オーダーキッチン「ステンレスバイブレーションとナラ板目突板を使った引き戸と格子戸のあるセパレートキッチン」

2019.07.23

201907230022019072300320190723004Mさんのところの残作業にお伺いしてきました。
工務店さんが作ってくれた配管隠しと家具の間にできていた隙間を塞ぐ板をつけてきたのです。
キッチンの位置を大きく移動することで出てきてしまった配管ですが、それを隠した部分は「この部分が思っていたよりも気にならないんです。自然と足がよけてくれる大きさと位置になったからなのか。」とうれしそうにお話ししてくださいました。
たしかに通ってみるとつまずいたりすることなく自然に通れる。
なるほど、ひとつ勉強になりました。
「高い位置のものを取る時は、ここを踏み台代わりにしているんですよ。ですので当初考えていたカウンターはやっぱりなくてもよさそう。」
そう、当初ここを通ると危ないだろうから、普段はここを塞ぐのように天板を渡してしまって作業スペースにしておこうかな、というお話が出ていたのですが、これならたしかに要らないですね。

作業後にふと室内を見まわしてみると、緑を見ながら家事をしたいっていっていたMさんのイメージ通りにこの季節の青々してきた木々の様子が目の前にあります。
この階に上がってくるまでも、棟内の落葉たちを清掃されているご年配の方々がにこやかに応対してくださいました。
こういう風が吹いている住まいは歩いているだけで心地良いです。
「学校のプール行かないの?」
「うん、今日はいいのー。」
今週から夏休みという双子のお嬢様たちは、私たちの作業中終始お母さんが作るステキなものをもぐもぐ食べたり、ごくごく飲んだりと、良いよね、こういう風景。
「今までの学校のプールがちょっと木陰の中にあったので、子供達には寒い日々が多かったようなんです。でも今度のところは暖かそうなので梅雨が明けたら。」
こういう暮らし方を見たいって思っていろんな家具を作っているのだったって、あらためて思えたのでした。