やさしい机

「ナラ材とコルクを使った学習机のオーダー」

横浜 M様

design:Mさん
planning:daisuke imai
producer:tsuyoshi kawaguchi
painting:tsuyoshi kawaguchi

以前にMさんから前回の家具をオーダーを頂いてから2年が経つのですが、木工教室に来て頂いたり、勉強机の相談を受けたり、(残念ながら予算オーバーとなってしまったのですが・・。)ご家族皆さんで作業場でお子さん用の本棚を作ったりと、家具を注文頂いた以外に何だかいろいろとお会いする機会があって、「お客さん」と「家具を作る人」以上のつながりがあるわけです。今回も面白い注文を頂きました。当初はご主人と奥様の結婚記念にテレビボードを作ろうと言うお話が出ていたのですが、リビングで勉強するお子さんや、それにご自身のためにリビングにちょっとした収納のような机を作ろうと言うことになったのだそうです。その収納もただの収納ではなくてちょっと変わったものでした・・・。
このキッチンとリビングを仕切る壁には、Mさんは今までずっとコルクボードを掛けていたのでした。2つ掛けて、お兄ちゃん用、お姉ちゃん用としていたのですが、それをデスクに取り込もうと言うアイデアが浮かんだのだそうです。
デスクは、そんなにどっしりとしたものではなく、軽く、でもきちんと書き物やパソコンなどの作業ができるくらいの大きさで、両袖に2人のお子さんそれぞれのものが入るような収納があって、その扉にコルクが張ってあると言う感じです。そして、その扉は開くのではなく、横にスライドするのです。
なかなか変わった形になりました。
でもね、バランスは良いです。天板の削り具合や引き戸の引き手の形、コルクの感じなど。またMさんのコレクションのような家具が一つできました。
で、木工教室や本棚作りをしているうちにだんだんと自分で作ることの楽しさ再発見したと言うMさん。今回は、以前納品した本棚のメンテナンスで経験している塗装をこのデスクでも行って頂くことにしました。それあkら、取付作業の補助も。こうすることでコスト削減にもなりますからね。そんなわけで、Mさんの手を借りてできあがったこの形は、とてもやさしい雰囲気の机になったのでした。

コルク扉のある本棚がついたオークのカウンター

私たちは普段耳付きの板を使いませんので、その風合いを出すために、意図的に削り込んで表情を作りました。

コルク扉のある本棚がついたオークのカウンター

コルクは、周りのナラの色とコントラストをつけて少し赤みを入れて塗ることになりました。

コルク扉のある本棚がついたオークのカウンター

扉は上吊り式の金物を使って吊り下げていますので、下面にレールなどをつける必要がないため、見た目も良いですし掃除もしやすいのです。

コルク扉のある本棚がついたオークのカウンター

真ん中にちょうど椅子が入るような格好になります。そして、左右の収納の扉がそれぞれ内側に向かってスライドします。

コルク張り引き戸のあるデスク

価格:320,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は15,000円から、取付施工費は28,000円から)

ちょっと関わりのありそうな家具たち