チェリーのペニンシュラキッチン

2022.02.22

Nさんのキッチンの設置が完了。コンロ前にこのような壁がある場合に壁とキッチンバックパネルのどちらを出っ張らせるか、悩むところです。

基本的に家具は壁よりも出っ張らないほうがきれいな納まりになる、と父から教わってきたので、ずっとそういう納まりがきれいと思ってきたのです。特に住み始めている室内に家具を設置する場合は何も感じなかったことですが、建築中にキッチンを設置したり、食器棚などを壁面に作り付ける場合は壁材の納まりも考慮しないといけないわけです。

今回は、壁にはクロスが張られるのですが、壁よりもちょっとキッチンが入った納まりにしちゃうと、クロスがとても張りにくいのです。折り曲げたところにちょっと貼るって言うのはノリが効かなくて、ピンとクロスが反りかえって跳ねちゃうのです。

そこで今回は、壁よりもバックパネルを数ミリ出っ張らせて納めています。

クロスに限らず、塗り壁の時もそうで、ちょっとだけ塗るとなると壁材が欠けちゃうので、家具のほうを壁よりも出っ張らせます。

タイルの納め方も工夫が必要で、キッチンカウンターの上でタイルを止めるか、床まで貼るかでキッチンの寸法が変わってきます。

そういう細かい部分の納まりっていろいろ悩むのです。

そして、最近はこの納まりにすることが多くなってきた食洗機の巾木の加工。

巾木の高さを収納部分の下面と揃えるので、かなり低くすることが多い私たちのキッチン。

それに合わせて食洗機を作っていくと、食洗機のドアを開けた時に巾木にこすっちゃったり、ドアが全開しなかったりと。そこで、昨年の10月に納品が終わった茅ケ崎のKさんの時からこのような納まりにできることをあらためて知りまして、けっこう手間が掛かるのですが、このような納まりにすることもあります。

このあとこれから同じくチェリー材でオーダー頂いた背面の食器棚を作らせて頂きます。

来月の納品の予定で、かなり慌ただしくなりそうで、ヒヤヒヤしております。