2019.08.11
もう、夏のお休みが始まっているのでしょうね。
ひと気のない畑を縦断する道はとても静かで、こういう時間がとても好きです。
暑くてじっとしているだけでも汗が伝って落ちるくらい陽射しの強い時は、みんなが木陰でたしかにじっとしているような感じがして、静かな息遣いが聞こえるようですが、風で葉がすれ合う音が聞こえるくらいの時間が心地よくで好きです。
Fさんのところに行くのにどうしようかと思ったのですが、そういうふうに風が吹いているのを聞いていたら自転車で出かけることにしたのです。
「あっイマイさん、おはようございます。今エアコンつけますからね。」
とご主人が定刻通りにいらしてくださって、(もちろん、イマイさんが自転車で来るのは知っていましたよ。)というようなにこやかな表情で、迎えてくださいました。
昨年の11月の終わりでしたね。Fさんが初めてオーダーキッチンのことをご相談くださったのは。
先日ようやくお引渡しが終わりまして、Fさんご家族でオイル塗装をしてくださることになりましたので、今日はその塗装方法の説明に伺ったのです。
オイル塗装は汚れがつきやすいのではないかな、って心配になる方も多いのですが、時々お手入れするだけで汚れも落ちやすくつきにくくなります。
それを最初から自分たちで行なっておくと、あとのお手入れに臨む気持ちも軽くなります。
それにコストダウンできるひとつの方法でもありますし。
そのようなわけで、オイル塗装の段取りから、使う塗料に合わせた塗装方法と仕上げ方法をご説明しながら、引き出しの前板を使って実際の塗り方を指導して、30分ほどで説明終了。
あとでいらっしゃる奥様と手分けしながら二日間頑張ってくださいね。
また、ご新居で暮らし始めて、キッチンの使い心地がなんとなくわかってきたころにご挨拶に伺わせて頂きますね。
Fさん、これからもよろしくお願い致します。
2019.08.09
お盆休み直前ですが、イベント開催1か月前となりましたので、告知です!
先日、自宅の外構工事が終わり、残すは植栽という状態になりまして、色々と落ち着いてまいりましたので、しばらくお休みしておりましたショールームでのイベントを開催しようと思いましたら、早速、藤沢さんからすてきなイベントのお話をいただきました。ありがとうございます!
春から車通勤のスタッフが増えたので、駐車場が使えない状態となりますが、興味のある方はイベントの機会に遊びに来ていただけたらうれしいです。よろしくお願いいたします!
《ねじりマヨパン》
担当:寒川町のパン教室~おうちパン~藤沢 真美 (Mami Fujisawa)
吉永麻衣子先生考案の【簡単おいしいおうちパン】講座より、シーズンメニューより《ねじりマヨパン》を作ります♪
今回はパーティーメニューとなっていますが、一口サイズなのでそのままパーティーにもまた、 運動会シーズンのお弁当に♡
ちょっとアレンジするとパパのおつまみにもなっちゃう家族みんなに喜ばれるメニューです。 成形も楽しい《ねじりマヨパン》はお弁当にも使えるパンですよ(^_-)-☆
手を汚さず、洗い物も少ないので小さなお子様と一緒に作って楽しむこともできます。
《デコもち作り》
担当:小川 葉子 (煤賀葉子) ⇒湘南茅ヶ崎にてアイシングクッキー&フラワーケーキ教室主宰
ハチマキバージョンで作ります
1本で白組赤組どちらもお作り頂けます
白組だけ、赤組だけでもOK
ご希望でしたら、他の色でもOK
(デコもち1本お持ち帰り)
※1本から10~14切れ程出来ます
デコもちは冷凍保存が出来ます❗
(1ヶ月程)
~冷凍ストックしておけば、当日ゆでるだけでお弁当に入れる事が出来るんです~
場所:フリーハンドイマイ 2階ショールーム
時間:9/10㈫ 10時から12時 定員8名様
参加費:3500円(コラボ価格♡)
★デコもち1本お持ち帰り
★パン生地持ち帰りあり
持ち物:エプロン
ハンドタオル(お手拭き用)
保冷バッグ&保冷剤
※こちらはお子様連れOKのレッスンです。
お申込み・お問い合わせは→ こちらまでお願いいたします。
2019.08.06
来週からお盆休みに入りますね、お休みの方もそうでない方もいらっしゃると思います。お疲れ様です。
私達は8月11日(日)~8月18日(日)の間、お休みをいただきます。(この期間、すでに打ち合わせのご予約をいただいているお客様とのお約束はもちろんそのままございますので、ご安心ください。)家具についてのご相談・お問い合わせ、カタログの請求、木製雑貨のご注文についてのメール・お電話等のお返事に関しましても、全て8月19日(月)から順次対応とさせていただきますので、どうぞご了承ください。
それでは、みなさまよろしくお願い致します。
2019.08.05
「玄関の収納が欲しくて。」とご参加くださったSさん。今回は2回目の参加です。
地元の方で、私達の存在に気づいてくださってから、イベントに参加してくださっています。
私達の工房は地元のお客様が少ないので、こうしてリピーターさんができることはうれしいのです。
お家が近いので、初めは一緒に来ていたおにいちゃんは途中では帰ってしまいましたね(笑)。
でも、出来上がったものを見たら、「お母さんこれ作ったの!」とびっくりしてもらえるのではないでしょうか。お疲れ様でした。
2019.08.05
「小学校のランドセルなどの持ち物を入れる棚を作りたいのです。」と今回参加されたNさん。担当はカイ君です。
2回目ですし、1つ1つの作業内容を覚えている様子で、前回の形よりもシンプルでしたので、とてもスムーズに製作が進んでいました。
これだけの収納力があれば、長期休みに家に置くことになる小学校グッズも全部入りきりますね。お母さんの手作りだなんて素晴らしい。
食器棚を作らせていただいた時も塗装はご自分でされていましてので、「塗装は家でやります。」となんだか頼もしく感じるお言葉。
お疲れ様でした。次回はデスクですね(笑)、お待ちしております。
2019.08.04
額縁を作りたいと親子で参加してくださったOさん親子。担当をしたのはイマイダイスケとハラダ君。ウォルナット材にチェリー材のかんざしを使ったきれいな形になりました。以前チェリー材の食器棚を作らせていただきましたので、ポイントとなる部分がお揃いなのはいいですね。4歳のS君もお手伝いを頑張っていました。これからS君の賞状などが入るのかな。
ご参加いただきありがとうございました。お疲れさまでした。
2019.08.04
私たちに食器棚をオーダーしてくださったHさん。同居しているネコちゃんとの暮らしをよりよいものにできるようにと、ごはん台と壁の爪とぎを製作されました。担当したのはノガミ君です。
「はい。やります。」と、ものづくりを愛する奥様が進んで手を動かし、それを見守りながら時折フォローしていくご主人の姿が、私たちにはないかたちだな、すてきだなと思いました。
時間いっぱいかっかってしまいましたが、思い通りの形にでき上がってよかったですね。
お疲れさまでした。ご参加くださってありがとうございました。
2019.08.04
埼玉からわざわざいらしてくだっさったS様ご家族。「夏休みなので子供たちと何か作れたらと思いまして。」とご参加くださいました。担当したのはカナイ君です。
端材や材料を見ながら、小学校3年生のお兄ちゃんは教科書などの書類入れる箱、底板を後から張り付ける形で、小学校1年生の弟君はウルトラマンを入れる箱、底板は差し込む形でと、それぞれ形を少し変えてを作るということになりました。
材料は扱いやすいアガチス材です。小学校3年生と1年生では難しいのではと思っていましたが、最後の塗装まで頑張って製作に取り組んでくれました。
「夏休みに木工教室に参加した。」と言っても、実際の工房で、家具職人に直接、けひき・差し金・パネルソー・ボール盤・インパクトドリル(横切り・昇降盤など危ない機械は見学してもらいましたが)など、小学生でこんなに色々な機械を使いながら体験する場所はあまりないと思うので、いつかそれを思い出してくれたらうれしいですね。お疲れさまでした。ご参加ありがとうございました。
2019.08.03
やっと正面の顔が整いました。オヌマさんに作ってもらった味わい深いカンヌキ。これからここに春の木(ハルカの木)と秋の木(チアキの木)と実のなる木が入るのです。
楽しみであります。
2019.07.30
今日は朝早くから出掛け始めて2700mmくらいの長さのカウンターを届けに浦和のほうまで出掛けておりました。いよいよ始まったSさんのマンションがある町です。カウンターの取付は大工さんにお願いするので、材を持って材の組み立て方を大工さんにお伝えしてきました。カウンターがついたら、採寸していよいよ家具の製作が始まります。
その後は、ただいま製作に取り掛かっている石神井のYさんの現場に。設置場所の再確認ですが、何度も足を運んでいるから大変年配の大工さんも「よぅ。」と気軽に挨拶してくださる。
私たちの仕事ってなかなかいつも同じ工務店さんとお仕事する機会が少ないので、こういうふうに気軽に声掛けてもらえることにとても安心するのです。
ちょっと調整が必要だったので、製作を担当しているノガミ君に寸法を伝えて、その後は、先日食器棚を納品した日本橋のOさんのところに。
KUMAさんのハンドルをうっかり用意し忘れておりまして、本日はその取付と写真を撮らせて頂いたのでした。
Oさん、このマンションの引き渡しに合わせて私たちに家具の相談をしてくださっていたのですが、引き渡されて間もなく海外へのお仕事になってしまったということで、実際にこうして暮らし始めることができた今年は引き渡しから3年が経っているのでした。
3年経った今こうしてあらためてご相談を頂けたことをとてもうれしく思っております。
「イマイさんを見つけるまでは、もういいかなってあきらめかけたこともありました。本当はマンションの標準でここには白いピカピカした食器棚が入る予定だったのですが、どうしてもそれが気に入らなくて、まだ部屋もできていないのですから、食器棚を入れないという選択もできるはずって思って、担当の方を困らせてしまったのですよ。」とOさん。
なるほど、私たちも以前はマンション内の家具をよく作っておりましたので、何となく事情は分かります。
集合住宅を取りまとめることは難しいけれど、住む人にとってはそこは自分たちの家ですから。
何もかもが備わっていることは心地良いことでもあります。
しかしそれが必ずしも良いわけではなくて、自分たちで考える暮らし方が狭く感じてしまうようならそれは少し淋しいことです。
でも、暮らしていくことって、毎日の思いを積み重ねて自分らしく住みやすい場所を整えていくことですから、そういう時に手伝いができる存在でいたいなあと思うわけです。
Oさん、ありがとうございました。
2019.07.28
そのあとに、昨晩メールをくださったOさんがお昼にいらしてくださって、今考えているキッチンのお話を聞かせてくださいました。慌ただしい打ち合わせになってしまいましてすみませんでした。よい形でお手伝いさせて頂けるとうれしいなと思っております。
その後はチアキと約束していた農園に。
夏休みの自由研究で使う素材を積みに行ってまいりました。
いろいろ甘いものがどれかを教えて頂きながら摘んでいくのですが難しいねえ。チィは、クモやらハチやらカナブンが出てきそうなので、おっかなびっくりやっておりました。
おいしいものはみんな好きなんだから、みんながいてもしかたないのさ。
2019.07.28
今朝はKDLの木村さんからご依頼頂いていたテーブルの納品でした。納品先のKさんご家族皆さんで迎えてくださって、木村さんとてきぱきとテーブルを運び込んだ後は、お嬢さん二人がババロアにクリームを絞ってくれて、奥様は冷たいお茶を用意してくださって、そこにご主人がまだ塗装前のテーブルにふわっと布を掛けてくださって、ティータイム。
「いいです、いいです、このテーブル。」
みんなで喜んでくださって、朝から元気を頂いて帰ってきたのでした。
2019.07.27
ちょうど台風がやってきておりまして空模様を心配しておりましたが、幸い雨には降られませんでしたが、強い風がそこらじゅうでボウボウと吹いておりましたので、いつも以上に頭の形を大きくしながら川越のSさんのところを訪ねてきました。
お手入れの方法をひと通り説明しました後にお茶を頂きながら、ご主人と奥様との出会いやこうして私たちと出会ったきっかけなどいろんなお話を聞かせて頂いて、あらためて距離が遠くても気持ちが近いのだなあ、と感じるのでした。
2019.07.26
いつも端材をたくさん頂いてばかりなので、とご近所の農家さんからみずみずしい野菜たちを頂きました。
みんなで食べようとゴロゴロ分けていると、小さな客人。
2019.07.25
今日が2校目。私の住む町の小学校では、「えびなっ子スクール」というイベントが、毎年この夏休みの初めに開かれます。今年はご縁があって、私も参加させて頂くことになりました。
参加してくれたのは5年生、6先生なので、「なんでお酢を使うと鉄分が出てくるのか。」とか「どうしてその液体を塗ると真っ黒になるのか。」とか説明すると勉強になってよいのかもしれませんが、とにかく何かを作ることを楽しんでもらいましょう。
そのあとで何でだろう、って思ったら調べてみると良いよ。
自分でワクワクした気持ちにならないと知りたいって思わないものね。
っていうのが今回のテーマだったのですが、やっぱりみんな化学反応を知るよりも作ることが楽しくて、しかくい木箱がコップになったり、ツマミがミッキーになったり、顔になったり、市松模様ができたり、少し大人びたかすれた仕上げになったり。
途中で先生やお母さんたちも興味深く見ていってくださって。
ちょっと臭かったけれど、とてもよい教室でした。
それではみなさん、また来年会いましょう。
2019.07.23
ゆたかな色彩なのに淡い印象に仕上がったNさんの食器棚の記事と、
モダンな日本家屋によく合うチェリーのキッチンカウンターとダイニングテーブルと椅子を作らせて頂いたSさんの記事と、
独特の形やデザインでまとまったとても魅力的なキッチンを作らせて頂いたAさんの記事の3つのお話を掲載しました。
よろしかったら、ご覧になってください。
2019.07.23
Mさんのところの残作業にお伺いしてきました。
工務店さんが作ってくれた配管隠しと家具の間にできていた隙間を塞ぐ板をつけてきたのです。
キッチンの位置を大きく移動することで出てきてしまった配管ですが、それを隠した部分は「この部分が思っていたよりも気にならないんです。自然と足がよけてくれる大きさと位置になったからなのか。」とうれしそうにお話ししてくださいました。
たしかに通ってみるとつまずいたりすることなく自然に通れる。
なるほど、ひとつ勉強になりました。
「高い位置のものを取る時は、ここを踏み台代わりにしているんですよ。ですので当初考えていたカウンターはやっぱりなくてもよさそう。」
そう、当初ここを通ると危ないだろうから、普段はここを塞ぐのように天板を渡してしまって作業スペースにしておこうかな、というお話が出ていたのですが、これならたしかに要らないですね。
作業後にふと室内を見まわしてみると、緑を見ながら家事をしたいっていっていたMさんのイメージ通りにこの季節の青々してきた木々の様子が目の前にあります。
この階に上がってくるまでも、棟内の落葉たちを清掃されているご年配の方々がにこやかに応対してくださいました。
こういう風が吹いている住まいは歩いているだけで心地良いです。
「学校のプール行かないの?」
「うん、今日はいいのー。」
今週から夏休みという双子のお嬢様たちは、私たちの作業中終始お母さんが作るステキなものをもぐもぐ食べたり、ごくごく飲んだりと、良いよね、こういう風景。
「今までの学校のプールがちょっと木陰の中にあったので、子供達には寒い日々が多かったようなんです。でも今度のところは暖かそうなので梅雨が明けたら。」
こういう暮らし方を見たいって思っていろんな家具を作っているのだったって、あらためて思えたのでした。
2019.07.22
いろいろとご縁がありまして、チアキが通う小学校とはまだ違った丘の上にある小学校に行ってきました。
毎年夏休みの最初に子供たちに向けて、地域の大人たちが工作や遊びやゲームを教えたりする市内の大きなイベントの一環でした。
昨年の暮れくらいからお声掛け頂きまして、ちょうど家作りの大変忙しいお仕事をされている中で、同じく会長になってくださっていたエノキダさんが一緒に手伝ってくださるということで、ちょっと変わった教室を開いたのでした。
「それは、小箱を作って鉄染めしよう!」ということで、あられ組で小箱が作れるように、ブラックウォールナット、クルミ、アメリカンチェリー、ホワイトアッシュ、タモ、センなど普段家具作りであまってしまった材を新人のハラダ君が丁寧に加工してくれて、それぞれ好きな材で箱を作ったら、鉄分が煮出されたお酢を木に塗って仕上げる、という教室でした。
開始早々、たくさんの鉄釘を浸してお酢を沸かすので、室内は微妙なにおいで満たされながら、それでもみんな楽しそうに要領よく作業してくれました。
おかげで少し時間を持て余してしまいましたが、楽しんでもらえたようでよかったです。
お酢の匂いを嗅ぐたびに、「子供の時に小箱を作ったなあ。」って大人になっても思い出してもらえるとうれしいなあ。
25日にももう1校行くよ。お楽しみに。
2019.07.20
L型キッチンと冷蔵庫の位置がちょっと変わった間取りのHさんのキッチン。
先日取り付けた食器棚の様子を拝見しにお邪魔してきました。
こうして、使っている様子を拝見させて頂くとそのひと人それぞれのいろんなアイデアや思いが見られます。
家具自体が美しくあってほしいのはもちろんですが、使っている美しさが表れている家具はやっぱり魅力があります。
「イマイさんの家具をどう使っているかが見たいわ。」昔々、ご年配のおばあさまから言われた言葉がきっかけでした。
それからはなるべく私が見た通りの様子をお伝えすることで、私たちの形は私たちの工房だけにとどまるのではなくて、いろいろな皆様によって、洗練されより美しくなっていくのだなあと気づいたのでした。
だから、私たちが作る形が私たちらしさがあるのではなくて、今までお付き合いさせて頂いたみなさんの思いや暮らしかたが私たちの形を作ってくださっているのです。
工房のみで販売している陶子さんに作って頂いた別注カラーのmochaも一緒に使ってくださっているHさん。
奥様に食器棚のお手入れなどの細かいお話をしている間に、ご主人がササっと入れてくれた口当たりの良い軽めなコーヒー(で合っていますでしょうか。)を入れてくださいました。
ありがとうございます。
別注カラーのmochaは名前がまだきちんとなくて、印象としては朝焼けと夕焼けという感じです。
名前が決まったら、ウェブサイトでも発売を始めようかと思っております。
2019.07.19
KDLの木村さんからまたまた複雑な形の家具の依頼を頂きました。
こうして組みあがるととてもシンプルで潔い形なのですが、ここにたどり着くまでがたいへん複雑でして・・。
クルミのなかにアイアンが入っているところなんかもうグッときてしまうのであります・・。
今日は、木村さんとクライアントのご家族皆さんでいらしてくださったのですが、私は朝から浦和のSさんのリノベーションが始まりますので、その事前打ち合わせに出かけておりまして、かろうじて帰りにご挨拶できたくらい。
製作を担当しているカイ君が細かい面取りなどの仕上げの打ち合わせをしてくれたので、これで完成させられます。
来週末納品です。
晴れますように。
2019.07.18
先日通勤するのに新しい道を見つけました。
新しいと言ってもしばらく前からできていた道で、チアキの通っている陸上クラブの練習がある公園に、毎週彼女を連れて行っているアキコから以前に聞いてはいたのですが、いったいどこの道なのか分からずじまいでした。
新しい地域に引っ越したこともあって、慣れない通りを自転車だったり、駆け足だったりでうろうろしながら通勤していたのですが、どうにも今まで通っていた田んぼの真ん中のように身持ちがゆったりとこないものでして、日々道を変えては、ふーん、ふーんと喜びとも何とも言えない感想を抱きながら走っておりました。
いくらかおもしろい道はあったのです。
線路を並行して走る用水路に蓋をした道路は、歩行者と自転車しか通れなくて、ちょっと広い裏路地のような感じで、洗濯物が干されていたり、急に幼稚園があったり、その会社しか横断できない秘密めいた道路になっていたり、この時期はうっそうとしてトンネルになってしまう地点があったり。夕暮れを過ぎた頃にはお茶碗を洗うような音がきちんと響いてくるような通りでした。
でも、その短い通りが終わってしまうと、またみんなせかせかして走る車どおりの多いところに戻ってしまって、私まで相変わらず気持ちがせかせかしてしまう。
そんな時に、娘たちが通っていた幼稚園の裏のサイクリングコースからそのまま河川敷へと抜ける道があったのでした。(通っていいんだよね。)
そこらに低い草が生えた土の道をしばらく走ると相模川を渡る橋を2本くぐり抜けられて、さらには小田急線も潜り抜けて、そのまま道は土から小石へと変わると、間もなくアキコが言っていた道にぶつかったのでした。とても広いけれど車も居ない気持ちの良い舗装された道。河川敷の釣り堀のそばだからか猫たちは心地よさそうに寝そべり、その先の加工に釣り糸を垂れるおじ様たちをへぇと思いながら通り過ぎると、気が付くといつも車で走っている道路たちがすぐ横にあるのでした。
その様子がどうにも気持ちよくて、ジャンクションを急ぐ車の音に負けないくらいしっかりと揺れる葉っぱがサラサラいう音を聴きながら南下してゆくのは何とも気持ちが良いのでした。
巨人のようにそびえたつ橋脚の脇を走り抜け、今まで知らなかったとてもきれいな公園も通り抜け、気が付くといつも渋滞している橋のそば。
ここで終わりかな、と思える場所のその向こうを見ると、まだ奥にきれいな道が見えました。
小道からトンネルに入り、トンネルで寝泊まりしていて今は留守にしていたホームレスの人の住まいを横断し(パンク修理、包丁研ぎ500円)、圏央道の下の誰も通らないきれいな道路を走っていくといつもと違う裏側から見る倉見駅にたどり着いたのでした。
へぇ、すてき。
自分の住む町って、これほど長く住んでいてもう自分はこの町のことを何でも知っているような気持になっていても、やっぱり知らない通りはたくさんあります。
人の思いってやっぱり自分勝手なものでして自分が見たいと思うものはよく見えるけれど、必要と感じないと見えていても見ていないのだなあ。
見たいものには一生懸命ピントを合わせるけれど、その周りは、見たいものだけが際立って見えるようにぼやけて見せてくれる。(自分なんか見たいものも眼鏡が無いと見えづらくなってきてしまいましたが。)
もしかしたら、ぼやけてしまう中にとても大切なものがあるのかもしれないけれど、今の私には見えていないとしたらきっとそれを知るのは今ではなくて、知るべき時が来るはず。
そうして少しずつ前に進むことができているのではないかと、新しい道を走りながらぼんやりそう思ったのです。
2019.07.18
「海の近く、ソラの近く」のキッチンを作らせて頂いてから14年。早いですよ、時間が経つのは。
あの頃は、食器洗浄機さえも知らなくて、配管の図面を描くことさえ知らなくて、いろいろな工務店さんに応援して頂いて、また叱られたりして、また食器棚をご注文下さったお客様がシステムキッチンメーカーの営業さんで納まりを教えて頂いたりして、いろんな道のりがあって今こうしてキッチンを作ることができているのです。
こうしてここまで来ることができたのは、Kさんのご主人がたまたま私たちの工房にふらりと来てくださったこと、そしてその時に(私は留守にしていたのですが)父が工房にたまたま居て話を聞くことができたこと、(そしていろいろ話を聞いてみると、新居の工事は始まってしまっているのに、その時にKさんのキッチンを作る予定だった工房さんと急に連絡が取れなくなってしまったおかげで)などなど、Kさんと出会うことができたいろいろな偶然が重なって、私たちのキッチン作りが始まったのでした。
いろんな気持ちがずっとつながっているって信じられることばかりです。
2019.07.14
おとうさんが打ち合わせから帰ってきた後、気になっていたキッチンと物入の扉の調整の時間です。
框組の扉たちはこの梅雨空続きで膨らんでこすれあってしまっていました。
チアキとハルカが扉を押さえて、お父さん、そんなに暑くない午後でしたがタオルを巻いての作業です。
「はい、終わったよ。」
Tシャツの色を変えながら、報告してくれました。
扉が「すっ。」と合う感じっはやはり心地いいなあ。
こういう感覚が揃っていく感じが、暮らしを整えていくということなのかなと日々感じるのです。
おとうさん、ありがとう。
2019.07.14
今日は内田雄介さんの自宅で打ち合わせということでお邪魔させていただきました。
ただいま内田さんからはうれしいことに4組のお客様のご相談を頂いておりまして、今日は藤沢のSさんのキッチンバックカウンターの打合せでした。
内田さんのバックカウンターをもとにいろいろとSさんにとって使いやすいかたちをイメージしながら良いかたちを見つけていくためにお話をする最後の日でした。
来週に現地を確認していよいよ製作が始まるのです。
内田さんとSさんでキッチンやバックカウンターの中を開けたりしながら打ち合わせを進めてくださいます。
私は後ろで見ながら、ああ、そういえばこういう納め方で作ったんだなあ、なんて懐かしくなったりして。
よいかたちができるように頑張ります。
内田さんのキッチンは6年が経ちましたが、「どこも不具合なく使えていますよ。」とうれしいご連絡。
この時期特に湿気が多いので、木の動きが顕著です。
我が家も引っ越して2ヶ月で扉が伸び始めて、どうにも調整の範囲を超えてしまって木端を削らないともう納まらなそうですので、帰ってから手を入れなくては。
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