カタログ棚
2019.12.17
毎年クレミルが終わると、仕事納めに向けてバタバタになるのです。
昨日のKさんの家具設置に続いて、今日は14年前に作らせて頂いた棚と同じようなレイアウトでご新居に合わせた棚を依頼された八王子のUさんのところにそのカタログ棚の取付に伺ったのでした。
ちょっと大掛かりな家具ですが、前回も浅香は初めて夕方には設置が終わったことを考えると、比較的順調に進むと考えていたのですが、定期的に製作を担当した渡辺君から連絡が入るのですが、どうにも想定通りの時間で終わりそうにないとのこと。
結果として、みんなから翌日作業の報告を聞いたのですが、前回と比較すると、戸建てではなくマンションということで荷下ろし場所に決まりがあったり、共用廊下に荷物を置ける余裕が無かったりして、搬入が思っていたよりも時間が掛かってしまったこと、それ以前に当日の朝圏央道で大型トラックが故障をして渋滞していたことを踏まえて早めに出発したにもかかわらず、予定通りに到着できなかったこと、カタログ棚として活用する部屋に家具をくみ上げていくと複数人での作業が難しいスペースになっていったこと、そういう諸々のことが重なって、順調に進んでいたはずなのに気が付くと日付が変わるくらいになってしまったのでした。
Uさんもその日のうちに設置してもらえると大変助かるので、遅くなっても構いません、ということで夜にはなるべくそろりそろりと作業を進めてどうにか完了したのでした。
状況を見誤って、Uさんにもスタッフのみんなにも迷惑をかけてしまってすみません・・。
最初から2日間に分けて、という判断ができればよかったのですが、なかなか読み切れなくて。
Uさんには大変喜んで頂けたのですが、取付作業時間が住居の状況でこれほど変わってくるのは今後検討していかなければいけない課題だなあ。
【仕上げについて】
今回は表面材は細かいエンボスの入ったアイカのカラーフィットメラミンを使ったメラスクープ扉という材を使って仕上げています。
木口が似た色で塗装されているのですが、以前このタイプの扉を使った時にエッジがかなり痛い印象があったのですが、今回サンプルを見てみると思っていたよりもあたりが柔らかくなっていて、しかも塗膜もきれいに仕上がっていたので、私たちが塗装して仕上げるよりもコストを抑えることができる、ということでこの材を採用しました。
ただ、真っ白の部屋になってしまうとちょっと物足りないという印象がありましたので、作業デスクの天板だけタモの幅接ぎ材を使っています。
良いポイントになったのではないかと思います。
また、この写真では分からないのですが、扉の開き方もちょっとした工夫があります。
そのため、メラスクープにするとポストフォームにするかと、呪文を唱えるかのように「メラスクープ‥ポストフォーム‥」と悩んだのでありました。