思いを込めて

「クラシカルなダイニングテーブルとL型ベンチチェストのオーダー」

東戸塚 K様

design:dasiuke imai
planning:daisuke imai
producer:daisuke imai
painting:daisuke imai

ナラのクラシックなテーブルとベンチチェスト

テーブルとベンチの全体の印象。全体的に少しクラシカルな印象にまとめています。

以前に一度作ったことのある天板に囲炉裏のあるダイニングテーブルの写真を見て、「こういう家具は素敵ね。」と言って下さったKさん。
インターネットをご覧になれない方のために作った父の手作りの簡単なカタログを見た時のことです。
インテリア事務所を通じて知り合った方なのでそんなに多くの打ち合わせをする時間が取れませんでしたがKさんのイメージはすでに固まっていたようで、「囲炉裏部分は省く」「ベンチチェストの背もたれは無し」と言う簡単な変更で形はすぐに決まりました。
ただそのKさんのご新居にこの家具を納めるまでに1年以上も時間がありました。
その間は特に事務所からも連絡もなく、家具が正式に注文となったかも不確定のままでした。
結局新居の工事の遅れで丸1年近くが経った頃、「Kさんの家具の話を進めたいと思うのですが・・。」と事務所の方から連絡があり、久しぶりにKさんに会ったのです。
大きなダイニングセットでしたので、ご依頼頂けると思ってもいなくて、この電話を頂いてとてもうれしかったのでした。

さて、丸1年近くも打ち合わせがなかったので私もKさんも細かい部分の納まりを忘れてしまって居る部分もあるといけないので、再度あらためて打ち合わせさせて頂き、「では、これで製作に入ります。」ということでプラン確定。
よく話を聞けば、Kさんはもう絶対にあの家具を作ってもらうと決めていたようでこの家具が置かれるところにつくはずのキッチンとダイニングの間にある対面式のカウンターも工事業者さんに頼んで取り付けるのを断っていたということでした。
とてもうれしいお話しだったのです。

ナラのクラシックなテーブルとベンチチェスト

基本デザインは以前に製作した形とほぼ同じにしています。ただKさんの場合は、手掛けではなくツマミをつけました。ナラを削りだしてできているツマミがメーカーから出ていましたのでそれを使っています。

ナラのクラシックなテーブルとベンチチェスト

このベンチがつく壁面の角の下あたりにコンセントがありましたのでベンチの上で使えるようにコンセントを引き込んでいます。

ナラのクラシックなテーブルとベンチチェスト

ベンチチェストは座面がコーナー部分も含めて全てフタになっていて、内部にはあまり細かく仕切りを作りませんでした。Kさん曰く、「ここには主人のお酒を入れるのですよ。一升瓶が入るようにと思って・・。」とおっしゃってました。

ナラのクラシックなテーブルとベンチチェスト

囲炉裏を省いた代わりにつけたのが引き出しです。テーブルのすぐ下では引き出しても使えないので、物を取り出すのに座り込むことになりますが一番下に引き出しを持ってきました。この引き出しはレールを使わないシンプルな作りにしましたが、テーブル自体の荷重は側板が吸収するのでよほど湿気がこもらない限り引き出しがきつくなることはないと思います。

クラシカルなダイニングテーブルとL型ベンチチェスト

費用については、お問い合わせくださいませ。

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