DailySupplyShop SSSを訪ねて
2017.10.17
SKALのシキナミさんが風変わりですてきな場所に、LPACKのお二人と一緒に楽しいことを始めたって聞いて、使わなくなってしまったワークデスクを持ってお邪魔してきたっていうお話を以前に書いたかどうか忘れてしまったのですが、またシキナミさんから楽しそうな呼びかけを頂いてお邪魔してきたのでした。
敷波さんと小田桐さんと中嶋さんの3人が集まって始まっているDailySupplyShop SSS。
このお店兼アトリエがあるショッピングセンターのような場所は昔私が住んでいた団地にのなかにもきちんとありました。
いちょう団地と言う横浜と大和の境にある大きな団地群の中のいつもベランダから養豚場の匂いが漂う南側の団地に私は高校生の半ばまで住んでおりました。
団地の中が通学路で、歩いて1分もしないで友達と遊べる私たちにとっては、住む場所と遊ぶ場所と学ぶ場所が一緒くたになった場所でした。
「じゃあ、ローゼン行こうぜ。」ローゼンは相鉄ローゼン。手前のお菓子屋さんで遠足の前はいつもお菓子を買っていましたね。
「OK行こうぜ。」OKストアの向かいの建物の2階におもちゃ屋さんと本屋さんがあって、そこに挟まれる形で所せましとゲームの筐体が並べられていて、ファンタジーゾーンやスペースハリアーや源平討魔伝に楽しそうに興じる友達の友達を後ろから眺めるような子供でした。
本屋さんではジャッキーチェンの映画のシリーズが全部そろっていて、ナウシカの単行本を買ったのもここだったかな。
そんな少し華やかな北側のショッピングセンターとはちょっと違って、南側にはいちょうショッピングセンターがありました。
「ショッピング行こうよ。」と言うとここに行こうという合図ですね。
母に連れられて当時はまだ何となく生臭かった境川を渡って大和側のいちょう団地を過ぎたところにあるのが通称ショッピング。
床屋さん、パン屋さん、八百屋さん、魚屋さん、そして大好きなお肉屋さん。
ここで母がお肉を注文すると、おなかの大きな男の人がそんなに素早く動けるんだーと子供心に感心するくらいテキパキとお肉を茶色い紙に包んで、その上からベーコンのような柄の紙でさらに包んで、それをビニル袋に入れて渡してくれるのでした。
それから、揚げたてのメンチカツを買って。
床屋さんにも何度か行ったかなあ。
親子で来るのがショッピングで、友達と行くのがローゼンやOKだったような気がする。
そのショッピングはとてもいろんないい匂いがして、みんなの話声であふれていて、時には魚屋さんがうるさかったりして。
そういう時代でした。
SSSの3人が目指しているのはそういうコミュニケーションから生まれるつながり。日用品を買い物するだけではなく、お話することで暮らしが広がって、しまいにはとても素敵なことの始まりにつながったりして。
そういう自然と静かに何かがポツポツと生まれる場所を作っていくっていうお話を聞いてきたのです。
私たちも少しずつお手伝いできることがありそうで、楽しみがひとつ増えました。
小田桐さんが淹れてくださったコーヒーをいただきながら温かい想いも頂いてまいりました。
3人の思いがもっと詳しくここに書かれております。
「今までにない日用品店をつくる」