ナラのキッチン背面収納と吊戸棚

2018.11.06

20181106005今日はKさんの食器棚とダイニングの背面収納の設置でした。廊下をはさんで表情が変わる家具というおもしろい構成。
家具は、使う人に合わせていろいろな表情を見せてくれます。
ずいぶんしっかりした形でも天板が浮いているように見えているから印象がどこか軽快ですし。
やっぱり温かみのあるナラの表情は、これから冷えてくる季節でもほっこりした気持ちにさせてくれるだろし。
次に伺えるのはきっと寒くなったころだろうから、その時の表情が拝見できるというのは本当に楽しみなのです。

クレミル2018のポスターができあがりました

2018.11.05

毎年この時期に会社でイベントをしています。会長の代の時には「創作展」として町のホールを借りて展示をしたりしていました。
町内で活躍する、絵を描いたり、キャンドルを製作したりする方の作品が集まり、会社ではテーマを決めて、スタッフひとりひとりが、春頃から作りたい形を考えて、暮れまでに完成させて展示できるようにするという形をとっていました。
年々、お客様からの要望があったり、スタッフから意見を聞いたりして、今の形となりました。
ポスターは町内の掲示板に貼らせて頂いたりしていたので、その名残で毎年作成しているのです。でも、最近ではSNSの普及で、「ポスターを観てきました。」という声も減ってきてしまいましたね…。以前は、町内の掲示板の地図を町役場の方にいただき、自転車で1時間半くらいかけて、貼って廻りました。そのお陰で、暮らしてはいない町ですが、町の雰囲気を知ることができました。
今後イベントの形もまた変わっていくかもしれません。より良いものにしてきたいと思いますので、「こういうのどうですか?」とご意見がありましたら、お待ちしております。可能な限りお答えしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します!

ポスターはこちらからご覧ください。
クレミル2018

ナラのキッチン

2018.11.05

Nさんのキッチンの設置工事です。いろいろと工事の段取りがあって、約2か月工房で寝ていたキッチンがようやくあるべき場所に納まりました。
Nさんご自身で塗装をするキッチンなので、木地の色は若々しく明るい色のままです。
オイルがしみこむとぐっと深みが出てくるからね、だいぶ印象も変わるでしょう。
Nさんのキッチンはちょっと変わっていて、加熱調理機器がビルトインではなく、卓上のものを使う予定。だからワークスペースがとっても広い。
そして、周りの壁はモールテックスで仕上がるのだそう。
どんな印象になるのだろう。
ご新居の完成は12月の半ばということで、その時が楽しみです。

ひとのて

2018.11.05

日曜日は三島のIさんのところの1か月点検でちょっと指摘されてしまった部分を修正してきました。
写真のカップが並んでいるオープン棚ですが、あいだに仕切り板がなくて後ろのタイルとも接着できなかったものですから、Iさんがふとコップを置くと棚がブワンブワンと揺れたのでした。
(写真は仕切り板がない時の様子。すっきりした印象なのですが、使い勝手が大事です。)
おぉ、こんなにブワンブワンなってはいけないと思い、仕切り板をつけることに。
「仕切りを取り払いたいと言ったのは私たちなのにスミマセン。」とおっしゃってくださいましたが、そこまで見切れなかった私たちが甘かった。
ブワンブワンはいけません。

作業が終わってお部屋を見渡すと、はやり平成さんの家は気持ちが良いね。人の手が入っているというのが見てきちんとわかるというのは住んでいてうれしいことです。
壁の手触りや玄関収納の天板ひとつ見ても気持ちが良かったのでした。
「ありがとうございます。また何かありましたらいつでも行ってくださいね。」とご挨拶をして、帰ろうとすると三島大社の周りは大渋滞。
そういえばそろそろ七五三だ。

クレミル2018のお知らせ

2018.11.04

今年もまた年の暮れにこの工房の上にある小さなショールームで、小さな手作り市を開催します!
陶作家の山本芳子さん、布クラフト作家のCOCOROさん、木版画家の古知屋恵子さん、キャンドルクラフトのArunさん、アクセサリー・ジュエリー作家のSora the magic hourさん、jardimさん、ukkiyyさん、ステーショナリー作家の手づくり文具雑貨工房さん、の作品を置かせて頂き、、そして、鵠沼のうさぎパンさん、寒川のシュシュさんのパンや、鎌倉のマザーズカフェさんのランチ(12月9日日曜日木工教室参加者)、横浜のkissakoさんのお弁当(12月2日日曜日)が食べられる予定です。そして、私たちも木のお皿やiPhoneスタンドの木製雑貨を販売する予定ですよ。
ワークショップも盛りだくさんです。jardimさんのシルバーのペンダントトップ作り(12/1 土曜日)、sora the magic hourさんの真鍮の刻印チャーム作り(12/8 土曜日)、手づくり文具雑貨工房さんのリングノート作り(12/8 土曜日)、cocohanaflowerさんのクリスマスからお正月まで楽しめるスワッグ作り(12/7 金曜日)、おうちパン藤沢さんの試食付き親子で楽しめる「ドデカトマトパン」のパン教室(12/4 火曜日)。そして、12/2と12/9の日曜日には恒例の工房開放の木工教室も開きます。
様々な分野の作家さんのご協力で今年のメニューが決まりました。お好みのタイミングで、この機会にぜひ遊びに来てください!
作家さんの作品・ワークショップの詳細の紹介はこれから順次始めていきます。よろしくお願い致します!
写真はショールームでイベントの時に、子供達が自分で椅子を選んで準備している様子。こういう風に、自然にショールームで過ごしてもらえる機会になればいいなと思っています。

PDF版のポスターはこちら
kremil2018

配筋 :家具屋の家づくり

2018.11.04

「そろそろ、コンクリートを打設するので、その前に配筋をぜひ見に来てください。」とそう言われて、久しぶりに現場へ。
すっかり地面は土くればかりになった土地に、どんと鉄筋が組まれた土台が据えられていたのでした。
草刈りの時に大慌てで飛び跳ねていたバッタたちはどこかに行ってしまってすまないねえ。
ここが落ち着いたらまた戻ってきてくれるといいな。

すこし淋しい

2018.11.04

「今度の文化の日に自治会さんの行事のなかで吹奏楽部が演奏する機会を頂いたのですよ。」と校長先生からお知らせ頂いて、それなら聴いておきたいなあ、なんて気軽にアキコとチアキと出かけて行ったのです。
今度、部長に選ばれたってことは聞いていたのですが、自分の娘の言葉なのにどこか遠くで聞いていたようで今頃反省しています。
会場につくと、先生からひと通り挨拶があった後に、おもむろにハルカがマイクの前であいさつを始めました。
(そうか、彼女は部長だったんだ・・。)

「・・・ぜひ、お楽しみいただければ幸いです。」

「へぇ。」
なんだかうれしいけれど淋しかったのでした。
昨晩はそんなそぶりも全く見せなかったのに、いつのまにかきちんと人前で話せるようになっているんだ。
自分は彼女を毎日見ているはずなのに何も見ていなかったようで、うれしいけれど淋しかったなあ。
いつの間にか私たちとつないでいた手を放して、どこかに大きく羽ばたいていってしまうんだなあ。

古知屋恵子さんの個展のお知らせ

2018.11.01

「コンサートがはじまる」

木版画作家の古知屋恵子さん。
先日個展のお知らせのお葉書をいただきました。
今年も「ほっこり」する時間を持てるのが楽しみです。
ポストカードと2019年のカレンダーを少し預からせて頂いて、【クレミル】でも販売致しますよ。
【古知屋恵子展】
 11月1日~11月7日 SPACE K 代官山 11時~18時(全日在廊)
 11月17日~25日 ギャラリー街路樹 (茅ヶ崎市中海岸2-5-5-110)11時~18時 (全日在廊)
 12月1日~19日 カフェギャラリー リンデン 11時~18時 (12/5、13、16、19在廊)
在廊日には、14時から30分ほどお話会があるそうですよ。

いつも冬の始まりを温かくしてくれる作品ばかり。ぜひ足を運んでみてくださいね。
古知屋恵子さんの情報はこちらからもわかりますので、ぜひご覧くださいね。→ こっちいファン

「アンドスリーハンドメイドマルシェ」を終えて

2018.10.28

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半年ぶりのマーケット「アンドスリーハンドメイドマルシェ」への参加、無事終了しました。
住む町海老名での出店でしたので、「え⁉夫婦二人で立ってるから、びっくり~。家具屋さんだったのですね。」と娘達の学校繋がりのお父さんお母さんたちに会っては、驚かれました。普段伝えているつもりなのですが(笑)、学校で会っているだけでは、お父さんお母さんが何のお仕事しているかわからないですものね。娘の同級生の子達にも小箱づくりを体験してもらえて、少しはPRできて、楽しんでもらえたかなと思います。
「Instagramを見て来ました。いつも観ています。」と言って足を運んでいただけた方々や、ショールームでのイベントに足を運んでくださったことのある方々をはじめ、会社のある寒川町から来てくださった方々もいて、「繋がっているんだな。」と感じられてとても嬉しかったです。
そして、食器棚をオーダーしてくださったWさんご家族、食器棚・ベッド・玄関収納など色々な家具をオーダーしてくださったOさん・食器棚をオーダーしてくださったKさんご家族・普段お世話になっている平成建設のスタッフさんご家族も遊びに来てくださいました。皆様お元気そうで、お会いすることができて、お話しができて本当にうれしかったです。足を運んでくださいましてありがとうございました。とても励みになりました。
「寒川にオーダー家具屋さんがあったんだ。」という声も聞かれたので、これからもこういう機会は作っていこうと思います。
皆様、本当にありがとうございました。
(2枚目の写真は今日の海老名の夕焼けです。きれいでした。)

明日は「アンドスリーハンドメイドマルシェ」に参加します

2018.10.27

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明日、「アンドスリーハンドメイドマルシェ」に参加します。
もともと今日土曜日開催予定だったので、「土曜日だったら行けたのに。」という声や、「せっかく友達と海老名でハットグ食べられると思ったのに~」(日曜日が部活のうちの長女)という声が聞かれますが、日曜日になったから遊びに来れた、という方がいることを期待して、皆様にお会いできることを楽しみにした居ります!代表のイマイダイスケも居りますので、ショールームに行くほどではないけど、「オーダー家具・オーダーキッチンってどういう感じ?」と気になる方はお気軽に声を掛けてくださいね。
また、木製雑貨とは別に、組み立てると木の小箱(2枚目写真手前)ができるキットも持っていきます。数とスペースが限られていますが、遊びに来た子供達に楽しんでもらえたらと思います。よろしくお願いします。
「アンドスリーハンドメイドマルシェ」
日時:2018年10月28日日曜日 10時~15時までです。
会場:海老名駅西口中心広場・プロムナード
出店店舗数:100店舗予定

新作

2018.10.25

佐久間陶子さんの新作が今年のクレミルには並びます。
一つだけ出すのが難しい色があるみたいで、それも楽しみですが手元に届いた空色と檸檬色は素晴らしく透明感があって魅力的。
今までの黒い釉薬のものももちろん定番で並びますし、今回は彩り豊かです。
今年はお料理を担当してくださる方も新たな作家さん(というか古くからお付き合いのあるかたですが)にお願いしております。
まもなく木工教室の参加募集も始めますので、楽しみにしていてくださいね。

ダイニングチェアたち

2018.10.25

ノガミ君が作業を進めているダイニングチェアたち。3組のお客様へと届けられる予定です。
モーエンセンの柔しい丸みに近づいたらよいな。
今まで、クルミやタモで作ってきましたが、今回はダイニングテーブルと合わせてチェリーで作っています。
そして、この中には新作の椅子も。
今までなかった形になる予定ですので、どんなふうにまとまるのか楽しみ。
涼しくなってきました。

浮造り

2018.10.25

杉の板目の白く柔らかい部分をゴリゴリ削るとこういう表情になります。浮造りです。
それから、この積層にしているのは反りを抑えるため。
私たちは勝手に「無垢フラッシュ」って呼んでいます。
フラッシュじゃないんだけどね。
よく分からないですかね。フフフ。
でも、縮みさえ気をつければけっこう有効な構造です。

チャレンジ

2018.10.24

何を隠そう(って何も隠してないのですが)Aさんのテーブルが壊れてしまってから半年以上の時間が経ちました。
ショールームで使っていて、やはり十字の部分が破損してしまったナラで作った形は、5月末に手を施してもうすぐで半年が経ちます。今度はかなりしっかりとした構造なので大丈夫だろうと考えているのですが、春先にAさんと打ち合わせて、Aさんの形にはリングを追加しましょう、というお話でまとまりましたので、ショールームの形よりもひと工夫加えて、いよいよその形が完成する予定です。
すべてが未知との遭遇で、模索しながら前に進んでいくのです。
うまくいくと良いなあ。

Wさんの食器棚:スタッフ カイ君の制作日記

2018.10.24

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Wさんの食器棚は、コンセントは4か所ありその配線を設けたり、構成や作り方はオーソドックスな形でしたが、もともと壁についている吊戸棚を生かす形で作るため、その既存の戸棚ピッタリに追加した収納を作ったところが特に気を使いました。また、その扉も、既存の棚と追加の棚とに違和感がないような位置に蝶番をつけたところも現地での作業で気を付ける作業の一つでした。また、現地で一番気を使う作業は搬入です。Wさんのお宅は、2階がリビングで、間取りの関係で階段が回り込むような形でしたので、屋内からの搬入が不可能でした。そこで、バルコニーからの荷揚げとなりまたが、少し小さめのバルコニーでしたので荷揚げをして屋内に搬入して、と繰り返しているとあっという間にリビングがいっぱいに。取り付けに際しては、引き出しや扉もあらかじめ外しておく必要があるため、まだお引っ越しで荷ほどきが終わっていなかったWさんのリビングは荷物でいっぱいになってしまいました。その日は暑い日でしたのに、バルコニーを長時間開けて荷揚げさせて頂いたため、室内はモワッとした空気になってしまい、まだ生まれたばかりの赤ちゃんを抱える奥様にはご不便をおかけしてしまいましたが、取り付け作業自体はとてもスムーズに進めることができて、仕上がりも予定通りにきれいに納まりまして、Wさんにも大変喜んで頂けたので、私も一安心したのでした。

ナラランダム張りのアイランドキッチンと背面収納

2018.10.23

201810230022018102300320181023006201810230042018102300520181023007雪が降り始めたお引き渡しの時から半年ほどの時間が流れて、あらためて与野のUさんのところにお邪魔してきました。
Uさんがキッチンを依頼してくださるときにこうおっしゃってくれました。
「私たちは手仕事が好きです。狂いのない真っ直ぐな線より、ずっと撫でたくなる線が好みです。そんなキッチンを作ってもらえると感じました。」って。
Uさんはハウスメーカーの設計士さん。いつもは家を考える立ち位置のかたからこういうふうにご依頼を頂けることをとてもうれしく思うのです。

「いつも間取りや空間を提案している立場のはずが、いざ自分のことになると、なかなか決断できないもので、自分で恥ずかしいなぁと感じています。」って、打ち合わせの時にとてもリアルな言葉を聞くことができてうれしかったのです。
すごく小さなことがその人にとってはとても大切なことだったりするのですが、その小さなキラキラしたかけらを見つけることって、なかなか難しくてご本人が気が付いていないこともあったり、何となく片隅でキラッと光っているのが見えてはいるけれど、それが何なのかはっきりと見えない、そういうものってきっとあるんです。
Uさんも私たちもこうしてその探し物のお手伝いをしているわけですが、いざ自分のキラキラいしているものって何って思ったときに戸惑ったりして。
その儚さや優しさってとても強くて安心できるものだから、だからそれを私たちは見つけたいのです。
そういう拠り処があって、前に進んでいくのですから。

アンドスリーハンドメイドマルシェに出店します

2018.10.23

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今週末、半年ぶりにマーケットに出店します。
今まで家具やキッチン作りで培った皆様からのご意見を元に、家具作りで生かした材料の用い方・特徴のある仕上げ方など「家具職人が作る木製雑貨」をコンセプトにもの作りを続けています。手加工と機械加工を組み合わせてオリジナルの形を作り出しています。仕上げは木肌を感じられるオイル塗装をしてあります。家具製作に用いることの多いナラ・チェリー・ウォルナット材など広葉樹の無垢材を使用しているので、お手持ちの家具にも合わせやすく、インテリアにもなじみやすいものになっていると思います。木を使っていますので、水分をつけっ放しにしてはいけない・衝撃を与えるとへこんだり、傷ついたりしますが、少しの傷ならやすりがけとオイルの塗りこみできれいになりますし、経年変化で色味が変わってきたり、傷やへこみも味わい深い印象を与えることもあるので、暮らしの中で永く使っていけるものになるのではないでしょうか。是非この機会に、手に取ってご覧ください。
皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
<アンドスリーハンドメイドマルシェ>
日時:2018年10月27日土曜日の予定でしたが、天候不安定のため、28日日曜日開催に決定となりました!10時~15時までです。
会場:海老名駅西口中心広場・プロムナード
出店店舗数:100店舗予定

おはよう

2018.10.22

ここ数年で私の住む町がとても賑やかになってきている。
便利だしとてもうれしいことだけれど、昔よりパトカーのサイレンが鳴るようになったり、音が大きな車が通るようになったり、すこし埃っぽくなる時もある。
昔は、駅前に野球のグランドが2面もあって、まだアキコと結婚する前はそのグランドの前で良く待ち合わせて、すこしフカフカする相模線への連絡橋を歩いたりして、懐かしいな。

でも、私はどちらかというと田んぼや畑のにおいが好きかな。
そういえばこの前、風にのってきた匂いで、保育園にいた時に園庭に出てクレヨンで絵を描いていた時のことを思い出した。それから、先生が履いていた履物に「タ ト」って書かれていて、不思議な名前。外国から来た先生なのかなってずっと思っていたのを思い出した。
それは外用の履物で、外にはキャベツ畑があったんだよね。

ナラの食器棚

2018.10.21

先日食器棚を取り付けたSさんのところにご挨拶に。
使い始めた様子を拝見させていただくことと、お手入れの方法を伝えるために。
大倉山は山裾に広がり、時間がゆっくり流れる魅力的な町ですが、歩道がもっと広かったらよいのになあ。
少し赤く色づいてきた山肌を眺めながら、心地よく年老いた家々が並んでいることに気付きます。
反対に新しく若い風が入ってきているところも。
向こうではマイクから流れる先生らしき野太い声に負けないくらいの子供たちの呼び合う声。
運動会ですね。
老いも若きも入り混じった風の吹く街です。
Sさんもまだ小さなお子さんがいらっしゃいます。
この町の風にまじって優しく吹かれていくのだあ、物静かなお二人の様子を見ているとまるでそう思えるのでした。

午後にはやはり世代の入り混じった風の吹く藤沢のHさんのところへ。
近々やってくる保護猫のための家具を作らせていただく予定。
「この高さだと、年取ってくると飛び乗ることができなくなっちゃうかな。」
「ここに物を置いておくと、絶対に倒されるよ。」
猫よりなリビングができあがりそうです。

気持ちの良い風が吹きますね、きょうは。

オークホワイトオイル仕上げのダイニングテーブルとチェア

2018.10.20

201810200025年前にリビングの一角に家具を作らせて頂いたのをきっかけにお付き合いが始まった鵠沼のKさん。ご主人からお仕事のアドバイスを頂いたりとうれしい関係でお使いさせて頂いてもう5年ですね。
時々こうしてお声掛け頂いて、前回は食器棚でした。あの時大きなおなかのお母さんのところにいたおねえちゃんは来年から幼稚園だって。早いねえ。
あの時お二人で住んでいたこの場所に今は小さなお子さんが二人増えて四人家族。お二人ともすっかり顔がお父さん、お母さん。

そして、先日工事を終えて使い始めてからの様子を見せて頂きに、本日お邪魔してきました。
前回までもう少し高くて重い印象があったカウンターを下げて、素材をホワイトオイル拭き取り仕上げで食器棚と合わせたことで、キッチンからダイニングまでがきちんと整いました。

「次お願いするとしたら、この玄関の下足入れですね。」とお二人。
「いまいさん、きをつけてかえってくださいね。」とお嬢さん。

ありがとうございました。

コミュニケーション

2018.10.19

そもそも人にものごとを教えることが楽しいことなのかもと思い始めたのは、5年前に関わらせて頂いたある小学校の図工の授業の時でしょうか。
仕事柄スタッフのみんなに仕事を教えるという作業は昔から行なってきたのですが、これは楽しさよりも早く覚えてほしいという気持ちのほうが強かったりして、あの時に楽しいと思えたのは、やはり子供たちが理解して楽しそうな姿を見せてくれたからだと思うのです。
ちょうど縁があって、その戸塚の小学校での授業、そして娘が通う小学校でのPTA会長を務めさせて頂いたのは、今思うと自然な流れだったような気さえするのでした。

その時の戸塚の学校長のお話と、今日ここにいらしてくださっている私たちの町の教育長のお話があの時重なって聞こえてきて、だから私は教育長のお話を聞くのがとても好きなのです。
今日はいつもの思いをお話しくださる機会をそばに置いていて、娘が通う中学校に来てくださっています。
教育長の考え方としては、もっといろんな学校の在り方があって良いよ、というようなことをおっしゃっていたと思います。学校独自の取り組みがあって、公立校でも特色豊かな授業があって良いのではないだろうかと。

戸塚の学校長のお話もそのような考えでした。その年は縁あって私たちに声が掛かったのですが、毎年いろいろな方々をお招きして授業を行なっているのだそうです。
世の中にはいろんな形があるんだよってことを子供たちに教えたいのです。そうおっしゃっていました。
ある年はベイスターズの選手が招かれたり、ある年は、設備屋さんを営む在校生のお父さんがやってきて、水道管のお話をしてくれたり、実際に水道管を触ってみたり、ある年は銀行員のお父さんがやってきてお金のお話や上手なお金の数え方を教えてくれたり。
お話それますが、昔小説のなかで頭の訓練をするんだ、って言って右のパンツのポケットには十円玉と五円玉、左のパンツのポケットには百円玉(だったかな?)を適当に入れておいて、せーので、両手を使って枚数を数えるってエピソードがありました。やってみるのですが、私はなかなかできません・・。

そういういろんな授業があって、ただ、教科書に書かれていることだけを勉強することが勉強じゃないってその学校長はお話されていました。
教育長と以前にお話する機会がありまして、このお話をさせて頂いたら、ぜひイマイさんそういう取り組みをやっていってほしいよ。と目をキラキラさせてお話されていたのを覚えております。(酔いが回ってきらきらされていたのかもしれませんが。)

そういえば、今目の前に座っている校長先生も目がキラキラしている。
そうか、みんな楽しいのです。
楽しくコミュニケーションとって、楽しく物事をみんなに伝えているのです。

いろいろなお話が出てとても楽しい会議でした。
今でも十分魅力的な子供たちですが、今度はこの中学校で、これから子供たちも学校もどんなふうに彩り豊かになっていくのか楽しみです。

そう、5年の前の楽しい授業の様子はこちらに書かれています。(今読んでいてもうれしくなります。)
1)「自由な手たち木工教室、現る
2)「図工の授業3回目
3)「はじまったばかり
4)「ビバ、ものづくり!
5)「ビバ、ものづくり!その2
6)「ビバ、ものづくり!その3
7)「ビバ、ものづくり!その4
8)「ビバ、ものづくり!最終章

*昔のブログでリンクが切れてしまっているところなどございますが、ご了承ください。

ナラ節アリ材のコレクションケース

2018.10.18

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先日、「今さっき上げたばかりじゃないか。」とブツブツ独り言を言いながら吐き戻されてしまったまだ温かいアイのご飯を片づけながら、私は44歳の誕生日を迎えました。
きっとゴロゴロしているほうがしっかり食べた感じがしていいのではないかなって思っていたのは独りよがりだったようで、そのあと手でコネコネとさかなの実をほぐしてあげたらもぐもぐと戻さずに食べてくれたのを見て、何でも思い込みはよろしくないものだなあ、新しい年は、もっとしっかり自分だけの目ではなく、いろいろな人の目でものを見るようにしようと思ったわけです。
そういいながらも、ふと細かい文字なんか見つめると目をしかめてしまうのは、今さら気持ちと同じ年齢でなくなってきていることにさみしさを覚えながらも新しい一年へと向き合うのでした。

さて本日は、久しぶりに家具の取り付けでした。
以前にキッチンを作らせて頂いた小平のKさんから頂いていた新たなご相談は、コレクションケース。
隠し部屋へと抜ける体一つ分の通路を抜けたそこには天井の高い不思議な部屋。リノベーションによって生まれたこの不思議な部屋に不思議な形をしたコレクションケースを作らせて頂いたのでした。
普通では思いつかない大きさの引き戸だったり、開け方だったりして、私たちでも思いもよらないことが起きたりしてFさんに確認しながら製作を進めたこの家具。
いろんな目を持つって大事だなあとあらためて思い学んだ形だったのでした。

無事に納まってひと安心です。