棚は、みんなにとって安心
2019.09.28
冬にダイニングとリビングの家具を納品させて頂いたNさんからNさんらしいうれしいお便りを戴きました。
「イマイさん
ご無沙汰しています。元気ですか。
我が家も皆、元気です。
クスッと笑顔になる面白いことがあったので、メールしました。
年中組の息子と今年の夏は、「アゲハチョウ」を何匹も育てました(卵→幼虫(イモムシ)→サナギ→チョウ)。
庭の鉢でタネから育てている「レモン」に、蝶々がちいちゃな卵を産んでいるのを知って、「育ててみようか」ということで始めました。
一見グロテスクなのですが、卵からイモムシになり、大好物のレモンの葉をムシャムシャ食べる姿は知れば知るほど可愛いものです。そしてある時期が来ると、大人しいイモムシ達がかなりの速度で這い回り、サナギになる場所を探し、その本人(イモムシ)達が気に入った場所で時間をかけサナギになります。
人工的な場所でもサナギになるのですが、見ていると「致し方なくその場所を選んだ」雰囲気が伝わってきます。
やはり、自然な枝、葉など、自然の恵みの場所の方が、落ち着いてサナギになれるようなのです。
9月に入り、秋に息子ともう一回アゲハチョウを育ててみようかと、何匹もの卵からかえりたての小さなイモムシを探し、部屋で飼い始めました。
小さいイモムシは2,3mmなので、うちの中で行方不明にもなりました。
今朝、9月からの第1匹目がチョウになりました。「ありがと、頑張って卵産んでね、サヨナラ!」と息子も満足げ。
ふと、お気に入りのイマイさんのダイニング棚の扉の下を見ると…
なんと行方不明になっていたイモムシと思われるサナギが付いているのです。
開閉される扉で、丁度挟まれない「法面(のり面)」に「うまーく自らを固定して」チョウになる準備をしているのです。
行方不明になった場所から2メートル遠方。しかも人間の眼につかない、そして天敵も来そうにない物理的にも潰されない場所。
イモムシの能力、自然の力に、息子とびっくりしました。
そして何より、自然のイモムシが安全安心と判断した、フリーハンドイマイの無垢の棚。
我が家の人間以外に、自然に生きるチョウにも安心を与えているのですよね。
我が家の棚でチョウになる準備をしているサナギ、多分あと数日でチョウになると思います。
それまで安心して準備してくれたらな、と息子と見守っています。」
ほんとNさんらしいです。