スパイスニッチのあるペニンシュラキッチン

2020.07.04

写真は先日作業を終えた時の様子。

先日、雨風強まる朝に草加のKさんのキッチンの取付を行なっていたのでした。
あの時は、階段からのかなり困難な搬入を想定していたので、雨はイヤだなあと考えていたのですが、私たちの普段の行いが良いからか搬入の時だけ雨がやんで、(風は髪の毛逆立っちゃうくらい強かったのですが)無事に搬入できて設置も終えることができたのでした。
そして、今日はそのKさんの施主検査ということで、そのタイミングに合わせてオイル塗装の方法をお伝えするために朝からお邪魔させて頂きました。
「イマイさん、今日は朝から職人さんが作業されているので、塗装はやり方だけご説明頂ければ大丈夫です。」とKさん。
奥を見ると食器棚の設置をされている職人さんが黙々と作業されていました。
「おはようございます。」と挨拶だけしまして、さっそくKさんに塗装の方法を伝えて、施主検査までにはここを出なくちゃと思っておりましたら、「イマイさん、こんにちは。坪原です。」と職人さん。
??
「あっ、坪原木工です。」
「えっ、ツボさん?」
お、おぉ、まさかお互い工房から遠く離れたこの場所で、お会いできるとは思わなかった。しかも初対面。
45歳のおじさんは43歳のおじさんに会えてそれはもうドキドキしておりました。
ツボさんというと、もう20年以上前でしょうか。
父が陣頭指揮を執っていた頃にマンションのリフォームの仕事がありまして、そこの建具を作ってもらうのに坪原木工さんにお願いしたのでした。
その頃はツボさんの親父さんと私の父とでいろいろやり取りしていただけなので、私自身はお付き合いがなく、工事の時に建具の吊り込みを素晴らしい精度とスピードで仕上げていったという思い出だけが残っていて。
そのあともツボさんは厚木、私は寒川ということで、いろいろな話は入ってくるのですが、会う機会はなく一度電話でお話したきり。
話ばかりいろいろ耳にするので、私の中では何だかあこがれのような感じになっていて、いつかお会いしたいなあと思いながらあっという間に20年が過ぎていたのでした。
まさかKさんのご自宅でばったり会うとは・・。
何だか文通相手に初めて会うような新鮮な気持ちだったのです。(文通したことはないのですが)
いやあ、朝からうれしい。
と、そのようなやり取りで少し話し込んでしまって、「すごい偶然ですねぇ。」なんて話を合わせてくださったKさんをちょっとばかりお待たせしてしまいましてすみません・・。
そのあとは無事に塗装方法をお伝えして、今度お引渡が終わった時に実際に作業されるということで頑張ってください。
次はお引越しの後にその塗装の仕上がりの確認と写真を撮らせて頂きにお邪魔しますね。
こじんまりしたプライベートがほどよく保たれた集合住宅はKさんが時間をかけて見つけたすてきな住まいですので、仕上がりが楽しみなのです。