午前10時の森ビーム

2021.08.26

夏はショールームが熱い。
熱いって書いちゃうくらい暑いです。

もともとプレファブの倉庫ですから、ガルバリウム越しの日差しが強いので、この工房建築時からお世話になっている電気屋さんに言わせれば、「イマイさん、もう1台カセットエアコン入れないと夏は蒸し風呂になっちゃうよ。」と言われるくらいです。
そういう場所ですから、夏場は7時前には工房に来て、まずはカーテンやらブラインドを閉めるのが私の日課なのです。アイもおなかが減ったとうるさいので。

外気を遮るのにはもう一つ理由があったりします。
この工房、もともと草木が茫々に生い茂った古屋敷があったところを父が見つけて工房にしたのですが、当時はまだまわりは大変長閑な畑ばかりなのでした。

LPACKの小田桐さんが、「あの倉庫の臙脂色と空色の倉庫がすごくすてきですね。」と言っていた森さんの畑が隣にあるのですが、その倉庫(3年前の台風で屋根の一部が飛んで行ってしまって今は色が少し変わってしまったのですが)の奥に大きなビニルハウスがあるのです。
そのビニルハウスの屋根の角度が絶妙で、よく打ち合わせを開始することの多い午前10時になると夏の日差しをうまい具合に反射させて、ショールームの窓を貫いて私たちの視力を奪うのです。笑
森さんのビニルハウスのほうがずっと昔からあったので、そのあたりを踏まえて工房を建てたら大丈夫だったのでしょうけれど、そんなことが分かることはなく、ここで過ごしてみてハッと気づいたのでした。

もうちらっと眼に入っただけでも2,3分は目がくらんでしまうくらいの眩しさでして、キッチン越しに窓から長閑な景色を眺めてもらおうと思ってレイアウトしたキッチンやらテーブルなのですが、それを見ているお客様の視線をグッと貫くわけです。
ですので、ブラインドをお昼前くらいまでは閉めておくものですから、夏場の午前中はショールームが熱いだけではなく、いろいろ遮るので暗いのです。

お昼を過ぎると森ビームもどこかに行ってしまうので、少しは良い状況になるのですが、朝よりも熱気がこもってモワリとしてしまうのがちょっとネックです。
曇りの日が一番最適かしら。