ホワイトオークの円卓

2021.10.16

Sさんから依頼されていたホワイトオークの円卓が完成しました。

ホワイトオークはナラに比べて導管の描く表情が大きいためダイナミックな仕上がりの家具になります。

ナラ材の単価が上がっている最近、このホワイトオークを使う機会もだんだんと増えております。

今回のSさんは「和む場所、にぎわう音」のSさん。あの時はホワイトオークの突板を主に使ってのキッチン制作でしたが、今回はそのリビング似合うようにということで同材の無垢を使っての制作です。

で、表情の良いホワイトオークですが、板の動きが出やすかったりするので、大きく板の反ったり歪んだりすることはないのですが、(無垢材ですから、少なからず板は動くのですが)割れがよく表れるのです。

今回も作っている過程で、天板の裏面に1ヶ所割れが出てきてしまって、そのまま使って頂くべきか、契りなどで割れが大きくなるのを予防すべきか、接ぎ直すべきか迷ったのですが、端部に近い場所でしたので接ぎ直すことに。

ただ、材にも限りがありますので、無駄に使うことなく、その木自身の個性を生かすような仕上げかたの工夫もこの先考えていくともっと良い表情がうまれるのかなあ、なんて思ったりするのです。