チェリーのテレビボードと吊戸棚
2021.05.28
今日はノガミ君、カイ君、ワタナベ君の3人で調布のYさんのところまで、家具の設置に行ってもらっていました。
ヒロセ君は元大道具の経験を生かして、リビングに2階建ての空間を作るという麻布のKさんの家具を一人黙々と作り続けております。
私は、7月から始まる代々木のYさんのキッチンリノベーションに向けて最終の打ち合わせ。
最初のプランでは、同じく調布に住むKさんのリビングのイメージでコの字型の家具を考えていたのですが、できあがってくる新居の空間を見ているうちに、自分たちにあう形はどんなだろうってきちんとイメージを思い描けるようになりまして、(家ってやっぱり図面だけだとイメージしづらいですものね)置くだけのテレビボードに、シンプルな吊戸棚の形をしたリビングボードを作らせて頂くことになったのです。
そのイメージは、「おいしいねの声が聞こえる」越谷のFさんのシンプルなテレビボード。
私はこういうシンプルな形って好きです。
私の自宅の2階にも宙に浮いてはいないのですが、このようなシンプルな扉だけの戸棚を設けています。
シンプルな形って、いつまでも柔軟に使えるから好きなのです。
キッチンのように用途を確立しづらかったりすることもありますし。
先日「日刊住まい」さんでもそのようなお話を書かせて頂きました。
「将来もずっと「しまいやすい家」にするには」
もしよかったらご覧になってくださいね。
ただ、ポイントとなる要素を残しておきたくてツマミを手作りしていますので、その印象でここがギュッと引き締まって見えます。
テレビボードのグレスモークのアクリルを指す細工の辺りは初めての造作ですが、とてもきれいでシャープに納まりました。
この家具は、「眺めているだけで」の川口のYさんのテレビボードがモチーフ。
今までもこれからも特に目新しいことをしているわけではなく、今までの形を見つめながら、その人に会う形を皆さんと頭を突き付けて模索していると、良い形になっていくのです。
素晴らしいことです。