フローリングの塗装

2020.03.02

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無事に昨日で湘南T-SITEでのイベントが終了しました。期間中はいろいろな方に私たちの家具を見てもらえてとても有意義な時間になりました。
寒川という神奈川の真ん中あたりにあるのに単線が走っている小さな町に家具工房があることなんてみんな知らなくて、ここでコツコツ家具やキッチンを作っていることをもって皆さんに知ってもらえるように心が変えていかないと、という思いも強くなったのであります。
そして、この機会に工房の展示室をもっと心地よい空間にしよう、という思いを実現するために、先日張り終わったとても清々しい香りの赤松にちょっと癖のある香りのワトコオイルをスポンジローラーを使って塗装していきます。
将来はおそらくもっと少なくなってしまうのだろう手仕事というのは、こういう作業のひとつひとつの積み重ねでできあがっているのです。
天然の表情が見たい、体に優しい素材がよい、そういう耳に入りやすい表現方法で、昔からあったけれどかえって目に触れづらくなってしまった素材たちが見直される昨今ですが、その天然素材を使っていくにはヒトクセもフタクセもあってそれを工夫しながら、そして改良しながら今の便利な素材が生まれているわけで、そういう中で生まれた素材たちを否定するのは何となく気持ち悪かったりして、どんなものにも一長一短があって、それをしっかりと使う覚悟を持ってきちんと過ごしていかないといけない、生きていかないといけないって、赤松だけれどずっと膝をついているやっぱり膝頭が痛いなあ、なんて思いながら、そんなことを考えながら床を塗っていくのでした。