家具をすんなり納めると言うこと
「デスクのオーダー」
海老名 K様
design:Kさん
planning:Kさん/daisuke imai
producer:tsuyoshi kawaguchi
私の自宅から自転車で10分ほど走ったところにKさんのお宅があります。傾斜した白い壁が印象的なモダンなおうちなので、案内されたリビングの家具を設置する予定の場所もやはり傾斜した壁でした。
今までの経験からして、傾斜した壁に下部をつけるのってなかなか見えない部分があるのです。水平、垂直が基本だから寸法を出しやすいのですが、傾斜していると基準を決めにくいのです。それは、私たち家具屋さんに限ったことではなく、家を建てる大工さんもそうだと思います。今までこういう傾斜した壁面を持つお宅の場合は、どこかしら曲がっていたりすることが多いのです。真っ直ぐじゃなければいけないところや直角じゃなければいけないところが少し曲がっていたりして、家具がすんなり入らずに現場で削って、ようやく納まったいうことが多かったのです。
そんなわけで、Kさんの壁を見た私は取付日までちょっと覚悟していましたが、取付当日はそれよりも大変なことになってしまいました・・・。
Kさんから頂いたメールには、「2人のお嬢さんが使う本棚と机をリビングに作りたいのです。」とありました。最初にいただいていたイメージはシンプルでしたが、打合せを進めるうちに、本棚はできれば四角のマスが並んだようなシンプルな形にしたい、というお話になりました。四角のマスが並ぶということは、その本棚は1つで作らなければなりません。2分割などで作ると、現地でつなぐ部分だけ板が2枚重なるので見え方のバランスが崩れます。板が重ならないように、現地で板状に運んできて組み立てれば良いのではとも思いますが、そうすると、時間も道具も限られるし、何よりも現場よりも工場での作業になれている私たちにとっては、工場で作っているよりも精度が落ちるのです。何と言うか少し粗い作りになるのです。そういうのは、なるべくイヤなので、できる限り工場で完成させて仮組みをして準備万端の状態で皆さんのところに運んで来たいわけです。そういうわけで、1つで本棚を作ったのですが、取付当日に持って来たら階段から搬入できないのです。私の見誤りで、吹き抜けている階段だからいけるだろうと思ったのが間違いでした。今日の取付人数も、階段でいけると思っていたので私を含めて3人。そのうちKさんにも「良かったら、私がお手伝いしましょうか。」と言われるくらい・・。
どうしようかな・・。
と、10分くらい考えていましたがどうにもならないので、その吹き抜けをうまく通してロープで吊り上げることにしたのです。吊り上げの時って、今までは何かあったらまずいと思って、4~5人くらいで取り掛かることが多いので、3人で上がるかどうか不安でしたら、本棚があまり思いないことが幸いして、下で鈴木君に補助してもらい、私と河口君が引き上げることでどうにか無事完了。ほー。すでに取り付けが終わったかのような安堵感があります。いけません、いけません。
こういうモチベーションのまま作業をすると、必ずミスが起きます。気を引き締めて取り付けに取り掛かります。
次の問題は、本棚の下に付けた棚下灯の電源を既存のコンセントから分配する作業がうまくいくかどうかです。マンションの場合は、間柱の立て方に決まりみたいなものがある用で比較的安心なのですが、戸建住宅の場合は、私がまだまだ勉強不足で、筋交いがどこに入っているかとか、補強材がどこに入っているかなどがそれぞれ大工さんや立てる工務店さんによって違う気がするのです。もし、既存コンセントのすぐ上に筋交いや補強材が横切っていれば、壁の中にケーブルを通すのが不可能です。慎重に調べて穴を開けて探ると、うまくいきそうです。良かった。傾斜した壁とこのケーブルの取り回し、この2つが一番気に掛かっていたのです。
傾斜した壁も家具を取り付けてみると、きれいにレベルが出ていて歪んだところがなく、家具は本当にすんなりと納まりました。良かった。
並行してキッチンの対面カウンターの下に、ご主人と奥様用の小さなパソコンデスクを設置します。こちらは、すんなり。というか、本棚の作業に掛かりっきりで取り付けは鈴木君と河口君にお任せでした。どちらもきれいに納まってよかったです。
今までの経験からして、傾斜した壁に下部をつけるのってなかなか見えない部分があるのです。水平、垂直が基本だから寸法を出しやすいのですが、傾斜していると基準を決めにくいのです。それは、私たち家具屋さんに限ったことではなく、家を建てる大工さんもそうだと思います。今までこういう傾斜した壁面を持つお宅の場合は、どこかしら曲がっていたりすることが多いのです。真っ直ぐじゃなければいけないところや直角じゃなければいけないところが少し曲がっていたりして、家具がすんなり入らずに現場で削って、ようやく納まったいうことが多かったのです。
そんなわけで、Kさんの壁を見た私は取付日までちょっと覚悟していましたが、取付当日はそれよりも大変なことになってしまいました・・・。
Kさんから頂いたメールには、「2人のお嬢さんが使う本棚と机をリビングに作りたいのです。」とありました。最初にいただいていたイメージはシンプルでしたが、打合せを進めるうちに、本棚はできれば四角のマスが並んだようなシンプルな形にしたい、というお話になりました。四角のマスが並ぶということは、その本棚は1つで作らなければなりません。2分割などで作ると、現地でつなぐ部分だけ板が2枚重なるので見え方のバランスが崩れます。板が重ならないように、現地で板状に運んできて組み立てれば良いのではとも思いますが、そうすると、時間も道具も限られるし、何よりも現場よりも工場での作業になれている私たちにとっては、工場で作っているよりも精度が落ちるのです。何と言うか少し粗い作りになるのです。そういうのは、なるべくイヤなので、できる限り工場で完成させて仮組みをして準備万端の状態で皆さんのところに運んで来たいわけです。そういうわけで、1つで本棚を作ったのですが、取付当日に持って来たら階段から搬入できないのです。私の見誤りで、吹き抜けている階段だからいけるだろうと思ったのが間違いでした。今日の取付人数も、階段でいけると思っていたので私を含めて3人。そのうちKさんにも「良かったら、私がお手伝いしましょうか。」と言われるくらい・・。
どうしようかな・・。
と、10分くらい考えていましたがどうにもならないので、その吹き抜けをうまく通してロープで吊り上げることにしたのです。吊り上げの時って、今までは何かあったらまずいと思って、4~5人くらいで取り掛かることが多いので、3人で上がるかどうか不安でしたら、本棚があまり思いないことが幸いして、下で鈴木君に補助してもらい、私と河口君が引き上げることでどうにか無事完了。ほー。すでに取り付けが終わったかのような安堵感があります。いけません、いけません。
こういうモチベーションのまま作業をすると、必ずミスが起きます。気を引き締めて取り付けに取り掛かります。
次の問題は、本棚の下に付けた棚下灯の電源を既存のコンセントから分配する作業がうまくいくかどうかです。マンションの場合は、間柱の立て方に決まりみたいなものがある用で比較的安心なのですが、戸建住宅の場合は、私がまだまだ勉強不足で、筋交いがどこに入っているかとか、補強材がどこに入っているかなどがそれぞれ大工さんや立てる工務店さんによって違う気がするのです。もし、既存コンセントのすぐ上に筋交いや補強材が横切っていれば、壁の中にケーブルを通すのが不可能です。慎重に調べて穴を開けて探ると、うまくいきそうです。良かった。傾斜した壁とこのケーブルの取り回し、この2つが一番気に掛かっていたのです。
傾斜した壁も家具を取り付けてみると、きれいにレベルが出ていて歪んだところがなく、家具は本当にすんなりと納まりました。良かった。
並行してキッチンの対面カウンターの下に、ご主人と奥様用の小さなパソコンデスクを設置します。こちらは、すんなり。というか、本棚の作業に掛かりっきりで取り付けは鈴木君と河口君にお任せでした。どちらもきれいに納まってよかったです。
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