手ざわりのいい家具

「水彩画家さんのアトリエの円卓のオーダー」

茅ヶ崎 K様

design:Kさん
planning:daisuke imai
producer:hiroshi ito

ある日、FAXが届きました・・・。
「たくさんの人が座れるような丸テーブルで脚は絶対に一本脚がいいです。板の角の面取りはなるべくしないで天板を厚めに作ってほしいです。また値段によっては集成材でOKです。
アメリカンポップなリビングに合うようなテーブルにしてください。」
と、言うものでした・・・。

先ず考えたのは、天板が1300m/mという直径だったので脚を太くしなくてはいけないなと思いました。集成材は重いから天板がそのうち曲がってくることもあるかもしれないし、何よりテーブルの端に手をついたときにテーブルがひっくり返ってしまうような脚ではだめですから。そうしてできた形が下のどっしりとした形のテーブルの図面です。
ちなみに今回は入社してようやく丸1年経った伊藤君に初めて変形したこの家具を担当してもらいました。変わった形に初めて挑む伊藤君は「楽しそうだけど緊張します。」と言っていました。
脚のどっしりとした感じが伝わりますでしょうか?
かとうくみさんもとても気に入ってくださって、引越しが一段落したらご自身で赤く塗装をするそうです。
このパインがどんな印象になるのか完成したら見せていただこうと思っております。

こちらは、テーブルと一緒に依頼を頂いた小さなテレビボード。メルクシパインの集成材をメインに使ってどっしりと、シンプルな形にしています。
今は黒いゴムのつまみを仮に4つ付けていますが、くみさんが落ち着いたらお子さんの気に入っている形のつまみをご自身で作る予定だと言うことです。また、このテレビ台もテーブルと同様に自分で塗装するのだそうです。色は、オレンジか、白・・・。
どんな仕上がりになるのか楽しみです。

くみさんはとても素敵なイラストを描かれる方です。
描かれている人が表情豊かでその空気が何となく伝わってくるようなフワッとした絵でした。
とても繊細で表情豊かな水彩画を描いてらして、その情景はどこか懐かしいものばかりです。こんなに身近に素敵な絵を描く人がいるなんてうれしくなりました。
どおりでFAXに味のあるイラストを描くわけですね。
今度の新居には空をイメージした壁紙が張ってあるアトリエがあって素敵なところでした。新たな作品を見せていただける機会が楽しみです。

水彩画家 かとうくみ
http://www.kato-kumi.com/

パインの丸テーブルとテレビボード

家を新築するのに合わせてテーブルを作ってほしいという依頼を受けてから、もう半年が過ぎました。この6月にようやく家が竣工することになりやっとこの家具を納めることができました。

パインの丸テーブルとテレビボード

イメージとしては、電線が巻かれている木のボビン(?)のような印象。かなり太い脚で天板を支える形にしたのです。

パインの丸テーブルとテレビボード

こちらはテレビボード。シナで作ると、とてもシンプルで物静かな印象になります。ここからくみさんがどんな風に仕上げていくかが楽しみです。

パインの丸テーブルとテレビボード

中を開けるとこのような感じ。扉が下に開いて90度で止まるシンプルなステーをつけています。

パインの丸テーブルとテレビボード

こちらはテーブルの脚元のベース部分を製作している様子。

パインの丸テーブルとテレビボード

脚の胴になる部分は、合板の下地にパイン材を立てに張っていって筒型にすることにしました。

パインの丸テーブルとテレビボード

こちらが、くみさんが塗装して完成した様子。たしかにアメリカンポップ!

パインの丸テーブルとテレビボード

シナの物静かな印象が、アメリカンポップ!

水彩画家さんのアトリエの円卓

費用については、お問い合わせくださいませ。

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