なるほどなぁ。 :家具屋の家づくり
2019.08.22
我が家の食器棚。
今まで引き出ししかないデザインの時はなるべくすっきり見せたくて、天板と引き出しの前板の隙間を少なくするために最上段の引き出しの手掛けは上面につけないで、下面のみにしていたのですが、なかなか慣れるまで使いにくいことがいまさらながら分かったのでした。
住み始めて数か月でなんとなく慣れてきましたが、今までは上面の手掛けは指の力で開ける感じ、下面の手掛けは手のひら全体で開ける感じって思っていたのです。だから、キッチンに立つ女性にとっては、少ない力で開けやすい下面の手掛けを、と考えていたのですが、最近のスライドレールはソフトクローズレールも従来型のベアリングレールも軽く引き出せるように改良されてきているので、上面の手掛けでも軽い力で開けられるのでした。中に重たいものがしまわれていても軽く開け閉めできるのだってことにいまさら気が付いたりして。
そうなると、下面の手掛けに手を添えるのに、ちょっとかがむ動作が、なるほど気になるわけです。(胴長なので無駄に背が高いわけでして・・。)
今まで皆さんから使い勝手を聞きながら良いかたちを作ることを心掛けておりましたが、こういう動作って、自分で使ってみないとわからないものだなあとあらためて思ったわけです。
こちらは洗面台ですが、こちらもあえて上の隙間を少なくするために、引き出しの前板に合わせて、扉の手を掛ける部分を框の内側に掘り込んで加工したのですが、ここもいつもの上面の手掛けでもよかったかなあ、なんて少し思ってしまうわけです。