テーブル使用感

2019.10.24

今日は鎌倉のNさんのところに、家具のご相談をくださった設計士さんとコーディネーターさんと一緒に打ち合わせに行ってきました。
食器棚や本棚を作らせて頂く予定で、前回こちらの工房までいらして頂いていろいろとお話させて頂いたのですが、その時はお見合いという感じでご挨拶とこういうオーダー家具を作っている工房なのですよ、とご説明させて頂いたまででしたが、今日は、「では実際にどのような家具の形にしましょうか。」という具体的なお話のスタートの日でした。
そのいろいろと楽しいかたちの話をさせて頂くなかで、ご主人が「以前お伺いした時に見た円卓を置いてみたいと思っているのですよ。」と言ってくださって、うれしい反面、自宅で使っていてこういうことがあったなあ、ということもお伝えしなくては、と思い、ここでまたいろいろとお話させて頂いたのでした。

それはまず、「脚が細い」ということ。
脚が細いので、当然荷重がその5点に掛かってくるのです。自宅の床はアカマツで柔らかいので凹みやすかったので、脚の下に小さく切ったフェルトを張ったのでした。
でも、脚の底面積が小さいので、フェルトの粘着が弱くてだんだんとずれてくる。
何でずれるのだろうと思っていると、うちの二人の女子たちが肘をついたまま椅子をズズッと引き寄せる動作をするんですね。
そうすると、わずかにテーブルが彼女の方に傾いて・・、とこれを繰り返していると、フェルトがだんだんずれてくる。次第に取れちゃって、床が凹んでしまうのでした。
当初はお湯をかけては床を膨らましていたのですが、なかなかこれも大変ですので、思い切ってフェルトを張ってしまおうと思いまして、かなり強力な接着剤(ロックタイト)で張ってしまいました。
フェルト自体もなかば硬化してしまったのですが、これで外れなくなり床へのダメージが減りました。
というお話をさせて頂くとともに、底面のデザインを変えることも可能です、というお話もさせて頂きました。
こちらのYさんのローテーブルの脚の底面に円盤をつけたように。
そのひとの色

そして、もう一つが「音」でした。
脚がスチールでできているからか、音が少し響くのです。
気にならないと言えば気にならないのですが、静かな室内で、コーヒーカップをテーブルにトンと置くと、その音が脚に伝わって、トォンって感じに聞こえるのです。
悪くはないのですけれどね。

そういうお話をさせて頂きました。
いろんな形にはその形特有の個性があって、家具をオーダーで作ることはその家具の個性を好きになってもらうことだったりして、そういうクセも何もかもひっくるめて、「やっぱりこの家具は好きなんだよね。」
って言ってもらえる家具作りをしていきたいなあ、とふと思ったのでした。
Nさんの暮らしにどのような形を表現できるか楽しみです。

【近日開催予定のイベントのおしらせ】

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場所:神奈川県海老名市
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