ROLLY POLLY
「シナ積層ベニヤの折り畳み式ベンチチェア」
Sato Dai/Yukari
design:dai sato/yukari sato
planning:dai sato/yukari sato
producer:all staff
’03/11/15(sat)
伊藤君と私は、有明のビッグサイトに向かう為にトラックに乗り込みました。夜も明けきらない湾岸線を走ること約1時間で会場に到着したのですが、搬入時間にはまだ30分以上もあり、近くで仮眠を取ることに・・。
6時ちょっと前にSatoさんより連絡が入り待ち合わせ場所である搬入ゲートそばまでたどり着くと既に車がずらっと並んでいて皆搬入を待っている様子でした。
会場に入るとあちこちでトントンとゲンノウをたたく音や人の活気で既に大きな賑わいが。その場で柱を組んで板を貼ってペンキを塗っている女の子もいれば一生懸命作品を組み立てている寡黙な男性などが・・、どうやら学生時代の文化祭のように思えたのでした。
私たちもさっそくブースに立てるパネルを下ろして組み立てることに。隣のブースの人たちが来る前に終わらせなくては・・。
シナ合板で作ったパネルと芯材を組み合わせてどうにかブースを組み立ててそこにSatoさんが作ったゴム製の扉を吊ると何だか雰囲気が出てきました。そしてベンチの搬入です。きれいですね。
搬入が終わった私たちは、その日はそこで帰りました。
’03/11/16(sun) pm6:00
今日は搬出です。昨日搬入したかと思えば今日搬出なんて少し儚い感じですね。搬出時間までまだ1時間あったのでいろいろなブースを見て回ることにしました。いろいろな作品やパフォーマンスをあちこちで見ることができました。グラフィックが大半を占めるこの会場でSatoさんのブースはどこか独特の雰囲気を持っていました。7時になると私たちとSatoさん達総出で片づけを行い、あっという間に元の何もない空間に、やっぱり少し儚いですね・・。Satoさんは私に自作のTシャツをプレゼントしてくれました。
椅子について
この椅子のデザイン・設計は全てSatoさんが行っております。当初、この椅子は無垢材で製作するという予定だったのですが、コストや重量や使い方などいろいろな面から見て無理な部分が多くありましたので、合板で作ることになりました。納期の短さとコストを考えて合板の切断面を化粧しなくても良い方法、積層にして木口を見せる方法を採りました。座の部分の板厚は36m/m、3m/mのシナ合板とラワン合板を12枚重ねて作っています。背の部分は27m/mになっています。3×6尺の合板を重ねてプレスに入れてからルーターで形を切り出し、ベルトサンダーで成形しました。
何よりも難しいのが「持ち運ぶ時に背を倒す。」という構造でした。基本的に板と板はステンレスのパイプによって連結されているのですが、そのパイプの太さと合板に開けた穴の大きさがなかなか合わずSさんのイメージどおりの折りたたみ方にするのに苦労しました。2人掛け用に楕円形にえぐった座面もきれいにできて全体的にシャープな印象にすることができました。
シナ積層合板の折り畳み式ベンチチェア
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