輪染みを消す方法 テーブルメンテナンス(オイル塗装の木のテーブルの場合)
2020.09.12
食卓で家族揃ってゆっくりご飯を食べて、「さあ、そろそろ片付けなきゃね。」という時に突然現れるのがこの輪染みです。
我が家のオイル塗装の栗材のテーブルです
「あ~!」「もう~!」「さっきおとうさんビールの缶倒した後ちゃんと拭いてなかったんでしょ~!」と
さっきまでの和やかな雰囲気が一変してしまうくらいの総攻撃を女子たちから受けても、
「家具屋のおとうさん」でなくても、
イケメン風に「直せるから大丈夫だよ。」とさらっとかっこよくかわす方法をお伝えします。
今までお客様からも何件かお問い合わせをいただいたことがあります。
木の部分にこの黒ずみができてしまう原因は様々です。
石鹸や洗剤が原因でできてしまったものは「アルカリ焼け」。
湿ったお皿や植木鉢の水分が移って黒くなってしまったものはカビだと思われます。
今回のように濡れた金属がずっと同じ所に触れていることでできてしまうのは金属焼けだと思われます。
(ビールは酸性だそうなので、アルコールを含む水分かどうかによる影響はあまり関係なさそうです。)
お家にある酸性の液体と言うと、お酢・レモン果汁・クエン酸水だと思います。
匂いや扱いやすさから我が家のおすすめはレモン果汁です。絞ってあって瓶に入っている市販のもので大丈夫です。(果汁100%のものです)写真の輪染みくらいなら小さじ2杯(約10ml)の量で足りました。
黒い輪染みがついた場合は、絞ったレモンを綿棒にとって、その輪染みに沿って塗ってください。
あまり黒ずんだ部分よりはみ出してしまうと、今度は酸で焼けてしまいますので気をつけましょう。
酸が黒い変色を中和してくれます。すぐ乾いてしまうようならラップで蓋をしてあげてください。
1~3時間くらい放置するとかなり黒みは軽減されると思います。鉛筆で書いたくらいのうっすらしたものが残るくらいなら、次のやすりがけで消せると思います。
そのあとに水拭き、乾拭き、ペーパー、オイルでお手入れしていきます。ペーパーは400番くらいの目が細かいものがお勧めです。オイルは蜜蝋が良いですが、なければ亜麻仁油かオリーブオイルなどさらっとした食用油でもよいです。
写真は蜜蝋を塗り込む様子です。塗り込んだ後は乾いたきれいな布でべたつきがなくなるまで拭き取って終わりとなります。
見つけ次第なるべく早く対処すると染み込みが浅いのでよりきれいに直せると思います。
家族でこの修復したり、メンテナンスをする時間も一緒に楽しめるくらい、木のキッチンや家具との暮らしを末永く楽しんでいただけたらうれしいです。