タモの家具に会いに
2020.10.02
Kさんのところは陽当たりが良いものですから、板が動く。
無垢材だから動くのはあたりまえでそれをどう無理なく動きを少なくできるかを考えるのですが、やはり難しいのです。
リビングのほうはだいぶ落ち着いて素直な印象になっておりましたが、キッチンカウンターのは扉の動きはそれほど大きくなかったですが、サイドパネルのほうがなかなか言葉通りのくせものでしたので、少し調整に伺ってきました。
最近は、遠方からのご相談を頂く機会も多くなってきました。
ご縁があって、少し遠くにお住いのお客様のところまで出掛けることもありますが、基本的には私たちが車で数時間で通える距離までのお付き合いが最良だと考えております。
(Kさんはここから車で10分の距離ですので、とても気軽に伺いやすいのでした。)
家具やキッチンは作ったらそのままではずっと使えるものもずっと使えなくなってしまいますので、どういうふうにお付き合いできるかが大切だと思うのです。
昨年末に納品したKさんのパネル、まだ様子を見ている感じですが、このまま落ち着いてくれると良いなあ。
実はご実家の家具も9年前に作らせて頂いた時も、家具を使い始めて早々に床暖房とペレットストーブから受ける乾燥で、突板でも大きく反りが出てしまったことがあります。
でも、春が過ぎて梅雨を迎えると板は戻り、次の冬にはそれほど大きく動いていなくて、徐々に落ち着いてきたのを思い出します。
思いが気軽に届く距離は良いです。