テーブルの脚

2016.10.07

そして、無事にMさんの納品を終えて会社に帰ると、カナイ君が神妙な顔。
このテーブルの一番難しいところである、脚同士のつなぎかたをどうするか、いろいろと悩んでおります。

うーん、悩ましい、悩ましいよね。あれこれ打ち合わせますが、図面じゃ出せないこの感じ。
現物を当てながら探っていくしかない。
うーん、悩ましい、悩ましいよね。

白い食器棚

2016.10.07

久しぶりに白い家具を作らせて頂いたような気がします。
最近は突板や無垢材を使った形をたくさん作ってまいりましたので、時々こうして白いものなどのもうきれいに仕上がっている素材を使って家具を作ると、また違った緊張感があるのです。
そして、その緊張感を持って仕事をしてくれたのはカイ君。
一つずついろんなことを覚えて、訓練校の時とは大きく違うリズムの中でだんだんと家具を作ることが楽しくなってくる頃でしょうか。
これからもっともっといろんなことを覚えると、もっともっと楽しく悩ましくなるのです。

うーん!自分で家具作れちゃうなんてよく考えるとすごいことだよね。

くさくさい

2016.10.06

いつも会社向かう道は、田んぼの真ん中。
穂が黄色くなってきたと思ったら、向こうのほうに帽子だけが見える。
おじさんが稲刈りを始めたんだ。草の匂いがホワッとしている。
早いね。

もう秋も深まりつつあるのに、半袖一枚でも汗が滴る日。

秋は夜が好きです。
自転車をこいでいるとね、すこし草を焼いたような香ばしい匂いがするんです。
それは決まって日が沈んでからずいぶん夜が深まった時間になると。
その香りを嗅ぐと秋だねって思うんです。

今年ももうすぐクレミルです。

2016.10.05

2016100500220161005003201610050042016100500520161005006あと2ヶ月で、12月。今年も年の暮れに「クレミル」を開きます。
まだ詳しく決めていないのですが、日程は12月3日(土)~11日(日)の9日間。
2階のショールームでクラフト作家さんの作品の展示と販売を行ない、週末の2日間(いつにしようかな)は昨年好評だった工房開放日にしようと思います。今年もちょうど良い大きさの板がたくさんありますので、お皿にしても良いですし、組み立てて箱にしても良いです。1日だけの参加でも良いですし、2日間とも参加して頂くことも可能です。また、昨年同様、照明を作りたい方は照明作りもできるようにしたいと思っております。
そして、今年の一番のお知らせは、先日の伊勢丹さんのイベントに参加させて頂いた時に知り合った作家さんにお声掛けしましたら、この小さな工房に作品を置いてくださることになったのです。

今のところ参加してくださる作家さんは以下の皆さんです。

○陶芸家の山本芳子さん
○布作家のCOCOROさん(予定)
○革作家のVATARUさん
○キャンドル作家のarunさん
○木版画家の古知屋恵子さん
○天然酵母のパン屋さんのうさぎパンさん
○由比ヶ浜のカフェのマザーズカフェさん
○ジュエリー作家のjardimさん
○ジュエリー作家のsora the magic hour jewelryさん
○ステーショナリー作家のpicnicさん
○ステーショナリー作家の手づくり文具雑貨工房さん
○刺繍作家のle souffle(ル・スフル)さん
○フェルト作家のタルト・エフさん
○アクセサリー作家のukkiyyさん

週末には、作家さんも集まってくださる日を作ろうと思いますので、作家さんから直接作品のお話を聞くこともできます。
開催までに少しずつ皆さんをご紹介していきたいと思います。

楽しみです。

木のつまみ

2016.10.05

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木のつまみを製作中のコバヤシ君。
家具と同じ材料で作らないと木の表情が変わってしまうことがあるので、こうして一つ一つ作っています。
うちの工房には旋盤がないので、ある機械の中でできることをみんな工夫して製作しています。
「○○がないと加工できません。」なんて言うスタッフはいないので、みんな頼もしく、ありがたいのです。

チェック、チェック

2016.10.03

枚方のKさんの家具がほぼ完成です。
この後、運びやすいようにある程度の大きさに分けて納品までは倉庫に保管するのですが、何しろ枚方市ですからね。地図で調べるとここから440kmくらい遠い。
何かあったらすぐに材料を取に戻ることもできないわけですから、倉庫に入れる前に取付が滞りなく進むかどうかをカナイ君と確認。
うん、良い表情に仕上がりました。
どきどきします。

塗装するよ

2016.10.01

今日はSさんのリビングにテレビボードの納品。
Sさん曰く、「馬車馬のように働いて」依頼してくださった家具です。
最近は、コストダウンも兼ねて、またメンテナンス方法を最初から知っておきたいというご要望も兼ねまして、最初からご自身で塗装をされたい、と言うお客様が増えてきました。
先日の28日に納品したチェリーの食器棚(写真撮り忘れ・・)を注文してくださったOさんもそうだし、今日のSさんもそう。
まずは、1年前に納品したウォールナットのローテーブルのお手入れをしてみます。
「大事に大事に箱入り娘のように使っていたのです。(笑)」とのことですが、やはり毎日使っていると、お水によるうすい輪ジミや見えにくい汚れがついてきていて、さらに毎日水拭きするのでテーブルの表面が毛羽立ってきていました。
さっそく、表面を水拭きしてきれいにしてもらい、その間にテレビボードの調整。
テーブルが乾いたら400番のペーパーで表面を磨いていきます。
削りかすが出てきた表面を触るとその手触りにSさんも驚きます。
「気にしていなかったけれど磨くとこんなに違うのですね。」
その上から、布に染み込ませたオイルをギュウギュウ擦り込んでいきます。
見る見るうちに濡れ色がよみがえって、きれいになりました。
「はい、このような感じでお手入れをしてみてくださいね。」

続いては、テレビボードのほうです。
引き出しを一つ塗ってみます。
無塗装の状態からオイルを塗るには、私たちは刷毛を使います。布で擦り込むのも良いですが、刷毛を使って少し多めに塗っていって、染み込んだところでお分なオイルを除去する方法を採っています。そしてそのまま1日放置。
オイル塗装の説明書とは少し違うのですが、この方が良くオイルが染み込むような気がして。
Sさんにもそのようにお伝えして、続いて2回目、3回目の塗装方法についてもお知らせしました。
複数回塗る時のコツは、磨いてテカリを抑えること、プツプツをきれいに取ること。これを守るときれいに仕上がるのです。
「さあ、頑張ってくださいね。」とお伝えして、あとはお二人の力で頑張って頂くことに。
「イマイさん、ありがとうございました!まだお仕事たくさん頑張ります。お願いしたいものがまだありますので!」

楽しみにしております。

フレームはできた

2016.09.30

2016093000220160930003座り心地はとても良い感じです。
背も軽く動きます。
背中のラインはとても美しいです。
さあ、次は張地です。

結婚記念日

2016.09.29

結婚していなければ、娘たちにも出会えていないし、家具屋のお仕事のことも知らないままの人生だったと思います。
あの時の出会いがこんなにも大きなものを連れていたなんて、当時は気付いていませんでした。
面白いですよね。自分の親よりも一緒に人生を過ごす人と出会うのですから。
毎年この日が来るとそう思うのです。今日は結婚記念日。

クルミのアイランドキッチン

2016.09.26

先週、雨が降ったり止んだりの天気で、迷いつつも延期にしたWさんのキッチンの設置工事。本日、ようやく現場に。
でもね、先週はやめてよかった。
屋内からどうにか入るんじゃないかなって思っていた天板は、頑張ったけれど階段室に入らずバルコニーから荷上げすることに。
バルコニーは擁壁のような高さだし、天板はウレタン仕上げだから毛布で包んだらツルリと滑るし、クルミでもこのくらいの厚みになると結構重いし、昨日綱引きした後だから腕はガタガタだし、4人で力を合わせてどうにか搬入できまして、無事に納まってひと安心。
あとは、食洗機の細かい部材を作って取り付ければ完了です。

こうしてものを作るってひとつずつの積み重ねなのです。
ここに映るキッチンや家具たちは元からキッチンや家具ではなく、クルミの板と、白い化粧板とステンレスの板だったのです。
それを一つずつその形に向かって成形して、初めてキッチンになります。
ここでは完成した家具たちや実際に働いている家具たちを主に紹介していますが、そのもとは一枚の板から生まれます。
時間を掛けて、製材し、つなぎ合わせ、組み合わせ、ようやく家の中の道具となります。

私たちの自由な手たちは、これからも一つずつ使ってくださる皆さんのために新たなかたちを生み出していきます。

晴々

2016.09.25

20169025003201690250021日延期となった運動会、無事終了しました。六年生のハルカ(長女)にとって最後の運動会。彼女は副応援団長で、席につく暇もなく1日中走り回って一生懸命な彼女の姿をかっこいいなと思いました。親バカです(笑)。中学になっても大丈夫そうだね。
二年生のチアキ(次女)はリレー選手に選ばれなかった悔しさを晴らすように、ゴールの後まで全力疾走。
そして、お父さんも全力疾走。(笑)

すばらしい時間をありがとう。
そう、君たちの未来はまだまだこれからだ。

運動会延期の日

2016.09.24

20160924002朝はね、雨が上がっていて北の空がうっすら明るくなっていたのですけれど、校長先生の英断により運動会は延期に。
そして予定通り昼過ぎにはぽつりぽつりと雨が降り出した。さすが校長先生!
おかけで咳をしている子供たちにはよい休養になりました。

でも、せっかく頂いたこの時間、そして先日頂いた栗で作った甘露煮・・。

・・!ケーキを作ろう!
まずはスポンジを焼いて、ちょっと所用を済ませにお出かけして、帰ってきたら少し硬いスポンジをカットして、マロンクリームを作って、白いクリームでデコレーションして、雨が本降りになったおやつの時間の頃にできあがり。
スポンジがうまく膨らまなかったり、クリームが少し柔らかすぎたりいろいろ課題点はありますが(笑)、久しぶりにみんなでゆっくり何か作る時間ができてよい休日となりました。

さあ、明日の運動会は頑張ってくれたまえ?

全ての家具の設置が終わりました。

2016.09.22

201609220072016092200820160922001201609220022016092200320160922004201609220052016092200920160922010本日、ようやくOさんの現場が完了。長い時間を掛けた大きな仕事でしたので、まずは少し気持ちが楽になりました。
良い風が吹きますように。(湿気とんでいけ。)

KISSAKOさんのところに

2016.09.21

2016092100210月のRoute Magazineさんには、KISSAKOさんを取り上げて頂くことにしたのです。
先日、チアキがレッスンを受けさせてもらった時に、(イマイ家の女子はみんなKISSAKOさんのお料理を習っているのです。)「それなら先生に取材のお話ししてみてよ。」とアキコにお願いしたら、快諾してくださって。
それで本日、スイートポテトとみたらし団子を作るキッズレッスンにお邪魔してきました。
お久しぶりです、西原さん。
しかし、男の子も女の子も作るのが好きなんだねえ。洗い物まで「あたし、アワアワがいい。」なんて言いながらニコニコしながらやっている。
こういう作ったっていう経験が年頃になると、懐かしく手に思い出されるのさ。

なんて、百々さんがパシパシ撮影してくださっている隣でそんなことを思っておりました。

あれほど、迷ったステンレスのカウンターは、あの時「バイブレーションもいいよね。」って言いながらヘアラインにした天板がすっかりバイブレーションのような模様になっていて良い感じ。
あれからもう5年が経ちました。

湿気

2016.09.20

20160920002先日から降り続いた雨で谷戸のようになったこの土地では風が抜けなかったようです。
鎌倉のこんもりした丘陵地の麓に建つOさんのご新居は、なかなか手ごわい湿気が潜んでいるようで、キッチンのあちこちが動き出した。
鎌倉に住むかたの家具作りを何度となくしていますが、皆さん一様に「この土地の湿気は手強いですよ。」とおっしゃる。
キッチンのほかにもあらためて納品するテレビボードも動き出すかなあ。こわいなあ。

ミラーキャビネット

2016.09.17

Mさんの洗面脱衣所には幅いっぱいのミラーキャビネット。
これで、全ての家具の設置が終わりました。
あとは来月お引き渡しが終わりましたら、またご挨拶にお伺いします。

よろしくお願い致します。

家具の引っ越し

2016.09.15

2016091500220160915001荒川のWさんと言えば、「ずっと前から」のWさんです。8年前に作らせて頂いた家具たちを持ってリフォームした新居に据え付けるのです。
6月に一度こちらに引き上げてきた家具たちを新しい間取りに合わせて、再加工。さらに新たな使い方ができるように部材を追加して、本日ようやく設置してきました。
マンション1階で元のフローリングは直貼りだったのでその床の不陸と、躯体壁の歪みがあってレベル出しになかなか時間がかかりましたが、10時頃から初めて17時頃にようやく設置完了。
元の家具は日焼けして色濃くなっている部分。
同じナラでもこのくらい変わってきます。
新しい部分が古いところの色に徐々に追いついてきて数年後にはもっと落ち着いた印象になるでしょう。
日曜日にはやはり9年前に家具を作らせて頂いたお客様のところに新しい家具を持っていきます。
懐かしい人たちに会う日々です。

オーク柾目とステンレスバイブレーションのキッチン

2016.09.13

2016091300120160913003昨日はCreemaさんの伊勢丹さんイベントの最終日ということもあってバタバタしておりましたが、昨朝はありがたいことにお天気予報が外れて、時折晴れ間も見える良い天気の中、エバーグリーンさんからのご依頼でTさんのキッチンの設置を行なっていたのでした。
今回はコの字型のキッチン。そして、いつものようにL字の部分はステンレス1枚で作っているのでもちろん階段からは搬入はできないわけで、バルコニーをうまく使っての搬入になるのですが、エバーさんの計らいで今日の作業は私たちだけにしてくださっていて、現場もとてもきれいに片付いておりましたので、安心して搬入することができました。
設置場所の寸法も大工さんがきれいに作ってくださっていたので、予定通りの納まりに。
器具付けまで終わらせたら、あとは日をあらためて細かいパーツをつければ完了の予定。
私は、みんなで作業を頑張っている中を後にして、搬入で痛めた腰をさすりながら19時の搬出に間に合うように新宿へとトラックを走らせます。
月曜日の街はなかなかエキサイトな混雑でしたが、無事にどうにか小物たちとテーブルや椅子の搬出を完了。
1週間のうちに私が参加できたのは、週末の2日間でしたが、いろいろな皆さんが見に来てくれたことをとてもうれしく、そしてまだまだ私たちの出会ったことがない人がいることにやはりうれしさを覚え、そして、いろんな作家さんと出会える時間を持てたことに大変うれしく思ったのでした。
今試作している椅子の座面に今回知り合った作家さんの生地を使わせてもらおうと思っています。
もしかしたら椅子には向かない素材なのかもしれませんが、それが使われている様子を思い浮かべたらワクワクしたのです。
まずはやって見なくては。
手を動かさないと。

頑張っていきます。

「Creema meets ISETAN」終了しました。

2016.09.12

伊勢丹新宿店への出展、「Creema meets ISETAN」今日で終わりました。
初日のお客様の反応で、「普段PC使わない・Creemaさんを利用したことがない・フリーハンドイマイのことを知らない」というISETANさんのファンでご来場したお客様の反応に、どうアピールして繋げていけば良いのか戸惑っていましたが、初日に購入してくださったお客様の「使ってみてよかったから、また来ちゃったわ。」の言葉で、値段と規模は違うけど、キッチン・家具も木製雑貨も一緒なのだと改めて気づくことができました。
実際に私達が作ったものを使っていただいて、知っていただくことが大切で、その機会を作っているのだと。
自分でもその目的でCreemaさんへの登録や今回の出店へ申し込んだはずなのに、いざとなると忘れてしまっていたりするのです(笑)。
そして、今回の出展で初めて出会うことができた作家のみなさま。
ジャンルは違いますが、溢れる同ジャンルの作家達の中でどう自分たちをアピールしているか?の色々なお話を聞かせていただいて、とても勉強になりましたし、励みになりました。 だからマーケットへの参加は止められないですよね、色々大変ですが。それだけの価値はあると思います。
ご来店してくださったみなさま、伊勢丹新宿店のみなさま、Creemaのスタッフのみなさま、温かく接してくださいましてありがとうございました。初めての百貨店出展でわからないことだらけでしたが、困ることなく毎日店頭に立つことができたのは、みなさまのお陰だと思っております。とても嬉しかったです。
キラッキラで、ゴージャスな伊勢丹新宿店さんに親しみを持つことができたので、前より構えずに来店できそうな気がしています…。頑張って働いてお金貯めてから(笑)
そして、8日間泊まり込みで娘達と家の面倒見てくれたお母さん。お母さんが元気で居てくれて引き受けてくれたから実現できたことなので、本当に感謝しています。助かりました。本当にありがとう。
次のマーケットへの参加は未定です。秋頃には会社で毎年行っている工房解放とカフェ「クレミル」を行う予定ですので、またお知らせします。
また、いつかどこかで皆様にお会いできる日を楽しみにしております。ありがとうございました。

表彰式

2016.09.10

ハルカとチアキは絵の教室に行っているのですが、今回は、海老名の未来を描いた絵で有難い賞を頂きました。
ありがとうございます。
しかし、ハルカ大きくなったね。
伊藤教育長も理事長もニコニコで楽しそう。

悩む

2016.09.10

2016091000320160910004もう少しさりげない形にしたいなあ。
作って触ってみないと分からないところが悩ましい。

印入りのキッチン

2016.09.10

昨日はカナイ君とカイ君に沼津の平成建設さんの現場まで出掛けてもらいました。いよいよできあがったYさんのキッチンです。
イケメン寺本さんの監督のもと、天板の納まりや窓枠との納まりなど、今回もいろいろと勉強になるお仕事でした。
Yさん、楽しみにされていらっしゃったので、またあらためてご挨拶にお伺いしたいと思っております。
今回は、設計の石山さんの提案で、キッチンの正面に焼き印を押させて頂くことに。
ウェブサイトのロゴでお馴染の木の周りにフリーハンドイマイと書いてあるマークです。
あのマーク見ただけだと、どこにも「家具」って書いていないから、実は何屋さんか分からないのです・・(笑)
次回細かいパーツを組み込んで完成です。

そして、今日は、午後から私も伊勢丹に向かいます。16時頃になりますでしょうか。
お昼にハルカ(長女)のうれしいイベントがあって、アキコ(妻)は朝から伊勢丹に向かっているので、チアキ(次女)とバアバ(祖母)と一緒に海老名の駅前に行くのです。
おめでとう、ハルカ(長女)!

木のペンダントライト No.3[swallow tail]

2016.09.09

「オリジナル木製ペンダントライト」

design: daisuke imai
producer: yasukazu kanai

かねてから思い描いていた形。Pakhusと言う照明を始めてみた時に、「美しいなあ。」と純粋に思ったのです。工作してみようという気持ちで始めて、できあがったのが、No.1の[Wright-clear]でした。四角い形は、それはそれで美しかったのですが、あの丸い形を表現できたら、と言う思いがどこかにずっとありまして、木を蒸して曲げる、そう言う方法を次第にうまく操ることができるようになった時、この形を試してみたかったのです。

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スワローテイルのプロポーション。

スワローテイルと言う形は、曲げ板の始まりと終わりを接着する部分の形状がツバメの尾羽に似ているからと言われています。太い材がだんだんと細くなることで、最小限の力で、曲げの反発を抑えるとても良く考えられた納め方で、シェーカーのオーバルボックスでよく目にする形ですね。この曲げる細工がなかなか難しく、微妙なところで変形してしまったり、材にカビがついてしまったりと、試行錯誤してこの形になりました。
黒いアームの部分もシェード部分と同じく、アメリカンチェリーを使っています。アーム部分だけ鉄染めしているのです。
ほぼ真っ黒になりますが、微妙な色の濃淡が出て、塗装ではない、変色、と言う工程もなかなか興味深いものがあります。

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灯りをつけるとこのような感じ。クリア電球の光源がうまく曲がったシェード部分で隠れるように考えておりますが、電球はメーカーやワット数によって大きさが変わるので、ちょっとヒヤヒヤしています。


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ただ、その電球の大きさが変わる、というものひとつの味で、ここに大きな大きなソフトボール大の電球が来てもまた可愛らしかったりします。


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こちらは初代スワローテイル。最初は、黒い部分はスチールで考えていました。スチールの先端がカギ型になっていてシェードがそこに引っ掛かるイメージです。ただ、強度的に難しい部分があったので、現在のように黒いアームの部分も同じチェリーで作るようになりました。

ペンダントライト[swallow tail]

木製ペンダントライト

費用については、「木工小物と雑貨」の「Lighting」をご覧くださいませ。