わたしへの贈りもの

「タモとレザーのラウンジチェアのオーダー」

藤沢 S様

design:daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:gaku suzuki
painting:gaku suzuki

父(今井静二)の知人の藤沢のSさんからお話がありました。
「自分のために椅子を作りたいと思っているのです。」と。
「リラックスして座ることができて、その椅子に座ったまま、リビングで時間が過ごせるような椅子を作っていただけますか。」と。
そこで、ショールームに常設されている椅子(川崎のKさんと同デザインのものです)に座って頂き、ダイニングチェアとしても使えるようにと、もう少し座高のある椅子にも座って頂いて、Sさんに必要なサイズや角度を検討していきます。
椅子をオーダーで作ることができることの一番の良いところは、この部分なのではないかと思います。サンプルに座って頂いて、座の角度や背の角度、大きさ、座り心地の深さ、膝の当たり具合、肘の置き具合などいろいろと検討することができます。
その結果を元に形を組み立てていくのです。ですので、その人の体にあった使いやすい形にすることができるのです。そうして、椅子を組んだあと、だいたい塗装に入る前の段階で、皆さんには一度こちらまで来て座って頂くことが多いです。実際にできあがった自分の椅子に座ってさらに角度を深くしたほうが良い場合は、延ばしてある脚をカットして調整し、手触りが痛ければ角を丸め、いろいろな部分を確認して頂きます。そうして、「よし、これで大丈夫です。」と言うところでいよいよ塗装に入ります。
そうして、できあがる椅子だから、ほかにはない魅力のある形になるのです。贈りもののようなものです。

黒いレザーとナラを使ったラウンジチェア

正面から見た様子。


黒いレザーとナラを使ったラウンジチェア

背もたれから肘掛けの様子。


黒いレザーとナラを使ったラウンジチェア

座の傾斜具合と、背の傾斜の様子。


黒いレザーとナラを使ったラウンジチェア

座面の丸張りの様子。


黒いレザーとナラを使ったラウンジチェア

背のベルトは、本革の素地のままで経年変化を楽しんで。

タモとレザーのラウンジチェア

価格:230,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から)

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