まどろんでいる
「本棚のオーダー」
横浜 H様
design:daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:gaku suzuki
painting:gaku suzuki
久しぶりに、Hさんにお便りをお送りしました。「家具の調子はいかがですか。」って。
そうしましたら、早速お返事を頂いたのです。
「さて作っていただいたタンスは私の生活の中ですっかり大きな存在となっています。
初めてのオーダー家具ということもあり胸ときめいて使い始めましたが、時間が経つにつれて、家具そのものの魅力(動作のスムース感や造形のシンプルな美しさ)を実感しています。
良いものを作って下さり本当にありがとうございました。
実は近々こちらから今井さんにご連絡しようかと思っていたのです。居間に置く本棚を今井さんに作っていただきたいので、今度拙宅まで打ち合わせに来ていただけるでしょうか?
出来れば土日で都合が会う日時にお願いしたいです。」
ちょうど家具のメンテナンスをするには良い時間が経っていたので、さっそくヤスリとオイルとウエス(布切れ)を持って出掛けました。
やっぱりね、オイル塗装の家具はそのまま使い続けると、少しずつ表面がザラザラしてくるのです。それは、日が当たりやすい環境だったり、湿気を含んだ風が吹きぬける場所だったり、塗れ布巾で掃除をしたからだったり。
*オイル塗装の家具を濡れ布巾で掃除をしても全く問題ありません。そのくらいで水のシミになったりすることはありませんので。
さっそく取り出した極細目のヤスリで表面をなでるように木目に沿って磨いていきます。すると、あっという間に研磨の白い粉が出て、表面が曇ります。それから、ササッと粉を取り払って、オイルを染み込ませた布で表面をこすります。オイルをすり込んでいくような感じです。そのあとに乾拭きをすると、ウン、ツルツルに戻りました。メンテナンスしないと家具がダメになってしまうと言うわけではないのですが、できれば時々こうして家具を磨いてあげるとまた気持ちよいほどツルツルになるのです。もし、良かったら皆さんも是非試してみてくださいね。(分からなければ私が説明しにいきますので。)
メンテナンスが終わってさっそく打合せです。今回の本棚のデザインも、ご主人も奥さんも気に入っている木口が内側に傾斜しているタンスと同じデザインを取り入れることにしました。
それから、しまいたい本のサイズを伺います。ただ、本って増えるから、そこから柔軟に対応できるようにしないと、使いにくくなってしまうので、棚板をある程度高さ調整ができる形に。
それから、扉は開き扉ではなく、引き戸で、と言うことでしたので最近良く使用している上吊式の引き戸にすることに。これだと、開け閉めの音もアルミのレールに戸車を走らせる形状よりも比較的静かで滑らかに動くのです。下にレールがつかないからスッキリしますしね。
そして、扉には、ちょっとコストアップになるのですが飛散防止のフィルムを貼ったガラスを入れることに。
でこの本棚を設置する場所の前には、ずっと前からご主人が使い続けているベンチがあって、これはこのままこの場所で使いたいと言うことでしたので、側面からモノが出し入れできる引き出し式の収納にしてすることに。
さて、そうして打ち合わせたとおりの形は少しモダンかな、と思ったのですが、実際にこうして置かれてみると、築30年の家にしっくりくる良い雰囲気になりました。
陽の差し込むリビングで、本を片手にまどろんでいる、そういう時間を感じられる場所ができました。
こうして、たびたびご注文頂けると言うことは、本当にありがたいことで、こう思ってくださる人がいると言うことは幸せなことだといつも思うのです。
そうしましたら、早速お返事を頂いたのです。
「さて作っていただいたタンスは私の生活の中ですっかり大きな存在となっています。
初めてのオーダー家具ということもあり胸ときめいて使い始めましたが、時間が経つにつれて、家具そのものの魅力(動作のスムース感や造形のシンプルな美しさ)を実感しています。
良いものを作って下さり本当にありがとうございました。
実は近々こちらから今井さんにご連絡しようかと思っていたのです。居間に置く本棚を今井さんに作っていただきたいので、今度拙宅まで打ち合わせに来ていただけるでしょうか?
出来れば土日で都合が会う日時にお願いしたいです。」
ちょうど家具のメンテナンスをするには良い時間が経っていたので、さっそくヤスリとオイルとウエス(布切れ)を持って出掛けました。
やっぱりね、オイル塗装の家具はそのまま使い続けると、少しずつ表面がザラザラしてくるのです。それは、日が当たりやすい環境だったり、湿気を含んだ風が吹きぬける場所だったり、塗れ布巾で掃除をしたからだったり。
*オイル塗装の家具を濡れ布巾で掃除をしても全く問題ありません。そのくらいで水のシミになったりすることはありませんので。
さっそく取り出した極細目のヤスリで表面をなでるように木目に沿って磨いていきます。すると、あっという間に研磨の白い粉が出て、表面が曇ります。それから、ササッと粉を取り払って、オイルを染み込ませた布で表面をこすります。オイルをすり込んでいくような感じです。そのあとに乾拭きをすると、ウン、ツルツルに戻りました。メンテナンスしないと家具がダメになってしまうと言うわけではないのですが、できれば時々こうして家具を磨いてあげるとまた気持ちよいほどツルツルになるのです。もし、良かったら皆さんも是非試してみてくださいね。(分からなければ私が説明しにいきますので。)
メンテナンスが終わってさっそく打合せです。今回の本棚のデザインも、ご主人も奥さんも気に入っている木口が内側に傾斜しているタンスと同じデザインを取り入れることにしました。
それから、しまいたい本のサイズを伺います。ただ、本って増えるから、そこから柔軟に対応できるようにしないと、使いにくくなってしまうので、棚板をある程度高さ調整ができる形に。
それから、扉は開き扉ではなく、引き戸で、と言うことでしたので最近良く使用している上吊式の引き戸にすることに。これだと、開け閉めの音もアルミのレールに戸車を走らせる形状よりも比較的静かで滑らかに動くのです。下にレールがつかないからスッキリしますしね。
そして、扉には、ちょっとコストアップになるのですが飛散防止のフィルムを貼ったガラスを入れることに。
でこの本棚を設置する場所の前には、ずっと前からご主人が使い続けているベンチがあって、これはこのままこの場所で使いたいと言うことでしたので、側面からモノが出し入れできる引き出し式の収納にしてすることに。
さて、そうして打ち合わせたとおりの形は少しモダンかな、と思ったのですが、実際にこうして置かれてみると、築30年の家にしっくりくる良い雰囲気になりました。
陽の差し込むリビングで、本を片手にまどろんでいる、そういう時間を感じられる場所ができました。
こうして、たびたびご注文頂けると言うことは、本当にありがたいことで、こう思ってくださる人がいると言うことは幸せなことだといつも思うのです。
ガラスの引き戸のある本棚
価格:295,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から、取付施工費は25,000円から)
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