今年最後のキッチンのかたち
2020.12.27
先ほどいらしてくださったYさんのかたち。魅力的な形にまとまりました。
そのYさんとのお話の中で出てきたのが、搬入のこと。
Yさんのワークトップは長さ方向に素材を分けることで、長い長い天板にすることなく進められそうなのですが、中にはイメージしている形だと設置場所までどうにも持ってゆけないので、形が変わるということもあります。
特に2階にキッチンがある間取りになると、大きなカウンターを持ち上げるのはそうたやすくないもので、最近はいろいろな石材を使ったカウンターやステンレスでも厚みのある無垢材を使うことを想定されるキッチンもあって、そうなるとカウンターだけでもかなりの重量で、100kg近いものになると大変な覚悟を持って臨まないと2階にあげることは難しくなったりして、作ることはできても運ぶことができなかったりしてもどかしい思いになることも。
夏に納品したKさんなんて素材がステンレス1.2ミリのものを使っていたので、一度3階にあげてから2階に下して、という難作業でもどうにか納まったけれど、先日のIさんのシーザーストーンの天板なんて90kg近くあって4人でうんうん言いながら1階でもバルコニーのフェンスがついていないうちに運べたからどうにか納まったけれど・・。
そういうことも含めてその人のかたちなので、まさにオーダーキッチン。何気ない表情をしていてもそうしないとありえなかった形になっているのであります。