食器棚のオーダー「ステンレストップでタモ板目突板を使った食器棚」
2019.06.17
土曜日は、川崎のHさんのところにカナイ君とカイ君とで食器棚の取付に向かってもらっておりました。
L型のキッチンのある空間で、冷蔵庫の位置がちょっと変わった位置にあるのです。
奥様としては、あまり狭く感じないように吊戸棚をコンパクトにして。カップなどを取りやすいようにオープンスペースを多く設けようかと考えていたのですが、実際にお部屋を見ながら奥様、ご主人、私とであれこれ思いめぐらせていていたのです。
火元に立った時に吊戸棚に頭をぶつけちゃうんじゃないか、コンロの下の引き出しを開けた時に物の出し入れがしづらくなっちゃうんじゃないか、そもそも食器棚をつけるとキッチンが狭くなっちゃうんじゃないか、いろいろ心配になったりするのです。
特に変わったレイアウトの場合は、イメージがしづらかったりして。
そうして思い悩んだのですが、しまいたいものや動作を突き詰めていくと、シンプルな形にまとまっていったのです。
結果として見えてくるかたちは、こういうふうにシンプルな形なのかもしれないのですが、ここに至るまでの思いは家具を作るという過程がないと得られない思いなのです。
だから、例えば同じように見える形があったとしても、私たちの作る家具は全く違うっていつもそう思っています。
だから、今回もHさんの食器棚を作ったんだよって誇らしく思えるし、Hさんに喜んでもらえることが、自分たちに一番のうれしさだったりするのです。
それから、Hさん、打ち合わせにいらしてくださった時に、「mocha」を気に入ってくださって、使って頂いているのです。
打ち合わせの時は空色のものを、食器棚納品の時にはオリジナルの黒色のものを購入くださいました。
ウェブサイトではまだ空色と金糸雀色まで載せられていないのですが、佐久間陶子さんと相談してこの三色を作っているのです。
ですので、工房にいらしてくださる皆さんにはご覧頂くことができますので、良かったら見に来てくださいね。
とても発色が良く、口触りも良く、軽いカップですので。
そのようなわけで、次回Hさんのお会いするときにコーヒーをこのカップで出して頂けるのかどうかドキドキしながら楽しみにしているのです。