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「ナラ節アリ材とメラミンの食器収納棚のオーダー」
辻堂 N様
design:Nさん
planning:daisuke imai
producer:masakane murakami
painting:hiroyuki kai
いろいろとお話を聞いてみると、どうやら辻堂のTさんとお知り合いらしい。Tさん、Tさん‥、どのような方だったかなあ。
いけない、皆さんの顔は忘れないようにと思っているのですが、いろいろなかたとお知り合いになるとだんだんと曖昧になってきてしまうこともあったりして。
「えーと、イマイさんが食器棚を作ってくださって、荷揚げが大変で、床がタイルで、ステンレスと真鍮を使った明るい食器棚で・・。」
「あぁ、思い出しました!あのTさんですね。」
そうそう、搬入がかなり大変で、さらには壁の誤差で家具が一度で納まらなかったあの大きな食器棚の「海風が吹く家」のTさんですね。
ご主人は健康的に日焼けして、歯は真っ白で奥様も確か裾の長いワンピースでお二人とも海がとってもよく似合う印象だったので、てっきりもっと海のそばの家をイメージしておりました。
そのTさんが私たちのことを伝えてくださって、さらには新居を建築する工務店さんが茅ケ崎のエバーグリーンホームさんだったりして、いろいろな方々とご縁があったお仕事だったのでした。
当初、Nさんのイメージとして考えていたのは以下のような形でした。キッチンはキッチンハウスさんの少し落ち着いた色合いのペニンシュラタイプのキッチンが入り、キッチンに立つと目の前の大きな開口から庭が望めるのでした。
そのキッチンで長い時間を過ごしやすいように、キッチンスペースはパントリーがしっかりと大きめに取ってあって、食器棚は頻繁に使うものをきちんとしまえるようにというシンプルな形を希望されていました。
そして、その食器棚に隣接するように小さなワークデスクのようなものをつける予定でした。
買ってきた食材をちょっと置いたり、書き物したり、支度をしたり、何かと重宝しそうなワークで菊を作ろうかと考えておりましたが、ご家族皆さんと動線が重なる可能性があることと、デスクがある程度加工する手間を考えると高価な形になってしまうこともありまして、シンプルな食器棚に落ち着いたのでした。
しかし、シンプルながらも今までにない素材選びや使い方で、とても落ち着いた印象のきれいな食器棚がこうしてできあがり、淡いグレーや節のある表情と豊かな色合いになっているはずなのに、白く穏やかな印象を受けるのはNさんのたたずまいがそう感じさせるのでしょうか。
先日、食器棚をご依頼頂いた別のお客様から「食器棚をつけたことで暮らしが不思議と整っていく」というすてきな言葉を頂きました。
その感じ何となく分かります。
家具が新居に入ったことで、気づかないところまでご自身の気持ちも切り替わってるのかもしれません。
「この家具をこう使っていきたいから、ここはこうしよう。ここはこうなったのなら今度ここはこういうふうにしてキッチン全体を整えよう。」って良い波長が広がっていく感じは心地良くて、
心地よい場所に居ると自分の気持ちが落ち着いていく感覚。
きっとNさんもそう思っていてくださって、それが私の中に白い色となって表現されているのかもしれません。
ありがとうございます。
節のあるナラのグレーメラミンの食器棚
価格:370,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から、取付施工費は25,000円から)
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