西から東へ
2021.11.01
今日の午前中はあきる野の藤武さんのところに仕上がった鎌倉のHさんのダイニングチェアの座面を引き取りにお邪魔させて頂いて、続いて、次に作ってもらう池袋のKさんのソファのクッションについて相談してきました。張りの技術は私たちの木工とはまた違った納まりがあるので、まだまだ勉強ですね。ありがとうございました。できあがりが楽しみです。
続いて、先日キッチンとその背面収納を設置した中野のHさんのところまで。今日はご家族総出でキッチンの塗装です。Hさんは平成さんのいつもお仕事でお世話になっている監督さんです。なので、オイル塗装は慣れているのですが、「念のためイマイさんに教わっておきたいのです。」ということでレクチャーさせて頂きました。
現在私たちが使っているオイルはターナーのエシャというオイルを使っています。今までいくつかのオイルを使ってきましたが、皆であれこれと相談して、コストと粘度、乾燥の素早さ、色の透明感や塗膜の印象などをいろいろ踏まえて、このオイルを使うことにしたのです。チェリーなら黄色みの強いワトコでも良い印象になったと思いますが、まずは透明感のあるエシャで行きましょう。
オイル塗装を施主様ご自身で行なうというのは、大きなメリットが2つあって、ひとつが家具制作費用のコストダウン、もう一つが定期的にオイルを塗っていくことで表情に深みが出るオイルなのですが、その定期的に塗ることが大変そうって思いも皆さんの中にありますので、それを最初から自分たちで行なっておければそのハードルも下がるかな、というのが大きなメリットだと思います。
特にチェリーのような色の変化の大きい樹種は、こまめに塗ってあげるととても色つやよく焼けていくように思えます。
オイルの塗り方、扉と引き出しの脱着方法(ちなみにどこを外したか分かるように番号は振ってありますよ)、乾燥方法、ウェスの処分方法などをご説明して完了。
「Hさん、頑張ってくださいね。今月末くらいには工事完了ですか。」
「はい、そのつもりで頑張ります。」とHさん。
「でもこの塗り壁も全部自分たちで塗るつもりなので、終わるかなあ。」と奥様。
それは大変だ。