2019.08.22
我が家の食器棚。
今まで引き出ししかないデザインの時はなるべくすっきり見せたくて、天板と引き出しの前板の隙間を少なくするために最上段の引き出しの手掛けは上面につけないで、下面のみにしていたのですが、なかなか慣れるまで使いにくいことがいまさらながら分かったのでした。
住み始めて数か月でなんとなく慣れてきましたが、今までは上面の手掛けは指の力で開ける感じ、下面の手掛けは手のひら全体で開ける感じって思っていたのです。だから、キッチンに立つ女性にとっては、少ない力で開けやすい下面の手掛けを、と考えていたのですが、最近のスライドレールはソフトクローズレールも従来型のベアリングレールも軽く引き出せるように改良されてきているので、上面の手掛けでも軽い力で開けられるのでした。中に重たいものがしまわれていても軽く開け閉めできるのだってことにいまさら気が付いたりして。
そうなると、下面の手掛けに手を添えるのに、ちょっとかがむ動作が、なるほど気になるわけです。(胴長なので無駄に背が高いわけでして・・。)
今まで皆さんから使い勝手を聞きながら良いかたちを作ることを心掛けておりましたが、こういう動作って、自分で使ってみないとわからないものだなあとあらためて思ったわけです。
こちらは洗面台ですが、こちらもあえて上の隙間を少なくするために、引き出しの前板に合わせて、扉の手を掛ける部分を框の内側に掘り込んで加工したのですが、ここもいつもの上面の手掛けでもよかったかなあ、なんて少し思ってしまうわけです。
2019.08.03
やっと正面の顔が整いました。オヌマさんに作ってもらった味わい深いカンヌキ。これからここに春の木(ハルカの木)と秋の木(チアキの木)と実のなる木が入るのです。
楽しみであります。
2019.07.11
ダイニングテーブルと椅子を考えるにあたって、フクハラさんと相談していたのは円卓にしようか、ということでした。
私自身今まで円卓での暮らしというのはなかったことでしたが、ここ最近このようなテーブルを作らせて頂ける機会が多くあり、また工房でも来客の際には活用していたものですから、その良さは心得ておりました。
もちろんつくる円卓はlibraです。
実際に自分の暮らしに取り込むことでどんな印象なのかを見知っておきたかったのです。
サイズも標準の直径1300mm。最初はどのくらいの大きさにしたら良いかをフクハラさんと悩んだのですが、1200mmが良いのでは、という彼の意見を押し切って、私たち家族はみな体が大きいこともあるので1300mmにしたのでした。
もし、あの空間に大きすぎると感じれば、ひとまわり削ろうかなと思っておりまして。
使ってみると、1300mmという大きさは、私もアキコもそして次女のチアキ(ハルカはもう自室できちんと勉強するようになりました。)もここで書類やノートを広げて書き物をするので、このくらいの大きさがやはり使い勝手が良いです。
アイアンはつやを抑えた銀色で仕上げ、天板はクリを使っています。
タモに近い表情ですが、少し色が明るめで導管も思ったよりも深くないので、ものを書く時の不便はないですね。
ところどころにその明るさが集まったような黄色みのあるシミのような表情が現れますが、その印象も不快に感じることはなく、クリの表情としてとても気持ち良い印象です。
このテーブル、使ってみて感じるのは、音が硬いのです。
先日、カトラリーケースのことでも触れましたが、こちらのテーブルは天板から足に音が伝わる時にほんのり音が硬く聞こえます。そこがもう少し柔らかい音だったらよかったかな、と思えた部分です。
五本脚はうまく機能していて、脚の伸ばしても、鉄脚に当たることがないのがうれしいところです。
脚に関してのちょっとした悩みどころは、脚元に傷防止のフェルトを貼るのですが、脚と床の設置面積が小さいので、テーブルを使っているうちにフェルトの粘着がずれていつの間にか剥がれてしまう、というところでした。
特に直径が1300mmあるので、片側で肘をついて強く体重を掛けると、テーブルはてこの原理でちょっと傾こうとします。それを繰り返していると、フェルトがずれやすくなっちゃう。
自宅の床材はアカマツなのでそれほど堅い材ではないため、おかげであたりは浅い凹みがちらほらと。
熱湯をかけてはプクプクと戻すのですが、いい加減これはよくないと思いまして接着剤をフェルトに含侵させて貼り付けることで、うまく固定させることができたのでした。
椅子も合わせてクリで作っております。
デザインはcafeの形を基準にサイズを少し大きくして、座の印象をいつもと変えております。
このcafeの背は、3mmに挽いた材を3枚、型にはめて三層にプレスして作るのですが、背中のあたり具合がほどよく、食事の時にはリラックスして座っていられる良さがあります。
座面は、今回あきる野のFUJITAKE WORKSさんのご提案で「左右だけマチを取って、前後は包んで張りましょう。」という形で張って頂きました。
おかげさまで、左右は角が立った仕上がりで、膝裏が当たる前はなだらかな当たりになりました。
この家具たちを使い始めてみると、思っている以上に長い時間をここで過ごしている気がするのです。
肌への当たりかたが優しい仕上がりにできたからでしょうか。
よい形です。
結婚後しばらくしてこの町できちんと腰を据えて暮らし始めた時に作ったケヤキで作った今までのダイニングテーブルは今では工房でみんなの作業机のうちの1台になっています。
2019.07.05
5月に完成した我が家。引っ越してきて約2か月が過ぎました。
今まで、製作例でお客様のご協力の元、キッチンや家具の形をご紹介させていただいていましたので、自邸の形も少しづつお伝えしていこうと思います。
興味がある方は読んでいただけるとうれしいです。
キッチンのコンロ下は、スライドワイヤーシェルフを3段使った収納にしました。コンロ下をガスオーブンは付けない方・オープン収納にする方はこの形を選ばれる方は多いです。調理器具に埃がつくのを気にされたり、見た目が好きではない方は引き出し収納にされますね。
今までの皆様の製作例などを見てきて、どんな収納なのかわかっているつもりでしたが、暮らし始めて使ってみて、気づいた点がありました。
我が家のフライパン・鍋を数えると、全部で大小17個ありました。(土鍋は入れてないです。多いのでしょうか、実家もこのくらいありましたので、相場がわかりませんが。)その中で、コンロ下に入れたいものは、フライパンと重い鍋類でした。
使う場所との最短距離の動線になることを優先しました。
収納場所の高さを考えるとき、「与えられたスペースを最大限収納に活用できるように」と優先して考えました。
うちのキッチンは高さ90cmです。(私が身長172cmありますので、高めなのです。)
スライドワイヤーシェルフは600mmのものになりました。(ここの収納の大きさは、選んだガスコンロの操作盤の大きさと比例し、同じ大きさになります。うちは、ノーリツ+doの750mmを選びました。)
ここに収納したいものは、乾燥させたいもの(まな板やボールなど)、火の元にすぐ出せるフライパン類でした。
1番重いものは、OIGENの鉄鍋重さ5㎏・高さ17cm、揚げ物鍋 高さ約19cmのものでした。これを1番下の段に収納したい、あとは、フライパン類が納まるようにと各引き出しの高さを決めていきました。
実際に使ってみて、すぐ取り出せて火の元に出せるので使いやすいです。以前は鉄鍋を開き扉の重ねた1番下にしまっていたので、正直時々しか使っていませんでした。今は毎日のように夕ご飯作りに使っています。取り出しやすいということは大切なことなのだなと実感しています。また、鉄鍋はなるべく通気がよいところにで保管してくださいとありますので、長く使っていくためにもよかったなと思います。
まな板も洗って拭いて木肌が湿っていてもすぐ隠せる場所に置けて、ここに置いておけば乾くのでよいです。
ただ1点、1番下の段と床の間が1番下ぎりぎりに付けたとしても3cmほどは空間ができます。(スライド金具を付けるため必要だそうです。)ここの掃除は、引き出しを付けたまま掃除機で奥まで吸うのはどの機種でも難しいと思いますので、ここの鍋を一旦出して、引き出しを外しから掃除機をかけます。(1番重いものをここにしまったのに、それを毎日するのは嫌なので、週に一度くらいしか私はしていません。笑)
収納量よりも日々の掃除のし辛さを気にされる方もいらっしゃると思いますので、気になる方は注意された方がよいかと思います。
この場所を床が見えないように木を回す方もいらっしゃいますし、もう少し高さを挙げて、収納のかごを入れる方もいらっしゃいました。
皆さんいろいろな形があります。
今はオーダーキッチンで目にすることが多くなったスライドワイヤーシェルフ。
家具屋の妻が使ってみて気づいた点を伝えさせていただきました。どなたかのお役に立つ情報になっていればうれしいです。
2019.06.20
先週日曜日に、初めて自宅での打ち合わせがありました。引っ越して丸一か月目。外構工事をまだ終えていないタイミングでしたが、福原さんの設計でお家を建てることになったKさんご家族!ということで来ていただきました。
こういう素材を用いてこういう間取りにこういう家具を置くとこういう空間になるよというのを少しでも実際に目にして伝えられたらいいなと思っています。
ただ、「新築のお家」と聞くとお客様は気を遣いますよね。小さいお子様連れだと尚更のことだと思います。
少し歩くと大きい公園はありますが、連れていくご両親のどちらかがお話しできなくなってしまいますし、うちの子達はもう小学5年生と中学3年生なのでおもちゃはありません。お話の間、ずーっと抱っこになってしまって、おかあさんとお子様が大変そうでした、すみません。
キッチンや家具の打ち合わせの場所は、お客様のご自宅・私達のショールーム・自邸の3か所から、(インテリアショップやファミリーレストランという場合もありますが。)色々それぞれ考慮する点をお伝えさせていただいて、お客様にお選びいただく形をとろうかと思います。(自邸の場合、家族の予定で対応不可な日時もありますので、ご了承ください。)
これからお家づくり、キッチン・家具作りをお考えで、私達の所にご注文を考えてくださっている方はお問い合わせくださいね。
(福原さんの設計したお家を見てみたいという方も大歓迎ですよ。→ MA設計室 )
写真は、お客様が帰られた後の打ち合わせの様子。福原さんとイマイダイスケです。
食器棚の引き戸が開けっ放しで失礼しました。(笑)
2019.06.08
私が家作りを思い立ったきっかけは庭です。
アキコに「家を作りたい。」とは相談せずに、「庭でご飯が食べたい。」って相談したのがきっかけ。(フクハラさん、ごめんなさい。でもとても好きな家ですよ。)
アキコも最初は「庭ですか。」という感じでしたけどね。
そうしてはじまった家作りですが、ようやく昨日から庭の工事が始まりました。
洗面室からハサミをもって、庭で髪の毛を切るのです。
リビングからお箸と御茶碗をもって、庭でご飯を侍るのです。
向かいのお父さんや裏手のお父さんや向こうのお父さんやちょっと向こうのお父さんと庭でお酒を飲むのです。
今朝工房に向かう朝、家の前で大きなちゃとら(猫です。ご近所の人のようです。)が、おはようと言ってくれました。
彼もきっと気に入ってくれるかな。
2019.05.28
最近ようやく私達でも導入することができるようになったキッチンの調理機器類を扱っている会社の担当者さんが、自宅を建築するというお話をしました時に「イマイさんの新居なら食洗機は、ぜひミーレの大きいサイズのものを入れられたら良いですよ。きっと使いやすいですからね。」
お客様からも「イマイさんの考えるキッチンは今までの集大成でしょうからどんな魅力的な形になるのか楽しみにしています。」と言って頂いたこともありました。
うーん、そういえば自分たちが使いたいキッチンってどんなだろうか・・。
思うと、はっきりとしたイメージがまだなかったかもしれません。
今までもキッチンの打ち合わせのなかで、「イマイさんの家のキッチンはどんなキッチンなのですか。」とお客様から聞かれたことがあります。
そのたびは「えーと、今は結婚してすぐに入ることができたマンションに住んでいますので、キッチンはメーカーさんの標準的なキッチンなのですよ。高さも自分たちにはちょっと低い85センチのものなのです。」と伝えていました。
そういうお話をしていると、もしかして、「キッチンを作っているのに自分の家は違うのだなあ。」と、皆さんが少し淋しい思いをされているのではないかな・・、と不安に思ったこともあります。
それでも私たちにキッチンの製作をご依頼くださった方々は、私たちがみなさんの思うかたちを再現する力を見込んでくれたのだと、とてもありがたく思っております。
さて、いよいよ自分たちの思いを形にできましたものですから、自宅のキッチンは毎日使っている具体例として、使っている様子・経年変化などもお見せしていけたらいいなと思っております。
何を大切にしようかといろいろ考えた自分たちが使うキッチン。
一番思い描いたのは、自分たちにフィットしたキッチンにしたいということ。
食器洗浄機はないですし、(まず、私たち二人とも洗い物は好きなので(アライグマほどではないですが。)きちんと仕事が終わったって感じがしてよいです。
ガスオーブンも、コンロのグリルが良い感じでしたので付けてはいないです。
さわるとお水が出てくる魔法の蛇口もないですが、182センチのイマイダイスケと172センチのイマイアキコ、体の大きさはマキシマム傾向な夫婦ですが、暮らしぶりは至ってミニマムなのです。(笑)
皆さんが見て参考にならない部分も多いかもしれませんが、使っていくとこういう良い印象になってきますよ、という自分たちの暮らしに必要なものがシンプルですてきな形になっていく様をお見せできたらよいなと思っております。
2019.05.19
ご近所の皆さんにお声掛けさせて頂き、自治会長さんにもご挨拶させて頂き、何となくですが、この町での新しい暮らしが始まりました。
暮らしは決して自分たちの力だけでできるものではありません。ここで暮らしていくってことはこの町に住む人と一緒に暮らしていくということ。
そういう気持ちを大切にして毎日温かい朝が迎えられるように努めます。
2019.05.07
まだ袖を通していないシャツを眺めているようで、へぇって言葉が衝いて出る。
うれしいのですよ、本当にね。
2019.05.01
昨日は、自宅へいくつかこちらで用意していたものを納品してきました。
現場の作業は工事も終盤に差し掛かっていることもあって、塗装屋さん、設備屋さん、そして棟梁までいろんな職方さんが作業してくださっていました。
大型連休のあいだなのに皆さんご尽力くださってありがとうございます。
棟梁には、毎日ずっとこうして(特にこんな終盤まで)現場に携わってくださって大変感謝しております。
家って本当に作っていくものだって、今まで皆さんの様々な工事する現場を見てきましたが、あらためてそう思います。
床板を1枚ずつ張っていく大変さ。
天井板を手際よく納めてしまう軽快さ。
塗って乾かしては磨いて塗って。
人はつくることができる。
みんなで協力してなにかを作ることができる。
これが当たり前になってしまって普段はそのすごさに気づきづらいかもしれませんが、工夫してなにかを生み出すことができるって本当に素晴らしいこと。
皆さんの動きがそう物語ってくださいました。
私たちもそういう存在でありたいです。
2019.02.17
本日は午前と午後で2組のお客様が新しい暮らしに合わせたキッチンのご相談に来てくださいました。
皆様も同じようにお家づくりをされているのだなと思うと、より近く感じられて、「お互いに頑張りましょうね。」という気持ちでコーヒーを入れさせていただきました。
こんな機会もないですから、私達のお家づくりのお話を少しづつ書かせていただこうと思います。
今の住居はマンションです。(写真は暮らし始めた頃の子供が生まれる前の我が家のインテリア。家電に時代を感じますね。笑)
結婚当初は賃貸アパートに住んでいて、家賃と同じくらいの負担で新築のマンションはないかな?と探し、約1年後今の場所に引っ越しました。
この場所を選んだ理由は、お互いの実家のちょうど真ん中辺りの地域だからということ。
この家を選んだのは、当時私は電車通勤で看護師をしていたので、通勤に便利な場所に建っていることという点で選びました。
今年で、17年目。
2人の娘に恵まれて、こども達も1日中出かけても自分の足で歩けるようになってきたところで、ふと考えたのです。
これからの自分たちの生活はどうなっていくのだろう。
今のペースで仕事をしていけるのは何歳までだろう。
向こう10年は今のペースでやっていけるのかな、皆様から声がかかる限りはやってゆきたい。
キッチンを作り始めて14年目。オーダーキッチンを作る家具屋も珍しくなくなってきました。その後は違う形を取らなくてはならないかもしれないし、そうせざるおえなくなるのかもしれない…。
そうやっていろいろ考えた時に、家を建てるのは今かもしれないと考え始めました。
家を建てる。
どこに、誰に、建ててもらいたいのか。
どんな家がいいのか?
昨年のお正月頃に色々考え始めたのです。
みんなで意見を出し合いました。
すると、
「庭が欲しいな。庭ができないなら、引っ越さなくてもいいと思ってる。」とダイスケさん。
そんな思いがあったなんて今まで知りませんでした。そして、
「学生の頃からずっと夢に思っていたから、福原さんに建ててもらいたい。この2つが叶わないなら家は建てなくてもいいと思っている。」
そこまで言うのなら、その条件に合う土地を探さなくてはね。
ハルとチイにも聞きました。
「どこでもいいけど、学校が変わるのは嫌だ。」
そりゃそうだ。お父さんとお母さんだって、幼稚園・小学校・中学校で、やっと地域のことがわかり始めて、この地域の先輩方とお父さん・お母さん達とつながりができた。できることなら繋がっていたい。
学区内でお庭が取れそうな、建築条件のない場所、できれば、駅からあまり遠くない場所で、と言う条件で、私たちの土地探しが始まりました。
(不定期更新で続きます…。)
2019.02.05
お家づくりが始まって、時々次女チイと現場を見に行ったりしています。
いつも「どうぞ。」と笑顔で迎え入れてくれる大工のコンドウさん。
作業台の写真を撮らせていただきました。
建設中ですが、いついっても心地がいいのです。きっといいお家ができるよって思えるのです。
コンドウさんのお人柄と、お仕事ぶりなのでしょうね。とてもうれしくてありがたいのです。
私達も、そう思ってもらえるように頑張っていかないと、と思うのです。
2019.01.27
仕事柄、皆さんの色々な収納の形を見せていただいてきました。どれもすてきな形ばかりで、「製作例をたくさん見てるからすぐ決まるのでは?」と思われるかもしれませんが、みなさんが出した答えの形だけを見ても、それが自分の家の新しい間取りには必要なのものなのかを考えるとよく分からなくなってしまいます。
途中でまたわからなくなってしまわないように順番に考えていくことにしました。
設計士さんと家の間取りを考えていく中でキッチンの形が決まりました。
形はペニンシュラ。
キッチンとバックカウンターと食器棚を作ることが決まりました。
・オーブンレンジ・トースター・炊飯器を置くオープンな棚はほしい
・引き戸が好き
・天板はステンレス
・シナ材が好き
・ガスを使いたい
・高さは90cm
はじめからある要望をまず伝え、それ以外の部分を収納にした図面をおとうさん(イマイダイスケです)に書いてもらいました。
次に、何をどこにしまってどうすれば自分にとって使いやすいキッチンになるのかを考えます。ここが1番大変なのですが。
今まで我が家に集まったもの達、今持っているものを全部活用できているわけではありません。使う頻度・その物の重さもあります。
取り出しやすくなったら使うのかそうじゃないのか・どう判断すればいいかよくわからなくなってしまいました。
まず、新居でも使うものを決める作業をしないと収納の大きさと形は決められません。
こういう時は整理収納のプロの人のアドバイスをいただこうということで、野中幸子さん の講座を受けた時を思い出し、いただいた資料を見返してみました。チャート式になっているので読み込まなくてもどうすればいいかをすぐ見直せるので大変助かりました。
まず、「全部出す。」
ダイニングテーブルの上に出してみました、我が家の鍋・フライパン・土鍋たち。
1500×900のスペースいっぱいです。
整理収納作業の順番は
(1) 全部出す (2) 1年以内に使っているかいないか (3)目的別に分ける (4) 使う場所に収納する と大きく分かれるそうです。
いきなり(4)を考えようとするからわからなかったのかと、まず今自分のいる位置がわかるだけでも助かりました。
新居でも使いたいもの、結婚した時からずっと持っているけど、これからも使わないなと思われるもの…などなど。
記憶なんて曖昧なもので、「え?これ持ってた?」なんて物も出てくるわけです。
収納場所をオープン棚にするのか、引き出しにするのか、スライドワイヤーシェルフにするのかなど、収納の形と場所を考えていかなくてはいけません。
それぞれの重さと大きさを調べることにしました。
1番重いものは、OIGENの鉄鍋で高さが17cmで重さは5キロありました。
1番高さがあるものは、佐久間さんの炊飯土鍋と平和の圧力鍋が21cmでした。
新居でも使う調理道具が収納に収まるのかどうか、テーブルにマスキングテープを貼って大きさを確認しながら、シュミレーションしていき、収納の形と場所を決めていきました。
整理収納の資料と今までの経験から収納を考えていきますが、いつまでに図面ができあがってなくてはいけないのでしょうか?
着工、もしくは上棟です。
上棟後すぐに設備屋さんが床下に配管していくために、図面が必要になります。洗面台も同じだそうです。
引き出しの深さなどはまだ変更可能ですが、工程によっては、上棟後すぐに製作に掛からないと間に合わない現場もあるので、基本的に上棟後は変更ができなくなります。
お家作りで考えることはキッチン収納だけではありません。9月下旬に契約・地鎮祭を終え、「11月末に上棟予定だよ。」とおとうさんにプレッシャーをかけられながら、こどもを習い事に連れて行っている間にも図面を持って歩き考えたりして、やっと11月に入ってから決まったような感じでした。(笑)
今までオーダーしてくださった皆様も、こういう風に色々と考えて出来上がってできた形なのかと思うと、製作例の一つ一つが素晴らしいなぁすごいなぁとしみじみ感動してしまいました。
自分の図面は書き込みすぎていて載せられるようなものではないので、キッチンが完成した時に写真とともにお伝えしていきたいと思います!
2018.12.28
本日お仕事納めとなるところが多いなか、私たちは一足お先に昨日今年の仕事を納めさせて頂きました。
なかなか納まっていない部分もあって年明けから大忙しになりそうですが、まずは心と体を休めて今年一年無事に過ごせたことに感謝して、新たな年が良い年になることを願いながら新年を迎えたいと思っております。
お休み最初の日は午後に遠方からキッチンのご相談にNさんがいらしてくださることになっておりますので、午前中に自宅の様子を見に、家族みんなで現場にお邪魔させて頂きました。
上棟以来、あいさつに伺うこともできなくてすみません。
それでも近藤さんはいつもの柔和な表情で、「どうぞどうど見ていってください。」と優しく声をかけてくださいました。
すてきな大工さん。
ハルカはいつも勉強や部活が忙しくて、今日ここにやってくるのは草刈り以来。
私も上棟以来に見に来たわけですが、一か月でコツコツとこうして家を作っていってくださったことにあらためて気持ちが揺り動かされます。
すごいね、私たちは実は何でも作れるんだぜ。
福原さんも来てくれて、彼が思い描いていたイメージをあらためて伝えてくれます。
へぇー、もう、へぇーの連続。
あらためてこういう仕事に携われていることに感謝の気持ちでいっぱいでございます。
2018.11.29
本日無事に上棟いたしました。
陽も落ちて、まるで様子が分からなくなるくらい暗くなったのは、福原さんが複雑な屋根を考えてくれたおかげです。(笑)
ここが一番大変なところ、って加賀妻さんが言っていた場所を写真に撮らせて頂きました。
しかし、一日でこの形をくみ上げていく大工さんの姿には惚れ惚れです。
そして、大工さんが楽しそうな現場はとても良い現場だって、あらためてそう思える一日でした。
これからが楽しみです。
よろしくお願い致します。
2018.11.04
「そろそろ、コンクリートを打設するので、その前に配筋をぜひ見に来てください。」とそう言われて、久しぶりに現場へ。
すっかり地面は土くればかりになった土地に、どんと鉄筋が組まれた土台が据えられていたのでした。
草刈りの時に大慌てで飛び跳ねていたバッタたちはどこかに行ってしまってすまないねえ。
ここが落ち着いたらまた戻ってきてくれるといいな。
2018.09.28
小さな雨粒が絶え間なく降り続ける中、朗々と神主さんの声が響きました。
ぐるっと家々に囲まれた場所なので、声が大きく響いたからか、向こうの家の猫がずっとこっちを見ていました。
雨も上がりました。
良い風が吹き抜けますように。
神主さんが帰られた後にご近所の皆さんにご挨拶。意外と若いご家族が多くてね、町の温度があがりますね。うれしいことです。
「あっ、先日草刈り大変でしたね。」
きちんと皆さん見ていてくれて、良い風が吹き抜けそう。
2018.09.27
今年の初めにふとある本を読んでいておもいたったこと。
庭でご飯が食べたいなあって。
だから、庭でご飯が食べられる家と小さなアトリエができたらいいなと思っております。
私たちにとってすてきな場所が見つかりましたので、バッタやカナヘビたちには悪いけれどまずはみんなで草刈りです。
2018.05.20
「ゆきどまりの庭」を探すことにしました。
23年前に約束したことを今度は福原さんが叶えてくれる時です。
自分を見つめなおすこと。
おっと、思いがけず自分が大切に思っていたものが、引き出しの片隅から出てくるようです。
2018.04.12
いつも皆さんに伝えているように、自分の暮らしを見つめ直す機会が少しありました。
相変わらずにぎやかな空間です。
アキコと結婚して2年が経つ頃この場所で住み始めたのでした。
ハルカが生まれて、チアキも生まれてチアキもこうして写真でポーズをとるくらい大きくなって、目の前に現れる時間は未知で不安や憧れでとても茫漠とした時間が大きく広がっているのですが、過ぎた時間を振り返ると何もかもが手でさわれるように近く、早くもこんなに経ってしまったという思いです。
なにげない場所がいとおしく思えるには十分な時間でした。