ブラックチェリーのウッドパーテーションの納品
2021.12.24
再び山梨へ。
前回倒壊してしまったウッドパーテーションを再加工して納品させて頂きました。
この構造がなかなか難しくて、それぞれの材をワイヤーでつないでいるのですが、1本1本をつないでいるわけではないので、緩みが集中してしまったりしてグラつきが取れなかったのです。
また、構造上フラットな板の状態から円柱状に可動させると、材のそれぞれが円の軌跡状に動くわけではないので、物理的に考えるとフラットな状態よりも円柱状にした時のほうがワイヤーの長さが必要になるはずなのに、反対にワイヤーが緩んでしまうのでした。
フラットな状態では自立しないので、当然波打った形状で自立させるのですが、その状態でワイヤーのテンションを掛けるとフラットな状態にした時に木やワイヤーにストレスがかかって破断しちゃう。
あれこれみんなで悩みまして、ワイヤーの端部にスプリングを装着することでテンションを調整できるようにして、さらにぐらつきを無くすため、そして目隠しのために両端部は稼働しないでその形のまま固定されたパーテーションを追加で作らせて頂くことに。
両端のS字とフラットなパネルだけはこの形のままで、それに挟まれたパーテーション部分はどのような形にも変形させられます。
作り慣れない形というのはいつも大変なのでございます。
これでかなりガッチリとしてかたちになりました。
良かったよかった。
最近も山梨県内で大きな地震がありました。寝室のパーテーションということで、寝ている時にグラつきがあっては危ないので、このような形に辿り着くことができてほっとしております。
Oさんにも「完璧ですね。」とお褒めの言葉を頂き胸を撫で下ろしたのです。
今回の納品の時に追加でご依頼頂いていたチェストも一緒にお持ちしました。
コンクリートでできた階段の下に合うように、ということでなかなか採寸が難しいところもありましたが、無事に設置完了。
ブラックウォールナットで作った三角形の引き出しなのです。