Hutte
「チェリー板目材と天然御影石のオーダーキッチン」
鎌倉 K様
design:Kさん
planning:daisuke imai
producer:masakane murakami
painting:Kさん
鎌倉の山のふもとにある家をリフォームして住むのだというKさんは、鎌倉のNさんのキッチンを見て私たちに相談をしに来てくださったのでした。
予算も限られていまして、奥様が望む要望をうまく取り込んで、あとはとてもシンプルな形を目指して作ることになりました。
現代美術の作家さんでもあるご主人のKさんは、今回自らリフォームを行うことに。「車じゃなかなか分かりにくくて、携帯も通じないかもしれないので。」ということで鎌倉の駅で待ち合わせて、案内して頂くととてもわつぁひたちのトラックでは乗り込めないのではないかと思えるくらいの道を通って辿り着いたのは小道でした。
「ここからは歩きなんです。だから、搬入はちょっと大変かも。」と言われるままに20mくらい歩くと、言葉の通り山のふもとに白い古い小屋のような平屋のおうちが。
「ここです。」
「おお。」
と、言うのが私が最初に思った感想です。
「このこじんまりとした空間がどんなふうに仕上がっていくのだろうか・・。」
一度、中を解体してから、お知り合いの大工さんとご主人とで時間を見ながら内装を仕上げていくということで、根太がむき出しになった現場で、ご主人と奥様と3人でイメージを膨らませながらどんなキッチンにしていくかを相談します。
奥様が使いたいと考えていたのは、アメリカンチェリー。本当は無垢材で表情豊かな印象にしたいところでしたが、どうしてもコストを抑えることができなかったので、今回はすべて突板で仕上げることに。そして、どうしてもこれは使いたいとおっしゃっていたのが、カウンターのトップに天然石を使いたい、ということでした。
私たちのキッチンでは、それほど天然石を使う機会は少ないのですが、今まで使ったことのある、シルバーブロンズやピンファランと言った石種のサンプルをお見せしながらいろいろと考えたのですが、できればチェリーとコントラストが良く出るもっと黒い石にしたいということで、真っ黒の中に金色や銀色、そして虹色の粒がちりばめられたブラックギャラクシーと言う幻想的な表情の石を使うことにしたのです。
ご新居ができてしばらくしましたら、Kさんに待望の赤ちゃんが。すべてが手作りのこの山小屋のような新しいうちで、温かな暮らしが今はじまりました。
天板 | 天然石「ブラックギャラクシー」とステンレスシンク |
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扉・前板 | アメリカンチェリー板目突板練り付け |
本体外側 | アメリカンチェリー板目突板練り付け |
本体内側 | ポリエステル化粧板「ホワイト」 |
塗装 | ワトコオイル塗装「ナチュラル」(Kさんが施工) |
チェリー板目材と天然御影石のオーダーキッチン
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