Kさんのキッチンと背面収納
2020.08.30
もうね、計画段階から搬入が気になってしまっていて、最初に打ち合わせに現場に行った時などは、まだ制作はこれからなのにもう早く運んでしまいたいくらい、この場所にうまく運び込めるかどうかが心配だったのです。
施工会社さんにはCADも頂いて、最初の現調の時はどうにかなるかなって思っていたのですが、先日の設置工事直前に再度現場を見に行った時に型ベニヤを持参して、実際に入るかどうかを確認したわけですが、外壁の仕上げ材が張られていて、あと数センチで入らない・・。おぉ。
そう、キッチンがなかなか大きいのです。キャビネットはある程度分割して作って現地で組み上げていくのですが、ステンレスカウンターだけは1枚で作りますし、シンクも溶接して一体になっているので、どうにかして入るだろうと思われる寸法だったのです。
当初もっと小さかった奥行は、キッチンの反対側にはやはりA4サイズのものがきちんと入るようにすると、奥行900ミリでは納まらない、ということでじわじわと大きくなっていくカウンター。
で、2階のバルコニーからだと難しくなってしまったのでした。
で、もともと無理だと判断していた3階を採寸してみると、おぉ、入りますです。
3階のほうがバルコニーは大きいのですが、振り回すと室内には入らないと思っていた部分が思いのほか余裕があり、吹き抜けから2階に下せることが分かったのでした。
あとは、がんばって3階まで上げるだけです。
29日当日は「まだまだ暑い日が続きます。」と言われていたとおりに強い日差しが注ぐなか、5人で頑張ってみるのでした。30キロくらいの天板は普通に持つにはそれほど苦労はないのですが、ロープで引き揚げて、さらには足場が掛かっているので、縦方向で荷揚げしていくと、ロープは1本し架けられない。
ノガミ君が一番上の3階で引き揚げる役、私とヒロセ君が地上階、カイ君とワタナベ君は2階とそれぞれが配置についたら、じわじわと上げていきます。
布団で包んでいるのでつかみどころが悪く滑りますので、こういう時の重量は実際よりも重く感じるわけですし、厚さで汗も止まらないわけで、おのずと声も大きくなります。
しかし、半階上げては下の階の人間が1階分上がって、の繰り返しで、どうにか3階のバルコニーに到着。
そこからは落ち着いて室内に下すことができて、無事搬入完了。
大工さんも搬入しやすいように吹き抜けを空けておいてくださったり、置き場所を広く用意してくださったおかげで、こうして無事に終わらせることができました。
人の力で家はできあがっていくのです。
そこからは、制作を担当したノガミ君とヒロセ君、そしてワタナベ君が補助に入って本日の作業は完了。
2~3日間かけて、取り付けていく予定で、まずは無事に初日が終わりまして、胸を撫で下ろしているところです。