2017.09.23
前回、大きな本棚を作らせて頂いたHさんのところに今度はダイニングの収納を作らせて頂きました。
この先にキッチンまわりを含めた小さなリフォームを考えているのだそうで、キッチンの吊戸棚を取り払って、壁に隔てられたリビングダイニングをひとまとまりにするということで、その時のために吊戸棚にしまっているものたちをきちんとこの家具に移せるようにと作ったのです。
ひとつずつ、何かを考えていくって良いですよ。
うれしい気持ちがずっと続いていきますから。
石がチェリーにのみ込まれている様子が良い印象です。
2017.09.22
数年前にMさんの作らせて頂いた鉄製脚のテーブルと、先日Aさんに作らせて頂いた木製脚のテーブル。この2台のテーブルは自分の中で一つの対比になっていていつかどこかで皆さんに知ってもらえたらうれしいなと思っておりました。
そんな折に日本インテリアデザイナー協会さん主催のコンテストがあることを知り、応募してみようかと思い立ったのでした。
JID AWARD 2017「偶然と必然」
http://jid-award.com//html/past_awards2017.html
手元にある2台は製品というよりは、お客様に渡すために作った試作ということもあって、NEXTAGE部門という試作の部門に応募しましたら、このたび部門賞を頂けることになりまして、本日その授賞式にアキコと製作を担当したカナイ君と参加してきたのでした。
先日のWorld Interiors Week 2017で20年ぶりに再会した秋山先生とも再びお会いすることができてとても有意義な時間だったのでした。
授賞式後のパーティーの席で先生がおっしゃっていました。
今はインターネットなどの普及で誰でもいろいろな情報が手に入る時代になって、みんながそれぞれしっかりした情報を持つようになった分、作り手はその地域や環境が必要とするものをきちんと表現できるかどうかが大切になってきているとおっしゃっていました。
グローバルに自分の手法を世の中に広めることも大事だけれど、まるで中世の街のようにコンパクトに社会と作り手が密接につながって行くことのほうが大事なように思えるとも。
それはデザインの本質で、物作りが独りよがりになってしまってはいけないと私もそう思います。
お酒を頂きながらの先生の授業は、とてもうれしく楽しいものでした。
2017.09.21
かたまってきたね。
設計のお仕事をされているお客様からの依頼で作らせて頂いているテーブル。
皆さんからもらうアイデアで、いつも「こんな形ができるんだー。」って驚かされます。
このチェリーの塊が出している存在感ってすごい。
自分で考えるだけでは決して生まれない形で、あーありがたいなあ、ってこの姿を見るたびに思います。
皆さんから頂いている要素が、こうして私たちのかたちをかたちづくるためのひとつずつになっているのだなあ。
2017.09.21
お父さんと一緒にオイル塗装を仕上げたFさんから、あらためて写真が添えられたお便りが届きました。
「母の台所も祖母の台所も独立型でしたので、ちょっと離れているところにこもっている母や祖母の気配、包丁の音、ゆっくりとどくお料理の匂い、そういう気配がよかったな、と、そういう感じを娘たちにも伝えらえるといいな、と。仕上がってみて、基地みたいな感じがしてとても気に入っています。
堂々とリビングの真ん中にあるキッチンも素敵ですが、ちょっとひっそりしているキッチンも、「お台所」という感じで、特にイマイさんの作品だからこそこの雰囲気がでるんだと、うれしく思っています。
イマイさんのパンフレットを手にした日からずっと憧れていたキッチンが、目の前にあることがなんとなく最初現実味がなくて夢心地だったので、たぶんイマイさんにもコバヤシさんにもちゃんと言葉で表現できていなかったですが、こんなふうに、うれしさがこみあげています。
扉と引出をすべてつけ終わった後、娘が、「このおうち、千年住んでも、飽きないね」といってくれました。
そんなことを思える家に住めるなんて、ほんとうに恵まれた幸せなことです。」
憧れかあ。
チェリーの家具を使っているお客様のお宅に久しぶりに伺うと、ほどよく褐色になって深いつやが出始めているその姿にうれしくなることが多くあります。
「このチェリー、いい色になりましたね。」
そうお伝えするのですが、「あらっ、本当ですか。毎日見ているからかしら。全然気がつきませんでした。」
そして、昔の写真を見せると、「本当だー。」ってうれしそうにみな微笑みます。
自分では思ってもいなくて、ただ前に向かって頑張ろうと進んでいる姿がまるで日々少しずつ色みを増していくチェリーのように、結果としてみんなの「憧れ」となっているようでしたら、これほどうれしいことはない。
2017.09.20
15時だ。
顔を上げると空がどんよりしているね。
寒川や海老名と言う町は少し風の流れが違うようで、天気もめまぐるしかったりします。
雨が降るのだろうか・・。
こういう日は、いろいろ考えてしまうよね。
自分に何が必要で、自分はどう必要とされているのか・・。
先日、納品が終わったお客様からお便りを頂きました。
「ずっと憧れていた・・」って書かれていてうれしい半面、自分はみんなの期待に応えられているのかな、って自分に聞いてみる、こういう日はね。
小学校3年生のチアキは「雨は好きだよ。」って言っていた。
「ほんと?チィは雨好きだったんだ。」
「うん、だってピチピチ音が気持ちいいでしょ。」
そうか、気分が良いか、それはいいなあ。
2017.09.18
かたまり。
2017.09.16
今日は中1長女の運動会でした。
台風による天候の悪化が予測されるので、昼食は取らずに進行をするという方針になり、降ったり止んだりする雨の中、プログラム無事に終了。
普段、長女の小学校からの同級生に会っても、何だかよそよそしくペコってされてしまうお年頃の中学生達。
運動会で、みんなで楽しそうに過ごしている姿を見たら、「変わっていないのだな。」と安心しました。
観に行くことができてよかったです。
今日のスケジュール調整にご協力してくださったお客様・スタッフのみんな、ありがとうございました。
2017.09.15
一昨日、設置作業が終わったFさんのところに再びやってきました。
今日は「コストダウンのひとつの方法として、オイル塗装を自分でしてみよう。」の日です。
コストダウンだけではなく、オイル塗装仕上げの家具って、最初に塗装された状態のままずっと使えるのではなくて、自分で時々オイルをすり込んであげると、もっとずっと表情が良くなっていくのです。
ツヤも出るし、汚れも付きにくくなるし。
冬場にお化粧しないで外に出るとあっという間に肌がカサカサになっちゃう。
オイル塗装は、その肌に化粧水を染み込ませて、クリームをすり込んで肌に潤いを与えるようなもの。
使っていれば表面はやっぱりスk沿費ずつカサカサになりやすくなってくるから時々塗ってあげる。肌と一緒です。
それを最初から自分でやっておければ、お手入れする時に身構えなくても気軽にできちゃう。そういう意味もあって、自分で塗ることは良いことだと思っているのです。
そして、Fさん。今日はご主人がお仕事で来られなかったので、お父さんと一緒に。
そして、塗り終わったFさんから先ほどお便りが届きました。
「父と二人で、なんとか一度目を塗り終えることができました。
最初は、ただ、誰でもいいから手伝ってほしい、という気持ちで父に頼んだのですが、考えてみたら、こんなに父と二人で作業したことがこれまであったかな、と。
普段は、反発したりすることも今だにあって、仲良しとは言えない関係ですが、だからこそ、お互い黙々と作業する時間は貴重な時間になりました。」
すてきにドラマティックですね。
ひとつのものを新しく迎えるということは、そこ至るまでいろんなドラマがきっとあります。
いよいよ来週お引き渡しになるということですが、ここに来るまで、キッチンのやり取りだけでもとても楽しいドラマがありました。
私たちは家具を提供して、そのおかえしというかそういう宝物を私たちは皆さんから頂いているのです。
2回目の塗装、頑張ってくださいね。
また、お引越ししたらお邪魔します。
2017.09.13
Fさんの設置工事は今日で完了。
毎日使うキッチンと言う場所。その場所を一緒に考えてほしいって言ってくれるみなさんがいます。
母が作るカレーは私の大好物でした。
母が作る煮豚はご馳走です。
子供の頃、甘えてシャツのボタンがしめられないって泣き付いたら、「そんなことは自分でできるようになりなさい。」って言いながら洗い物している手で水を掛けられた。
家で留守番している時に友達とおやつ食べようって残っていた千歳飴を包丁で切ったらざっくり指を切って血が止まらなくて、「おぉ、自分は死んじゃうのか・・。」なんて思いながら、ずっと水道の水を掛けていた。
冬になって湯沸かし器のお湯をひねるたびに大きなボウゥって音と一緒につく青い火を見ていつか爆発するんじゃないかって怖がっていた。
父方の祖母の家に遊びに行くと、いつも豚のひき肉だけを使ったの柔らかい煮込んだハンバーグを作ってくれた。
のちに、母も私の娘たちが遊びに行くと煮込みハンバーグ(こちらは合挽き肉)を作ってくれるようになった。
母方の祖母の台所では、お仏壇がそばにあったからいつもお線香の香りと、床板を外すと出てくる大きな桶に入ったぬか漬けの香りがしていた。
結婚して最初に住んだ家のキッチンは狭くて使いにくかったけれど、向かいに昔作ったテーブルを置いて、そこを作業台にして、何ていろいろやっていたからいつも二人で食べるご飯は美味しかったなあ。
料理を作るところってそういう場所です。
そういう場所を作らせてもらえることは幸せです。
2017.09.12
大きいね。
2017.09.11
6年前にキッチンの対面カウンターの下に収納を作らせて頂いたUさんから久しぶりにオーダー頂いたリビングボード。
ノガミ君とワタナベ君の二人で昨日は平塚のUさんのところまで取付に出掛けてもらいました。
今回、この家具を作るにあたって、家具の素材や色をどうするかいろいろと悩んだのです。
壁の色に合わせるか、床の色に合わせるか、家具を部屋に置く時には色柄についてはいろいろなアプローチがあると思いますが、今回はいつも使っているダイニングテーブルと同じナラ材で決定。
個人的には、何かに色を合わせてまとめる必要があるのかと言うとないんじゃないかなって思っています。
木だっていろんな木があっていろんな表情や木目がある。
この世界にはこんなに様々な色であふれているのに、特にひとまとめにすることなんてないんじゃないかって思っています。
そこに暮らす時にその空間をどう見つめていたいかを考えてゆくと自然と暮らしかたと色の交わりが整ってくるはずです。
これからUさんがここでどんなふうに色をまとめていってくださるのかが楽しみであります。
2017.09.10
今日は倉見神社の神幸祭でした。会社前が御神酒所になっているので、その時間になるとお囃子や担ぎ手さん達で大賑わいです。
そして、私たちは神主さんのお祓いを受けました。
これからも、この工房で皆様の家具やキッチンをスタッフのみんなが怪我などすることがなく、安全に作り、納めていくことができますように。日々思っていることですが、こういう機会があるとさらに気が引き締まりますね。
お囃子や担ぎ手の皆様、自治会の皆様、お手伝いの方々お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
ちなみに、今回音頭を取っていたサトウさんと子ども御神輿の拍子木はうちの工房でご用意させていただいたものなのですよ。
2017.09.10
伯母さんから畑の栗をいただいたので、週末に娘たちと渋皮煮を作りました。
鬼皮を剥きながら、「裏側ふかふかで気持ちいい~。」なんて言いながら、楽しみながら美味しくできました。
製菓材料屋さんで、つい「高いな~。」なんて思ってしまいますが、こうして自分たちで作ってみるとその手間暇から、適正な値段なのだと実感できますね。
娘達にはこういうことがわかる女性になってほしいなと思うのです。
400グラムの生栗を容器いっぱい煮て「これいくらなら売れると思う?」と私、
「うんとね、700円位なら売れるかな?」と長女。
安いな…。まだまだ時間がかかりそうですね(笑)。
2017.09.06
今日は、先日いよいよ上棟したというMさんのお母さま(おばあ様)のところへ打ち合わせ。
下北沢を降りて、不思議な迷路のような道をクネクネ歩くと辿り着く。
このご実家に来る道も通いなれました。
次からは現場での打ち合わせかな。
今日でキッチンのプランを決めないと間に合わなくなっちゃいそうで、ほとんど決まっていた形を最終確認です。
で、いろいろ話すうちに初めてお母さまの芯のようなものが伺えました。
「キッチンに立つのがとても楽しみになってきちゃったわ。」って。
やった!
ここに辿り着くまでが難しいのです。
でも見えて良かった、とホッとひと安心。
またおもしろい形になりそうで、今から楽しみです。
夕方、工房に東大和のIさんが再びいらして下さいました。カイ君が作っているスパニッシュギター用のチェア。張地と座高、クッションの具合を打ち合わせにいらして下さいました。
「手が覚えているから楽器も家具もいつまででもできる。」ってすてきな言葉を頂きました。
2017.09.05
リビングとダイニングを仕切るナラのシンプルなカウンターを作らせて頂いた茅ヶ崎のNさんのお話と、
ステンレスとナラ柾目と楽しいおしゃべりで満ち満ちた葉山のTさんのお話と、
ナラの豊かな表情に囲まれたダイニングキッチンにすることができた茅ヶ崎のWさんのお話を掲載致しました。
どの方もとても楽しいエピソードです。
よろしければご覧になってくださいね。
2017.09.05
今日は、カナイ君とコバヤシ君とカイ君の3人で東静岡までOさんのキッチンの取付に行ってもらいました。なかなか遠い距離ですので、今日一日で全てきっちり終わらせましょう、ということでしっかり3人で行ってもらったのです。
日が暮れてだいぶ経ってからトラックが戻ってくる音が下のほうで響いてきました。
無事帰ってきましたね。
カナイ君が「食器洗浄機の取付に少し時間が掛かってしまいましたが、きれいに無事納まりました。」と報告してくれましたが、一足先にOさんからうれしいお礼のメールが届いておりましたので、安心しておりました。
報告を受けて、撮ってきた写真を見てさらに安心。
みんな、お疲れさまでした。
取付はこれで完了しましたが、Oさんとのお付き合いはこれからです。
家具は納品してからがお付き合いの始まりかもしれません。何かあった時はいつでもお声掛けください。
ちょっと遠いですが、なるべく早く駆けつけますので。
Oさん、ありがとうございました。
今日もね、お昼頃にお電話がありまして、藤沢からTさんご夫婦がキッチンを見に来て下さいました。
お話をお聞きすると建築士さんで、ご自宅を設計しているところだそうで。
必要としてくれる人がいることは大変ありがたいことです。
2017.09.01
このところ、打ち合わせで工房を留守にすることが多く、工房内の予定はアキコやスタッフのみんなに任せっきりです。
アイも寂しかったようでそばに居てくれるのはうれしいのですが、仕事にならなくて「放っておいてくれよ。」と言うのですが、よく分からないようです・・。
今日は練馬のKさんの現場を確認してきました。まだ木工事が終わっていない状態なので、家具の納品は冬の初め頃になりそうです。
風が冷たくなってきていて、また冬を思い描くことができる季節がやってきたのだなあとあらためて思います。
いつも夏には冬の冷たさが恋しかったり、冬には夏の暑さを求めてしまったりするのですが、それが自分なのだからしかたない。
どこまでいっても良くも悪くも毎年そう思うのは、それが自分なのだからしかたない。
その中で自分がどうありたいか常に考えながら今度は秋を進むのです。
2017.08.31
青花さんの新刊が届きました。
いくつか新しい本も手に入りました。ご覧になりたいかたは是非いらして下さい。
うつくしい家具って何かな。
その人にとって心の拠りどころとなるものがある形になると良いよね。
断片的なイメージをつなぎ合わせて、自分の気持ちを見つけていく、ことなのかもしれません。
そうして、見つかるものは家具ではなくて毎日の暮らし。
見つめていたのは毎日の暮らしかた。
何が見つかるかな。
2017.08.30
夏が終わろうとしておりますが、毎日暑い日が続きますね。その暑さの中でしたが、Fさんの現場は、なかなか気持ちの良い風が吹き抜けていました。
リノベーションを担当したダブルボックスの細川さんと10時にいらして下さったFさんと、今回製作を担当したコバヤシ君とで打ち合わせをして、今日どういう方向で設置工事を進めていくかを決めていきます。
カナイ君も来ておりますが、本人はバックサポートの態勢。
「あの、お名前は・・。」とFさん。
「あっ、コバヤシです。」とコバヤシ君。
良い、良い。
現在工房を見渡す立場のカナイ君がすべてをまとめるのではいつかまいっちゃう。みんな一人ずつその住む人の取付まで受け持てるように、と言うのが私たちの考え方で、カナイ君もコバヤシ君もノガミ君も見事に頼もしい存在になってきました。あとに続くカイ君もワタナベ君もどこか安心できる部分が生まれていて、良い環境であると、気持ち良くうなずけます。
細川さんがきれいに現場を整えてくれていたので、比較的順調に作業は進めることができそうです。
私は、大口開けられない口と少し痛かゆいような肩のまま(情けない姿です。)搬入と打ち合わせを終えて、秋に設置するTさんの現場である下落合まで向かいました。
こちらの現場を担当する礎コラムさんもとても丁寧に対応してくださって、スムーズに現場が進みそうです。
いよいよ秋の仕事が動き出します。
年内はこのままバタバタとしていくのでしょう。
昨日伺った所沢のUさんが言っていました。
「私もこうしてメーカーの住宅設計のスタッフとして仕事をしておりますが、いざ自宅となってもなぜか大きな高揚感がないというか、すごいワクワクするって感じが持てなかったのです。でも、イマイさんとお話してみて、あぁ、楽しい、って本当にそう思えたのです。だから、予算厳しいのにこうしていろいろ考えちゃって。(笑)社内でもね、私の家のキッチンがどんなふうになるのかって話題になっているんですよ。」
「おぉ・・、それはとても頑張ります!」
みんな楽しんでくださっている。
Uさんも、今日お話したFさんも。
現場事務所っていつもどこか苦手なのですが、礎コラムさんの現場事務所は何となく温かい空気で楽しんでいる印象。
楽しいって大事です。
自分を動かすいちばんの原動力ですものね。
楽しかった夏、さようなら。
秋もたいへんだったり辛いこともあるかも知れませんがたくさん楽しんで頑張ります!
2017.08.30
今まで湘南地域に配布されているフリーペーパー「ROUTE SHONAN」に掲載されていましたが、エリア拡大に伴って、これからは「HANA SHONAN」に掲載されることになりました!記念すべき第一弾は、矢ヶ崎さんのキッチンの記事です。とてもすてきな記事に仕上がっていて、とてもうれしいです。皆様、ぜひ手に取ってご覧ください。
2017.08.25
先日の通勤途中に自転車から落車してしまい、側頭部と右肩を強く打ってしまいまして、ご飯を食べてる時も大きく口を開けると痛くて、「じいさん 口から飯が出てるよ。」って言われそうな感じで、手を伸ばして何かとろうとしても「おぉ、おぉ」と苦労するばかり。走っても肩に響くわけで、最近は歩いて会社に向かっております。
車を通り過ぎていく景色、電車から見られる景色、自転車で感じる景色、走って嗅ぐことのできる景色、そして歩いて触れることのできる景色。
同じ距離でも感じる時間や気持ちはみんな違っていて、自分が持っている時間は自分でいくらでも大きくできるんだって、思えるのです。
昔、どこかで聞いたのお話で、楊枝に印をつけていくってお話がありました。
1センチ刻みでつけた印の間、0.5センチのところにさらに印をつけていく。その間の0.25センチのところにさらに印をつけていく。そのさらに半分、さらに半分と精度良く印がつけられれば、楊枝1本にものすごくたくさんの印がつけられる。印を記録としたら、楊枝1本に膨大な量の記録がつけられるってお話を聞いたことがありました。
自分の気持ちも同じで、車で通う道は車で実際に掛かった時間よりもあっという間に過ぎてしまうような気がして、歩いて通う道はいろんな色や匂いなんかが自分の中に入っていて、辿り着くのに掛かった以上の豊かな時間をもらっているような気がして、良い気分が歩いてい時間いようにずっとずっと続いているような気がする。そういうのっていいなあ、と思いながら今朝も歩いてきました。
昨晩の蒸した暑さのあとの今朝の涼しい風は稲穂に露をつけました。
明日は中学校の側溝掃除なのに肩が上がるかなぁ・・。
2017.08.24
夏が戻って来てしまいました。
うれしいのですが暑いです。
今日は以前から約束していたとおりに福原さんのところへ。
茅ヶ崎駅から歩くこと40分。何となくすれ違う人の視線を感じたのは、シャツが汗でびしょぬれで、肌着が透けてしまっていたからでしょうか。
「イマイ君、歩いてきたの。」と福原さん。
「ええ、一人でバスに乗るのが苦手なもので・・。」と言うよく分からない理由がありまして。
バスって乗ると、いまだにワクワクしちゃうのですが、どこに向かってどこに連れて行ってくれるのか、途中で不安になったりするわけです。
だから、アキコと一緒の時しか乗らない。
そんな42歳です。
今日は、ずっと前から約束していた福原さんのウェブサイトを新しくするお手伝い。
時々、私たちの製作例で名前が載っているからか、「実は今家を新しく経てることを考えていて、福原さんの作品が気になっているのです。もしよかったら福原さんのことを教えてください。」って電話を頂くのです。
いろいろと、まめな人なのですが、パソコンとか携帯電話とかあまり好きじゃないっていう人なので、いちおうウェブサイトはあるのですが、もう少しみんなに見てもらいやすい工夫をしてみましょうよ、と以前からお話していたのです。
話してみるととても親しみやすいのに、そこに辿り着くまでが分かりづらいってありますよね。今の福原さんがちょっとそんなふうに見えてしまうのがもったいなくて、それでお邪魔してきたのでした。
「自分がもし何かをどなたかに頼みたいって思った時に、作品だけではない何かに触れるとしたらその人のことだと思うのです。どんな人がそれを作っているのか、その人が何を考えているのか、自分だったらそれを知りたいと思うのです。」
「そうだよね、そうだよね。自分もとても普通でありたいと思うものを作っている以上、何かに飛びぬけているわけではないものね。でもなあ、文章書くのは苦手だなあ。」とおしゃべりの表現はとても豊かな人がこのようにお話される・・。
「ぜひ、書いてくださいね。きっともっとみんな知りたいはずです。」そう、何度も伝えて帰ってきたのでした。
まずは、今日までにできあがったところ。
福原さんらしい優しさが少しは表現されているのではないかと思います。文章少ないですが。
MA設計室 福原正芳
https://fukuhara-ma.jimdo.com/
2017.08.23
ふたたび厚木のGさんのところに。
印鑑をしまっておくケースをつけてほしいと言われて、ある場所に小さな細工を施した四角い箱を持って伺ったのでした。
印鑑をしまっておく場所ということなので写真はナシですが、納品後リビングでお茶を頂いて、いろいろとお話を聞かせて頂きました。
高齢の女性お一人で住む大変さはあるかと思うのですが、Gさんとお話していると、いつも午睡の時のようなゆったりとした気持ちになります。
家具もどこかゆったり見えるのは気のせいでしょうか。
楽しみにしている音楽が聴ける環境が整ってうれしそうにお話してくださるのが、私はうれしいのです。
お付き合いってそういうものです。
2017.08.22
ピーズさんが空間を仕上げてくださって、私たちがキッチンを作らせて頂いたSさんのリノベーションの現場。
さっきまで掃き出し窓だった場所が腰高窓に変わっている。
キッチンも壁に向かって作業していたのが、庭へと動線が続くリビングを見ながら料理が作れる。
暮らしかたに合わせてこうも魅力的に部屋の印象を変えられるなんて魔法だよね。
今までのどこか懐かしい空間もSさんの雰囲気によく合って魅力がありましたが、今回のこの空間はSさんの色がどんなふうに入っていくのだろう。
もうすぐお引き渡しです。
楽しみです。
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