運命かも知れません
「食器棚のオーダー」
青葉台 O様
design:Oさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:ryuuta wada
2008年の7月に入ってまもなく、メールを頂きました。
「web拝見いたしました。素敵な作品ばかりですねぇ。 この連休に埼玉から横浜市青葉区に引っ越し致します。 食器棚の製作依頼を検討しております。 本日お見積もりを頂いているところで最終決定しようかと悪あがき?で最後にネットサーフィンしていてフリーハンドイマイさんにヒットしてしまいました。運命です。 かゆい所に手が届くような美しい食器棚もさることながら価格の面でもかなり惹かれております。 是非お見積もりをいただきたいです。 前述しましたように引っ越しまであと数日。 ご調整がつくようでしたら今週末にでも打ち合わせなり採寸していただきたいと存じます。」
と、とても勢いのあるお便りでしたが、ちょうどこの頃は仕事がバタバタとしていたので、あらためて落ち着いてお伺いすることになりました。
「ここは建て売りなんですけれどね、ここだけずっと残っていたのを見つけてエイッて決めちゃったんです。で、当の食器棚は、別の家具屋さんというかデザインをして下さっているところにお願いしようと思っていたんですけれど、いまいち自分の希望が向こうに伝わらないようで、それを伝えても、うまくプランに反映されないですよね。でも、引越も近づくし、もういいかなって思っていたところでイマイさんを見つけちゃったんです。もうワクワクしながらいろいろ見させて頂きました。それで、もうここにお願いしようって決めたんです。」
とOさんが楽しそうにお話してくださいます。
いいですね。
こういうお話を聞くことができると言うのは、私もとても気分が良いですし、何よりも家具を楽しく使いたいっていう気持ちがたくさん伝わってきます。
さっそくその場で細かい要望を聞いてみて、スケッチを描いてみます。
うん、楽しい形になりそうです。
帰って、図面にしてみました。
で、今回のポイントは「クード」です。
クード?
こういうインテリアに携わる仕事をしていながら、ものに疎い私は何だか分かりませんでした。
流行っているそうですね、このゴミ箱は。確かに使いやすそうです。良いデザインだし、使いやすそうだし。今回の食器棚もこのゴミ箱に合うようなスッキリとした印象になる予定です。
これにOさんのイメージの
「・・・ちなみに、キッチン、冷蔵庫、壁、床、天井と家中が真っ白な家です。
カーテンなどインテリアはウォルナットカラーでモダンアジアンにする予定です。」という雰囲気を組み込むことにしました。
それは、打合せをした時に出たアイデアで、「2色の家具にする」ということです。
さて、できあがりがどんなふうになるか楽しみです。
ところで、今回の製作を担当したのは和田君。今までどこかしら頼りなかった彼も、だんだんと入り組んだ家具が作れるようになってきました。時間は掛かりましたがね・・。
でもその一つ一つの積み重ねが、仕事だけに限らず、自分にとっても勉強です。
自分で納得のいく形を作り上げて、それを皆さんに見てもらって感想を頂けるなんて、職人としてこんなにうれしいことは他にないです。
そういうわけで取付当日は、私と和田君と河口君の3人で取り付けに。
河口君は、もうベテランへと近づいてきましたが、和田君はまだです。現場でお客さんに見られながら仕事をするのが、まだ焦っちゃうみたいです。これも勉強ですよ。
でもね、Oさんはもううれしくて、ずっとじーっと見守っているわけです。お子さんにも、「お母さんはもう感動しちゃって、あなたも良い経験だからよく見ておきなさいね。」って。何だか照れくさく思いながらも完了。
「本当に希望通りの形ができるんですねー。感動しました。」ってとても喜んでいただけて、その言葉しっかり聞いたかな、和田君。
費用につきましては、お問い合わせくださいませ。
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