母の日のチーズケーキ

2024.05.13

母の日がありましたね。ハルチイはプレゼントをしてくれました。私のことを母と思ってくれているようで安心しました。

チイは「お母さん何か欲しいものあるの?」ということで、mark&websへ行っていい香りのする石鹸などを買ってもらいました。ラッピングがしてなくて、「エコで…。」ということでした。

毎年楽しみにしている手書きのイラスト付きのかわいいお手紙も。いつもありがとう。

ハルは土日不在でしたが、合間を縫ってチーズケーキを焼いていってくれました。

ハル「お母さんの好きな栗原はるみさんのレシピで作ったけど、もっとザクザクさせたいからグラハムクッキー増やしちゃった。」というチーズケーキです。

土曜日に焼いてくれたので、日曜日にそれを持って実家へ行き、母と一緒に食べました。

母「ハルカは上手に焼くわね~。」と感心しながら食べていました。

美味しくて話しながら食べていたら、お父さんにお供えする分取り分けておくのを忘れてしまいました…。ごめんなさい。たぶん、「お前は相変わらずだな。」と思われていることでしょう。

イマイのお母さんには、お仏壇にカーネーションの花をお供えしました。

そんな母の日でした。

これからも母に感謝しながら、母業を頑張っていきたいと思います。

お仏壇の椅子

2024.05.13

「お仏壇を使っている様子を写真撮りたいからモデルさんになって。」と言ったら、「私でいいの?」と笑いながら応じてくれた母です。いつも本当にありがとう。

先日、父のお仏壇を実家の母用に作った時、畳に正座するよりも椅子に座って挨拶したいということで、椅子もセットで用意していたのです。畳の部屋で使うということで、前後の脚をつなぐ加工をタケイシさんにしてもらっていました。

ただ、ちょうど畳の縁に当たってしまう位置だったので、母の日にここに敷くマットを、母の好きなAfternoonTeaのものをプレゼントしました。気にしていた母も喜んでくれて、解決できたのでよかったです。

このイス、ショールームで使っていたものだったのですが、座面になぜか一か所染みが出てきてしまいました。母に断りそれを使わせてもらいました。

いくら身内とはいえ、シミがあるまま渡すわけにはいかないので、(座面の柄は気に入っていたので)お花の刺繍をしてみました。

刺繍って難しいですね…。3回やり直して4回目でどうにか見れる形になりました。

なるべく目立たない糸と形でと思っていたのですが、母には好評だったのでよかったです。

クレミルでお世話になった作家のUKIさんのすごさを改めて感じました。物を知るために手を動かしてみるって大事ことだなと思います。

クレミル再開ワークショップを開催予定です。興味のある方はぜひ遊びにいらしてくださいね。

Yさんのナラ柾目の食器棚

2024.05.10

Yさんのところにお邪魔してきました。

扉を開けると可動棚が入っているだけの奥行きが深くて使いにくいと感じていたキッチン背面の造り付け収納をどうしたらよいかというご相談から始まったYさんとのやりとりは、こうして愛すべき形にまとまったわけです。

昨日は私とアキコと二人でお邪魔させて頂いたのですが、Yさんとのお話はすべてが興味深くて、暮らしていくなかで手に取る物々たちとの付き合い方や、この家具との向き合い方、私たち作り手の在り方など、ずっとうんうんとうなずくことばかりで大変貴重な時間をくださいました。

できあがった形が、周りから見ると一見ほかの形と大きな変わりがないように思えても、そこにたどり着くまでのすべての道のりがその形に表れているのであって、それを楽しめるのはそこに関わった当人たちだけで、それをフフフと楽しむ様子がYさんの笑顔によく表れていたことがとてもうれしかったのです。

こうしてお伺いしたことで、私も思いがけず仕上がりの表情の良さを知ることができました。

特にね、元々の造り付け収納が隠される部分は隠れてしまうと、目立たないのは分かっておりましたが、開けた時はどう見えるのだろう・・って自分でもイメージできていない部分があったのです。

でもね、ふと扉を開けてみると、ウエハースのような白い壁をナラの黄褐色の表情が挟み込んだ様子がとても可愛らしくまとまっていたのでした。

そうか、扉や引き出しをつけるために付加した材をナラの無垢にしたおかげなのだなあ。

この部分をナラ材で作るかどうかは制作を始めてノガミ君と相談するまでは決めていなかった部分で、「こう見えるのかぁ、良いなあ。」とあらためて知ることができたのが、Yさんの表情を見られることと同じくらいうれしかったのでした。

スモールパーツ

2024.05.10

いつかの父の日にハルチィからもらったステッドラーの製図用のシャープペンシル。

父の日なんて母の日の陰に隠れていると思っていたので、思いがけずうれしい出来事だったのですが、私の大きな手にはちょっと細くて、重量があってバランスは良いのですが、スケッチを描くのにちょっと力を入れると栓が曲がってしまいがちで、スケッチはモノ、書き物はステッドラーというふうに使い分けておりました。(製図に使っていないじゃないか・・)

そのうちにいつの間にか戻り止めが無くなってしまって、少し不便に感じていたのですが、こういうスモールパーツが出ているのですね。

すてき。

これでまた使い続けられるのだよ。

ブラックチェリーの食器棚

2024.05.09

今年のゴールデンウィークは9日間のお休みを取らせて頂いておりました。

私とアキコは、アイのご飯をあげたり、陽気の良いこの時期に植木の手入れをしたり、このお休みを利用してご相談に来られる皆さんがいらっしゃったりとパタパタと工房に通い詰めておりましたが、みんなとは年明け早々に決めた私たちのカレンダーとおりにお休みを取ってもらっていました。

以前はこういう環境を作ることができていなかったのですが、みんな気分よく働けるようにと心掛けてどうにか今の状況を整えることができたのは私たちとしてもとてもうれしいことなのです。

その連休明けにはNさんの食器棚の取付があるということで、お休みの間に家具をトラックに積み込みっぱなしは良くないと思って下りましたら、ヒロセ君とタケイシさんが1日休みをずらしてくれて、前日からその準備をしてくれていました。みんなのこういう気持ちはとてもありがたく、こうしてみんなで家具をひとつずつ作っているのだとあらためて実感できるのですよ。

連休明けの当日はあいにくの雨模様でしたが、車寄せのある集合住宅ということで無事に搬入も終えて、取付は「壁に合わせて削っていく部分になかなか時間が掛かってしまいました。」と苦労の様子を戻ってきてからノガミ君が伝えてくれましたが、こうしてきれいに設置することができて、作業の様子を終始見守っていてくださったNさんにも大変喜んで頂けました。

そしてね、このチェリーすでにとてもよい色なのです。

実は、工房に材が入荷してきた時はかなり淡い色だったのです。ホワイトバーチのような白っぽい色をした突板で、うーん、これは違和感が出るかなあ・・、なんて制作を担当したタケイシさんと悩んだのでした。

ガラスの入る框組の扉は無垢材で作るのですが、無垢のほうがいつもながらの明るい赤みの材でしたので、無垢材と突板でコントラストがだいぶ違うなあと。

明るくても暗い色でも最終的にはチェリーは同じくらいに日焼けしていくのですが、そこに行くまでの印象もなるべく合わせたいなあ、ということで、加工に取り掛かる1週間ほど前からショールームの隣のスペースで日陰干しして、出来上がってからもすぐに納品するのではなくてしばらく時間を取ることで、かなり良い色に落ち着いたのでした。

もちろん、まだまだこれから色は濃くなっていきますが、すでに良い色です。

家具の楽しみはこういうところにも表れるのです。

人が作るもの

2024.05.07

先日、世田谷美術館で「民藝」という企画展が開かれていたので、連休中は遠出もしない私たちでしたからちょっと見に行ってみようと出かけたのでした。
(遠くに出かけるのは気持ち良いのでしょうけれど、それよりもアイに毎日会うほうが大切に思えてしまって、というのは一つの言い訳なのかもしれません。毎日決まった時間割でいることが心地よく楽に思えてしまうのです。)
ハルは午後からサークルの活動があるということで、アキコとチアキの3人で。
高校生になってもこうして一緒に出掛けてくれるのはとてもうれしいことだけれど、年頃だからかなあ、彼女の好みが分かりづらい・・。

その展示会、なかなか考えさせられるものがありました。
その形を作るための材料から作り上げる制作者さんたち。それはとても素晴らしいことでできあがった物はとても美しい。人がきちんと考えて成った形であり、人の手でしっかり作られたものは美しい。
そして制作者さんたちは、「日用品として使ってほしい。」とみんなおっしゃっていました。
おっしゃる通りに普段から使っていきたいと常々思うのだけれど、物を作り出すことが簡単にできるように思えてしまうこの頃では、日用使いにははたして成りづらいのかもしれない。
硬貨数枚で、日用使い出来るものが当たり前のように手に入ってしまうこの頃では。
それぞれのインタビューを見ていて、その物作りの美しさという輝きの奥にある翳りを感じたのでした。

私たちの作る家具においても同様です。
むかーし、たしかテレビのニュースかワイドショーでシステムキッチンを作る工場が特集されていたことがあった。
まだ小学生の頃だった私は、大小さまざまな板が置かれたステージがベルトコンベアで流れてきて、そのステージに作業服を着た職人さんがひょいっと乗っかって、あっという間に流されながら組み立てていく。そして、組まれた箱がそのまま次の工程に流されていく。
ナレーターの人が「20分でこのように組み立てられていくのです・・。」というようなことを言っていたような気がして、すごいなあ、なんて思ったのを覚えています。
その頃はまだ父もこの仕事を始めていなかったので、家具のことなんて興味はなかったのですが、工作は好きだったので、興味深く眺めておりました。

私たちの作る家具やキッチンはどこに向かうのだろう。
私たちは自分たちで作るものたちの在り方をきちんと思いながら作ることを続けないと。
何か大事なものが流されてしまわないように。

あとはチィちゃん、何か感じてくれたかな。大変分かりづらい子だけれど、良いも悪いも楽しいもつまらないも何かしら感じてもらえたらうれしいな。

5年目の植樹:家具屋の自宅

2024.05.06

今回の外構工事は、旗竿地の竿部分をコンクリートの地面から草目地の古窯レンガ敷きに変える工事の他に、木を植えることもサフランさんにお願いしていました。

本当は、福原さんがお家の形を考えてくださった時、東側のお庭の窓の側に木を植える予定でした。

ダイスケさんが、「お庭にテーブルを出すかもしれないからいらないです。」と伝え植えなっかたのです。結局、5年間一度も庭にテーブルを出すことはなく、今回ここに木を植えることになりました。暮らしてみないとわからないことってありますよね。(笑)

そして「我が家に木陰を作りたい。」と、家の周りのことを考え始め、外構業者さんを探し始めたのでした。

サフランさんのサイトをご覧いただくとお分かりのように、「お庭のこの場所にこの木を植えたい。」と言ってそれをそのまま叶えてくれるという方法ではないので、提唱する「モリニワ」の講義を聞いて納得してから、「こういう風になったらいいなと思います。」という私たちの要望を伝え、あとは現地を見ていただいて、施工していただくという形になりました。

我が家の庭は、住宅街の旗竿地ですので、そこに木陰を作るなんて、無謀なリクエストにも思えたのですが、サフランさんは「森という環境は意外と日陰なのですよ。このお庭に植えてもよくなると思いますよ。」と快く引き受けてくださいました。「我が家の庭にも木が植えられるんだ。」とわかり、最初の打ち合わせの時には、すごくうれしかったことを思い出します。

木を植えてもらうのと一緒に、門扉とお庭の照明の設置と、

お家を建てた当時お庭に植えたけど日照不足で咲かなくなってしまったアジサイを年中日当たりのよい門扉の外側へ移動すること、

鉢植えのカラタネオガタマをアジサイが植えたあった場所へ地植えすることも合わせてお願いすることにしました。

玄関側にはアオダモが植えられ、

東側の庭にはソロの木が植えられました。

職人さんが植える木の根鉢の大きさ合わせて掘られた穴がきれいでした。5~10分くらいでザクザク掘られていました。我が家は石だらけの庭なので、ダイスケさんがお榊の穴を掘った時には1時間くらいかかってしまったのですが…。やはりプロのお仕事ですね。
根鉢にぴったりサイズ。すばらしいですね。
いつも宅配業者さんが懐中電灯で照らしながら伝票を見ていて申し訳なかったのです。これで、明るくなりました。職人さんが大谷石の中を上手に配線を通してくださり、後からの施工でも、でこぼこした見た目にはならずよかったです。すごいですね。

植栽当日の様子。写真で見るとすごいですよね…。

旗竿地で古窯レンガを草目地で並べたてなので、お隣さんの敷地に車両を停めさせていただいての工事となりました。お隣さんにはご挨拶させていただきましたが、サフランさんもご丁寧に挨拶とご配慮をしてくださり、スムーズを工事が進めることができました。ご近所の皆様も温かく見守ってくださり感謝しております。ありがとうございました。

緑が増えたということは、管理していく植物が増えたということなので、日々様子を見ながら勉強して、緑がある生活を楽しんでいきたいと思います。

植栽を整える

2024.05.01

ゴールデンウィークのお休みに入りましたね。私たちも5月6日月曜日まで休暇をいただいております。

毎年ゴールデンウイーク休暇中にすることのひとつに、「会社と自宅の植栽を整える。」ということがあります。

会社の場合、この部分に対する考え方が異なるのではないかと思います。

草むしりや植栽を全部業者さんにお任せする人場合、会社の業務のひとつとしてスタッフにお願いする場合、管理者自身で行う場合。この3パターンがあるように思います。

私たちは自分たちで行うようにしています。経費節約が一番の目的のようにも思えますが、(笑)

なんとなく、日々自分がお世話になっている土地の土には触れておかないとよいことなんて起きないのではないか、という感覚があります。

実際に土に触れると、枯れているように見えた幹の奥には新しい芽が出てきていたり、カナヘビや何かの幼虫が出てきたりして、「いい土地で豊かな場所なのだ。」と思えると励まされているようで自信が持てる気もします。

そして見た目がきれいになるので達成感も得られます。この感覚を味わいたいのでしょうね。

なので毎年続けられているのだと思います。

会社の植栽は、裏庭と表の植栽の草むしり。桂の木が三本並んでいたのですが、真ん中の木が一昨年枯れてしまい、もう一本もカイガラムシが発生していて葉が付かなくなってしまいました。工房がこの場所に移ってきた時からの植栽ですから、22年経ちますね。寿命もあるのでしょうか…。

自宅の植栽は、ハルが生まれる前から一緒にいるガジュマルの鉢替えをしました。(1枚目の写真です。)

今の土地に引っ越してきてから一度枯らしてしまい、もうだめかと思っていましたが、また復活してきてくれました。気根か根かわからないくらい渦巻いていたので、大きな鉢に植え替えました。

植物が元気だとうれしいですよね。

今年もすっきり整いました。(自力で可能な範囲で)

じゅげむじゅげむ

2024.04.28

膝が良くなってもう1年と3ヶ月かな。2022年はあの膝の痛さが直らないと思っていたものね。

「膝のお皿の下の脂肪が硬くなっています。」って若い整復師さんに触診してもらってそう言われた時は、びっくりしたわけです。

それまではきっと軟骨が減って骨がこすれあっているんじゃないかってヒアルロン酸をさんざん注射したりしていたのに、リハビリに通って膝を毎回揉み揉みしてもらっていたら直っちゃったんだよね。

それでリハビリ卒業する時に、「イマイさん、また走りたいのだったからこうやってくださいね。」って先生が見せてくれたのが、膝を曲げない走り方。はじめ見た時は不思議な走り方で、そうする方が膝痛くなっちゃうんじゃないのって思っていたけれど、今は先生の言葉がとてもありがたいなあと思うのです。

おかげでまた痛みがほとんどなくなった膝を見て自信が沸いてきて、リハビリ卒業後に試しに走ってみたのでした。工房から自宅までの短い距離を人の少ない夜にのんびりスタートして痛みがほとんどなかった時には思わず涙が出てしまった。

50才近いおじさんが夜小走りで泣いているのを見た人はどう思ったろうか・・。

それほどうれしかったわけです。

それから1年以上経って、今では走ることがきちんと楽しくなっていてとてもうれしいのです。

私は週に3日ほどしか走っていないので、あまり本格的な格好で走っているわけではないのですが、靴はずっとアディダスのアディゼロのエントリーモデルをずっと履いてきたのですが、ある時にナイキのフリーランというやはり初心者に履きやすいという靴に履き替えてみたのです。

特別大きな変化は感じなくて、ちょうどこの頃に膝を痛めてしまって、治ったら履こうと温めてきた3足目をいまは履いているのですが、この前自宅から走って工房に来る時に普段履かなくなってしまった2足目のフリーランを久々に引っ張り出して走ってみたら、同じモデルでもソールが全然違うことに今さら気が付いたのでした。

先生に教えてもらった膝を曲げない走り方だと、3足目のソールのほうが硬くて厚いので、その走り方に会うのです。地面からそのまま力が跳ね返ってくる感じで。2足目はもう少し柔らかくて地面をそのまま足の裏に感じてしまうような気がする。

この地面の力をそのままもらってどんどん体が軽くなるこの気持ちが心地良いのです。

なるほどー、なんて思いながら海老名の自転車道をおじさんは黙々と走っております。

最近は「じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょの・・」とまるで読経のように延々と歌い続ける鳥たちの声が道程で良こえるような季節になりました。

今日は連休の最初ということで、最近バタバタしていて走ることができなかったので、ちょっと長く走ってみることに。

辻堂海浜公園まで行ってみるか・・、なんて走り出したら、道を誤ったのか帰って調べてみると工房から34キロあって・・、やはりできあがっていない体には大変つらいものがありまして、帰りはとぼとぼ歩きだしてしまったり、でも陽気が良かったからね。大変良い時間でした。

工房に戻るとアキコが裏庭の草刈りをやっておりました。

検査の日

2024.04.26

「イマイさんにわざわざ来てもらっちゃって悪いでしょうー。」と監督のTさん。

「へへっ、頼んじゃった。」とプロデューサーのMさん。

「イマイさんも来てくれたんですか!」とお施主であるTさんご夫妻。

なんだか人気者じゃないか、私。

今回はエバーグリーンホームさんにお声掛け頂いて、こうして温かなキッチンを作らせて頂くことができてうれしいです。

今日は施主検査の日なのですが、検査というよりはほのぼのとした空気の中で皆さんとお話ができて良かった。

「ほらっ、この天窓からの光がもう少しするとキッチンの奥まで届くよ。」とご主人。奥様も隣でニコニコ。

「できれば、使い始めてからのほうがお手入れ方法もスムーズに頭に入りやすいですので、またお引っ越しされてからご挨拶にお伺いしますね。」

「じゃあ、私も一緒に。」とMさん。

ひとまず今の時点でお伝えできることを伝えてまいりました。

帰り際に設計のKさんを始めエバーさんのスタッフさんもたくさんいらっしゃっていて、もっと温かな場所になっておりました。

Yさんのキッチンができあがり

2024.04.26

レンジフードとタイルがつけられたところで、吊戸棚を取り付けてきました。

これですべて完了です。

以前に比べると吊戸棚を取り払ったので、かなり明るい空間が現れました。その分、収納量は大きく減ってしまいましたが、とてもさっぱりとしたYさんですので、この空間に合う道具たちだけでも十分気持ちよく暮らしていくのでしょうね。

次は使っている様子を拝見させて頂こうと思っております。お伺いできるのを楽しみにしております。

あたらしい形

2024.04.25

あたらしい形を模索しているところです。

かなり大きなサイズを想定しているので、どういう構造でどういうふうに美しさを出そうかなあと。

チェリーのL型キッチン

2024.04.23

築18年のマンションにお住まいのYさんのキッチンリノベーションはこのスケッチがご縁をつないでくれたのだそうです。

もともとL型キッチンだったのですが、ガスコンロがもう今にも壊れてしまいそうというところからこの際キッチンを自分好みに変えてみようという思いが広がったのだそうですが、やはりガスコンロとキッチンと比べると費用は大きく変わりますから、まずお話を聞きにいらしてくださった時にどんな形になるだろうと書いたスケッチがYさんの気持ちを大きく動かしたのだと、おっしゃっていました。

うれしいですね。

その思いを実現できるようにと、今回kotiさんと一緒にキッチン周りを新しくすることになったのでした。

Yさんのキッチンの構造は、床はコンクリートにフローリング直貼りの構造でしたので、配管が床上を転がっている状態で、ガスコンロの横の壁から出ている配管がずーっとシンク下まで来ていたのでした。

解体するまでは結構複雑な構造のキッチン周りでしたので、工期の関係で解体してからキッチンの設計をしていたのではYさんの暮らしがとても不便になってしまうので、おおよその検討をつけながら新しいキッチンの形を考えていきます。

リノベーションはこういうところが難しいです。kotiの伊藤さんといろいろと検討をつけながら形を考えていきましたが、実際解体してみると、排水の勾配を取るための部材が覆った以上に出ているところもあったりして、どうにか想定内に納まって良かったと設置してみてひと安心だったのです。

それと、今回はステンレス天板のL型キッチン。

マンションなのでL型一体での制作は搬入が困難でしたので、ちょっと変わった形に分割して制作しています。きれいに納まるか、ここに持ってくるまで心配でしたが、きれいに納まってホッとしております。

先週の土曜日と先日の月曜日でキッチン自体はほぼ完了で、あとは吊戸棚とレンジフードを納めたらすべて完了となる予定。

ウェグナーのデイベッドが置かれた空間に合うようなキッチンになっていってくれるのが楽しみです。

古窯レンガのアプローチへ:家具屋の自宅

2024.04.19

道路から門扉までのアプローチは、憧れていた古窯レンガ敷きの草目地に決めていました。

ベージュ系とグレー系があるとのことで、どちらにするか悩みましたが、外壁がベージュ系なので、合わせてベージュ系にすることにしました。

土間コンクリート部分を切削・撤去・処分してから、砕石敷き・転圧をして、古窯レンガ敷き・目地土入れ作業ということで、途中雨などで延期になった日もありましたが、お二人の職人さんが着々と作業を進めてくださいました。

「古窯レンガは、できるだけ間を詰めて並べてほしい。」とダイスケさんがリクエストをしていましたが、

職人Eさん「ふつうは3~5㎝くらいの幅を取って詰めていくんだけど、できるだけやってみます。」と言ってくださり、どこから並べ始めたのだろう?とわからないくらいぎゅっと詰めて並べてくださいました。

道路に向かっての傾斜もありますし、大変だったと思われます。

きれいに仕上げてくださりありがとうございました。

夜に帰宅したダイスケさんと一緒に懐中電灯で照らしながら、「かっこいいね!」と眺めている時間が楽しかったです。

よく見ると、刻印が入っているレンガがあり、耐火度と製造会社を示しているそうです。

文字がはっきり見えないものもあるのですが、いくつかわかるものがあり、調べてみると、

「関西地方の煉瓦刻印」としてまとめてくださっているページがありました。

貝塚煉瓦なのかな、とか見ていくと面白いですね。

先日出かけた千代ケ崎砲台跡の煉瓦も、どこかでこうして作られたものが運ばれてできていたのだなと感じて、好きな場所と似たものが我が家にあると思うとうれしいです。

ガーデンライトの高さははじめ50㎝を考えていたのですが、仮で立ててもらった高さ62㎝が思ったよりも存在感があったので、
地面からトップまでの高さ35㎝にしてもらいました。家の中からこうしてみた時の色味を窓枠と合わせてブラックにしました。

この後、門柱と庭の照明工事も行われて、夜暗かった旗竿地の我が家が明るくなりました。

子供たちも大きくなり、夜遅い時間に帰ることが多くなったので、家の周りが明るくていいね、と話していました。5年目にしてやっとですが。(笑)今度夜の写真を撮ってみようと思います。

この後は、植栽工事へと続きます。我が家に木陰ができるのです。

景色工房サフランさん、引き続き、よろしくお願いいたします。

(古窯レンガの写真は、目地土入れ前のものです。)

これからのイベント「クレミル」について

2024.04.18

「年の暮れに、手作りのものに触れながら1年を振り返っていたら、いつの間にか夕暮れの時間になってしまったね。」という趣旨で、毎年年末に開催してきたクレミルですが、コロナ禍で2020年から開催を止め、会社としてどういう機会にしたいのかを見直す機会になりました。

今までクレミルでは、複数の作家さんを同時に招いてマーケットのような形で開催し、作家さんたちにワークショップを開いていただいたり、同時に木工教室を開いたりしていました。

「今までのクレミル」

2013年

https://freehands.exblog.jp/20798301

2014年

https://freehands.exblog.jp/23372054

https://freehands.exblog.jp/23460606

2015年

https://www.freehandimai.com/?p=8108

2016年

https://www.freehandimai.com/?p=10126

2017年

https://www.freehandimai.com/?p=12609

2018年 夏

https://www.freehandimai.com/?p=14826

2018年 冬

https://www.freehandimai.com/?p=15780

2019年 夏

https://www.freehandimai.com/?p=17666

2019年 冬

https://www.freehandimai.com/?p=20702

2022年 プチイベント

https://www.freehandimai.com/?p=53963

ささやかなお祭りのような雰囲気で、作家さん達との交流もできたりととても楽しかったのですが、最近ではマーケットが開かれているところも各所で増えましたし、それぞれの作家さんたちもいろいろな場所でご活躍ですので、私たちがここでクレミルを開く意味が何となく見いだせなくなりました。

でも、キッチンや家具を作らせていただいたご縁で、「実は私もものづくりをしているのです。」と知り合った方々もたくさんいらっしゃって、やはり物を作ることって良いよね、とそのたびに思いますし、その良さが分かってもらえたら楽しいだろうなあとずっと思ってきました。

この工房で私たちが家具やキッチンを作っている、ということを知っていただきたいのはもちろんなのですが、ここに来て頂いて「ものづくりのすばらしさと楽しさ。」とイベントを通じてもっと身近に感じてもらえたらうれしいなと思うのです。

日常生活で何気なく目にしている身の回りのものも、こういう道具を使って、こうしてできているのだよ、と分かってみてそれを体験してみると、望む形や仕上がりを出すのは難しく、やはり一朝一夕でできるものではなく、できあがったものだけではなく、それを作ること自体がとても美しいのだなあ、と分かると、感動してそのものを大切に使おうと思えてきます。ここで過ごす時間をそういう機会にできたらすてきだなと思っております。

そこで、これからは年末という時期は決めずに不定期にはなりますが、週末のみの開催でいらして頂く作家さんは1組で、その方の作品の展示と販売と、私たちの1階の工房か、2階のショールームを使ったワークショップを開く、という方向で開催して行きたいと思っております。

ゆったりのんびりした雰囲気にしていけたらいいなと思っております。(いつもバタバタしてしまって、せっかくお客様に再会できたのに、ゆっくりお話しできないことが多く、申し訳ございませんでした。)

記念すべき再開1回目は、ジュエリー作家さん「jardim by marinaishii 」のイシイさんのワークショップからスタートです!

体験する人が、プロの職人が使う道具と同じものを使い、楽しみながら制作することで作ったものを身に着ける時間を好きになれるように、とすてきなワークショップ内容を考えてくださいました。ぜひ皆様のジュエリー製作を楽しむすてきな機会にしていただけたらと思います。

詳細は後日追ってお知らせしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

以前指輪づくりのワークショップを開いてくだった時の様子はこちらをご覧ください。

指輪ものがたり

当日ショールームは一日開けておきますので、ワークショップにご参加いただかなくても、見学に来ていただいたり、展示をご覧いただいたりする機会にしていただいても大丈夫です。

皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

Sさんのところに

2024.04.18

久しぶりにSさんのところにお邪魔させて頂きました。

以前には、チェリーとコーリアンのL型キッチンを作らせて頂いたり、サクラのベッドフレームを作らせて頂いたりしました。

前回は、クルミの階段下収納を作らせて頂いたのですが、今回はエアコンのルーバーをいろいろと考えているということで、おおよそお話がまとまったこのタイミングでお邪魔させて頂きました。

前回納品したクルミの階段下収納はとても良い表情になっておりました。

Sさんはいつも自分で考えている形に独特のエッセンスがあって、写真家というお仕事柄いろいろなことと出会う機会が多いということもあるのかもしれませんが、私が気付くことができなかったことに毎回ハッとさせられます。

今回もシンプルな形の中にSさんらしさが取り込まれた形になりそうです。

頑張りましょう。

Hさんのキッチン

2024.04.18

Hさんのキッチンは結構複雑な形をしたL型キッチンになります。下地の状態がそろそろ形になってきまして、もうしばらくしたら塗装に入る予定です。

今は下地の状態なので全体的に明るく見えるのですが、塗装は塗りつぶし仕上げなので印象がこれから大きく変わっていくのです。

MさんのキッチンがTVに映ります。

2024.04.18

先日、Mさんからご連絡をいただきました。

建物探訪にうちが出ることになりまして。4月20日が放送予定日です。」

そうなのですか!ご出演おめでとうございます!そして、ご連絡をありがとうございます!

作らせていただいただけと言えばそうなのですが、やっぱりうれしいです。

Mさんは、自宅のオープンハウスにもいらしてくださり、その数年後、お家を建てられてアイランドキッチンとバックカウンターを作らせていただいきました。

設計士さんがお家の見学に来る時は、やはり緊張します。そのうち、「もうありのままを見てもらえばいいや。」と諦めてなれますが。(笑)

Mさんご夫婦から、当時私は何を聞かれたかな、と思い返すと、

「冷蔵庫の音、静かですね。」

(当時無印の冷蔵庫を使っておりまして、同じものの購入を考えられていたそうです。Mさんはステンレスバージョンをお選びでしたね。)

「玄関にキウイが置いてある。」

(我が家では西側の土間に面した玄関が涼しいので、そこに石の器かかご置いてフルーツ置き場にしているのです。)

あれ?そんなこと?という感じなのですが、多分細かいところはもう見てお分かりだったのだろうなと思います。

Mさんのお宅の暮らしている様子を拝見させていただいたことがあるのですが、鉄筋コンクリート造の3階建てというと、無機質な印象があると思いますが、お家の中は緑あふれる柔らかい印象のすてきなお家なのでした。

興味のある方は是非ご覧くださいね。

Yさんのチェリーのキッチン

2024.04.18

ワタナベ君が制作を担当しているYさんのチェリーのL型キッチン。

食洗機は今使っているものを再利用するということで、それがうまく合うように考えていたのですが、下の化粧パネル材が使えなくなったので、急きょ下のパネルだけ工夫して制作。元々のものを生かす形で想定したのですが、それだと高さ調整が難しい部分があったので、かえってこの形にできてきれいに納めることができそうです。

いよいよ明日取付です。

現調に

2024.04.16

最近はだいぶ暖かくなりましたね。

暖かいと知らぬ間に布団から出て畳の上で見てしまうので、この時期はいつも腰が痛いのです。なので、畳の上で寒くて目を覚ます。布団に入る。畳に飛び出る。寒くて目を覚ますの繰り返しで、あまり休んだ気がしないのであります。

さらには夢で何だか見知らぬ土地で家具作りをしている夢ばかり見るので、気持ちではいつも仕事をしていたりして。

そんなわけで起きるとちょっとダルけを感じてよろしくないです。

今日は制作を担当したワタナベ君とYさんの現場解体が終わったから設置場所を確認しに行く予定なのに。

「シャチョウは高いところ大丈夫ですか。僕はもうだめで、手摺のそばを歩くとぞわぞわするんですよ。」

「確かのここの廊下は壁じゃなくて手摺だから下が丸見えだものね。」

「えぇ、えぇ、そうなんです。」

部屋に入るとkotiの伊藤さんとYさんが迎えてくれました。

さっそく採寸をすると、うーん・・採寸した寸法は、事前に予定していた寸法よりも数ミリ小さめ。どうにかおさまるだろうけれども、この場で納まりの寸法を割り出すにはちょっと難しいなあ。工房に帰ってから考えよう。

行きがけにワタナベ君と話していたことを思い出しました。

電子機器がないと何もできなくなるのは私自身がそうなのだ、とあらためて思うわけです。

何を話していたかというと、最近の人たちはスマートフォンに頼りすぎているように思えて、知識が自分のものになる前に、答えにすぐにたどり着いちゃうから知識がクラウド化しているのではないかということ。すなわち、情報がすぐに手に入るから知識が身につかないのではないか、なんていうことを話していたのでした。

私自身、電卓でどうにかすればこの場で寸法を出せるのだと思うけれど、きちんとした寸法が出せるかどうかは自信がなかったりして、特に数ミリの調整なんてCADで確認しないと怖いわけです。昔の人たちは手書きの図面で自分たちのノウハウできちんとこなせていたはずなのに。

ということで宿題をたくさん持ち帰ることになりながら現場をあとにしたのです。

数日後、あらためてお伺いしますね。

ゴールデンウイークの営業時間について

2024.04.16

私たちの工房では、4月28日(日)〜5月6日(月)まで工房を閉める予定です。(取り付けや打ち合わせ等の予定は入っているお客様はご安心ください。)
ただ、今家作りを計画され始めていて、この連休中に考えを深めたいと思われるお客様もいらっしゃると思います。
そのためにオーダーでできるキッチンや家具のことを詳しく見聞きしておきたいと思われる皆様には、1日1組限定とはなってしまいますが、工房と展示室をご覧頂けるように準備いたしますので、気軽にご予約のご連絡をいただければと思います。
なにぶん、打ち合わせは1人で行っておりまして、予約なしだと大変バタバタしてしまいますため、ご協力をよろしくお願い致します。

毎年必ず「近くまで行く予定があるので、空いていたらショールームの見学をしたいのですが。」と当日のご連絡をいただきます。大変ありがたいことなのですが、先にご予約のお客様を案内していたり、他の予定を入れていたりしますので、日時を改めていただくことになっております。

お打ち合わせ中ですと電話にも出られない場合もございます。申し訳ございません。事前予約のご協力を、よろしくお願いいたします。

キッチンカタログのご請求、木製雑貨の注文へ4月27日までの受付対応分、それ以降は全て5月7日(火)から順次対応させていただきたいと思います。お了承ください。

皆様すてきなゴールデンウイークをお過ごしくださいね。

春のガラス

2024.04.16

春になり陽射しが部屋の中に入るようになると、ガラスのものを飾りたくなります。

厚木ガラスさんが相模大野のマーケットに出展されていた時に購入した花瓶と、

結婚式の引き出物に選んだガラスの照明の自宅用の物を、目につくようにTVボードの上に置いてみました。

しまっていたお気に入りコレクションをこうしてまた表に出した時、「好き。」と思える、あの時の感覚は間違いじゃなかったんだ、と思えることがうれしいです。

引き出物25年前は25年前にダイスケさんと[pour annick]で選んだものなのに。

そういうものに囲まれて暮らしていきたいですし、

誰かにとってのそういう家具やキッチンを作っていけたらすてきだなと思います。

洗面所の時計

2024.04.14

朝支度の時間だけ洗面所に時計を置くことにしました。

新生活に慣れるまで気持ちが落ち着かないですからね。

(置いたままにすると、脱衣所と洗面所が一緒な我が家は湿気で壊れてしまいそうなので…。)

電車通学が始まったチイ。

1日目「人が多すぎて遅刻しそうだったから昨日より一本早い電車にする。」

2日目「ホームも人がいっぱい過ぎて降りれなくて、駅ひとつ乗り過ごしちゃった。そこから歩いて学校行った。」

と、いろいろあるようです。

そうやって社会生活に慣れていくしかないから、何事も経験ですね。

Nさんのところにご挨拶

2024.04.13

お引っ越しして少し暮らしが落ち着いたということで、私とアキコはこの機会に祐天寺のNさんのところに出かけたのでした。

今回初めてお世話になったすわ製作所さんの建築は、外も中も木の壁が特徴的でとてもダイナミックで空間になっておりました。その中の一角に長さ3600ミリを超えるナラのキッチンが据えられています。もう普段の暮らしは始まっているのでしょうけれど、とてもきれいに使ってくださっていて、「なるべく物を置かないように頑張っています。」とおっしゃるNさんの日頃の様子が浮かぶようです。

それでもこの先きっと汚れてしまうこともあるでしょうから、ステンレスのお手入れ方法とオイル塗装のお手入れ方法、引き出しの奥に物が落っこちちゃった時の外し方やレンジフードの掃除の仕方などをお伝えしてきました。

Nさんから最初にお話を頂いたのは2021年の1月でしたので、もう丸3年も前のことなのですね。

コロナのこともあって途中で計画が立ち止まってしまって、約2年間お預かりしていた食洗機だけが淋しそうにショールームの片隅で出番を待っていたのですが、こうしてようやく活躍する場を得て、ご家族皆さんもキッチン自体も楽しそうなのでした。

よかったよかった。