ナラ節アリ材のコレクションケース

2018.10.18

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先日、「今さっき上げたばかりじゃないか。」とブツブツ独り言を言いながら吐き戻されてしまったまだ温かいアイのご飯を片づけながら、私は44歳の誕生日を迎えました。
きっとゴロゴロしているほうがしっかり食べた感じがしていいのではないかなって思っていたのは独りよがりだったようで、そのあと手でコネコネとさかなの実をほぐしてあげたらもぐもぐと戻さずに食べてくれたのを見て、何でも思い込みはよろしくないものだなあ、新しい年は、もっとしっかり自分だけの目ではなく、いろいろな人の目でものを見るようにしようと思ったわけです。
そういいながらも、ふと細かい文字なんか見つめると目をしかめてしまうのは、今さら気持ちと同じ年齢でなくなってきていることにさみしさを覚えながらも新しい一年へと向き合うのでした。

さて本日は、久しぶりに家具の取り付けでした。
以前にキッチンを作らせて頂いた小平のKさんから頂いていた新たなご相談は、コレクションケース。
隠し部屋へと抜ける体一つ分の通路を抜けたそこには天井の高い不思議な部屋。リノベーションによって生まれたこの不思議な部屋に不思議な形をしたコレクションケースを作らせて頂いたのでした。
普通では思いつかない大きさの引き戸だったり、開け方だったりして、私たちでも思いもよらないことが起きたりしてFさんに確認しながら製作を進めたこの家具。
いろんな目を持つって大事だなあとあらためて思い学んだ形だったのでした。

無事に納まってひと安心です。