オークとステンレスのキッチンと食器棚

2016.12.06

201612060012016120600312月に入っていよいよ忙しくなってきました。
猫の手も借りたいほどなのに、うちに出入りするネコたちはご飯をくれとニャーと鳴くばかり、コロコロ太ってばかり。
Nさんのキッチンと食器棚の取付が本日ほぼ終わりました。
今まで作りためたお客様のキッチンたちがこのところ続々と現場へと向かっていきます。
さようなら、みんな。
頑張って皆さんのために働いてください。
シロもアイも黒いチビスケ1号、2号もショボもブチ子もチャロツーもご飯ばかり食べていないで私たちと一緒に働いてください。

神奈川県寒川12月イベント【クレミル 2016】

2016.12.05

kremil2016004夕暮れを眺めているといつの間にかすてきに時間が流れてしまうのは皆さん一緒ですね。
「夕日がきれいだから、もう少しみんなでここでゆっくりしていこうか。」と思ってもらえるひとときを作ってゆけたら良いなと思いまして、この創作展をクレミル(暮れ見る)と名付けます。

ごゆっくりどうぞ。

倉見の由来・・・ある一説によると夕暮れが長い時間見られる場所、暮見と言われています。

今年もクレミルの季節がやってきました。
12月3日(土)から11日(日)までの9日間、もの作りの楽しさを知って頂けるような小さな展示会の季節です。
今年はご縁があって知り合うことができた作家さんがたくさんいらっしゃいまして、今回皆様のご厚意で15名の作家さんがご参加頂けることになりました。
3日(土)、10日(土)には、出品してくださった作家さんが集まって下さる予定です。
その2日間は、直接もの作りの楽しさや、大変なところ、作品の魅力などお話を聞くことができます。一つずつ丁寧に作られた作品ですので、その作品にまつわるお話も一つのたいせつな作品の一部です。
この機会に見て、触れて、聞いてもの作りの良さを楽しみに来て下さい。
また、4日(日)、11日(日)は私たちの工房を解放致します。
皆さんがご自宅でできなかった加工や塗装など、当日はこの工房を使ってもの作りを楽しんで頂ければうれしいです。
いくつかの木工教室のメニューもご用意しておりますので、大人だけで頑張ったり、親子で楽しく工作したり、1日楽しんで頂ければ幸いです。

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【クラフトマーケット】
日時:12月3日(土)~11日(日)午前10時~午後5時まで
場所:フリーハンドイマイ2階ショールーム
内容:アクセサリー作家さん、ステーショナリー作家さん、陶芸家さん、布作家さん、キャンドル作家さん、木版画家さん、そして私たち木工作家の作品の展示と販売を9日間通して行ないます。平日は私たちが皆さんの作品をご紹介しておりますが、3日(土)、10日(土)(11日(日)に数名の作家さんがいらして下さいます。)は私たち以外のクラフト作家のみなさんもいらして頂く予定です。
作品の魅力、ものを作ることについての楽しさ・大変さ、いろんなお話を作家さん自身から聞くことができる良い機会になると思っております。
クリスマス・年末年始のギフト選びにも楽しめるのではないかと思いますよ。
また、クラフト作家さんだけではなく、フード作家さんも期間中販売を行ないます。
天然酵母から作る自家製パンやこの寒川町で人気のおなかがいっぱいになるパンの販売も行っております。

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【フリーハンドイマイの工房開放日】
日時:12月4日(日)、11日(日)
場所:フリーハンドイマイ1階工房
内容:私たちが家具製作に使用している工房を開放します。「テーブルを磨き直したい。」「ペンキを塗ってみたい。」など、場所・音・においなどが気になって、ご自宅では難しい作業やオイル塗装のお手入れの方法など、やってみたかった作業や塗装についてチャレンジする良い機会です。
当日は、私たちスタッフがお手伝いしますので、本格的な家具製作などの難しい作業でも大丈夫です。(ただ、つきっきりでお教えすることが難しいので、指導させて頂いたあとは皆さんご自身で作業を行なって頂きますので、頑張ってください。)

また、木工教室も同時開催いたします。
家具製作を行なっていく中でどうしてもまだまだ使えそうな板がいくつも出てきます。
そういった端材を使って、皆さんで自由に工作しましょう。そういう教室です。
何を作るかは自分次第です。(昨年の皆さんの多くは木のお皿・カッティングボード作りにチャレンジしてくださいました。)

費用:
「木工教室」
工房で出た端材を使って、お皿やカッティングボードなど好きな木製雑貨を作ります。
・参加費:1,000円(1日)
・材料費:当日それぞれの材料に値札をつけてありますので、その中からお好きなものをお選びください。(1枚500円~2,000円くらいになります。)

「家具製作教室」
本格的な家具製作をされたい場合は、スタッフと一緒に家具作りを行なえます。
・参加費:1,000円(1日)
・1時間利用料金:3,000円(スタッフ1名が作業の補助を致します。)
・材料費:材料や塗料など家具製作に掛かる材料はご持参ください。
・利用時間:10時~17時
「作りたいものがあってもどのくらいの時間が掛かるか分からない」、「作りたいものは決まっているけれど、どんな材料を揃えたらよいか分からない」など参加する前にいろいろと分からないことがありましたら、メールで気軽にご相談ください。
info@freehandimai.com
その上で、参加されるかをご判断頂ければ幸いです。

「ランチ」
また、この工房開放日の2日間は、鎌倉のマザーズカフェさんによるランチのご用意もしております。(事前に予約を承ります。)
メニューは当日までのお楽しみとなります。(アレルギーがある方はご相談ください。)

ワークショップのお申し込みはこちらのメールからお願い致します。
お申し込みの締め切りは11月22日(火)の夜までになります。

info@freehandimai.com

件名に「ワークショップ参加希望」とお書きください。
また、以下の項目もお書きになってお送りください。
———————————-
○お名前(参加人数全員のお名前)
○参加人数(大人_名、小人_名)
○代表者の住所・お電話番号・メールアドレス
○木工教室、もしくは家具製作教室のどちらに参加希望されますか
○マザーズカフェさんのランチをお召し上がりになりますか
———————————-

*木工教室に参加される方は、当日は動きやすく、汚れても良い服装でお越しください。短パン、裸足、サンダルではご参加できませんのでご了承下さい。
*また、工房には危険な木工機械があります。お子様が入れない場所もございますので、親子でご参加されます皆さまはお子様がけがされないようにご一緒に作業をしてください。

 

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jardimさん
http://jardim.petit.cc/

jardimは、ポルトガル語で”庭”という意味です。
庭はなくてもいいものだけれど、まるでそれは知らない国へ旅するように庭は私たちを別の世界へ連れて行ってくれます。小さな庭でお気に入りの花々を眺めるような幸福感を込めて。

一番古いジュエリーの記憶は、プラスチックの指輪にキャンディーでできた大きな宝石が付いた駄菓子。
実際に指にはめることができるもので、子どもながらにそれを身につけた日には何かとても特別な気持ちになりました。
ジュエリーなんかではなくただのアメなのですが、ただのアメであるはずなのにそれは不思議なほどに心をときめかせるのでした。
高級な素材だから、宝石を使っているから、高価だから。それだけがジュエリーではないと感じています。
ジュエリーとは身につけた人の気持ちをキラキラと輝かせるもの。
例えそれが端から見ればただのアメだったとしても。
ずっと前のあの時のあの特別な気持ちが今の私の背中を押しているのかもしれません。
そしてキャンディーの指輪と共に走り回った庭や野原が私の原風景なのです。
ヴィンテージタイルや貴金属、天然石などを使ったオリジナルジュエリーのほかに、フルオーダー、セミオーダーも承っております。お気軽にご相談ください。

 

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sora the magic hourさん
https://sora-themh-jewelry.stores.jp/

マジックアワーとは映画業界の用語で、日没前後のほんの一瞬、すべてのものがきれいに撮れる時間です。
この時間に光り輝く一番星のような、身につけた人自身が輝けるそんなジュエリーをコンセプトに、1点1点丁寧に作っています。
絶滅危惧種をモチーフにしたシリーズもございます。

 

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le souffleさん
https://www.lesouffle.jp/

le souffle (ル・スフル)はフランス語で「息」を意味します。
ふぅっと息をついて心が軽くな るような作品作りを心がけています。
私自身、製作中は呼吸を整えて素直な気持ちで取り組んでいます。
私の作品が癒しになれたら嬉しいです。
リボン刺繍を中心に一点一点丁寧に製作しています。

 

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picnicさん
http://picnic19.com/

「人をワクワクさせたい」
そんな想いからpicnicは始まりました。
「ピクニックに、一緒に連れていきたくなるものを」
というコンセプトでデザインしたモノたちを置いています。
「愉快な友だちに、見せたくなるようなデザイン」、「芝生におもいっきり寝転がっても、気にならない値段」
という意味をコンセプトに込めています。
また、ピクニックは「つなぐ」をキーワードに活動しています。
週末のイベント情報やグッときたオススメ情報を紹介してツナゲル・商品を通じてツナガル・ツナガル場をつくる・ツナゲルお手伝いをしています。

 

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タルト・エフさん
http://www.jade.dti.ne.jp/~tart/f/

はじめまして、ハンドメイドフェルトのタルト・エフです。
羊毛という羊の恵みを、バッグ、マフラー、帽子、アクセサリーなど、身近なものにひとつひとつ手作りしています。
使い心地の良さを大切にしながら、手にとっていただいた方のこころはずむもの、ちょっとしたよろこびやわくわくを感じていただけるものを創っていきたいと思っております。冬のこの時期、”フェルト”というウールをどうぞご覧ください。

 

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UKIさん
https://minne.com/ukkiy-ukiuki/profile

初めまして。UKIと申します。
私は出産するまではアパレルの企画として働いていました。 今は3人の子供がいる傍ら、アクセサリー製作をしています。
気分が上がるような、持っていたら浮かれちゃうようなそんなものづくりができたらなと思っています。
丁寧に相手を思って心と心が通じ合うようなものづくりをしたいです。

 

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山本芳子さん
http://www.giro-ya.com/shopbrand/ct76/

主に信楽の土を使って、食器、花器等、生活に彩りをそえるものをと製作しています。器の中に持彩りが添えられるように植物柄を少し差し込んだデザインのものを多く作っております。今でいうボタニカル柄のモチーフを入れて落ち着いた印象の器になるように心掛けております。土を使う器は、その土、焼く温度、薬の加減で、いかようにも表情が変化します。その表情の良さを引き立たせる器、そしていつものお茶やおかずがいつも以上に新鮮に目に映ってくれるような器作りを心掛けております。

 

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arunさん
https://www.facebook.com/Arun–1531528837079796/

Arun(アルン)ではお子様といっしょに楽しめる空間を目指しています。
親子時間を楽しむ、またはひとり時間を楽しむことで、エネルギーがプラスになるようなワークショップや作品をお届けしたいと思っています。

◇キャンドル•アロマテラピーのワークショップ
◇ポーセラーツのワークショップ
◇お片づけ&整理収納相談承り
◇キャンドルオーダーの承り

また、整理収納アドバイザーの5人の仲間とTeam Activeを結成し活動しています。
ただいま毎月第一土曜日に浅草の不動産会社 リアルシーズさんにてセミナーを開催しています。

 

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COCOROさん子供たちが自分たちののお小遣いで手に取れる布雑貨づくりを心掛けております。自分の子供の服作りから始まった雑貨作りも徐々にバリエーションが増えてきまして、小さなお子さんだけではなく私たちが家庭でも使いやすいようなデザインで形で、ティーコゼやミトン、エプロンなども作るようにしております。
また、皆さんのご要望にお応えしてオーダーで日用雑貨もお作りしております。
もし、ご希望がございましたら気軽にご相談ください。

 

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手づくり文具雑貨工房さん
http://book.geocities.jp/ckybc547/

当工房は、町田市・多摩地域のショップや資料館をはじめ、全国のショップオリジナル製品づくりをお手伝いしている、文具雑貨屋では珍しく工房を持っている文具屋です。
一筆箋・リングノートの製作を専門としております。
町田の工房内では、実際に製作・販売を行なっておりますので、ご興味のあります方はぜひいらして下さい。

 

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古知屋恵子さん

茅ヶ崎在住の木版画家さん。多摩川美術大学卒業したのち、独学で木版画を始め、現在は神奈川県茅ヶ崎にあるアトリエで素朴で温かみのある作品を大切に生み出しております。
以前は、大人をモチーフにしたシニカルだけどどこかユーモアのある一版刷りの作品を数多く製作してきましたが、ここ数年は多色刷りで「家庭」「家族」というテーマであふれる温かな作品を数多く製作している方です。絵本の製作が、小説の挿絵の製作、地元茅ヶ崎市内の看板・壁画などのお仕事t幅広く彼女の優しさが広がっております。

 

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うさぎパンさん

私たちフリーハンドイマイでご新居のキッチンを作らせて頂いたのを機に、今まで学んできたインド料理と天然酵母から作るパンの技法をうまくミックスした、素朴で優しい味のパンを作る作家さん。お店は持たず、鵠沼地区で水曜日に定期的に開催されるガレージセールの時にだけ販売されるというとても貴重(?)なパンです。でも今では、鵠沼にあるフランス惣菜・お弁当を作っているPAQUET(パッケ)さん(http://www.paquet-jpn.com/)でも購入できます。
彼女の作るシュトーレンはすぐに売り切れてしまうほどの大人気なのです。

 

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mother’s cafeさん
https://www.facebook.com/kamakura.mothers.cafe/

鎌倉由比ヶ浜の隠れ家的場所にあるカフェ。(最初は看板をうまく見つけないとなかなかたどり着けないかも。)私たちフリーハンドイマイがオーナーの臼田さんのご自宅のキッチンを手掛けさせて頂いてからのお付き合いで、奥様の作る料理はすべてが美味しく、また常にオリジナルの味を勉強されているので、コース料理を予約して伺うと、いつもバリエーション豊かなお料理を振る舞ってくださいます。またお料理だけではなく、スイーツもとても優しい美味しいのです。
愛犬ネロもいつもお店のいてくれるので、犬好きの人たちも多く集まる穴場のようなカフェになっています。

 

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Boulangerie Chou Chou(ブーランジェリーシュシュ)さん
http://www.chouchou0407.com/

噛みごたえのあるハード系からもっちりソフトなパンまで約50種類ほどのパンを自家製の天然酵母を使用し、すべて手作りで取り揃えております。1人でも多くのお客様に、おいしいパンをご提供し、笑顔になっていただくため創業いたしました。おいしいパンはもちろん、淹れたてのドリップコーヒーとともに、お召し上がりできるカフェも併設しております。
心地よい音楽が流れる店内で、心ゆくまでおくつろぎくださいませ。

クレミル2日目「工房開放・木工教室」

2016.12.04

2016120400120161204002201612040032016120400420161204009201612040062016120400720161204008二日目の本日は、工房開放、そして木工教室。
以前にキッチンを作らせて頂いたWさんがテレビボードの製作(おぉ)、そして同じく以前にいろいろな家具を作らせて頂いたOさんがナラとクルミでお皿作り、ご近所のちびっ子連れのKさんたちもご参加頂いて、コンパクトに畳める鍋敷きやカッティングボードを作っていってくださいました。
私とアキコはマザーズカフェさん特性のチーズを添えたチキンカレーの準備でバタバタしているところ、コバヤシ君とノガミ君とナカガワ君がみんなの先生になりました。
結局ノガミ君はお昼ご飯も食べられなかったという・・大忙しさで、皆さんとても満足して頂けたようです。
みんなご苦労様でした。
ご近所のKさんとはおそらく年代が近いということもあって、この先寒川と言う小さな町が、少しずつもの作りを楽しめる町になったら良いなとすてきなお話ができました。地域の力があるってうれしいことです。
お昼はマザーズカフェさんのスパイスの効いたカレー。
(マザーズカフェさん、きれいに写真撮れなくてすみません・・。写真のカレーは娘のハルカとチアキのおにぎりです。食べ盛りのハルカは盛り盛りで、カレーと御飯が一緒になるのが苦手なチアキはおにぎりと別のお皿にカレーを。みなさんにお出ししたカレーはもっときれいに美味しく盛り付けましたので!)
サプライズで今回出店してくださっている作家さんのご両親様もいらっしゃってくださいました。
「本人には内緒で来ちゃいました。(笑)」
次回は、10日の土曜日に「jardim」さんのブラスチャーム作りを再び開催する予定です。(昨日大好評でブラス(真鍮)のプレートが品切れになっちゃったので、用意できたら開きます!)その日も希望される方がいらっしゃったら、少し木工教室も開こうかなと思っております。
展示は平日でもご覧になれますので、気軽に遊びにいらして下さいね。

それでは本日も大変にぎやかな一日でした。
おやすみなさい。

Mさんのキッチン

2016.12.03

20161203017昨日の取付に引き続いて、カナイ君、コバヤシ君、ナカガワ君、カイ君の4人でMさんのキッチンと食器棚とリビングボードの設置工事に行ってもらっておりました。
Mさんと考えた独特の形が完成しつつあります。あとは12日に玄関収納と残りの作業を終えて完成の予定。カナイ君は会社に戻って来て、予定があるということで早めに帰宅。
ノガミ君は試験を受けるために本日は会社には出ないで直接会場へ。
みんながみんなの道を頑張っておりました。

明日のメニュー

2016.12.02

明日は、シュシュさんの総菜パンたちとうさぎパンさんの天然酵母パンが並びます。
そして、マザーズカフェさんからはかぼちゃのポタージュと、すばらしく美味しいジンジャーエールが届きます。
ジンジャーエールかぁ、って思うかもしれませんが、飲むとオォッてなります!
かぼちゃのスープは、このかぼちゃ色の山本さんの器でお出しします。
触れて、味わってくださいませ。

またまた試作

2016.12.01

201612010022か月ほど前からちょっと良いお話を頂いていたのに、なかなか前に進める時間がなく、考える頭もなくって、ようやく最近どうしようかまとまってきたという曖昧なお知らせ。
その良いお話に何を作ったら良いかと考えていて、やはり手元に置いておきやすい木工小物が良いよねと思いまして、皆さんからご要望頂いていた、いろんなiPhoneで使えるようなスタンドをいろいろ試作しております。
どうしようかな・・。

Tさんのホワイトメラミンを使った食器棚

2016.12.01

私たちの工房では、基本的に1人が1台を作る進め方をしています。
家具屋さんによっていろいろな進め方があるようで、各作業のパートを専門で教えてくれるところもあれば、作業は見て覚えろ、というところもありますが、私たちのような小さな工房では、作ることを早く覚えてもらうために、パートごとの作業をある程度覚えたら、全体を何となく通して製作に関わってもらって、そして、いよいよ1台の家具を作ることになります。
この家具は、カイ君が製作を担当して昨日設置してきた白い鏡面の食器棚。
普段は寡黙で何を思っているのか分かりにくい部分がありますが、必要な部分はベテランの3人に手を借りながらももうしっかり家具を作れるようになってきました。
頼もしい、頼もしい。

【クレミル】12月3日限定のワークショップ

2016.11.30

15045243_629761250519038_1294817707_ojardimさんが1日限定のワークショップを開催してくださいます。
小さなお子さんでも気軽にもの作りが楽しめるようにということで、真鍮のプレートに文字を打ってできるチャーム作りを行なってくださいます。
「金属って硬いのに文字を打つことができるんだ。」
「真鍮って使っているとどんどん色が変わっていくんだ。」
純粋に作る楽しさを分かって頂けたらうれしいです。
もちろん大人の皆さんの参加もOKです。

12月3日(土)の1日のみ開催。
1回500円、所要時間30~45分、2~3名様ごとに作業を行なう予定です。

ぜひご参加くださいね。

【クレミル】タルトエフさん

2016.11.28

羊毛フェルト作家のタルトエフさんから作品が届きました。バッグやマフラーなど優しい柄の作品が多く並ぶ予定です。
椅子の座面用にお願いしていた生地もできあがりました。
これでそのうち小振りな椅子を作るのです。
楽しみなのです。

悠雅さんのところへ

2016.11.25

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「イマイさん、前に調整してもらった引き出しがまた自然と開いてしまうのです‥。」と言われたので、久しぶりに大塚の「悠雅」さんのところへお邪魔してきました。
つい先日も南大塚の「プラタナス商会」のIさんのところにキッチンを見に行ったばかりでしたし、以前には、カルトナージュ作家さんの「Atelier Petitpoint」のKさんのところにもテレビボードを作らせて頂いたし。
私たちの工房から遠く離れていてもこれほどの近い距離の皆さんに家具を使ってもらえていることがどこか不思議なのです。
さて、道具一式をバッグに担いで、メトロを乗り継いで、懐かしいお店まで。
お久しぶりです、羽鳥さん!
いつもと変わらずお元気な姿。8年前にパーテーションのオーダーを頂いてから、レジカウンターや看板などちょこちょことご依頼を頂いて、もう8年のお付き合いになります。
調子が悪くなってしまったのは、レジカウンターの一番重いものが入っている引き出し。
どれどれ・・。と引き出しを抜き差ししてもレール自体の動きは悪くないので、もしかしたら奥のストッパーかな。と手を延ばしてみると、やはりストッパーのゴムが劣化して割れていました。現在一般的に普及しているタイプのスライドレールはレールの奥にあるゴムが簡易的なストッパーになっている物が多いのですが、このゴムがレールと紙飼うたびにわずかにすり減っていきます。時々こういったゴムの劣化の話を聞いていて、まとめてみるとだいたい皆さん、頻繁に使う引き出しは7~8年くらいでゴムが割れることがあるようです。もし割れたら、ご連絡下さいね。
あtらしいレールに交換する必要もなかったので、作業はすぐに終わってしまいましたので、お茶を頂きながら昔話などをしておりました。
やはり、オーナーの羽鳥さんのお話は面白い。もの作りする私たちの考え方と変わらず、やっぱり職人さんですね。
日本でも数少ないカットの技法を学んでいらっしゃったり、看板を作らせて頂いた時から始めたリフレクソロジーや、今は男性を対象にした眉毛のお手入れを進めようとされている。トータルできれいになってゆけるように、そしてこの美容、理容にもっとみんなに関心を持ってもらって、もっと多様な文化にしていきたいって楽しくお話してくださいました。
「そうだ、イマイさん。眉毛エステやってみる?」
「えっ。」戸惑うわたし。「いいのですか・。」
こう見えても私は、体が大きいだけで、女性とお話することが苦手な方でした。
それで、髪の毛をカットしてもらうのも、高校卒業してしばらくするまでは近くの理容室にお世話になっていたのですが、きれいな女性がそばに来て髪の毛を切ってくれるというのが、どうにも苦手で・・。美容院も一度行ったらもう苦手になってしまって・・。(笑)
それで、二十歳くらいから結婚するまでは、かつて美容学校を出た母に工房の2階で仕事が終わったら切ってもらっていたのです。切り終わったらエアーで髪の毛をブシューって吹き飛ばして。なかなか良い時間でした。
結婚してからはアキコがそれを引き継いで、何となく切り始めて彼女ももう15年になるのでだんだんとうまくなっております。(笑)元看護師なのですが。
そのようなわけで、20年近く座っていなかった美容室の椅子に座らせて頂いて、女性に施術をしてもらうなんて、ドキドキですね。
と思っていたのですが、気心知れた羽鳥さんですので、施術をしている間にいびきかいて眠ってしまって。
頭のマッサージもして頂いて、大変心地良い時間でした。
仕事をしに来たのか、リラックスしに来たのかよく分からなくなってしまいましたが、眉毛はキリっと男前にして頂いたので、クレミルの時に良かったら見にきてください。

【クレミル】arunさん

2016.11.25

20161125001arunさんは実は、アキコの従妹さんです。キャンドル作家、整理収納アドバイザーなどいろんな分野でご活躍されている作家さん。昨年のクレミルでは、華やかで個性的な香りのアロマワックスバーを出品してくださいました。今年は香り豊かで上品なキャンドルを持ってきてくださいます。
以前は国内外を精力的に回って活動されていたこともあるパワフルな作家さん。
当日は、いろんなお話が聞けるかもしれませんので楽しみにしていてくださいね。

ミツロウ松ぼっくりキャンドル:1200円
フラワーソイジェルキャンドル:1000円

雪の日の取付

2016.11.24

20161124001朝からの雪は日中だんだんと強くなってきました。
今月は、家具の取付がこの下旬から末に掛けて集中してしまいそうで日程をずらす余裕があまりなかったものですから、道には積もらないだろうと思い、予定通りカナイ君にNさんの取付工事に向かってもらいました。
今回ご依頼頂いていたのは、アイランドキッチン。壁付けのコンロが組み込まれるキッチンは、エバーさんのほうで造作してくれることに。後ろに写っている下地にこれからモルタルが塗られていくのだそうです。どんな仕上がりになるのかが楽しみです。
アイランドキッチン自体はシンク下の大きな引き出しと食器洗浄機と言うシンプルな作りで、ナラのランダムな表情がよく分かるような印象に仕上げております。

【クレミル】UKIさん

2016.11.22

0001アクセサリー作家のUKIさん、実はもともと不思議なご縁でつながったお客様です。
最初はご主人から椅子の依頼を頂いていたのですね。
そのあとも、ゆるく細いけれどしっかりとお付き合いは続いていて、テーブルまでご依頼頂けることに。
あのテーブルの時は、家具の打ち合わせよりもあの日の天候のことを強烈に覚えていて、朝から少しずつ降り出した雪が打ち合わせが終わったお昼過ぎには、かなり積もってしまっていて、川崎から自宅まで帰るのに、あのアップダウンのある246を通ってしまったものだから、立ち往生する車を見知らぬ人同士みんなで助け合いながら、7時間くらい掛けて帰ったのをよく覚えております。
その奥様が始めたアクセサリー作り。テーブルの納品の時に「実は妻がアクセサリーを作り時始めたのです。今日もマーケットに出ていてイマイさんには会えなくて残念。」と言っていました。
あの日から3年半ですね。お久しぶりです。
すてきな作品が見られるのを楽しみにしています。

上:ヴィンテージビーズの耳飾り2,000円
下:タッセル付きストールピン2,800円

そして、何ができるかな。

2016.11.21

20161121001クレミルのワークショップは、明日の夜でいったん締め切らせて頂きますね。4日と11日にまだ端材が残っていて、多少席があるようでしたら、当日も受付しようと思っております。
また、追って詳細をお伝えする予定ですが、3日(土)に作家さんに多くお集り頂けるのですが、そのなかのjardimさんが、真鍮のプレートにネームを入れて作るチャーム作り(500円)の1日だけのワークショップを開催してくださいます。
そちらは予約不要で当日もしやってみたい方がいらっしゃったらお声掛け下さいね。
また、お知らせしますね。

木工のワークショップではさらに何ができるかな、と考えてみたのです。
昨年は、お皿、カッティングボード、鍋敷き、そして、照明作りをされる方が多かったのですが、もっとアイデア次第でいろんなものが作れると思います。
板を細かくカットして箱を組み立ててジュエリーボックスに。
もしくは金属の板や弦を用意できれば楽器だって作れるかもしれない。

自分で使うものを自分で作るってすごく自然なこと。
構えず気軽にチャレンジする気持ちを温めて、ここに来てくれたらうれしいです。

加賀妻工務店さんの見学会へ

2016.11.19

2016111900320161119004以前に、二宮のKさんの家具を作らせて頂いた時にお世話になった工務店さんである加賀妻さん。とても優しい表情の家を作っていらっしゃる工務店さんで、今回良いご縁を頂きまして、見学会に家具を置かせて頂けることになったのです。
持っていったのは、いつも打ち合わせで使っているクルミのテーブルとダイニングチェア。天板にたくさんのシミがあるどちっらかと言うと仕上がっていない材になるのですが、これが「なかなか他にはない表情。」と言って頂けることが多くで評判が良いのです。
大工さんが作ったキッチンもとても雰囲気が良くて、大工さんでここまで造作できるなら、家具屋は要らないんじゃないのかなって言うくらいきちんとしたキッチンで、心地良い空間になっておりました。
何というかとても素材が正直に使われていて、ずっと居ると気持ちが良い家です。
今日と明日の17時まで開いているということで、もし興味がある方は、加賀妻さんまでお問い合わせしてみてくださいね。

鎌倉市津・O様邸 完成現場見学会
http://www.kagatuma.co.jp/observe/2016/11/111920.html

【クレミル】le souffle(ルスフル)さん

2016.11.19

20161119001立体的な刺繍で、魅力的な世界を布の上に描き出すle souffule(ルスフル))さん。刺繍と言う作品作りだけではなく、もの作りに対する造形の深さで、私たちもいつも勉強させて頂いております。
当日はクリスマスを楽しく迎えられる作品などお持ちくださる予定です。
ルスフルさんは、3日(土)から作品を展示していて、ご本人はちょっと予定がずれてしまいますが11日(日)にいらっしゃいます。
楽しみです!

リボン刺繍のくるみボタンのヘアゴム:1080円
クリスマスリースのブローチ:3024円

【クレミル】手づくり文具雑貨工房さん

2016.11.18

20161119002町田にある「手づくり文具雑貨工房」さんのリングノートや一筆箋などをオリジナルデザインやデザイナーさんのオーダーで作っていらっしゃる工房さんです。クレミル当日もちょっと変わったモチーフやデザインのステーショナリーが並ぶ予定です。
・ミニメモ帳 200円~350円
・一筆箋 450円

ウェブサイト更新

2016.11.17

オークを鉄染めを施したお仏壇を設置するための家具ご病気で亡くなってしまったお嬢様のために作らせて頂いた家具と、念願だった食器棚を作らせて頂いた茨城のKさんの記事と、

ステンレスバイブレーションとオークを使ったアイランドキッチンまるでステージのようなどこかで見たあの大きなキッチンを作らせて頂いた国立のOさんの記事と、

プルーヴェの家具の印象をイメージしたアイアンとオークのラウンドテーブルプルーヴェの形に憧れて作らせて頂いたテーブルと寝室の静かな家具を作らせて頂いた新宿のSさんの記事の3つの製作例を掲載致しました。

もしよろしければご覧になってください。

届けます、とどきます

2016.11.17

「ナラの食器棚とチェストのオーダー」

水戸 K様

design:Kさん
planning:Kさん/daisuke imai
producer:kouhei kobayashi
painting:kouhei kobayashi

オークを鉄染めを施したお仏壇を設置するための家具

寝室の中央に置かれたこの家具。きりっとした表情になりました。

「茨城県東海村のKと申します。
少し前にキッチンのカタログをお送り頂きました。
とても素敵なお写真を毎日眺めています。
ホームページも少しづつじっくり拝見しております。
私もいつか食器棚をお願いしたいと思っておりますが、まだまだ具体的になっていませんん。
遠方ではありますが、その時が来たら是非ご相談させてください。
これからも美しい家具を作り続けてください。
このたびはありがとうございました。」

オークを鉄染めを施したお仏壇を設置するための家具

天板の角はこのような少し丸みを帯びた印象に仕上げました。

Kさんからカタログを希望されるメールを頂いたのでした。
Kさんには重い病気に罹っているお嬢さんがいらっしゃってそのお嬢さんと過ごす部屋を快適にしたいのです、ということも書かれていました。
いつかお会いする時が来たら、どういう顔すれば良いかなって少し思っていました。

オークを鉄染めを施したお仏壇を設置するための家具

お水を入れる器を置く台も私たちの作品を使ってくださっておりました。うれしいです。

以前にもやはりお子さんが重いご病気に罹っていらっしゃるお客様から家具のご依頼を頂いたことがありました。
高校生のお嬢さんだったかな、やはり寝たきりで、しゃべることも難しい症状でした。
そのお嬢さんは私を見てどう思ってくれたか分かりませんし、私もどうして良いのか分からず、打ち合わせの時は軽くご挨拶をするだけでした。
「娘とね、過ごしやすい家にしたくて、イマイさんにお願いしたいって思ったのよ。」
と、お客様はとても気持ちの良く通った声でそうおっしゃってくださいました。
始めてお邪魔した時にも何となく戸惑う私に普通に打ち合わせを始めてくださって、時折お嬢さんに飲み物を飲ませてはまだ打ち合わせを続けて。
強い心の人だ。
しっかりはっきりと家具の思いを告げながら、お嬢さんに寄り添う姿に、ああ、普通のことなのだな、私のほうが失礼な気持ちになっていたかもしれない、と思ったのでした。
たしかに障害は辛いかもしれませんが、それは私には分からないのです。ただ、その人は一生懸命毎日を過ごしていて、お母さんはいつもと変わらず、みんなと変わらず子供に接している。
それが当たり前のことなのに、何か特別に気づかわなくてはいけないと思ってしまった私自身が恥ずかしかったのです。

オークを鉄染めを施したお仏壇を設置するための家具

こちらが鉄染めした脚。

だから、Kさんからお嬢さんが亡くなってしまったって聞いた時は、何だか心がぽっかりしてしまったのでした。
「一緒に素敵な部屋で暮らそうって思っていたのでしょうに・・。」

それからしばらく時間が空いて、Kさんがいらして下さったのです。
水戸からここまでは遠かったことでしょう。
「はじめまして。」
お顔を拝見させて頂くと、とてもしっかりとした表情ではっきりとしたお声。
あの時のお客様をふと思い出しました。
お話を伺ううちにますますその気持ちがよみがえりました。
Kさんもとても強い人だ。

「イマイさん、食器棚はもちろんお願いしたいのですけれど、その他に別の家具もお願いしたいのです。」
「はい、何でもおっしゃってくださいね。」
「実は、娘の仏壇を置くための台を作って頂きたいなって思っていて。」

とてもうれしいお申し出でありましたが、私たちで良いのだろうか。

オークを鉄染めを施したお仏壇を設置するための家具

扉と引き出しのツマミも鉄染めで仕上げています。

以前にも、お客様の仏壇を作らせて頂いたことがありました。あの時、お仏壇に入る方は私も知っているお客様で、その方も作った手料理までご馳走になった方でした。あの時はとても悲しかったのですが、今日この時私はどう思えばよいのだろう。
私たちを信頼して依頼してくださることの喜びはもちろんありますが、良いのだろうか、という戸惑いのほうが大きかったのです。

「いいのですよ。イマイさんにそういう場所を作ってもらいたいってずっと思っていましたから。」
奥様のお顔を見ると、とてもはっきりとしっかりと強い気持ちが表れておりました。
強い人だ。
とてもうれしい言葉だったのです。

ステンドグラスのあるオークを使った食器棚

こちらが食器棚。

それからしばらくののち、いくつかのご要望をまとめて決まりつつあるプランを抱えて私は、茨城県の東海村に向かったのです。
「いらっしゃいませ。」
そうKさんご夫婦が迎えてくださいました。

ステンドグラスのあるオークを使った食器棚

玄関側から食器棚を見ます。この冷蔵庫の手前の側面に物入れの扉があるのです。

とても静かな場所。でもとても気持ちが和らぐ場所。Kさんの家はそのような印象でした。
「でも、この濃い色の床に、キッチンの壁もアクセントで濃い色になっているから、ちょっと重い感じなのです。これは、この家を建ててくださった工務店の社長さんのテイストでできあがっているからなんですけれどね。ちょっとリゾート風でしょう。
でもこの食器棚が入るところは明るい白い壁に食器棚が来るまでに替えますので、印象がもっと変わると思います。」

ステンドグラスのあるオークを使った食器棚

もともとここに大きなシステム収納のような食器棚が置かれていたので、採寸の時はきちんと目視できていない部分があったので、少し不安があったのですが、無事きれいに納まってひと安心。特にこのコンセントは、全く見えなかったので、メジャーが当たったところの目盛だけが頼りだったのですが、カウンターのちょうど良い位置になりましたね。

キッチンからふと目を移すと、ご主人と奥様のベッドの間にお仏壇が安置されておりました。
「あの、お嬢さんにもご挨拶させて頂いてもよろしいでしょうか。」
「もちろんですよ、娘の家具を作って頂くのですもの。」
聞くと、お嬢さんは私の娘と同じ年だったようで・・、それを聞くとね、そしてお嬢さんの写真を見るとね、なんかね、泣けてきてしまうのです。
精一杯作らせて頂こうとか、向こうで心穏やかに過ごしてほしいな、とかそんなことが浮かぶよりもただただ悲しいなって思ってしまうのでした。だって、生まれて10年、11年でここを去ってしまうなんて。淋しいな。

ステンドグラスのあるオークを使った食器棚

ブラバンシアのゴミ箱が置けて、さらに根菜も置けるように、ということでこのようなスペースを設けました。

「ありがとうございました。」とボソッとつぶやくと、
「さあ、イマイさん。お茶を召し上がっていってください。」と、温かくはっきりとした声が後ろから響きました。
お母さんって強いんだな。

ステンドグラスのあるオークを使った食器棚

こちらがステンドグラスの「ハンマード(槌目)」という名前の付いたガラス。今は廃番になってしまったようで、とても良い表情なのですが、この先使えないのが少し淋しい。

気持ちを落ち着けて、家具の採寸も打ち合わせも終えて、再び電車で戻り、いよいよ製作に取り掛かるのでした。
もちろん、食器棚がメインのはずなのですが、今回はお嬢さんのための家具のほうが気持ちが強く入ります。
むこうからこの形を見てくれているかどうか分かりませんが、置いていて、使っていて気持ちの良い家具になるように作ったのでした。

ステンドグラスのあるオークを使った食器棚

そのガラスの戸棚の中はこのような感じです。

さっそくできあがった家具を持って、再びKさんのところへ。
茨城県には以前に何度かお仕事の関係で、通っていた時期がありましたが、やはり少し遠い。
何かあった時にはすぐには駆けつけられないし、駆けつけるにも交通費が高くなっちゃうし、そういうお話をKさんにも最初にさせて頂いたのですが、「それでもいいのです。」そう言ってくださったのですから、私たちもこの家具たちをきれいにきちんとお届けしなくては。取付には、製作を担当したコバヤシ君と新人ナカガワ君の3人で、ギュウギュウと少し窮屈そうにトラックに乗り込んで、朝早くから出発。
どうにか渋滞に会うことなく無事到着し、さっそく取付の段取りです。
今回は、食器棚、そしてお嬢さんのための家具のほかに食器棚に隣り合う物入れのスペースに扉をつける作業(写真撮り忘れました。)も依頼されておりました。
お嬢さんの家具は置くだけでしたのでスムーズに作業を終えられて、食器棚も事前に測っておいたスペースに合わせて段取りにしてから、こちらのスムーズに終えることができました。
どちらかと言うと一番時間がかかったのは、その扉をつけるだけの作業のほうでした。

どこの作業でもそうですが、工房であらかじめ段取りをしておくと、現場での行動はかなり順調に進むのですが、現場に合わせて、現場で作業をしなければいけない場合は、その場で採寸、段取り、加工となるので、簡単な作業でも時間がかかってしまうのです。
で、コバヤシ君とナカガワ君に食器棚の取付をしてもらっている間に、一人で扉の取付作業。
大工さんがつけたダボレールの厚みを見込んで、扉を小さく作ってきたのですが、その蝶番をつけるためにダボレールの厚みをかわせるようにしたスペーサーがなかなか調整が大変。食器棚が取り付け終わるころに、ようやく扉2枚のつり込みが完了。
でも、これでひと通り無事に終わってひと安心。(と、思ったら、ガラスを止める釘がちょっと出っ張っていて、日をあらためて釘締めに伺ったのはここでは内緒。)

ステンドグラスのあるオークを使った食器棚

そして、引き出しの様子。

Kさんにも喜んで頂いて、お嬢さんにも喜んでもらえたでしょうか。
お父さん、お母さんの気持ちや私たちの気持ちが、少しでも届いたらうれしいなあ。

「茨城県東海村のKです。
昨日は遠いところお越し下さいましてありがとうございました。
とても綺麗な家具を製作いただき、心よりお礼申し上げます。
室内の空気まで清々しくなった気がします。
寡黙に手際よく仕上げて下さいましたコバヤシ様、これからが楽しみなナカガワ様にもよろしくお伝えください。
このたびは大変お世話になりました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。」

Kさん、ありがとうございました。

ステンドグラスのあるオークの食器棚

価格:640,000円(制作費・塗装費)

オークのお仏壇を置くための家具

価格:360,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は60,000円から、取付施工費は50,000円から)

プロトタイプが完成

2016.11.16

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本日ガラスが届いてようやくラウンドテーブルのプロトタイプが完成しました。とても美しい形になりました。
カナイ君もうれしそう。それはうれしいよね。この形すごいものね。
ガラス越しに脚の構造が見える姿もまた美しいし、足元に居るアイ(猫です。)だってはっきり映っちゃう。
こうしてガラスを載せてみて初めて分かりましたが、このくらいのガラスの厚みでは、ラウンドエッジの魅力が伝わりにくいかな。こういう部分って実物を見てみないと分からない部分で、難しいね。
「アイ(猫です。)、ガラスに乗ってケガしないでね。」

このプロトタイプから得たものをより洗練させた形でただいまカナイ君がブナを使って製作中。
Aさん、しばらくお待ちくださいませ。

クレミルの時にはこのテーブルも皆さんに使ってもらおうと思っています。
みんなで好きなテーブルと好きな椅子に座って、ご飯食べたり、お茶飲んだりするんです。楽しいね。

古知屋恵子さんの個展のお知らせ

2016.11.16

「手紙に願いを」

茅ヶ崎駅南口から13分ほど歩いたところに移転したギャラリー街路樹(茅ヶ崎市中海岸2-5-5-110号室)で今年も古知屋恵子さんの版画と水彩画の個展が開かれます。
いつも冬の始まりを温かくしてくれる作品ばかり。
紙芝居「ふたりのカノン」のお話を今年も披露してくださいます。(12時、14時、16時)
私たちも19日にお邪魔したいと思っております。

そのあと、ポストカードと2017年のカレンダーを少し預からせて頂いて、【クレミル】でも販売致します。

クスッと笑って、ニヤリと微笑む、作品たち。
見にいらして下さいね。

例えば何ができるかな

2016.11.14

9年前にご自宅の家具を作らせて頂いたTさんのお宅にお邪魔してきました。
Tさんは、先日ブラックウォールナットの家具を納品させて頂いた取引先の社長さんです。そのご自宅の家具を作らせて頂いて、9年が経ちます。
食器棚もソファテーブルも以前のままきれいに使われておりました。(ダイニングテーブルだけはお子さんがここで勉強していた、ということもあってだいぶ使い込まれていて、今度メンテナンスが必要かな。)
あの時、家具を納品させて頂いた時にあった年長のお子さんたちは、今は高校受験に向けて頑張っている。その子たちになぜか泣かされてしまったハルカも今はもう6年生。
「時間が経つのは早いね。」「早いね。」そんなことを言いながら、煮込み料理はよくやるんですよ、という社長自ら作ってくださったビーフシチューをお昼にご馳走になって、懐かしいお話に花が咲いたのでした。
次はその受験勉強を頑張っているお兄ちゃんの部屋に小さな本棚を作らせて頂く予定です。
その棚にきちんといろんなものをしまって、勉強に専念できるように机を片付けるのです。

こうしてもの作りを通して、いろいろな人の人生の過程に立ち会ってゆくことができるのはとてもうれしいことです。

その物作りの楽しさを分かってもらうのに、ワークショップででどんなことができるかな。
会社に戻ってあれこれ思いを巡らせます。
シンプルなものでしたら、板の周りを削ってお皿にすると言う加工。ちょっと大きな材も確かあったと思うので、それをうまくくり貫いてスマートフォンスタンドにするのも良いかもしれない。
木のかたまりを見つめていると、いろんなものが見えてくる。
以前、高校の時に受験のために1ヶ月だけ素描の短期講習に通ったことがありました。
その時に先生が言っていたことはよく見ること。
本当によく見ていると、白い塑像のそこかしこに線が見えてくるのです。その線をキャンバスに描き込んでいくと、形ができる。形の一番奥が一番暗いわけではないって、ここで知ったのです。
よく見るといろんなものが見えてくる。

【クレミル】picnicさん

2016.11.14

20161114002picnicさんは空をモチーフにした繊細で優しく、私にとってはどこか懐かしい印象のイラストを描くひとです。
とっておきの1冊、とっておきの1台、とっておきの1枚にと、温かな気持ちのこもった作品は寝、それを持つ人の気持ちももちろん温かくします。
写真だと分かりにくいですが、実物を見るともっともっと丁寧にいろいろな動きが描かれているのです。
そんなpicnicさんの気持ちがここに書かれていますので、もし良かったらこちらを読んで、当日picnicさんに会いにいらして下さい。
http://www.brother.co.jp/product/printer/sp/magazine/kiji68.html

picnicさんは、3日(土)に会場にいらっしゃる予定です。
11日(日)もいらっしゃいますが、11日はご自身も木工のワークショップに参加されるということで、もっと気軽にお話しできるかも。

・ブックカバー:800円
・ポケットTシャツ:3,500円