。
設置当日はあいにくの雨模様。
無垢材にとっては厳しい状況ではありましたが、無事に据え付けたこのキッチンがお客様の塗装によってどのような表情になっていくのかが楽しみだったのです。
後日社長から塗装した後の様子を見させてもらって、浮き出てきた導管の様子や独特な色が良く表れていて、またFさんの暮らしの様子も拝見させてもらうことができてうれしさと安心な気持ちになったのでした。
2020.03.27
こういう形を作ってみたいと思えて、内田さんに相談したら、「それはよいですね。」と言ってくださいました。
その上で、お施主さんのOさんにもお話すると「すてきですね。ぜひお願いします。」と言ってくださいました。
オーダーキッチンやオーダー家具ってできあがるまで見えないことが多くて、私などは常日頃から携わっていることもあってある程度仕上がりの形を想像できても、そこに住むお施主さんにとってはなかなかイメージしづらいことだと思うのです。
だから、そこで独りよがりの形になっちゃいけないわけだし、それでいて一辺倒な形になってもよろしくないわけで、自分なりに試行錯誤するのですが、こうして初めて作ろうと思える形を快く受けてくださる優しさというのでしょうか、とてもうれしく思うのです。
みなさん、今は大変つらい時期でもありますが、自分の思う気持ちをしっかり持って前に進んでいきます。
2020.03.25
昨日は八王子のUさんのお宅に白い壁面収納の納品日でした。
Uさんの収納を作らせていただくのは今回で3回目。
最初に家具を作らせて頂いたのは2005年。ずいぶん昔のことですが、パッと思い出されるほど距離は近く感じます。
車のカタログをたくさん収集されていて、そのカタログたちをしまう棚を作りたい、という少し変わった依頼だなあと思ったのを覚えております。
そして、昨年末に新居に合わせてやはりカタログ棚を作らせて頂いたのでした。
同じようなデザインで膨大な量になりつつあるカタログをきちんと整理できるように作らせて頂き、その量を収納できる書棚となると、かなりのボリュームになるのに、設置工事については安易に考えてしまって、夜中まで作業が掛かってしまったのは大変失礼いたしました。
そうして、その時にあらためてリビングの収納についてご相談頂いていたのでした。
その取付を昨日終えて、これでようやくUさんの暮らしがスタートするのですね。
今回は、カタログではなくて、衣類を主にしまう収納棚です。
今回はご自身で使うカタログ棚とはまた違ってきちんと奥様のご意向を汲み取った良い形になりました。
まるでパズルのように続けて家具のご注文を頂けることにとてもとても感謝しております。
2020.03.23
先日納品した実家のカウンター下収納。
少し扉の加工が必要でしたので、一度持ち帰り昨日納めに行ってきました。
この家具は、30年以上前から使っている(「アキコが中学生のころから使っているものなあ」と父は言っておりました。)クラシカルなダイニングテーブルセットの雰囲気に合わせた収納にしたいということで、ナラ材を使ってこげ茶色の着色オイルで塗装して仕上げ、ポイントとなるつまみにはかなぐやさんのとても表情のすてきな「真鍮白陶器つまみ太円錐」を使ったのでした。
引き戸の部分には筆記用具などすぐ使いたいけど来客時には隠したいものを、奥の扉の部分にはお薬と本などを収納できるようにしています。
結果、とてもいい雰囲気にまとまって喜んでもらえてひと安心。
お話は変わりまして、カウンター下の収納も作るのだから、これを機に「傷んできたダイニングテーブルセットもきれいにしたいな。」ということで、その家具メーカーさんに問い合わせてみたのです。(同業者なのでちょっとドキドキしましたが。)
後日、担当の方からお電話頂き、「籐で編んだ背もたれ部分を張り直して、座面の生地と中のウレタンも新しくして、ひじ掛けのがたつきを調整して、再塗装するしますので1脚あたり8万円ほど掛かります。」というご連絡を頂きました。
椅子を直すのにそのくらい掛かるのは高いかなと思う部分もありますが、張地を変えるとなると一度生地をはがして、そこから塗膜を剥離してがたつきを取って・・って考えると人の成す業ですからね、やはり妥当な金額だと思えたのです。
じゃあ、参考までに、その椅子の新たに購入するとなるといくらかかるのかなあと思い調べてみると1脚12万円で販売されていました。
新品を買うよりも安く済むのならということで、両親は修理をお願いしました。納期には4週間ほどかかるということでした。
修理の判断というと、この「新品を買うよりも安くなるなら」というのが一つの目安になることが多いです。
量販店の家具だったりすると、もともとのその家具の販売価格のほうが安かったりすることもあって、修理の見積金額をお伝えしても「それなら新品の購入を考えます。」となってしまうことも多いのです。
うーん、難しいところです。
思い出とコストを右手と左手に載せて思い悩むところです。
人がそれぞれその物や事に思う価値というか思い入れは千差万別ですから、私たちは自分たちでできることを実直に進めていくこと、それを伝えること、それが仕事です。
「これで椅子もきれいになって帰ってきたらダイニングが整うな。」と楽しみにしている両親の姿を見ていると私までうれしくなります。
家具屋に嫁いでこういう形で暮らしのお手伝いすることができてよかったです。
2020.03.21
上郷という川のそばの土地に引っ越してから、工房まで通う道が変わり自分の住む町にはまだまだ知らない通り道があるのだなあと思うのです。
最近のお気に入りの道は、とても漕ぎにくそうな自転車に乗っているすてきな表情をした女性がいるトンネルと、ゆっくりエヌイー。
風が心地よい季節になってきました。
気持ちが揺らぐことなく前をしっかり見ていれば、いつの間にかきちんとそこに辿り着けているはずです。
2020.03.20
もともと手ぬぐいは好きで、行く先々で気に入ったものに出会ったら集めていました。食器を拭くフキンとは別に、洗いカゴに入りきらない時にキッチン天板の上に広げて鍋やグラスを置くのに使っています。
そして、スライドワイヤーシェルフの手前に干しておけばすぐ乾くので使いやすいです。
先月の湘南T-SITEでのイベント「湘南料理道具市」で出会ったkatakataさん。
私「これはホタルの絵ですか?」
カタカタさん「アリ地獄です。」
私「これはクジャクの絵ですか?」
カタカタさん「ヤドカリにイソギンチャクが寄生した絵です。」
全く的外れで失礼だったのだと思いますが、温和にお話ししてくださって、このやり取りですっかりファンになりました(笑)。
色合いがきれいで、柄がかわいらしいのです。
新しいアイテムが増えて、洗い物が多い時でも楽しめそうです。
大切に使います。
いつかアトリエにもお邪魔してみたいな。
2020.03.15
Iさんのキッチンの形を考え中。
皆さんいろんな思いを持っているのだなあとあらためて実感。
自分だったら浮かばないアイデアがもくもく湧いて出てくるのを聞かせて頂けて、やはりキッチンが作業場だよってあらためて思うのです。
きれいな形である居心地良さも大切だけれど、使っている時の心地良さのほうがやっぱり気持ち良い。
その気持ちが叶う形を探していく作業の繰り返しさ。
2020.03.14
古くからお付き合いさせて頂いている設計士のFさん(「おしゃべり」のキッチンのFさん。)から、「友人の家のリノベーションをすることになったので、イマイさんとまた一緒に仕事させてもらえるとうれしいです。」と言ってもらったのが今から1年半前。
今度その「Oさんのところにお邪魔するのでイマイさんもご一緒にいかがですか。」とお声掛け頂いて、お邪魔してきました。
「よかったらお昼ごはんご用意します。」とお声掛け頂いていたのですが、残念・・。
「すみません、これから千葉まで打ち合わせに出かけるので、また今度お邪魔させて頂きますね。」と写真だけ撮らせて頂いたのです。
やはりこうして、キッチンという暮らしの道具(と言ったらいいのかな。)を使ってくれている様子を見られるのが一番良いです。
またお邪魔します。
そのあとは、雨が雪に変わりつつある都内を抜けて都賀まで。
今度Sさんの落ち着いた印象のキッチンを作らせて頂くために設計事務所さんにご挨拶を兼ねて打ち合わせに。
キッチンだけではなくタイルの納まりや室内全体の見え方など、スタッフの皆さんやSさんとお話しするなかでいろいろな方向から新居の様子を伺い知ることができました。
魅力的な場所になりそうで楽しみです。
おや、錦糸町あたりからはすっかり大粒の雪だ。と心配していましたが、海老名はめずらしく静かな雨だけ。
物静かな町を通りぬけてきましたが、やはり晴れ間が顔を出すと良いな。
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