記念日
2020.11.13
本日はNさんのところにクルミのダイニングテーブルと二種類のダイニングチェアの納品でした。
「たいへん大変お待たせしました!」
「いいのですよ、イマイさん。実は今日わたしたちの結婚式記念日なのです。納品のお知らせの候補日にあったので、ぜひ今日にしたくて。」とうれしそうにNさん。
Nさんには最初は湘南T-SITEに展示していた時に見に来てくださったのが最初にお会いした時ですから早10ヶ月経つのですね。お待たせしました。
今回は幕板が緩やかにカーブしたテーブルはヒロセ君、広い背もたれの付いた定番のチェアがカイ君、背もたれが腰の高さにあるチェアがワタナベ君とみんな忙しくなってしまっていたので時間が取れる人が作ろうということで3人それぞれの形でひとつの家具となっています。
天板の面取りの具合も、低い背もたれと脚部の関係もきれいに納まりました。
この二種類の椅子、まったく形が違うように見えて、形は相似しています。脚のスラっとしたラインも同じ、面取りの具合も同じ。後ろ脚がそのまま肩甲骨辺りまで伸びているかどうかという違いですが、やはり印象はだいぶ異なりますがどちらも色っぽい形に仕上がったと思います。
張地は、かじ新さんの「20s TWENTYS HOME LINEN」。張りをお願いしたフジタケさんが「さわり心地の良い生地がありますよ。」と教えてくれたのがこのリネン。
とてもさらっとしてるけれど柔らかいあたりで触っていて気持ち良い。
「ただね、感触はとても良いのですが、良いのですけれどね、その分生地が柔らかいですからね、小さなお子様などがいらっしゃるご家庭では角の部分などをずり刷りしているとどんどん摩耗していくのですね。すり減っちゃうんです。」と学者然としたいつもの実直のお話しぶりを聞かせて頂いて心地よい。
そのようにNさんにお伝えして、あまった張地もお渡ししましたので、次回はコストを抑えて張替えができます。
もし擦り切れちゃったら、次回生地を持参してお知らせくださいね。
ありがとうございました。