クルミの食器棚
2018.12.17
今日は雨が降るなか、ノガミ君が担当したHさんの食器棚の設置に彼とカナイ君、ワタナベ君の3人で目黒まで出掛けてもらっていました。
「せっかく作るのですから、クルミの木目がふわっと流れるような印象にしてもらえますか。」というHさんのご要望にお応えして、長い板を取り寄せて表現することができました。
クルミはおもしろいくらいに、いろんな表情や色があって、いつも私たちを驚かせたり、冷や冷やさせたりしてくれます。
工房にあるくすんだ色合いのクルミのテーブルを見て皆さん、「いいですね。」って言ってくださるのですが、その色合いのものがなかなか入ってこない時もあって。
突板になると、もっと分かりにくい時もあります。
赤身部分だけを使って、きれいに突き板を張ってくれるのはうれしいのですが、思っているよりも濃い色に仕上がる時もあって、もう少し白太を含めてもらえると動きが出てよいかもなあと思えることもあるのですが、表情は一期一会ですから、手元に来てくれた板を楽しんで使えるように努めております。
Hさんにも気に入って頂けました、とノガミ君がうれしそうに報告してくれたので、ひと安心。
良いかたちになりました。