ステンレスとナラのバックカウンターと吊戸棚

2017.07.07

お部屋のつかやすさを考えていくにあたって、考えることっていろいろとあるのです。

例えば、今日バックカウンターを取り付けてきたSさんのキッチン。
最初にご相談頂いた時に平面図を添付してくださっていて、そこに、「こんな感じで家具を置きたいのです。」と書かれていたのですが、そこには冷蔵庫が閉じ込められてしまうようなイメージが。
その閉じ込めてしまう印象はSさんも感じていて、どうしたら良いかがうまくまとまらなくて、できれば一度見て頂きながら相談したいのです、ということでお伺いしたのでした。
そしてそのキッチンの様子を拝見させて頂きました。
実際に暮らしてみると当初予定していたキッチンのレイアウトよりも今のほうが冷蔵庫が使いやすい、ということで、冷蔵庫用のコンセントがあるスペースとは反対側(壁側)に冷蔵庫を置いて使っていたのです。たしかに、冷蔵庫が右側に来ると部屋の真ん中にドンっと冷蔵庫が置かれることになってしまう。
「部屋の真ん中に冷蔵庫っていうのも何だか・・。」とモヤッとしていたいたSさんご夫婦。
しかり、しかり。

まずは、冷蔵庫の向きを変えてみましょうか。
ちょっと大きめの冷蔵庫なので、キッチンにあい対して置くと、引き出しが開かないのではないか、相手も狭すぎて使いづらいのではないかと、心配して横向きに使っていたので、それで、冷蔵庫を閉じ込めてしまうようなイメージができたのだそうですが、実際90度向きを変えて、キッチンと向かい合わせてみると、意外と使いやすい。
「なんだ、普通に置けました。置けないっていうのは思い込みだったのですね。」
ということでこれで、ひとつ絡まっていたひもがほどけました。
普通の向きに置けたのなら、どういった形の背面収納にすると良いか・・。
あれこれ悩みます。
Sさんのキッチンはアイランドキッチンなので、全部ぐるっと見えてしまう。リビングからキッチンもひとつながりになっているので、丸っきり見えてしまう。そうなった時に見えてもきれいに置ける形を心掛けて、あれこれ考えます。
そもそもひとつながりの部屋なので、どこまでキッチンにしたら美しいか、どんなものをカウンターに置いて使うのか。
Sさんお二人で楽しそうに悩みます。
最後にはキッチンの側面と背面もこの背面収納と素材を揃えたいなあというお話も出て、それはまとまりが出て良いなあと思ったたのですが、今回の予算を考えて、それはまだいつか。

でも、こうしてお話しながらイメージを固めていくことで、自分がどうこの場所を使いたいか、ここでどんな時間を過ごしたいのか、どんな今を過ごすのか、どんな未来を描くのか、それが分かるきっかけになってくれたのでしたらそれが一番うれしいことです。
今日は残念ながら私は取付に参加できなかったのですが、またこの背面収納の様子を見させて頂きにお伺いしたいと思います。
Sさん、次回お会いできるのを楽しみにしております。