おじゃまします。
2018.01.21
「イマイさん、ちょうどよかった!まだみなさん見えていないので、撮影するなら今がチャンスです。」大磯のKさんのご新居にはお昼過ぎくらいに到着したのですが、まだみなさんで集まっての新年会は準備の途中でしたので、ささっとお邪魔させて頂きました。
「すみません、会の準備の最中に。」
「いいんです、いいんです。」
すみません、と言いながらも奥様にキッチンのここはどうでしょう、あそこはどうでしょうといろいろとお時間を頂いてしまいました。
皆さんの感想あっての私たちのキッチンですので、いろいろとお話を聞かせて頂くのはとても良い勉強です。
そして、使い始めたというキッチンは、毎日水拭きするカウンター部分がうっすらざらつきが出て、さらに濡れたものを置いたときにできるうすい白い跡が残っていました。
ちょうど分かりやすい、ということでお手入れ用の蜜蝋(FORESTさんの蜜蝋を普段使わせて頂いております。)を使って、滑らかな表情にお手入れする方法をお伝えしてきました。
ちょっと小話。
普段私たちの塗装はオイルで行なっております。オイルのほうが液体なので、木の内部によく含侵するからです。主にワトコオイル、オスモカラーを使用していますが、リクエストがあればどこのメーカーのオイルでも対応しております。ワトコは水のようにさらっとしていて塗りやすいのですが、オスモはワックス成分を含んでいるからか粘度が高いです。(塗っていると疲れちゃうくらい。)今回は、ワトコの「ダークウォールナット」という色で塗装しています。
そして、お手入れの時はそれほどがりがりと磨かなければ着色が取れることはないので、また、もうあまり内部に含侵させる必要がないので、蜜蝋でのお手入れでご説明しているのです。
400番のやすりでさらさらと擦るとあっという間に白い磨き粉が出てツルっとした手触りになります。そこに蜜蝋をエィッエィッとしっかり擦り込んでから、それから乾拭きすると仕上がりです。
部分的に試して説明しましたが、お手入れしたところとしていないところでは手触りとつやが大きく違います。
「えー、こんなに違うんだ。ぜひやってみよう!」と奥様。
お手入れって聞くと、大変そうなイメージでそれを文章で伝えるともっと堅苦しくなっちゃうけれど、こうして実践すると大変じゃないことがみなさんによく分かってもらえます。
となったところで、玄関のチャイムが鳴りました。
久しぶりにお会いする葉山のNさんとご友人ご夫婦がいらっしゃいました。
Nさんが私たちをKさんに紹介してくれて生まれたこのご縁。
それでよくよくお話を聞くと、Nさんの家を建てた時の工務店さんを紹介したのが、お隣にいらっしゃるご友人夫婦(お名前聞き忘れてしまいました、すみません。)そして、NさんがKさんにお伝えして。その工務店さん、福友さんは私の知り合いの家具屋さんに今回Kさんの建具を頼んでいたりして。
いろんなところでみんなつながっているのですね。
と、いろいろなお話をお聞きしたところで、「おじゃましました!またいつでも声を掛けてください。」
新年会のお邪魔になってしまう前に温かな気持ちだけ頂いて帰ってまいりました。