チェリーのキッチンにリノベーションしました
2020.11.10
先日、ほぼ工事が終わって今日は棚板を付けたり、細かい部材を付けたりと3時間ほど作業をしてきて、これでKさんのキッチンリフォームはすべて完了。
ツーバイフォーなので間取りの変更は難しい。けれども明るくて緑が目に入ってくる柔らかなリビングの印象とは対照的に少しトーンが落ちた明るさで、蛍光灯をつけることでより冷たい印象になってしまうキッチンをどうにかリビングダイニングと一体感のある空間にしたい、というKさんの思いがこの形になりました。
改装前の写真があったら、印象の変化がよく分かったのでしょうけれども、それはKさんご家族と私たちだけが知る楽しみです。
Kさんもお母様も「本当に明るく広くなったわ。」と言ってくださって、うれしいのです。
以前はキッチンとダイニングを仕切る壁があったのですが、構造と関わらないと分かりましたので取り外して低めの作業台を置いて開放的にしたのです。
その壁の上には広い対面カウンターがあったのですが、広かったためにダイニングが狭く感じてしまって、それがなくなることで窮屈な印象を取り払うことができたのでした。
ただそのカウンター、ずっとここにあってお母様には少し思い入れがあったのか、「無くしてしまうのは淋しい気がします。」と工事着工後にそういうお話になりまして、急きょ少しでも面影を残せるように、ということで、写真の中の電話が載っている台として活用することに。カウンター材をお預かりして、壁からガス暖房までのサイズでカットして(ガス暖房が上に操作スイッチがあるので、カウンターが掛かると使いづらかったりするのです。)カットした部分の面取りを正面と揃えて、同じ色にウレタン塗装して、本日取付。
あとから壁付けしているので、壁には埋め込めないため、インロウで固定。右面と後ろ面のみの固定ですが、意外としっかりできたので、補強金物なしで使って頂くことに。
思い出の板はこうしてこの場所にいてくれることになったのでした。
うん、全体的にとても懐かしく心地良い感じになったと思っています。
あとはKさんがどのように使ってくださるかが楽しみです。
写真には写っていない食器棚とキッチン吊戸棚の印象を揃えているので、この空間、こじんまりしているのですがとてもすっきり気持ち良い。
次回、ちょっとご用事ができましたので、その時にもっといろいろなキッチンの表情を写してきます。