きもちの循環

2018.04.05

こういうちょっと変わったものを作らせて頂く機会があります。
私たちのもの作りの考え方や取り組み方を評価してくださってわざわざいらしてくださる皆さんがいてくれます。

今日は中学校の入学式でした。

「今年はみんなに迷惑をかけるかも知れません。」
スタッフのみんなにそう話していたように、この4月から慌ただしくなりました。再び子供たちがいる場所に顔を出す役を務めることになりました。
今年は来賓として参加させて頂いたのですが、ついこの前卒業した子供たちが少し大きな制服を着てとても立派に背筋を伸ばしてここに座っている。
そういう子供たちの晴れ晴れした節目に立ち会えること、とてもありがたいことです。
式の後、上級生からの贈り物として歌が披露されるのですが、昨年は私たちが聞かせて頂く立場でしたが、今年はハルカたち上級生が新一年生たちに披露する番です。
早いなあ。
そして、子供の成長は素晴らしいなあ。透き通る歌声に久しぶりに胸が高鳴りました。
昨日まで近所の上級生を〇〇のお姉ちゃんと呼んでいたのが、その日を境に〇〇先輩になり、それがもう後輩ができる立場になって。
私は娘に何かしてあげられただろうか・・。
どんどんといろんなことを吸収して、自分のもとから離れてしまうようで立派な様がどこか淋しく感じながら歌を聞かせてもらいました。
ビバ、中学生。
君たちは、自分の信じた道を進んでいるけれど、私たちはここからそっと見ています。

自分が中学の時はまわりの大人がどんなことをしているのかなんて良く分からなかった。
でもね、やっぱり君たちは自分だけで育っているように思えても、みんながいて大きくなっていくし、君たちがいてまわりも輝いていく。
先日、校長先生が無事に退任されるということで、自治会長さんたちの集まりに私もお声掛け頂いて参加してきたのです。
まわりはもう私から見るとおじいさんばかりだけれど、みんな私などよりもっと元気で、もっとこの町や子供たちのことを一生懸命に考えていて、先生たちもそれがうれしそうで、いい町にいるなあって、飲んではつがれるお酒を頂き、フラフラになりながらしみじみ思ったのです。
そういう町に居るから、そういう人たちに応えられるようになりたいって思えるし、子供たちもいつの間にかそういう気持ちを心のどこかで感じてくれているといいなって思っている。
そして、それが社会に出てから、きっとみんなのために応えることで自分がもっと輝いていられるってことに気づいてほしいなと思っている。

すてきなきもちの循環があるのですよ。
たくましくしなやかに大きくなれ。

明日もみんなには迷惑を掛けますが、よろしくお願いします。